私の好きな番組、 カンブリア宮殿で2024年11月7日に放送された【老舗豆腐メーカー 世界への挑戦】の回、ご覧になられましたか?
ヘルシー生活を意識している人なら、きっと一度は手にしたことがあるのではないかと思われるコンビニやスーパーで売られているスティック状の硬い豆腐「豆腐バー」。片手で気軽に食べられるだけでなく「高タンパク・低カロリー」の"健康メシ"として働く人を中心に幅広い世代に人気のご様子。2020年11月の販売開始以降、4年足らずで累計7500万本売れているとのこと。思えば、そんなに昔の話しでもないのですね。そんな人気商品を開発したのは去年アサヒコの社長になった池田未央さん。実は池田さん、以前はのど飴や東京土産でヒット商品を生み出してきたヒットメーカー。常識を打ち破る商品はいかにして生まれたか・・・番組ではそんなヒットの法則に迫っていました。
1995年に菓子メーカー・三星食品に入社した池田さんは、のど飴「キシリクリスタル」でヒットをとばします。転職した寿スピリッツでは東京駅土産ナンバー1に輝いた「メープルマニア」を開発。そして4度目の転職となったアサヒコで「豆腐バー」をヒットさせたのです。開発のきっかけはアメリカのスーパーで見た「硬い豆腐」。当時日本では手軽にたんぱく質を摂取できる「サラダチキン」が売れていたため、池田さんも豆腐で同じような商品が展開できると考えたのです。会社の理解が得られない中、池田はいかにして豆腐バーの商品化にこぎつけたのか・・・。セブンの「面白いね」発言や社外の反応を受けるうちに味方も増えていく・・・。
いま池田さんが推進しているのは、あらゆる商品を豆腐に置き換える「ぜんぶとうふ化作戦」。焼肉、ガパオ、生姜焼きや、プリンなど大豆を使った幅広い商品をスーパーで展開。新たな市場を開拓しているのです。また開発を進めているのは「飲める豆腐」。パウチ型でどこでも手軽に「高タンパク・低カロリー」を摂取でき日常生活だけでなく、災害食や宇宙食にも代用できるという優れもの。テレビではサツマイモのスイーツ豆腐バーが絶賛されていましたが、私もすぐさまスーパーに行ったところ見つけることができず、仕方なく豆腐スイーツバー「ガトーショコラ」を買ってきました。いつ食べるんだか・・・
豆腐の固定概念を捨てて 既成概念を超える。今でこそ普通に受け入れられていますが、それに気づけることが素晴らしいですよね。味方を増やすために池田さんは海図を書く…(企画書)で向かう方向をみんなに見せるように心がけているのだとか。進む道を示せば皆が付いてくるというのです。賛同者を増やす技術にも長けているのかもしれませんね。
社長の金言
常識を疑う 先入観を持たない 進む道を示せば仲間はついてくる
いつもの「村上龍の編集後記」ではこんな事が語られていました。
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入社3ヶ月目に米国へ出張。豆腐が硬さごとに売られていて、調理法を変えていた。帰国してすぐに「硬めの豆腐」を、社内では「意味不明」。硬くするという発想に対しては「豆腐を冒瀆する」池田さんは、豆腐は素人。だが熱意は本物。協力者が現れる。しかも次々に現れる。にがりの量や豆乳に入れるタイミング、かき混ぜ方も変え実験に明け暮れた。セブンイレブンが興味を示し、20年に「豆腐バー」を発売。7500万本を売った。控え室に女性スタッフが数人いた。夢を共有する仲間だ。夢は、「宇宙」だ。
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あのガトーショコラ味の豆腐バー・・・どんなタイミングで食べればよいのでしょうか・・・
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ネジロウの社長、社会の課題を克服していく道脇裕さんが今回の主役。"異次元の発想力"を持つ道脇さんの全貌が中心となっていました。
これまで打開策が見つからなかった課題を、独自の発明で続々と解決することで"天才発明家"と呼ばれるネジロウの社長、道脇裕さん。橋や建築物、飛行機など...あらゆる場所で使われる「ネジ」が抱える「どうしても、緩んでしまう」という難題を、いとも簡単に解決し、世界を驚かせた人物。番組では2021年に道脇を取材し、企業のお困りごとを常識破りの発想で解決する姿を目の当たりにしていました。そんな道脇さんが...コロナ禍にもまた、新たな課題解決を実現していました。道脇さんは『新型コロナウイルスを"99.999%"不活化させる』という、前代未聞の装置を完成させたのです。ウイルスの脅威、人口減少、インフラの老朽化など...ニッポンが抱える社会課題に立ち向かう道脇さんが目指すものとは、一体、何なのか?世の中の"不可能を可能に変える"、天才発明家・道脇さんの挑戦に番組は再び密着していました。
