ティータイム

BSタイプライターズという番組より

2024-2-20 NEW!

毎回一冊の雑誌にスポットを当て、その物書きの世界、文化を深堀りしていくBSタイプライターズという番組を御存知ですか? 毎回どんな本がチョイスされるのか楽しみな同番組では、人気の専門誌・雑誌に着目し、その雑誌を通して専門分野の世界を覗き見しながら体験&トークを展開していくのです。

 

雑誌編集のプロである編集長、ライターなど雑誌世界に精通する関係者の方々をゲストにお迎えし、現場にいるプロならではのエピソード・裏話などを伺いながらその独自の世界観に迫ります。視聴者の知的好奇心を刺激する、役立つ情報を発信するトークバラエティーなのです!

 

 そんな番組が2024年2月3日に取り上げたのが、日本のヒット商品を紹介する流行情報誌【日経トレンディ】。30年以上に渡って発行されているビジネス情報誌にスポットが当てられていました。

 

「個人生活を刺激する流行情報誌」をキャッチフレーズに、現在トレンドになっている商品、サービス、ビジネスに関する記事を中心に掲載。毎年、年末号に掲載される「ヒット商品ベスト30」は、その年の世相を反映したランキングとして注目を集めている。毎年、年末のこの特集を楽しみにしており、ブログでも紹介させて頂いたりしております。

 

ゲストは澤原昇編集長。日経トレンディの成り立ちから、今後注目のヒット商品まで常にトレンドを追いかけてきた日経トレンディならではの話を聞かせて頂きました。皆さん切れ者の顔をなさっており、こうした人たちが記事を起こしているのかと思いました。

 

全く専門外の魚の特集などでは、1ヶ月で専門家レベルになるほどの情報収集を行うなど、その背景にマルチなプロフェッショナルの集団が垣間見えてなかなか面白い回となりました。過去の発刊からは、その時代の特徴なども浮かび上がって来て、それはそれで面白く見る事が出来ました。

 

番組を見終えて、過去の本をお取り寄せしたくなりました。何かは秘密です・・・。

 

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2023年テレビ番組 部門別放送時間ランキング!!

2023-12-20 NEW!

 テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データは12月12日、今年のテレビのニュースやワイドショーで放送された話題別の時間を算出し「2023年TVニュースランキング」を発表しています。総合トップは「ロシア・ウクライナ情勢」、スポーツトップは「大谷翔平・異次元の活躍」、芸能トップは「ジャニーズ事務所問題」となりましたが、その他は・・・。

 

調査対象は、1月1日から11月30日まで、関東エリア(NHK総合、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)の月曜日~土曜日、朝10時まで放送されているニュース/情報番組。対象番組にて放送されたニュースを露出時間で集計し、ランキングは「総合」と「時事、スポーツ、文化・芸能」の分野別で紹介されています。

 

話題になったものを思い返しながら、個々の無力感や社会の不条理、明るい希望や夢を与えてくれた人々も思い出しつつ、また2024年に向かって前向きに頑張っていきたいものです。

 

■2023年TVニュースランキング(総合)
1位 ロシア・ウクライナ情勢 133時間28分18秒 (時事)
2位 大谷翔平・異次元の活躍 121時間35分58秒 (スポーツ)
3位 侍ジャパン・3大会ぶりにWBC制覇 119時間06分03秒 (スポーツ)
4位 各地で記録的猛暑・大雨も 79時間32分22秒 (時事)
5位 物価高による値上げ止まらず 57時間13分00秒 (時事)
6位 イスラエル&ハマス・武力衝突 57時間00分31秒 (時事)
7位 新型コロナ5類引き下げ・3年ぶりの平時に 54時間24分23秒 (時事)
8位 「ルフィ」広域強盗事件 53時間25分07秒 (時事)
9位 台風6号&7号・ノロノロ台風で影響長引く 53時間22分11秒 (時事)
10位 北朝鮮・ミサイル発射など軍事行動強める 50時間18分43秒 (時事)
11位 ジャニーズ事務所問題 43時間46分14秒 (芸能)
12位 “10年に一度”の最強寒波・各地で影響 28時間11分26秒 (時事)
13位 福島第1原発処理水放出・中国は猛反発 26時間30分34秒 (時事)
14位 市川猿之助・両親の自殺ほう助で逮捕 25時間58分21秒 (芸能)
15位 台風2・3号相次ぎ接近・各地に線状降水帯 25時間53分02秒 (時事)
16位 ビッグモーター・不正請求などの問題発覚 24時間07分38秒 (時事)
17位 GW・コロナ規制緩和で賑わい戻る 22時間15分23秒 (時事)
18位 バスケ男子日本・48年ぶりに五輪自力出場 21時間51分40秒 (スポーツ)
19位 ラグビーW杯・日本は1次リーグ敗退 20時間44分48秒 (スポーツ)
20位 列島各地で地震相次ぐ 20時間26分00秒 (時事)

 

