ティータイム

人の優しさを引き出す、素敵な『弱いロボット』

2016-11-11 NEW!

 

11月6日放送のBS JAPAN未来EYES豊橋技術科学大学 情報・知能工学系の回、ご覧に

なられた方、おられますか?

人とのコミュニケーションの成立や社会的関係の形成過程、人との関わりの中での認知

発達機構の解明などを狙いとした次世代ロボットの研究を行っている、豊橋技術科学大学

情報・知能工学系 教授・岡田先生が今回の主役でした。

 

『弱いロボットの研究』そんな言い方を番組ですると、そこからは、思わず夢中になって

見てしまいました。人の手数を減らしたり、ミスを犯したりするのを助けたり、そんな

優れたロボットではなく、『弱いロボットの研究』というのですから、『何それ?』って、

つかみは充分ですよね。

 

岡田先生がロボット・デザインで心がけるのは、機能の足し算ではなく、引き算の発想

だというのです。あえて欠点を持たせ、“人”と“モノ”の関係性をあえて"不完結"にし、

人に関わりを求め、寄り添う「弱いロボット」を作っているのです。開発思想の裏に

あるのは、あくまでも“人のコミュニケーション”。

 

ロボットが人をナビゲートするわけでもなく、人がロボットの世話をするのでもない、

ただ一緒に手をつないで並んで歩くだけのロボット。

 

落ちているゴミを見つけるとフラフラとゴミのそばに寄っていき、ゴミ箱がゴミが

落ちている事を気にしているように見えて、通りかかった人が思わずゴミを拾って

ゴミ箱の中に入れてしまう。そうすると、なんとなくお辞儀をするように見える

ロボット。

 

ティッシュを持ちながら人に近づくものの、自分から渡す事はできず、人の側から受け

取ってもらうロボット。

 

小さな3体のロボットが井戸端会議をしているような状況下から、通りかかった人に

問いかけをされて、強要されるのではない、話してあげたくなる不思議なロボット…。

 

『人が手伝ってくれなければ役に立てない他力本願なロボット』、『何故か、人の優しさを

引き出すロボット』は、全く役に立ちそうもないのですが、そこに居ないとなんだか寂しい

ような気持ちがする社会的存在を指向させる…それが意図的な"弱さ"だというのです。

 

周りのアシストや子供達の優しさ、工夫や学びを引き出す『弱さが持つ強み』…

 

岡田先生は、番組の後半で、こんな事を言われていました。

 

『弱さを支えながらお互いの強さを讃え合う。』

 

なんか、素敵な先生で、心温まり、こんなロボットがもっと世の中にあっても良いなぁと、

思ったのでありました。

 

ところで、最後にはこんなニュースが…

 

『一般向けのシャイなロボットが、近日、販売される予定!』

 

スマホをお持ちの方なら、誰でも使えるものなんですが、スマホをその台座の様な

ロボットの上にセットすると、スマホの真っ黒な画面の中に2つの目が登場。パソコンを

する傍らに置いていると、パソコンの横から覗くようにスマホを傾け、見つめると

恥ずかしがるようにパソコンの陰に隠れる…。なんともストレスのたまる職場で、

気持ちをほぐしてくれるロボットじゃありませんか。寂しく仕事やレポートを

書いている人にとっては、可愛い仲間になりそうで、売られたら、買ってきて、

職場のパソコンの横にでも置いてみたくなります。台所で黙々としている家内の

そばに置いてあげても良いかも知れませんね。いつごろ発売なんでしょうねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『ハドソン川の奇跡』から…トランプ当選を思う…

2016-11-10 NEW!