道脇のエネルギー源は、ペットボトルの“レモンティー”。常に持ち歩き、1日に10本以上飲んでいるといいます。そんな生活の中でも、道脇の頭の中では、続々と発明が生まれ続けていました。そして、その発明の種を具現化するための新プロジェクトも動き出していました。それが世界最大級の規模を誇る鉄鋼総合商社「メタルワン」とタッグを組んで立ち上げた、「ネジモ」という新たな会社。道脇はこの会社で、約10万社とも言われる取引先が抱える「課題」を技術コンサルトという立場で解決していくというのです。労働人口の減少や社会インフラの維持など、ニッポンが抱える難題に挑む道脇さんの仕事ぶりは迫力あるものでした。
いまでこそ「天才発明家」と呼ばれる道脇さんですが、ここに至るまでの道のりは、決して平たんなものではありませんでした。最初に味わった苦難は小学生の時。道脇さんは、入学して1週間で教科書を読破し、理解していたといいますが、教科書の内容をなぞるだけの授業に満足できず、いつしか「授業は拷問のような時間だ」と感じて、小学校5年で自主休学を選択してしまったのだ。その後は、中学も、高校も、ろくに通わず、とにかく自分の好きなことだけをやる人生を歩んできたそうです。そんな人生を歩んできた道脇さんは、どういう経緯で「ゆるまないネジ」を生み出したのか?そして、画期的な発明をしたにも関わらず、なぜ、世間から見向きもされなかったのか?実績主義が根強く残るニッポンの産業界。その壁を乗り越えて、新たな戦いに挑む道脇さんの新戦略を番組では追っていました。
いつもの村上龍の編集後記では、こんな事が語られていました。
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道脇氏に聞いた。「小さいとき友だちはいたか」彼は、友だち?と、不思議な表情をした。意味がわからないのではと思った。就学前くらいまで耳がよく聞こえなかった。そのため文字が苦手だった。聴力は徐々に戻ったが、小学校の低学年ではひたすら機械を分解した。Dr.AiRは、深紫外線を増幅させ、超高濃度紫外線空間を作り出すことにより、吸い込んだ空気を装置内に0.05秒以上かけて通過させることで測定限界値以上のウイルス除去を実現、といっても、わけがわからない。天才は、日本酒が好きらしい。天才が教えてくれた日本酒はすごくおいしかった。
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今回の道脇社長の金言
『ほとんどの問題は解決可能』
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何で生まれたのか・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
自分には、何もできない・・・
他の人にも、何もしてあげられない・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
何もかも、嫌なことばかり・・・
何で、自分ばかりが、こんな目に・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
生まれた意味・・・
生きていく意味・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
自分を産んでくれた親・・・
助けてくれた人たち・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
植物は、どんなことを感じて生きているのだろう・・・
動物は、何を目的に生きてきたのだろう・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
全てが、生きることに精一杯・・・
全てが、生きるために夢中・・・
何の為に生まれてきたのだろう・・・
私は、生きることに精一杯だっただろうか・・・
自分を活かすために夢中になっただろうか・・・
いつしか忘れていた・・・
何も求めず、精一杯やることを
結果を考えず夢中になることを
そして・・・
がむしゃらに頑張って、汗を流すことを
きっと、そうすることで見えてくることがあるはず
詩集「道しるべ」より