■2023年TVニュースランキング(スポーツ)
1位 大谷翔平・異次元の活躍 121時間35分58秒
2位 侍ジャパン・3大会ぶりにWBC制覇 119時間06分03秒
3位 バスケ男子日本・48年ぶりに五輪自力出場 21時間51分40秒
4位 ラグビーW杯・日本は1次リーグ敗退 20時間44分48秒
5位 プロ野球・阪神がリーグ優勝&日本一 17時間04分01秒
6位 夏の甲子園・慶応が107年ぶり優勝 12時間22分52秒
7位 八村塁・日本人初のNBA地区決勝出場 9時間18分54秒
8位 サッカー日本代表 8時間00分50秒
9位 バレー男子日本・W杯でパリ五輪出場決める 7時間30分26秒
10位 杭州アジア大会 7時間08分05秒
11位 吉田正尚・MLB移籍1年目から活躍 5時間38分40秒
12位 箱根駅伝・駒澤大学が総合優勝&3冠達成 5時間06分10秒
13位 世界陸上ブダペスト 4時間49分18秒
14位 羽生結弦・結婚もわずか105日で離婚 3時間58分18秒
15位 久保建英・CLやスペインリーグで活躍 3時間52分48秒
16位 バレー女子日本・W杯で五輪出場決定ならず 3時間35分28秒
17位 なでしこジャパン・W杯ベスト8で敗退 3時間11分46秒
18位 三笘薫・プレミアリーグで活躍 3時間01分16秒
19位 世界水泳福岡・ASで日本代表が好成績 2時間54分41秒
20位 加藤未唯・全仏OPダブルス失格も混合優勝 2時間38分09秒

 

■2023年TVニュースランキング(文化・芸能)
1位 ジャニーズ事務所問題 43時間46分14秒
2位 市川猿之助・両親の自殺ほう助で逮捕 25時間58分21秒
3位 藤井聡太・最年少七冠&史上初の八冠達成 19時間50分39秒
4位 宝塚歌劇団の女性死亡・パワハラが原因か 7時間17分44秒
5位 キンプリ・5人体制から2人体制へ 5時間03分10秒
6位 坂本龍一さん・死去 4時間47分33秒
7位 永山絢斗・大麻所持容疑で逮捕 4時間46分23秒
8位 カンヌ国際映画祭・日本映画がダブル受賞 4時間44分35秒
9位 谷村新司さん・死去 3時間55分02秒
10位 ryuchellさん・27歳で急死 3時間36分01秒
11位 笑福亭笑瓶さん・急性大動脈解離で死去 3時間33分31秒
12位 木村拓哉・主演映画大ヒット 3時間15分51秒
13位 映画「スーパーマリオ」国内外でヒット 3時間06分10秒
14位 Snow Man 3時間01分11秒
15位 映画「東京リベンジャーズ2」公開 2時間42分18秒
16位 広末涼子・W不倫騒動 2時間41分56秒
17位 「ムツゴロウ」畑正憲さん・死去 2時間31分16秒
18位 YOASOBI「アイドル」・世界的ヒット 2時間21分47秒
19位 なかやまきんに君 2時間11分31秒
20位 ハリポタ施設・としまえん跡地にオープン 2時間06分59秒

 

放送時間という基準で見ると、多くの人が何に注目していたのかが分かって、自分との違いや見落としていたものに気付かされたり、思いも様々になります。

 

ちなみにですが、姉妹サイトの方では、2023年ヒット商品 BEST30&2024年予測(日経Trendyより)について掲載させて頂いております。
色々とありましたが、今年も1年有り難うございました。2024年は穏やかな1年となり、皆様にとって良い1年となりますように。

 

 

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名物創業者たち 新たなる挑戦

2023-8-20 NEW!

 5月12日放送のガイアの夜明け「業務スーパーと日高屋」の回、ご覧になられましたか?
・・・人生まだまだこれからだ!〜名物創業者たち 新たなる挑戦〜 と題したこの回・・・

 

業務スーパーの地熱エネルギーへの思い

 

一代で人気チェーンを築き上げた"名物創業者"たちが今、新たな挑戦に動き出している。いまや全国1000店舗以上に広がった「業務スーパー」の創業者が、独立して挑むのは、何と新エネルギー開発!そして、人気中華料理チェーン「日高屋」の生みの親は、80歳を超えた今、新たなチェーン店作りに動き出していた。「人生で今が一番燃えている!」と、挑戦し続ける2人の創業者の"情熱"の源に迫っていました。

 

「業務スーパー」の創業者が挑むのは・・・“新エネルギー開発”!

 

安さと大容量を武器に、全国に1000店以上を展開する「業務スーパー」。この人気スーパーを一代で築き上げたのが、創業者の沼田昭二さん(69歳)。6年前に運営会社の「神戸物産」のトップを息子に譲って独立。「町おこしエネルギー」という会社を興して挑んでいるのが「地熱発電」です。「火山国の日本には可能性が大いにあるのに開発が進んでいない。次世代のために誰かがやらないといけない!」と沼田さん。

 

すでに九州で地熱の掘削作業を行っています。しかし、地下を掘ってもそこから地熱がとれる確率は2割ほど…。莫大なコストをかけてもすべてが無駄になることが多く、まさに“宝探し”なのです。そんな苦労の末、熊本県・小国町で、今年12月に、1基目となる「地熱発電所」が完成予定。年に最低でも1基作るのが目標の沼田さん。次なる地熱開発の候補地は、鹿児島県の湧水町。自然豊かで温泉地としても知られている町です。早速、現地に飛ぶが、思わぬ壁が…。70歳を前に、一から始めた“新・エネルギー事業”。様々な壁に立ち向かいながら“日本の未来”のために奮闘する姿に密着していました!