 

NHK BSプレミアで9月7日に放送されたアナザーストーリーズ「ハドソン川の奇跡

ニューヨーク不時着 世紀の生還劇」ご覧になられましたか

 

2009年1月15日、アメリカ中を熱狂させた「ハドソン川の奇跡」。離陸して間も無く、

鳥と航空機が衝突する「バードストライク」と呼ばれる事故が起こってしまい、

全てのエンジンが停止した旅客機。

 

わずか208秒という短い間で数少ない選択肢の中から、「ジェット機には絶対不可能」

と言われていた水上への着陸を覚悟…。

 

サレンバーガー機長は、こう話していました『それでもなぜやろうと思ったのか、

こう説明させてください。私にはある信念があります。「現実的な楽観主義」である

べきだという考えです』…戦闘機のパイロットとして7年間の経験がありましたが、

何度も死線を乗り越える中で学んだ教訓…体にすり込まれた教えでした。

 

結果は卓越した操縦で大破する事なく無事着水し、155人全員の生還に成功。でも、

話はここで終わらずに、もう1つの奇跡が始まります。

 

無事、水上への着陸を成功させたジェット機は、当然の事ながら水没という恐怖に

見舞われて行きます。全エンジンが停止したジェット機は、音もなくハドソン川に

向かっていたので、着水してからの救援体制など整えられるはずもなく、みるみる

うちに水の中へ…。

 

2つ目の奇跡は、ロンバルディ船長が、着水して水しぶきをあげる物体に気付き、

迅速にベストの対応をした事。不時着から僅か24分で全員の救助を終了させたのです。

 

番組の3つ目の視点としてアナウンサーの話が登場していますが、奇しくもこの日

アメリカ大統領が、ブッシュ氏からオバマ氏へ移行していったのだという事を教えて

くれました。ブッシュ氏の戦争が付いて回った時代から、ノーベル平和賞を受賞する

オバマ氏の時代へ移っていったのですが…この『ハドソン川の奇跡』がアメリカを

絶望の淵から救ったエピソードとして重ねられたのだとか…。

 

でも、タイミング的には複雑なものです…

 

昨日、まさかのトランプ氏がアメリカ大統領選で勝利し、暗黒の時代に逆戻りして

しまいそうな…。ここのところトランプ氏が『パンドラの箱』を開けてしまったと

報道されていますが、人種差別…銃社会…戦争…etc.不安でなりません。

 

『ハドソン川の奇跡』、クリント・イーストウッド監督、トム・ハンクス主演で、

この9月映画化されたそうですが、そのクリント・イーストウッドさんは、トランプ

氏を指示していたとか…残念です。

 

そんな重い気持ちになると改めて機長の信念が浮かび上がってきます…。

 

『現実的な楽観主義』

 

それは絶望的な状況の中でも決して悲観せず全力で立ち向かうこと・・・。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『引きこもり』の経験から生まれた『世界の発明50』の技術

2016-11-9 NEW!

 

10月30日にBSジャパンで放送された未来EYES『H2L株式会社 (H2L Inc.)』の回、

ご覧になられましたか?

 

米TIME誌の「世界の発明50」に選出された、日本発の画期的な技術「Possessed

 Hand(ポゼスト ハンド)」。使用者に手の動き(ハンドジェスチャー)で情報提示

する装置で、簡単に言うと『コンピュータで人の手を操る』ことができるもの。

開発したのは、H2L株式会社チーフリサーチャー 玉城絵美さん。工学博士でもあり、

早稲田大学人間科学学術院助教も務めています。

 

「ポゼスト・ハンド」は、腕に巻いた2枚のベルトから前腕の筋肉に電気刺激を与え、

手指の動きを制御します。前腕の筋肉は手指の腱につながっており、その筋肉を

収縮することによって、手指を動作させるというのです。この技術を活用すれば、

楽器を弾けない人の手が、勝手に動いて、演奏することだって可能なのです。

 

また、ゲームの中の世界に“触る”ことができる、世界初のゲームコントローラー

「Unlimited Hand(アンリミテッド ハンド)」も開発。この技術は、UIST2016

〔ヒューマンインターフェイス学会〕で公開されていましたがコンピュータとの

双方向通信を可能にした物凄い技術です。VRの世界に触感型の機能まで加わると、

行った事のない場所の触れた事のない物まで、体感する事が出来てしまうのです。

 