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『護られなかった者たちへ』は、中山七里さんの長編推理小説。『河北新報』など全国14紙に2016年2月から2017年9月に連載、2018年1月にNHK出版より刊行。東日本大震災後の復興が進む仙台で発生した連続殺人事件を巡り、日本の生活保護制度の欠陥に迫る社会派ミステリーとなっています。
2017年12月の時点で受給している世帯が全国で164万世帯あるという生活保護の実像を描いた社会派ミステリー。宮城県警捜査一課の刑事である笘篠誠一郎と、元模範囚の利根勝久、2人の目線で物語は並行して進展していく。出版社側から、仙台を舞台にした物語を書いてほしいというオーダーがあったため、テーマはすぐに決まったそうです。
2021年に映画版が公開されますが、今回はその映画の話になります。
東日本大震災から4年後、仙台市内のアパートで、両手を拘束されたうえ四肢や口をガムテープで塞がれ、餓死した状態の遺体が発見されます。被害者の名は三雲忠勝。福祉保健事務所の人間だということがわかり、金銭に手がつけられていなかったことから怨恨の線で捜査が始められますが、身辺を洗っても、職場でも家庭でも三雲のことを悪く言う者は誰もいませんでした。
しかしそれから4日後、今度は宮城県議会議員の城之内猛留が公園近くの森の中にある農機具小屋の中で遺体として発見されます。遺体の状態は記者クラブにも流していない共通項が多く、十中八九同一人物によるものだと判断されました。
城之内にも公私ともに悪い噂すら見つからなかったため、犯人は善人や人格者に照準を定めていると考えた捜査本部は、前科者や精神科に通院歴がある者からあたるよう指示しますが、宮城県捜査一課所属の笘篠誠一郎は2人に必ず何か共通点があるはずだと考えていきます。そして城之内が議員になる前は厚労省の公務員であり、三雲と城之内が塩釜福祉事務所で2年間、同じ時期に職員として働いていたことをつきとめます。
笘篠とそのパートナー・蓮田は、三雲の部下である円山菅夫に話を聞いたり、福祉事務所の仕事の1つであるケースワーカー業務に同行して生活保護受給者たちと接触し、行政側が真っ当な対応をしていても逆恨みされていることがあることを知ります。
2人は捜査対象を三雲と城之内が勤務している期間に生活保護申請を却下された者や、受給していながらケースワーカーの報告で打ち切られた者にしぼり、塩釜福祉保健事務所からその対象者のリストが入ったUSBと資料をなんとか手に入れます。
2年間で700件近くあった該当者の中で、不服申し立てを含み申請が複数回に及ぶ者や事務所関係者とトラブルがあったものに絞っていくと、4人の容疑者が浮上していきます・・・。
現実の問題を問うかのような物語は、複雑な思いの中進んでいくのですが、是非見てほしい仕上がりになっています。思えば学校は夏休みに突入。猛暑の中、屋内に引きこもっている時間の中に組み込んで頂けたらと思ったり・・・
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・・・・・・・
窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに こんな雨の日似合いすぎてる
誰もが物語 その一ページには
胸はずませて 入ってゆく
・・・・・・
「雨の物語」は、イルカささんの楽曲で、ソロ歌手としては6枚目のシングル。1977年3月25日発売されると30万枚を超える売上を記録し、イルカさんとしては「なごり雪」(1975年)に次ぐ2番目のヒット作です。
梅雨の時期になると、聞きやすいメロディーと誰もが経験した事のありそうなシチュエーションで聞き入ってしまう歌詞
・・・・・・
窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が 君の心のくもりガラスに
・・・・・・
今年の梅雨は入りが遅く、明けは早いそうですね。台風とか線状降水帯とか、近年の雨は優しいものが少なくなりましたが、しとしとと降る雨の日には、雨音に耳を傾けるゆとりが欲しいですね。
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『ゴジラ-1.0』(ゴジラ マイナスワン)は、戦後間もない日本を舞台に描かれる、山崎貴VFX・脚本・監督によるゴジラシリーズの映画です。タイトルに付けられた-1.0には、「戦後、無(ゼロ)になった日本へ追い打ちをかけるように現れたゴジラがこの国を負(マイナス)に叩き落とす」という意味があるそうです・・・。
『ゴジラ』シリーズでは37作目であり、国産の実写作品としては通算30作目。『シン・ゴジラ』以来7年ぶりとなり、ゴジラ生誕70周年記念作品と位置付けられています。