 

人気ラーメンチェーンの“熱血創業者82歳” 新たな繁盛店をつくる!

 

首都圏の駅前を中心に400店舗以上を展開する中華料理チェーン「日高屋」。“安さと親しみのある味”、そして“夜のちょい飲み”で成長してきました。私もよくお世話になっているこの人気チェーンを一代で築き上げたのが会長の神田正さん(82歳)。5坪の小さなラーメン店から始めて創業50年。去年、アルバイトから叩き上げの社員を新社長に抜擢しました。若い力に実務を任せ、さらにコロナ禍で落ち込んだ業績も回復してきた今、神田さんには新たな思いが生まれていました。

 

「安定してくるとつまらない。新しいことに挑戦したい」。そこで自ら“新たな繁盛店の開発”に乗り出していました。去年7月にテスト店舗としてオープンさせたのは、台湾料理を売りにした「台南」。神田さんは「活気のある“台湾夜市”を日本で再現したかったのです。ここで当たれば、新たなチェーン店にできる」と意気込んでいました。しかし、オープンしてから半年。売り上げが、予想の64%と苦戦…。どうしても失敗するわけにはいきません。神田さん自らテコ入れに動き始めました。

 

さらに82歳になった神田さんのもう一つの仕事が、自分が築き上げたノウハウやイズムを後進に引き継いでいくこと。これまで一人でやってきた「物件探し」もその一つです。部下と一緒に現場に赴き、直接その極意を叩き込んでいきます。そして、神田さんにはもう一つ、温めていたことがありました。それはこれまで苦楽を共にしてきた全ての社員たちへの、前代未聞のプレゼントでした!

 

詳しくは、是非バックナンバーからご覧頂ければと思います。素敵なお話でした。

 

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客を呼ぶプロ集団「刀」の野望

2023-7-20 NEW!

 今年6月16日に放送されたガイアの夜明け「レジャーでニッポンを元気に!〜客を呼ぶプロ集団「刀」の野望〜」をご覧になられましたか?

 

「刀」とは、2年前「西武園ゆうえんち」のリニューアルを「懐かしい昭和の世界」という発想で成功に導いたのが会社です。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させたことで知られる森岡毅さんが立ち上げた「客を呼ぶプロ集団」です。その「刀」が去年から極秘に進めてきたのが、これまでにない「アウトドア施設」の開発。舞台は、近年観光客が激減しているという兵庫県の六甲山。企業の保養所を改装し、食をテーマにした"本能に刺さる"体験をウリにするそうです。衰退が進む地方でこうした施設を水平展開し、日本全体に活気を取り戻そうというのが森岡さんの狙い。知られざる挑戦の舞台裏にガイアのカメラが10カ月間密着し、「刀」の"野望"に迫る回でした。

 

リニューアルから2年…「西武園ゆうえんち」の“その後”・・・昭和30年代の懐かしい世界観を作り上げ、一大リニューアルを果たした「西武園ゆうえんち」。正直できた当初は「昭和?そんなの直ぐに飽きられるよ」・・・そんな風に思っていましたが、2年経った今も「刀」が集客戦略を担い、順調に客足を伸ばしているとのこと。リニューアル当初はレトロ好きの若い女性が中心だったそうですが、最近では子連れのファミリーも増えており、子供たちに大人気の児童小説「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」をテーマにしたアトラクションや本物の無線機を使用した園内周遊型の謎解きアトラクションなどを次々開発していたのです。

 

中でもユニークなのが、3月にオープンさせた「食堂車レストラン黄昏号」。レトロな雰囲気の食堂車を再現した体験型レストラン。各テーブルに設置されているのは窓の形をしたモニター。そこに四季折々の絶景などさまざまなシーンが映し出されるという仕掛けです。そんな食堂車レストランで「刀」はまた新たな体験を生み出そうとしていました。「イマーシブシアター」と呼ばれる、客自身も登場人物の一人となる“没入型”演劇。客足が減る3時頃に「アフターヌーンティー」とともに楽しんでもらう計画です。現場の指揮をとるのは、USJから刀に移ったクリエイティブディレクターの興山友恵さん。学生時代、ロサンゼルスで本場のエンターテインメントを学んだ興山さんは、海外で体験したイマーシブシアターの感動を日本の人にも味わってもらいたいと意気込みますが、飲食しながらどう没入してもらうかなど課題は山積みのようでしが、是非参加してみたいと思うものに仕上がっていました。

 