かつて玉城さんは『引きこもり』で苦しんでいたそうです。そんな玉城さんが、人

とのコミュニケーションに必要なのは手の動きだと考え、辿り着いた世界。弱みを

強みに活かせた素敵な例だと思います。生きようとしたからこその成果です。

 

ところでVRって何?って人の為に触れておきますと、VRとは、Virtual Realityの

略で、人間の感覚器官に働きかけ、現実ではないものが現実のように感じられる

環境を人工的に作り出す技術の総称です。 VRで、今、1番話題になっているのは

PlaystationVRでしょうか。

 

このPlaystationVR、既に発売されているものですが正規の値段では入手困難で倍額

近い値段で転売されている状況です。それぐらい購買欲の高い商品という事ですね。

身体に装着する機器や、コンピュータにより合成した映像・音響などの効果によって、

3次元空間内に利用者の身体を投影し、空間への没入感・臨場感を生じさせるので、

バイオハザードなんてゲームで体験してしまうと、心臓麻痺を起こす人が出るの

ではという心配すらしてしまう凄いもの。

 

また、似たもので間違えられるのが最近ポケモンGOで、知られるAR。以前にARは、

このブログでもご紹介させていただきましたが、正式な英語ではAugmented Reality

と言います。日本語では「拡張現実」という意味になりますが、現実世界で人が感知

する情報(実際の景色、地形、感覚など)に、「何か別の情報」を加え、現実を

「拡張」表現する技術で、初めて箱根で体験した時は面白くてハマったものです。

 

おっと、かなり脱線してきましたが、このUnlimited HandがプラスされたVR、

ソニーのPlaystationVRとの共同開発も進んでいるようで、皆さんが驚異の体感を

できるのも、そう遠くないのでしょうね。PlaystationVR+Unlimited Hand+

MDR-HW700DS(立体的なサラウンド音場を再現できるヘッドホンで、映画などの

コンテンツを大迫力で楽しめるデジタルサラウンドヘッドホン)で、未知の世界に

旅に行けそうです。楽しみだなぁ・・・( ^  ^ ) /

 

 

 

 

 

 

 

 

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自分の街を無償で守る素敵さ

2016-11-8 NEW!

 

10月29日、11月5日放送の2回にわたって放送された『一滴の向こう側』…

〔熊本は俺が守ったる〕ご覧になられましたか?

まだ記憶に浅い今年の4月。熊本を襲った未曾有の災害、熊本地震。マグニチュード

7.3の本震を含んだ、震度1以上を観測した地震の数は4000回を超え、建物の被害は

17万棟以上。地震発生から半年。復旧が中々進まない中、壊れた屋根の上を歩き回る男、

それが今回の主人公でした。

 

熊本地震から半年たった10月。主人公の遠山さんは塗装業の傍ら、壊れた屋根を

簡易的に修復するために屋根の上に登り、無償でブルーシートをかけていました。

地震の後に来る恐怖…それは、雨漏りで夜も眠られない事。自分に何か出来る事は

ないか?そんな思いの中から出てきたのが『熊本は俺が守ったる!』という熱い

思いでした。

 

そんな彼のところには、今も、様々な依頼が舞い込んできます。震災後も揺れ続ける

余震。そして、誰を頼ったら良いのかわからない人達が、自然に遠山さんを頼るように

なっているのです。そんな人達の為に、彼は惜しみなく駆けつけ、それもまた無償で

快く対応していくのです。なんと素敵な人なのでしょうか。塗装業の仕事は、滞る。

それでも彼は、皆の為に何かをせずにはいられないのです。

 

一昨年亡くなった、父・典紀さんは『見た目は汚いかもしれないが、心は錦』と、

雨漏りで困る人がいると、今の遠山さんと同じように無償でプルーシートを被せて

回ったそうです。そんな父親の葬儀には大勢の弔問客が訪れ、生前の父親が

どれだけの人に評価されていたかを知り、主人公に引き継がれたのでしょう。

 

そんな番組の後編…

震災は、子供たちの心奥深くに深い傷跡を残し、子供たちの絵から色を奪っていました。

『幼稚園に、子供たちの心に、“色”を取り戻したい』

そんな思いからの新たな動きも扱われていました。

 

自身の生活さえ厳しい中、困っている人を助けたい、自分の街は自分たちの手で

守ろうとしなければダメだ、そう語る遠山さんの素敵さに、ひたすら感動の1時間

でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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レディ・ダ・ヴィンチとドクターG

2016-11-7 NEW!