第96回アカデミー賞では邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞したことはニュースでも大きく取り上げられたので、皆さん周知の事かと思います。それまでに歴代のアカデミー賞の中で、監督として視覚効果賞を受賞したのは『2001年宇宙の旅』のスタンリー・キューブリックのみであり、山崎監督は55年ぶり、史上2人目の受賞監督となりました。
映画史に名を残す錚々たる大作が並ぶ視覚効果賞の歴代受賞作と比較して、製作費が15億円以下とかなりの低予算であることもアメリカの映画関係者を驚かせたのも皆さんよく御存知の話かと。
少しネタバレになりますが、映画は・・・
第二次世界大戦末期の昭和20年。敷島浩一は特攻へ向かう途中で零戦が故障したと偽り、小笠原諸島に位置する大戸島の守備隊基地に着陸する。その日の夜、島の伝説で語り継がれる、全長15メートルほどの恐竜のような生物「呉爾羅(ゴジラ)」が基地を襲撃する
昭和21年夏。ビキニ環礁で行われた米軍による核実験「クロスロード作戦」により、その近海にいたゴジラは被曝し、体を焼き尽くされたが、それによってゴジラの細胞内でエラーが発生し、その体は体高50.1メートルまでに巨大化する。
そう、まさにこれがゴジラ誕生の逸話で、その時代を取り上げて描いたという意味でも、本作品はとても興味深いものになっています。さすがにこれまでのゴジラ映画を全て見たわけではありませんが、視覚的な話より、映画そのものとしてこれまで中ではTOPクラスのゴジラ映画だった気がします。
一か所だけ銀座の通りで主人公と女性が出会うシーンには無理がありましたが、それ以外は文句なしで、是非怪獣映画だからではなく、見て欲しい映画でした。
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今更のご紹介で申し訳ありませんが、NHKのBSで放送されてきた【舟を編む 〜私、辞書つくります〜】という連続ドラマにハマってきました。明日21日が最終回となってしまいますが、今は色んなネット番組でも簡単に再放送が見られるので、是非見て欲しいドラマです。「一冊の辞書に情熱と心血を注ぐ、作り手たちの奮闘物語。」そう補足されていますが
『舟を編む』(ふねをあむ)は、三浦しをんさんによる小説で、2012年、本屋大賞を受賞し、2013年、石井裕也監督、松田龍平主演で映画化され、2016年にはテレビアニメが放送されました。更に明日が最終回となりますが2024年2月より、池田エライザさん主演でテレビドラマ化されNHKで放送されたものを今回ご紹介という訳です。
私が初めて、この物語と出会ったのは松田龍平さんと宮﨑あおいさんが主演を務めた映画でした。映画は、2012年夏に撮影され、2013年4月に公開。監督は石井裕也さんで、映画版では、物語の開始時点で1995年という年代設定がされています。
2013年9月に日本映画製作者連盟により第86回アカデミー賞外国語映画部門日本代表作品となり、日本の映画賞では第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をはじめ6部門の最優秀賞、第68回毎日映画コンクール日本映画大賞、第38回報知映画賞作品賞、第26回日刊スポーツ映画大賞作品賞などを受賞。このほか監督の石井裕也・主演の松田龍平をはじめとするスタッフ・キャストも多くの個人賞を得ています。
そう、それだけでも凄いことなのですが、今回連続ドラマとして放送された作品は、こう言っても大げさではないと思いますが、映画より更に細かい拘りのシーンがプラスされ、映画を観ている私でも、最高に面白いものに仕上がっています。本当に「言葉」を楽しめる秀作となっています。
ドラマは原作と違って主人公が馬締(まじめ)ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で描かれる全く新しい『舟を編む』全10話となっています。では、ちょこっと触れると・・・【あらすじ】
大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部!そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締光也を筆頭に、くせ者ぞろい。みどりは、彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいきます。物語は、そんな辞書「大渡海」を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘物語なのです。