究極の“感動体験”をアウトドアで!ということで新施設開業の舞台裏にも密着しています。自ら主体となって施設の開発と運営を始めた「刀」。今年5月、神戸の六甲山に「ネイチャーライブ六甲」というグランピング施設をオープンしています。10年前まで50軒もなかったグランピング施設ですが、アウトドアブームやコロナ禍をきっかけに急増。去年だけで200軒以上が開業していて、市場規模は1000億円を超えるといわれています。そもそもグランピングは、アウトドア気分を味わいながらリッチな宿泊体験もできる施設。しかし、料理など全て用意されている場合が多く「本物のアウトドア体験」ができる施設は多くありません。そこで刀が考えたのが、用意されてはいるものの「あたかも自分で成し遂げた」という感覚が味わえる施設。中でも力を入れるのが「食体験」。骨付きの分厚いステーキ肉を客自身が焼き上げる、というのが目玉の体験。しかしプロでも焼くのが難しい厚切り肉を完全に任せては失敗してしまうため、客一組につき一人「グランピングアテンダント」というスタッフが付いて確実に成功するよう導いていきます。客に「自分自身で作り上げた」という“錯覚”を起こしてもらおうという狙いです。

 

こうした体験づくりを任されたのが濵武広士さん。開業まで1カ月、関係者を招いた試泊が始まります。ところがアンケートを見てみると、子供たちが喜ぶためか家族連れの満足度は高い一方で、大人だけで来る客の中に「食事を作ることが面倒」「体験になっていない」といった意見が多く見られたのです。さっそく大人の2人組で検証することにした濵武さん。打開策を見つけ、“本能を揺さぶる”体験を客に味わってもらうことができたようです。

 

沖縄テーマパーク計画始動!地方に人を呼ぶ“秘策”・・・刀のトップ、森岡さんが特に力を入れるのが、衰退する地方で体験価値を創造すること。東京や大阪など都心部への一極集中が進み、地方経済が低迷している状況に大きな危機感を募らせているのです。そんな中、刀史上最大のプロジェクトが始動しました。700億円をかけて沖縄の森の中にあるゴルフ場を改装し、大自然を活かしたテーマパークにするというのです。建設場所は沖縄北部の名護市と今帰仁村をまたぐエリア。那覇市のある南部は観光開発が進んでいますが、北部はほとんど手付かずの状態。隣接する本部町には人気の「美ら海水族館」があるそうですが、観光客のほとんどは名護と今帰仁を素通りしてしまうのが現状なんだとか。開業予定は2025年、自治体や地元企業も大きな期待を寄せる新テーマパークの構想は今後が見てのお楽しみですね。

 

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15人の素人集団による「アレ」の誕生秘話

2023-6-20 NEW!

 Mr.サンデーの特集コーナーに取り上げられたお話・・・
日本の社会を変えた15人の素人集団 誰もが知っている「アレ」の誕生秘話

それは今や47都道府県、全てに存在し、誰もが利用したことがあると言っても過言ではない。 そんな我々の生活に欠かせないものを誕生させたのは、全く異なる畑出身の素人集団。立ちはだかるいくつもの壁、それを乗り越えるために考えられた秘策の数々。 そして彼らは、戦後最大とも言われる大偉業を成し遂げていきます。 これは今では当たり前にあるものを、当たり前の存在にするために素人集団が繰り広げた挑戦の物語です。

今から52年前の東京で始まった。 鈴木敏文、清水秀雄の2人は、当時業界では17位という、とある中堅企業に勤めていました。2人は海外研修に参加し、アメリカを訪れた時に偶然知った「あるもの」」の存在が妙に気になり、記録を詳しく調べてみることに。 すると、2人が見つけた「あるもの」は、アメリカで徐々に増え続け、この時 実に4000も存在していました。日本に持ち込めば、新しいビジネスモデルになるのでは。 そう思った鈴木と清水は、アメリカで見つけた「あるもの」を日本に持ち込めないかと、上層部に掛け合います。すると…猛反発を受けたのだ!いくらアメリカに4000もあるとはいえ、日本とは文化も社会背景も全く異なる国でのこと。 同じものを持ち込んでも、日本人に受け入れられると思う者は1人もいませんでした。

どうしても諦めきれなかった鈴木と清水は、上司をなんとか説得し、アメリカで「あるもの」を展開している会社、サウスランド社に直談判に出向きます。 そして…8年で1200件展開することを条件にOKをもらい、売り上げのうち0.6%をロイヤリティーとして支払う契約を結んんでいきます。上司も渋々了承したものの、2人が勤める会社にとってもこれまで手がけたことがないプロジェクト。 そのため、子会社を設立し、新たな事業として始めることになりました。

 

資本金は親会社が出資してくれたものの、到底足りず、残りは2人が銀行からの借入や貯金を崩すなどして賄います。しかも、親会社の幹部たちは成功する見込みのない事業に人は出せないと、人材の提供までも渋りました。こうした事情もあり、親会社から鈴木たちの新会社に異動してきたのは…当時、労働組合の仕事に専念していた岩國修一、たまたま中途採用で入社したばかりの鎌田誠皓、この2人だけ。実は鈴木たちが始めようとしている事業には販売経験が必須。 そこで新聞の求人広告で人材を募集し、なんとか11人が集まったのですが、誰も販売経験がありませんでした。 実は、鈴木と清水も販売経験がなく、こうして、素人集団によって新事業はスタートすることになっていきます。