 

10月からフジテレビ系で放送されている『メディカルチーム レディ・ダ・ヴィンチの

診断』というテレビドラマご覧になられていますか? かつて放送されていた『チーム

・バチスタシリーズ』のスタッフが再集結して制作されたものなんですが、なかなか

面白く見させて頂いております。

 

「解析診断部=レディ・ダ・ヴィンチ」に所属する個性豊かな7名の女性医師が、

原因不明の病気の謎を究明し患者を救うために奮闘する姿を描いたドラマで、オリ

ジナル脚本による1話完結の医療ミステリーです。

 

また、このドラマを見ていて重なってしまうのがNHKで放送されている『総合診療医

ドクターG(ジー〔ジェネラル〕)』。かつてNHK-BSで放送され、後に地上波

(総合テレビ)に放送枠を移して断続的に放送されている医学・医療関連のクイズ

バラエティ形式による情報番組なのですが、こうした番組を見ていていつも思うのが、

こんな医者が身近にいないものかということ…。

 

いくつかの小さな病院では解決できず、大きな総合病院に行くと、初診料というお金を

払わされます。そんなお金を払っているにも関わらず、患者の話もロクに聞かず、

決めつけて対処療法の薬を出しておしまい。そんな程度の低い医者が我が家の周りには

沢山います。

 

患者の主訴が、何が原因で起こっているものなのか、患者がいう事が正しいのか…

そんな事も分からないのに、触診はもとより、よく話を聞く事もせず、ひどい時

には患者の顔すら見もしない医者がいます。レディ・ダ・ヴィンチやドクターGでも

見て、刺激を受けてもらえたらと思ってしまう今日この頃…。

 

思えば家内が潰瘍性大腸炎になって、私も左足を手術してから1年あまり、松葉杖を

ついた事で負担が大きくなった右足を次に痛め、続けて腰を痛め、脊柱管狭窄症、

椎間板ヘルニア…運動できなくなると免疫力も低下して肺炎を患い…。ひどい

アレルギーに悩まされると医者の勧めるままにステロイド入りの薬を5年近く飲み

続け、気付いた時には身体が更なる悲鳴をあげていました。

 

運動不足は同時に肥満、内蔵脂肪、痛風、逆流性食道炎と坂道を転げ落ちるように

展開し、おかげさまで健康番組は欠かさず見るようになって、口に入る物にも神経を

使うよになりました。我が家の支出の大半は病院と健康維持に費やされてしまってい

ます。

 

対処療法で終わらせるのではなく、治療することに、もっと目を向けてくれる医者が

もっと患者の立場に立って診断してくれる医者が増えてくれることを、心から願う

ばかりです。知識のない人間が知識のある人間を頼って、お金を払って救いを求めて

いることを、しっかりと受け止めて欲しいものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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病気の人まで救える味覚センサー

2016-10-27 NEW!

 

先日10月16日に放送された未来アイズ、ご覧になられましたか?九州大学 味覚・

嗅覚センサ―研究開発センター センター長 都甲潔先生が出られておられました。

 

「味を測る」という概念、「味を測る機器=味覚センサ―(tastesensor)」を提唱。

この味覚センサ―は、自己組織化能を利用した世界初、日本発の生体模倣タイプの

最先端科学技術ということですが、既に私たちの知らない様々な所で活用されて

いるようです。

 

人間が舌で感じる甘味、苦味、塩味、酸味、うま味などの、“味覚を測る”ことが

でき、人によって感じ方の違う「“味”を数値化」して、それを再現することを

可能にしています。有名シェフが作る高級フレンチ、行列ができる店のラーメン、

飽きが来ないおふくろの味など、これらの味を、忠実に再現することも可能だ

というのですから、味は長年の修行からつかみとれという料理人からすれば

困ったものなのでしょうか?

