私の好きな番組、 カンブリア宮殿で2024年11月7日に放送された【老舗豆腐メーカー 世界への挑戦】の回、ご覧になられましたか?
ヘルシー生活を意識している人なら、きっと一度は手にしたことがあるのではないかと思われるコンビニやスーパーで売られているスティック状の硬い豆腐「豆腐バー」。片手で気軽に食べられるだけでなく「高タンパク・低カロリー」の"健康メシ"として働く人を中心に幅広い世代に人気のご様子。2020年11月の販売開始以降、4年足らずで累計7500万本売れているとのこと。思えば、そんなに昔の話しでもないのですね。そんな人気商品を開発したのは去年アサヒコの社長になった池田未央さん。実は池田さん、以前はのど飴や東京土産でヒット商品を生み出してきたヒットメーカー。常識を打ち破る商品はいかにして生まれたか・・・番組ではそんなヒットの法則に迫っていました。
1995年に菓子メーカー・三星食品に入社した池田さんは、のど飴「キシリクリスタル」でヒットをとばします。転職した寿スピリッツでは東京駅土産ナンバー1に輝いた「メープルマニア」を開発。そして4度目の転職となったアサヒコで「豆腐バー」をヒットさせたのです。開発のきっかけはアメリカのスーパーで見た「硬い豆腐」。当時日本では手軽にたんぱく質を摂取できる「サラダチキン」が売れていたため、池田さんも豆腐で同じような商品が展開できると考えたのです。会社の理解が得られない中、池田はいかにして豆腐バーの商品化にこぎつけたのか・・・。セブンの「面白いね」発言や社外の反応を受けるうちに味方も増えていく・・・。
いま池田さんが推進しているのは、あらゆる商品を豆腐に置き換える「ぜんぶとうふ化作戦」。焼肉、ガパオ、生姜焼きや、プリンなど大豆を使った幅広い商品をスーパーで展開。新たな市場を開拓しているのです。また開発を進めているのは「飲める豆腐」。パウチ型でどこでも手軽に「高タンパク・低カロリー」を摂取でき日常生活だけでなく、災害食や宇宙食にも代用できるという優れもの。テレビではサツマイモのスイーツ豆腐バーが絶賛されていましたが、私もすぐさまスーパーに行ったところ見つけることができず、仕方なく豆腐スイーツバー「ガトーショコラ」を買ってきました。いつ食べるんだか・・・
豆腐の固定概念を捨てて 既成概念を超える。今でこそ普通に受け入れられていますが、それに気づけることが素晴らしいですよね。味方を増やすために池田さんは海図を書く…(企画書)で向かう方向をみんなに見せるように心がけているのだとか。進む道を示せば皆が付いてくるというのです。賛同者を増やす技術にも長けているのかもしれませんね。
社長の金言
常識を疑う 先入観を持たない 進む道を示せば仲間はついてくる
いつもの「村上龍の編集後記」ではこんな事が語られていました。
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入社3ヶ月目に米国へ出張。豆腐が硬さごとに売られていて、調理法を変えていた。帰国してすぐに「硬めの豆腐」を、社内では「意味不明」。硬くするという発想に対しては「豆腐を冒瀆する」池田さんは、豆腐は素人。だが熱意は本物。協力者が現れる。しかも次々に現れる。にがりの量や豆乳に入れるタイミング、かき混ぜ方も変え実験に明け暮れた。セブンイレブンが興味を示し、20年に「豆腐バー」を発売。7500万本を売った。控え室に女性スタッフが数人いた。夢を共有する仲間だ。夢は、「宇宙」だ。
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あのガトーショコラ味の豆腐バー・・・どんなタイミングで食べればよいのでしょうか・・・
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