アメリカ・サウスランド社から27冊にも及ぶマニュアルが送られてきたが…そこに書かれていたのは、レジの打ち方や、釣り銭の渡し方など、販売に携わる初心者向けの手引きのようなものばかり。 アメリカで大成功を収めた秘訣のようなことは全く書かれていませんでした。つまり15人の素人集団は自分たちでマニュアル作りから始める事になってしまったのです。

 

そんな矢先でした。山本茂商店という酒店を経営していた23歳の山本さんから手紙が届きます。鈴木と清水が山本を訪ねると「そちらが始めようとしているお店のフランチャイズ店にしていただきたいんです」という申し出でした。山本は数年前に亡くなった父親の酒店を継ぐことになったのですが…その時は、まだ大学生。妹はまだ高校2年生、弟が中学2年生という状況で、酒を中心としてしか商品を扱えないことに、店の将来性がないかもしれないと感じたのです。そんな時、フランチャイズという形で同じ商売をしてくれる仲間を募っていた鈴木たちの新聞の募集欄を見たのです。

当時アメリカでは、フランチャイズ店は基本的に夫婦で経営することが望ましく、さらにどちらかが30歳以上の方がより社会的信頼をおけると考えられていました。でも、鈴木と清水は、新しい道に進みたいと考えている山本と自分たちの思いは同じだと感じ、契約を結ぶことを決意。こうして、第1号店は山本の店に決定したのです。オープン時が近づくにつれ、メンバーたちはさらに活気づき、みんなで1号店オープンを知らせるチラシを作り、近所に配って回りました。

今から49年前、1974年5月。 鈴木や清水ら、15人の素人集団から始まり、今や我々の生活に欠かせないほど日常に根付いた店、それこそが…日本初の本格的なコンビニ、セブン-イレブンでした。 そして、セブン-イレブン日本第1号店のオーナーこそが、この山本さんだったのです。

こうして、東京都江東区に完成した日本初のセブン-イレブン。記念すべきお買い上げ商品第1号は、サングラスであった。1号店の周辺に集中して店舗を増やすことで小単位の発注を実現。そして店舗数の増加がより一層の相乗効果を生んでいきます。さらに店舗を集中させる方式を用いることで、日本各地で徐々に店舗を増やすことに成功。日本のファストフードとなるパリパリした海苔が巻けるというおにぎりの考案。おにぎりのみならず、バリエーション豊かなお弁当や、冬の定番・おでん、本格的な味が楽しめるとセブンプレミアムの商品も当初は大反対されたものです。やがて、コンビニのおにぎりやお弁当の登場は、毎日食事の準備をする主婦たちを助け、女性が社会進出するきっかけのひとつにもなっていきます。

 

更に24時間、365日営業など、今のコンビニの常識を次々生み出していったことで、さらに多くの人が利用。その後も鈴木たちは多くの試行錯誤を繰り返しながら、独自に生み出した経営ノウハウをマニュアルとして蓄積。 セブン-イレブンは着実に店舗数を増やしていきました。ついにサウスランド社と契約する際の条件、8年で1200店舗出店という課題も1年遅れはしたものの、無時クリアすることができたのです。

 

当初、コンビニエンスストアを始めることに反対していた親会社もこの事実には驚きを隠せなかったという。親会社は、事業が進むうち、鈴木や清水たちを理解してくれるようになっていきました。その親会社こそ、御存知イトーヨーカ堂。 こうして鈴木たちの存在がコンビニの存在を当たり前のものに変えていったのです。

 

そして、彼らはもう一つ、素敵なことを成し遂げています。
1990年、アメリカでセブン-イレブンを経営していたあのサウスランド社が経営難に陥りました。 原因は同業他社との安売り競争など、複合的なものでした。その中でも大きかったのが、各店舗の売れ筋商品とは関係なく、本社の都合で商品を発送していたこと。その結果、在庫が山積みになる問題が発生していたのです。

 

そんな中、サウスランド社に鈴木と清水が訪れ、日本で培ったノウハウで会社を無償で救ってみせると言いました。鈴木たちは店舗の従業員が自分たちの意思で品薄になった売れ筋の商品を発注、配送してもらうという日本独自のノウハウで、アメリカのセブン-イレブンの既成概念を壊していきます。怒涛の如く常識を打ち破る鈴木についた異名は、ハリケーン・スズキ。そして、鈴木たちが介入してわずか3年で、サウスランド社は、およそ36億円の利益を上げるまでに復活。これは、アメリカ戦後最大の再建劇として語り継がれています。

 

1号店の時は2000だった商品数も、現在では3000品目も扱う様になりました。
2001年に始めたコンビニのATM。これにより24時間、いつでもお金を下ろせるように。 この他にも、電気・ガス代などの支払いがコンビニでできる収納代行サービス。また、小売店舗の少ない地域のために、移動販売サービス『セブンあんしんお届け便』も開始。実はこのサービス、2011年3月に起きた東日本大震災時に力を発揮したものです。

 

今年で50周年を迎えたセブン-イレブン。先日、記念すべき節目を祝す式典が行われました。 その中で、この式典に合わせて撮影した鈴木のインタビュー映像が流れ、創業当時について語られていました。
「たまたま運が良くてタイミングが合った。みんなの協力を得たこと、すぐに共鳴してくれたこと。そういう人がいないと広がらない。私は(セブン-イレブンが成功した)大きな要素だと思う。常に新しい事に挑戦する。それにはなんといっても質。質というのはいくら挑戦してもこれでいいってことはない。逆にゴールがないから挑戦できる。」

 

前から御存知だった方も多いかも知れませんが、素敵なお話ですよね。

 

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【"関西の老舗"破綻からの復活劇】

2023-5-21 NEW!