 

人間が感じる「美味しさ」を再現し、「見える化」で食品・医薬品業界の需要を

開拓している都甲先生ですが、研究のきっかけは意外にも奥様の秘密のハンバーグ

だったとか。

 

人参嫌いな先生に、身体に良いものだからと味が分からないようにハンバーグに

人参を忍ばせて食べさせ、美味しいと言ってしまった都甲先生の探究心を揺さ

ぶったようです。

 

そんな事からか、この味覚センサーは食品偽装を解明する事も出来るし、塩分を

減らさなければいけない病を抱えた人の為に塩味を感じさせるものを塩を使わずに

実現させていく…。そんな事まで可能にしようというのです。

 

先生曰く『楽譜ならぬ食譜』にして伝統の味を残す事も出来るし、先味と後味まで

調べられるとの事で、味を追求する食品メーカーからしてもありがたい話。

 

後半の話では、味覚センサーにとどまらず、匂いセンサーにまで及んで行きましたが、

この匂いセンサーも、爆薬や災害に埋もれてしまった人を助けられるようになると

都甲先生は、熱く語っておられました。

 

面白い先生でしたが、素晴らしい事に力を注いでいる先生でした。九州大学の

生徒さんは、こんな先生の生の授業が聞けるのですから幸せですよね。

 

そんなこんなの感想を持った今回の未来アイズでした。素敵な人は、まだまだ

沢山いるものですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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久々に勢いのある会社 earth music&ecologyの…

2016-10-25 NEW!

 

10月20日のカンブリア宮殿ご覧になられましたか? 安く、幅広い年齢層に対応した

豊富なデザインを揃え、毎日の様に新製品を投入しているアースミュージック&

エコロジー等のアパレルブランドで幅広い女性の支持を掴み、岡山市の片隅に

オープンしたわずか4坪の店から全国1,200店舗、年商1,100億円へ急成長を続けて

きた、ストライプインターナショナル。既に店舗数ではユニクロ+GUを超えていました。

 

今日決めたことを、翌日には平然と覆してしまう大胆な決断力でアパレル業界の

注目を集めているとか。ユニクロの次を狙うアパレルの風雲児大胆アイデアと

転換力で物凄い勢いで成長を遂げており、久々に見た、本当に勢いのある会社でした。

 

原点にあったのは小さなセレクトショップ時代のこと。石川社長の独りよがりな

経営に社員が嫌気をさし、14人のうち10人が辞めてしまった出来事でした。松下

幸之助の本に書いてあった掃除をしていたところ、ある社員の残した文章を発見。

中には『社長は、バカだ。…この会社は、必ずつぶれる…』そんな事が書かれており

衝撃を受けた石川は、相当のショックを受け、社員の話をよく聞くようになったそうです。

 

以後自分の判断を疑い「逆から物事を考える」習慣を身につけることで、成功を引き

寄せるヒントを掴んでいったとか。今日は大阪、翌日は愛媛…次々とオープンする店の数、

実に毎年150店舗以上。アースミュージック&エコロジーなど、27のブランドを擁し、

急激なスピードで成長を遂げているストライプインターナショナル。ユニクロのような

大型店でなく、在庫を持たない小型店でどんどん“新鮮な服”を回転させる独自の戦略で、

幅広い女性客を掴んでいます。

 

その成功を支えるのは、石川社長の大胆な経営判断。店の横でアイス屋を始めたかと

思えば、スマホを使った服のレンタルサービス『メチャカリ』というシステムを立ち

上げる…。ストライプが一気に知名度を上げたきっかけも、企業規模に見合わない

12億円もの広告費でCMを打つという“常識破り”の経営判断でした。

 

外部にアドバイスを求めるとCMには反対意見ばかりだったのに、社員に尋ねたら

『自分の会社の知名度が上がるのは嬉しい』という様な事を言われ、社員が喜ぶなら

良いじゃないかと思ったと話されていました。

 