誰もが一度は手にしたことのあるぶ厚い本、辞書。一見淡々と言葉が敷き詰められたように見える辞書の裏には、「作り手」の想像を絶する情熱と心血が注がれています。「ヤバい」に無数の意味を持たせ、込み入った会話は簡略化。空気を読み、雰囲気で済ませてしまいがちな昨今。そんな時代だからこそ、言葉にこだわる辞書作りの魅力を通し、”言葉は誰かを傷つけるためではなく、誰かを守り、誰かとつながるためにある”という未来への希望を伝えたい。
言葉の深い意味、思わぬ言葉の本質の意味、辞書の役割や意外な価値、その時の解釈を残すことの意味。言葉は変わる それを追いかける 言葉の面白さ大切さ 辞書が作られていく中で、様々に存在する拘りは、言葉の選択から意味、辞書に使われる紙へのこだわり迄、凄すぎて感心するばかりでした。
言葉の面白さと言えば、竹野内豊さんのNHKドラマ初主演作で、朗読教室を舞台に描く2017年の「この声をきみに」も面白いものがありましたが、日本語はなんと豊かなことが、光源氏のひらがなも、本当に豊かな国に生まれた幸せだなぁと思ってしまいます。「ひらがな」も良いですよねぇ・・・。
【舟を編む】最終回は明日2024年4月21日の放送ですが、是非1回から通してご覧頂きたい素晴らしいドラマとなっているので・・・是非是非ゴールデンウィークにでも再放映サイトでご覧頂ければ幸いです。
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明治さんが、「チェルシー」全商品を今月3月末をもって販売終了するというニュースが今月初めに流れました。・・・53年のロングセラーのお菓子で、子供の頃から大好きだったお菓子です。
「あなたにもチェルシーあげたい」という印象的なキャッチコピーでおなじみの飴菓子。 1971(昭和46)年の発売から53年という国民的スイーツだけに、SNSでも惜しむ声が目立ちます。その味わいが、懐かしい思い出と結びついている人も多いのではないでしょうか・・・勿論、私もその一人で、たかがキャラメルなのに贅沢間の持てる特別なお菓子でした。
チェルシーは、発売の2年前から進められた一大プロジェクトだったといいます。当時、同社が“今までにない”を求めて着目したのが、英国北部スコットランド伝統の“スカッチキャンデー”でした。「スカッチ」とは、スコットランドでも洋酒のスコッチでもなく、高温で煮詰める工程=scorching(スコーチング)からきた言葉。当初は「バタースカッチ」「ヨーグルトスカッチ」の2種類でした。
チェルシーは、練り合せた原料をそのまま型に流し込む製法で作られています。当時日本初導入だったその製法により、口当たりの滑らかさが向上。また、それまでは5~6%が限界だったというバターの含有量も2倍以上に増やせたことから、豊かな風味がさらに生きた味わいになりました。現在、バタースカッチにはコクのある発酵バターが使用されているそうです。
開発過程で苦労したことの一つがネーミングだったそうです。新しさを感じさせる、英国のイメージなど4つの基準をもとに、約3000通りの案の中から候補として残ったのが、「チェルシー」(ロンドン中心部の南西にある地区の名前)と「キングスロード」(チェルシー地区にある通りの名前)の2つ。最終的にユーザーへのテストを経て、愛らしい、しゃれた感じといった、商品コンセプトになじむ意見の多かった「チェルシー」に決まったとのこと。
チェルシーを語る上で欠かせないのがCMソング『明治チェルシーの唄』です。「ホラ、チェルシー もひとつチェルシー」のフレーズが広く世の中に浸透しました。詞を安井かずみさんが、曲はあの小林亜星さんが担当。CMソングは、今でもすぐに浮かんでくるほどの名曲でした。パッケージデザインもおしゃれで、お気に入りだったのに・・・本当に無くなってしまうのでしょうか・・・。糖質制限が掛かりつつある私ではありますが、今月中に少し買いだめしておきましょうかねぇ・・・
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毎回一冊の雑誌にスポットを当て、その物書きの世界、文化を深堀りしていくBSタイプライターズという番組を御存知ですか? 毎回どんな本がチョイスされるのか楽しみな同番組では、人気の専門誌・雑誌に着目し、その雑誌を通して専門分野の世界を覗き見しながら体験&トークを展開していくのです。
雑誌編集のプロである編集長、ライターなど雑誌世界に精通する関係者の方々をゲストにお迎えし、現場にいるプロならではのエピソード・裏話などを伺いながらその独自の世界観に迫ります。視聴者の知的好奇心を刺激する、役立つ情報を発信するトークバラエティーなのです!