 会社が駄目なのは社長が駄目だからだという話で気付かされた

 

今年の4月20日に放送されたカンブリア宮殿【"関西の老舗"破綻からの復活劇】の回、ご覧になられましたか?噂で聞いたことがある…もしくは既に食べているであろうあの見た目も味も「ほぼカニ」の大ヒット商品【ほぼカニ】を世に送り出したカネテツデリカフーズさんが今回の主役。

 

1975年をピークに市場は右肩下がり、今や半分の規模にまで縮小しているという水産練り製品市場ですが、苦境の業界にあって、見た目も味も本物のカニそっくりというカニカマ「ほぼカニ」で新たな市場を創ったのが、兵庫県の水産練り物メーカー・カネテツデリカフーズさん。さらに「ほぼホタテ」や「ほぼうなぎ」「ほぼカキフライ」など、本物そっくりの"フェイクかまぼこ"を次々発売し、売り上げを伸ばしています。カネテツをけん引するのが会長の村上健。創業家の娘婿として3代目社長となるも、リスク管理の甘さから1998年に経営破綻しましたが、見事に復活。地獄を見た3代目の奇跡の復活劇が今回のメインです。

 

カネテツが2014年に発売した「ほぼカニ」。タラのすり身を使いながら、カニのアミノ酸分析を行って100回近くの試作を重ね、本物のカニに近い味を再現。繊維の向きやほぐれ感なども徹底的に研究して、食感も本物のカニに近づけていきました。昨年、「日本ネーミング大賞2022」の最優秀賞を受賞しています。名付け親は開発当時に社長だった現会長。試食した時に「これ、ほぼカニやん」と言った言葉をそのまま商品名にしたといいます。「ふざけすぎ」と反対する社員もいたそうですが、誤解がないようパッケージに記載した「※カニではありません」がSNSで話題となるなど、若者を中心に大ヒット。長年右肩下がりだった練り物業界で売り上げは発売当初の5倍と急増しています。その後もカネテツは本物そっくりのフェイクかまぼこを次々発売。「ほぼシリーズ」として人気を集め、シリーズ累計6700万パックを売り上げているのです。

 

1926年に創業したカネテツ。イメージキャラクターである鉢巻姿の男の子「てっちゃん」は関西で絶大な知名度を誇っています。現会長は1989年、創業家の娘婿として36歳で3代目社長に就任しましたが、仕入れの7割を任せていた卸業者の社長が突然行方不明になり、手形取引で先払いしていたカネテツは資金繰りが悪化。負債総額170億円を抱え、神戸地裁に和議(現在の民事再生)を申請して、経営破綻してしまいます。

 

責任をとって専務に降格した現会長は再建途上の2002年に社長に復帰しましたが、再び窮地に陥ってしまいます。ある社員が冷凍食品の賞味期限を書き換えて出荷したことが報道され、取引先の信用を失ったのです。どん底に落ちた現会長を救ったのが、稲盛和夫氏の講話。「今、あなたの身の周りに起きていることは、すべてあなたの心に原因がある」。それまで不運が重なったと嘆いていた現会長でしたが、経営者として未熟な自分に全ての原因があると悟っていくのです。社員と共に工場で働くなど一からやり直した結果、2004年には一般債権者に全額繰上げ返済を完了。廃業寸前だった会社を、次々とヒットを生み出す会社へと蘇らせたのです。

 

今年の2月23日にNHKで放送された【雪印 2つの事件】でも企業の破綻と復活に関する話が取り上げられていましたが、こちらはご覧になられましたか?「失敗」への道のりを丹念にたどることで、「失敗から学ぶ」特集番組の第2弾でしたが、かつての乳製品のトップメーカー・雪印が取り上げられれていました。2000年と2002年、わずか2年足らずのうちに立て続けに起きた2つの不祥事で事実上の解体に追い込まれた雪印グループ。なぜ事件は起きてしまったのか? 企業にとって、組織にとって、大切なこととは何か? 2つの事件、そして信頼回復と再生にかけた20年の取り組みを追った番組です。

 

コロナ禍で苦境に立たされた中小企業は数多いと思います。支援金が得られ無利息の借入金が手に入れられたりと、何とかどん底をしのいできた企業も多いのではないかと思います。今、コロナも普通の扱いにレベルダウンし、日常を取り戻しつつありますが、借入金の返済が始まるのはこれからの話です。大変な企業も沢山あると思いますが、社員一丸となって何とか乗り越えて日本の底力を見せて欲しいものです。