石川社長の真骨頂は、前言を軽々と翻す「転換力」。立ち上げた靴下専門店がうまく

いかなければ、あっという間にかわいい雑貨店に一変させヒットさせるなど、

朝令暮改の柔軟な戦略転換で生き残る業態を作り上げてきました。現場の声を

徹底的に拾うことで大胆に戦略を変え急成長を遂げるストライプ、今後がとても

楽しみな会社です。

 

石川社長は、生まれ育ち、起業した街・岡山への愛情が人一倍強い経営者でした。

元気ある若手経営者などを表彰するオカヤマアワードを開催し、支援しているのです。

また、食・アートの様々なイベントも開催し活性化に力を入れています。「ビジネス

での成功を地元に還元するのが使命」とまで言い切る石川社長…素晴らしいの一言でした。

 

村上龍さんの編集後記では、こう語られていました。
『アパレル業界は苦しんでいる。消費者は、ネット通販、レンタルなどさまざまな

流通を知り尽くし、流行ではなく自らの好みを優先させる。出費を控え、安易に宣伝に

乗らない。ストライプインターナショナルは、一貫した戦略がないかのように見える。

だが、石川さんのロジックは切れ味鋭く、ぶれがない。戦略がないのではなく、戦略を

固定させないのだと思う。賢くなり、自由に浮遊する消費者に寄り添うように、

いろいろな領域で多様性を提供する。石川さんの、「洋服」に対する幼少からの愛情が、

その先端的な考え方を支えている。』と…。

 

今回の社長の金言は…
  『引く』ルールが大胆さを生む
  『怖い』から挑戦する

 

一貫した戦略がないのではなく、戦略を固定させない柔軟性…危機感も持ちながら

挑戦し続ける姿に感動しました。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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スティーブ・ジョブズの伝説のスピーチ

2016-10-24 NEW!

 

先々週、10月12日放送のアナザーストーリーズ『スティーブ・ジョブズ』ご覧に

なられましたか? 2005年 スタンフォード大学の卒業式で、学生たちなど2万人の

観衆に向けて語られた伝説のスピーチに関するものでした。

 

「点と点をつなげる」、「死を見つめて生きる」という独特の言葉は、失敗を

恐れないチャレンジングスピリットと、他人の人生を生きてはいけない、という

感動的なメッセージとして、世界中で知られています。

 

そんな14分間のスピーチから今回は彼と関わった3人の重要人物とのエピソード、

3つのキーワードについて触れられていました。それは、彼自身が自分の人生を

語った最初で最後の『伝説のスピーチ』でした。

 

まずは、3つのキーワード

 

第1…『いつか点は繋がると信じなさい。そうする事で、心のままに進む勇気が出る』
   重々無尽の点は、やがて、さまざまの点を繋ぐ働きを担っていくと。

 

第2…自分で創業したアップルをクビになった事で、学べたこと。
  『人生の多くを占めるのは仕事です。自分の仕事は素晴らしいと信じる事が大切』
  そう思えた事で、首になってからあの『ピクサー』他を作り、生まれたのが
  フルCGの『トイストーリー』でした。

 

第3…『誰のものかも分からない人生は送ってはいけない』
   ガンを患って得た『死の覚悟』そこには、大学を中退した頃から触れていた
   『禅 仏教』の教えが役立っていました。

 

ジョブズと行動をともにし続けた先輩、対立し決別した友人、そしてジョブズが

傾倒していた禅の同士たちは、ジョブズの有名な言葉、「Stay hungry, stay foolish」を

どう受け取ったか…
 

『もっといけるだろ ズレてても』『自身過剰になるな、もっとバカになれ、もっと

外れてみろよ』『舗装された道ばかり歩いていると迷子になるぞ』そんなメッセージ

にも聞こえたようです。そして、番組の最後では、こんな言葉が取り上げられていました。

 

愚のごとく
 魯のごとく
  能く相続するを
   主中の主と名づく
      ( 宝鏡三昧 )

 

 解釈は、以下の通りです

 

   愚か者のように
    間抜けのように
     ひたすら同じ物事を続ける者こそ
      最高の悟りを得る者である

 

走り続けたジョブズに相応しい言葉ですね。この番組を見終えて、改めて

見つめてみるジョブズの座右の銘

 

「Stay hungry, stay foolish」

 

熱いメッセージでした・・・。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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情熱大陸・・・広島東洋カープ

2016-10-20 NEW!

