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人の優しさを引き出す、素敵な『弱いロボット』

2016-11-11 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

11月6日放送のBS JAPAN未来EYES豊橋技術科学大学 情報・知能工学系の回、ご覧に

なられた方、おられますか?

人とのコミュニケーションの成立や社会的関係の形成過程、人との関わりの中での認知

発達機構の解明などを狙いとした次世代ロボットの研究を行っている、豊橋技術科学大学

情報・知能工学系 教授・岡田先生が今回の主役でした。

 

『弱いロボットの研究』そんな言い方を番組ですると、そこからは、思わず夢中になって

見てしまいました。人の手数を減らしたり、ミスを犯したりするのを助けたり、そんな

優れたロボットではなく、『弱いロボットの研究』というのですから、『何それ?』って、

つかみは充分ですよね。

 

岡田先生がロボット・デザインで心がけるのは、機能の足し算ではなく、引き算の発想

だというのです。あえて欠点を持たせ、“人”と“モノ”の関係性をあえて"不完結"にし、

人に関わりを求め、寄り添う「弱いロボット」を作っているのです。開発思想の裏に

あるのは、あくまでも“人のコミュニケーション”。

 

ロボットが人をナビゲートするわけでもなく、人がロボットの世話をするのでもない、

ただ一緒に手をつないで並んで歩くだけのロボット。

 

落ちているゴミを見つけるとフラフラとゴミのそばに寄っていき、ゴミ箱がゴミが

落ちている事を気にしているように見えて、通りかかった人が思わずゴミを拾って

ゴミ箱の中に入れてしまう。そうすると、なんとなくお辞儀をするように見える

ロボット。

 

ティッシュを持ちながら人に近づくものの、自分から渡す事はできず、人の側から受け

取ってもらうロボット。

 

小さな3体のロボットが井戸端会議をしているような状況下から、通りかかった人に

問いかけをされて、強要されるのではない、話してあげたくなる不思議なロボット…。

 

『人が手伝ってくれなければ役に立てない他力本願なロボット』、『何故か、人の優しさを

引き出すロボット』は、全く役に立ちそうもないのですが、そこに居ないとなんだか寂しい

ような気持ちがする社会的存在を指向させる…それが意図的な"弱さ"だというのです。

 

周りのアシストや子供達の優しさ、工夫や学びを引き出す『弱さが持つ強み』…

 

岡田先生は、番組の後半で、こんな事を言われていました。

 

『弱さを支えながらお互いの強さを讃え合う。』

 

なんか、素敵な先生で、心温まり、こんなロボットがもっと世の中にあっても良いなぁと、

思ったのでありました。

 

ところで、最後にはこんなニュースが…

 

『一般向けのシャイなロボットが、近日、販売される予定!』

 

スマホをお持ちの方なら、誰でも使えるものなんですが、スマホをその台座の様な

ロボットの上にセットすると、スマホの真っ黒な画面の中に2つの目が登場。パソコンを

する傍らに置いていると、パソコンの横から覗くようにスマホを傾け、見つめると

恥ずかしがるようにパソコンの陰に隠れる…。なんともストレスのたまる職場で、

気持ちをほぐしてくれるロボットじゃありませんか。寂しく仕事やレポートを

書いている人にとっては、可愛い仲間になりそうで、売られたら、買ってきて、

職場のパソコンの横にでも置いてみたくなります。台所で黙々としている家内の

そばに置いてあげても良いかも知れませんね。いつごろ発売なんでしょうねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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