 

村上龍の編集後記で、今回のカネテツさんについてこんな風に書かれていました・・・
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1998年、経営破綻した。2002年、賞味期限の改ざんが発覚。弁済まであと少しという事件に社内は揺れた。「倒産でもへこたれなかった社員がだめになっていった」稲盛氏の講話を読んだ。決して不運が続いたのではなく、経営者として未熟な自分自身が危機を招いたのだとわかった。1からやり直そうと、社員と働き、昼休みは社長室の床に寝た。被害者意識を改めたことで、事態が好転しはじめた。「ほぼカニ」は、奇抜なネーミングで瞬く間に人気商品に。村上(現会長)さんの明るさが、すべてを救ったような気がする。
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そんな村上(現会長)さんの金言は、こうでした・・・

『何のために 経営するのか』

 

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明治【おいしいだけじゃない!知られざる健康戦略の全貌】

2023-2-22 NEW!

 昨年2022年7月に放送されたカンブリア宮殿【おいしいだけじゃない!知られざる健康戦略の全貌】の回、ご覧になられましたか?

 

「明治さんの製品は?」と聞かれると牛乳やお菓子が頭に浮かぶものの、具体的な製品名がなかなか出てきませんでしたが…おいしい牛乳、R-1、ブルガリアヨーグルト、ミルクチョコレート、果汁グミ、きのこの山、たけのこの里、ザバス等々.いざ言われて見ると.あれもこれもと数えきれないほどの大ヒット商品を持つ「明治」さん。

 

2009年に明治製菓と明治乳業が統合し、今や売り上げ8000億円を超える巨大企業となっていますが、数々の分野でトップシェアを誇ってはいるものの「ラッキーで当たったヒット商品は無い」といいます。100年の伝統と歴史、知られざる開発の裏側に迫る回でした。

 

意外な分野で売り上げを伸ばしているという「牛乳配達」。ピーク時(1976年)は350万軒が利用しており、我が家も利用していましたが、一時期は120万軒まで下がり…ところが今また増えはじめ250万軒まで回復しているというのです。理由は、宅配専用の商品。たとえば、R-1は味わいもパッケージも変えているというのです。

 

それにしても、なぜヒット商品がこんなにもあるのか?その理由は、八王子にある研究開発拠点・明治イノベーションセンターにありました。6,000種類もの乳酸菌を保有しており「乳酸菌博士」が日々、その機能を調べています。そして、大ヒット商品LG21やR-1が生み出されました。さらに、チョコレートでは高カカオ製品を開発、健康をプラスした商品で新しい市場をつくっていたのです。

 

ロングセラーも多い反面、かつてヒットしても不採算商品になれば、一気に切り捨てるという一面もあります。ポポロン、カルミンなども発売をやめた商品の1つ。懐かしさだけで商品を残すことはありません。スナック菓子のカールが東日本で販売終了した際は、「カールショック」という言葉が生まれたほどです。不採算事業を切り捨てることで、営業利益はなんと4倍に!戦略的に儲かる会社に変えていたのです。

 

その一方で、新たな取り組みもしています。チョコレートやビスケット、冷凍グラタンなど32品目で、タンパク質をプラスした商品「TANPACT(タンパクト)」を発売。なんと自社商品だけでなく、伊藤ハムやマルハニチロなど他のメーカーまで仲間に引き入れ、TANPACTブランドを展開していたのです。

 

いつもの「村上龍の編集後記」では、こんな事が書かれています。

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万人受けするものを明治のブランドと営業力でたくさん売ろうという発想は間違い、松田さんは考えている。誰もが知りながら希少性を持つような尖った商品開発を目指す。まるでトヨタがフェラーリを作るようだ。「代謝異常症用特殊ミルク」30以上の症状に対応できる22種類の商品を作る。企業は社会に貢献できなければ存在する意味がない。松田さんはやんちゃだった。単にやんちゃなのではない、彼を社長にした上層部にも同じ遺伝子がある。信念は揺るがないという遺伝子だ。

 

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社長の金言
【最大公約数より1人のニーズ】

 

なかなか印象的な金言です。

 

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NHKスペシャル「未解決事件 松本清張と帝銀事件」

2023-1-21 NEW!

 先日、NHKスペシャルで「未解決事件 松本清張と帝銀事件」を見ました。日本人が戦時中に行っていた闇の部分を改めて認識させてもらい、戦争というものの恐ろしい陰を見る事が出来たようです。帝銀事件とは・・・いつものWikipediaから抜粋すると下記のような事件になります。

 

1948年1月26日午後3時過ぎ、閉店直後の帝国銀行椎名町支店に東京都防疫班の白腕章を着用した中年男性が、厚生省技官の名刺を差し出して、「近くの家で集団赤痢が発生した。GHQが行内を消毒する前に予防薬を飲んでもらいたい」、「感染者の1人がこの銀行に来ている」と偽り、行員と用務員一家の合計16人(8歳から49歳)に青酸化合物(青酸ニトリル説が濃厚)を飲ませました。その結果11人が直後に死亡、さらに搬送先の病院で1人が死亡し、計12人が殺害されたのです。

 