 

先日10月16日放送の情熱大陸 広島東洋カープをご覧になりましたか?

今季、25年ぶりのリーグ優勝を果たした広島東洋カープですが、『春先は調子が

良いなぁ、でも、6月が終わる頃には下がってしまうんだろうなぁ』とカープファン

でありながらも思っていた今年。夏のオールスターが終わる頃には、『マエケンが

抜けたのに、頑張ってるなぁ…まさか…』とそれでも優勝を決めるまでは信じられ

ませんでした。終わってみれば2位の巨人に圧倒的な大差をつけての、まさかの優勝。

 

CSが始まると『圧倒的な優勝を果たしたのに、クライマックスシリーズなんて、

何であるんだ』と思っていましたが、ここでは1番田中が神ってしまって、12打数

10安打、打率8割3分3厘で文句なしの1番バッターとしてMVPを獲得し、

難なくセリーグ完全制覇。打率8割3分3厘は80年平野(近鉄=8打数6安打)10年

小笠原(巨人=8打数6安打)の7割5分を抜く最高打率となりました。

 

神ってる広島東洋カープは、マエケン抜きにも関わらず、全国各地に熱狂的な赤ヘル

旋風を巻き起こしました。優勝決定の瞬間、最年長白星投手となった黒田が新井と

号泣しながら抱き合ったシーンには、胸を熱くした方も多いでしょう。

 

まさに“神がかっている”という意味の“神ってる”勝利を重ねたカープでしたが、

シーズンが始まる前にこの快進撃を予想できた人が一体どれだけいたでしょうか?

前年に球界を代表するエース、『マエケン』こと前田健太がチームを去った後、

新人以外に先発投手の補強も出来ておらず、OBや評論家の殆どは今年のカープは

「Bクラス」と予想していました。

 

大きな要因は御存知、投手陣をまとめてきた黒田投手の存在。去年、20億を超える

メジャーの提示金を断り、「恩返しがしたい」と古巣のカープに復帰した黒田は

若手からベテランまで全員に刺激を与える絶対的な存在でした。そんな彼にカープ

躍進の理由をストレートに聞いてみると一言「一番は新井でしょう」と…。

 

今季2,000本安打と300本の本塁打という偉業を成し遂げた新井貴浩は、39歳という

年齢ながら若手に混じってがむしゃらに練習に明け暮れるベテラン選手。広島本来の

練習態度です。引退間近という年齢になりながらも常に結果を残し続ける黒田と

新井の背中に応えるかのように、鈴木誠也を筆頭にした若手選手らが奮起したのです。

 

番組では、肉体を酷使し続けてきた結果、現在1日2時間以上の治療が欠かせない

状態となっている黒田を始め、新井のバッティングの秘密、「涙の抱擁」についての

真相やチームの将来について熱く語り合う黒田と新井の夕食会の模様、“カープ女子”

大人気の緒方監督に『神ってる』発言された鈴木の街ブラまで徹底取材されていました。

 

そんな放送のタイミングに合わせてか、18日黒田投手が日本シリーズを最後に引退を

表明し、朝日新聞では、翌日の一面に掲載されていました。

 

黒田の会見では・・・ 

 

『本当に、今年みんなの力で優勝を経験させてもらって、最高の経験をさせてもらった

ので、まったく悔いはないですね。

 

あと何試合登板できるかわからないですけど、今までも常に最後のつもりでマウンドに

上がってきたので、それは変わらないと思いますけど、めいっぱい、最後はケガを

恐れずに投げていきたいと思います。

 

今まで、本当にたくさんの声援をいただいたので、日本一という形で恩返しできる

ように選手一丸となって日本シリーズを戦っていけたらと思います。』

 

応援していますよ。22日からの日本シリーズ。是非、優勝を果たして11月5日に

行われる41年ぶりの優勝パレードを最高のものにし、今年の流行語大賞では

『神ってる』と行きたいものです!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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今や売上の8割が加工品という千疋屋

2016-10-14 NEW!