そんな番組が2024年2月3日に取り上げたのが、日本のヒット商品を紹介する流行情報誌【日経トレンディ】。30年以上に渡って発行されているビジネス情報誌にスポットが当てられていました。
「個人生活を刺激する流行情報誌」をキャッチフレーズに、現在トレンドになっている商品、サービス、ビジネスに関する記事を中心に掲載。毎年、年末号に掲載される「ヒット商品ベスト30」は、その年の世相を反映したランキングとして注目を集めている。毎年、年末のこの特集を楽しみにしており、ブログでも紹介させて頂いたりしております。
ゲストは澤原昇編集長。日経トレンディの成り立ちから、今後注目のヒット商品まで常にトレンドを追いかけてきた日経トレンディならではの話を聞かせて頂きました。皆さん切れ者の顔をなさっており、こうした人たちが記事を起こしているのかと思いました。
全く専門外の魚の特集などでは、1ヶ月で専門家レベルになるほどの情報収集を行うなど、その背景にマルチなプロフェッショナルの集団が垣間見えてなかなか面白い回となりました。過去の発刊からは、その時代の特徴なども浮かび上がって来て、それはそれで面白く見る事が出来ました。
番組を見終えて、過去の本をお取り寄せしたくなりました。何かは秘密です・・・。
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驚きの結末で、久々に凄い映画でした・・・。『女神の見えざる手』は、2016年に公開されたアメリカ合衆国の社会派サスペンス。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステインが務めています。内容はこんな感じ・・・
エリザベス(リズ)・スローンは政界で畏敬の念を持たれるほど有能なロビイストである。コール=クラヴィッツ&ウォーターマン社に所属する彼女はどんな依頼も成功に導いてきた。
ある日、リズの元に銃器保有に賛成する女性を増やして欲しいという依頼が舞い込んで来るが、彼女はその依頼に来た銃ロビー団体会長のビル・サンドフォードを冷たくあしらってしまう。アメリカ合衆国議会に対して最も影響力を持つ利益団体からの案件を蹴ったことで上司のジョージ・デュポンと口論になるも、彼女は銃の規制強化に賛成しており、考えに反する依頼を受けるつもりはなかった。
その夜に行われたパーティーを途中で抜け出し帰ろうとした時、リズは見知らぬ男から話しかけられる。彼は銃規制強化法案の賛成派に付くロビー会社ピーターソン=ワイアットのCEOロドルフォ・シュミットであり、リズを引き抜きに来ていたのだ。
翌朝、リズはミーティングの場で即日ピーターソン=ワイアット社に移ることを告げ、数人の部下と会社を去っていくが、片腕だったジェーン・モロイとは袂を分かつことになった。
会社を移ったリズは早速チームに指針を示し、ロビー活動を開始する。敵である銃ロビー(銃の規制強化反対派)は圧倒的な資金力を持ち、法案を通さないために必要な議員の数も少ない。劣勢にあるリズは様々な手を駆使して賛成派の議員を増やしていく。
だが銃ロビーも黙っておらず、リズ達に妨害工作を仕掛けてきていた。リズは機転を利かせてチーム内の裏切り者を見つけるが、それは自身が雇っている非公式のサポートチームによる違法な手段によるものだった。
リズの策は次々と効果を発揮し、着実に勝利へと近付いていた。そんな中で行われた元同僚であるパット・コナーズとのテレビ対談において、リズは独断でチームの一員であるエズメ・マヌチャリアンを銃被害者として衆目に晒す。勝つために手段を選ばないリズは、エズメを説得してコメントを発信させる。
会社に戻ってきたリズはロドルフォに非難されるが、自身が仕込んできた秘策を明かすことでその場を収める。一方で、優勢に転じるリズ達に危機感を持った銃ロビーはリズへの個人攻撃を画策していた。
そんな中、エズメが銃を持った男に襲われる事件が発生する。幸い大事には至らなかったが、彼女の命を救ったのは居合わせた一般市民による銃撃だった。リズはエズメを心配して会いに行くが、テレビ対談の件から不信感が燻っていた彼女はリズの下を離れてしまう。
事件を受けて世論は銃規制強化に反対する方向へ傾き、リズへの個人攻撃も始まった。リズが行った違法行為の証拠をジェーンが見つけたことをきっかけに聴聞会が開かれ、利用していたエスコートサービスの男性フォードまでもが証人として現れる。
別の日、聴聞会の結論が出される場において、意見を述べる機会を得たリズは勝つために手段を選ばなかった自身の非を認めるとともに、アメリカの政治が腐敗していることを批判する。続けて、ロビー活動における持論を語り始める。
・・・・・
米国の政界を舞台に、銃所持規制法案を巡って熾烈な駆け引きが展開しますが、そこでチャステインが演じるヒロインのロビイストは、敵対勢力から徹底的に追い詰められてしまい……。そんなヒロインが終盤、決死の反撃に挑むのがなんとも痛快な一本です。さまざまな伏線が終盤の大逆転劇に向かっていくうち、なだれ込みながらもつながっていくのが手に汗握り、見終わった後には走り抜いたような満足感に満たされます。
機会があれば是非ご覧ください。
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