 

10月6日放送のカンブリア宮殿 の 【伝統は革新だ】 第3弾『千疋屋総本店』のお話から

千疋屋総本店の創業は1834年なんと天保五年です…いつだ…それ? 現在の埼玉県越谷市で

槍の道場を経営していた初代創業者の大島弁蔵が、地元の果物や野菜を舟で運び江戸で

商いを始めたのがきっかけとか。

 

当初は安売りの店だったそうですが、二代目の文蔵が高級路線へ転換し、現在の経営の

基礎を作っていきました。明治時代には海外産果物をいち早く販売。大正時代には

メロンやビワの品質改良を行うなど、時代に合わせた変革を続けてきました。メロン

1個約1万4,000円、ブドウ1房1万円、バナナ1本が324円…。勿論、万が一美味しく

ないフルーツがあった場合には、交換も受け付けると言った徹底ぶり。驚くほど高値の

ついた果物がまるで宝石のように綺麗に並べられ、次々と売れていったのです。

 

千疋屋総本店は東京を中心に展開していますが、千疋屋の果物が高い理由は、その栽培

方法にあります。例えば看板商品のマスクメロンは1本の茎から1つしか実を付けない

「一茎一果」という栽培方法で育てられています。通常の栽培方法よりもコストが

かかりますが、こうすることで実が甘く形の良いメロンになるとのこと。さらに

千疋屋では特定の農家と直接契約をせず、全国から大田市場に集まった果物の中から

最高級のものだけを独自の基準で厳選して買い取っていくのです。

 

現社長の大島博さんの代になると、バブルが崩壊し、高級フルーツの売上は頭打ちになって

いきます。そこで現社長が考えたのが千疋屋のブランド力を活かした高級果物をふんだん

に使ったスイーツを主力とする戦略。人気メニュー フルーツパフェ開発の人がテレビに

映った際には、『あれっ?』と見覚えがあったのですが…がっちりマンデーで見かけた

のか…忘れてしまいましたが…確かに見覚えのある人でした…。

 

創業から182年という今の老舗の売上を支えるのは、綺麗に並べられた果物ではなく、

高級フルーツをより多くの人に食べてもらう為のスイーツという独自の販売戦略。

現在、商品比率では加工品が8割を占めるまでになっており、なんとフルーツを置か

ない加工品だけの店舗も普通に展開されています。

 

また、千疋屋では新たなフルーツ開拓も行っています。南国の果物であるマンゴーが

真冬の北海道で収穫されると聞きつければ、十勝帯広の農家を訪れます。この北海道産

マンゴーは、東京農大の宮田先生と農家が組むという産学連携の取り組みで、化石燃料を

使わずに、冬場に降り注ぐ大量の雪で夏に冬を演出し、湧き出る温泉を使って冬に夏を

演出することで、本来収穫できない時期に収穫していくという特殊な栽培方法で作られ

ています。<白銀の太陽>と名付けられたこのマンゴーを千疋屋で扱うことで、産地の

活性化に貢献しようというのです。

 

編集後記で村上さんは、こう話されています。

『強力なブランド力を築き上げているのに、メロンなど高級果物への依存を止めた。

現在、商品比率では加工品が8割を占めている。そしてその開発、素材などに伝統の

ブランド力を活かし、ごく自然で、かつ大胆な、変革に成功した。自らが持つ資源の

本質を確認し、新しい形で活かす、まさに「伝統と変革」の王道である。』と…。

そして、いつもの…社長の金言

 

『生き延びるためには 30年で変えろ』

 

「30年もすると改革をしないと生き延びていけない…。」番組の中で大島博社長が

話されていましたが、この30年は、会社の事業継承との関係も深く、大きな課題となる

企業が多くあります。182年で6代目…1人約30年…甘んじていてはダメなのですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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