犯人は現金約16万4410円と、安田銀行(後の富士銀行。現在のみずほ銀行)板橋支店の金額1万7450円の小切手を奪って逃走しましたが、現場の状況が集団中毒の様相を呈していたため混乱が生じて初動捜査が遅れ、身柄は確保できないばかりか、現場保存も出来なかったそうです。帝銀事件は、容疑者の自白を「証拠の女王」とした旧刑事訴訟法のもとで捜査が行われた最後の事件の一つです。

 

犯人は、帝国銀行椎名町支店の支店長代理Yに名刺を渡し、Yはそれを机の中に入れましたが、事件後、その名刺は消えてしまいます。Yの記憶と2件の類似事件の遺留品である名刺、生存者たち全員の証言から作成された犯人の似顔絵、事件翌日に現金に替えられた小切手を手がかりに捜査は進められました。遺体から青酸化合物が検出されたことから、その扱いに熟知した陸軍中野学校の関係者や旧陸軍731部隊関係者を中心に捜査が行われていきました。

 

“9研”こと陸軍第9研究所(登戸研究所)に所属していた伴繁雄らから有力情報(毒物は遅効性の青酸ニトリル、遺体吐瀉物は青い液体になる。全員が一気に乾杯のように内服する方法は731部隊が集団殺戮する方法で採用していたもの)を入手して、事件発生から半年後の1948年(昭和23年)6月25日、刑事部長から捜査方針の一部を軍関係者に移すという指示が出ました。

 

陸軍関係の特殊任務関与者に的を絞るも、関係者の口は硬く、この線での捜査は行き詰まっていきましたが、静岡軍医病院にいた元731部隊軍医中佐 諏訪敬三郎(元大陸陸軍病院から発足した国立国府台病院初代医院長)が重要参考人として浮上しますが、突如、捜査中止が命じられてしまいます。GHQから旧陸軍関係へ指示があったという話がありますが真相は不明。

 

2夜連続で放送されたスペシャルは、1日目の第1部がドラマ仕立てで、翌日の第2部は「74年目の“真相”」と題するドキュメンタリーで構成されていました。松本清張と言えば「点と線」や「砂の器」などの社会派ミステリーの巨匠ですが、昨年は没後30年ということで特集も多く組まれていましたね。清張は小説のほかにも古代史のナゾの探求をしたり、現代史の暗についても強い感心を持っており、「日本の黒い霧」や「昭和史発掘」などのノンフィクション作品も残しています。

 

そんな松本清張は帝銀事件についても、当時、日本を支配していたGHQ(連合国最高司令官総司令部)による謀略を疑い、1959年に「小説帝銀事件」を発表。その小説執筆に至る経緯が松本清張を大沢たかおが扮するドラマとして描かれているのが第1部。事件発生直後から、警察が追っていたのは旧陸軍の秘密部隊であった細菌部隊(731部隊)の関係者でしたが、なぜか突如、捜査方針を転換し、物的証拠は薄弱なまま平沢を逮捕。取り調べ中の「自供」が決め手となって起訴され、有罪となって死刑が確定してしまいます。

 

清張は、731部隊が追及を逃れたのはGHQの関与があったからとにらんで調査を進めますが、その確証は得られず、「小説帝銀事件」は自分の無力さをつぶやいて終わっていきます。清張が追いかけたものの、力及ばず挫折してしまった「真相」に迫ったのが第2部のドキュメンタリー。

 

清張の「小説帝銀事件」から60年あまりがたち、当時は不可能だった技術的解明や、そのころは固く口を閉ざしていた関係者の証言などから、浮かび上がってきたのは、やはり731部隊の関係者の存在。そして、膨大な警察資料の分析からは、捜査員たちが追跡していた「別の犯人像」が浮かび上がってきます。

 

それは、731部隊に所属していた「憲兵A」なる人物でしたが、「憲兵A」はすでに死亡していて、それ以上、真相を究明することは不可能になっていました。731部隊に捜査が及ばないように横やりを入れ、報道機関を巧みに操っていたGHQの影も見逃せません。なぜGHQは731部隊をかばったのか。

 

アメリカを中心とする西側と当時のソ連を中心とする東側との東西冷戦は、すでに第2次世界大戦末期から始まっていた。広島・長崎への原爆投下は、核軍備の拡張競争にもとづく冷戦の始まりともいわれています。番組でも触れられていますが、一説によれば、GHQというよりアメリカの諜報機関は、ソ連に先駆けて731部隊の研究成果を入手したかったので、その見返りとして731部隊を指揮した石井中将らを免責する一種の司法取引をしたといわれています。

 

ひょっとしたら帝銀事件の真犯人も、アメリカの謀略機関の庇護のもとにおかれた可能性があるのです。731部隊には「毒殺班」というものがあり、人を殺す研究が行われていたという恐ろしい事実。ナチスのアウシュビッツが頭に浮かんできて、平和主義と言われる日本人にも、そんな一面もあるのかとショックは隠しきれません。

 

「戦争は人間が人間でなくなる行為だ。その人間性を奪った者は、誰なのか」

 

そんな言葉がドラマの中でつぶやかれますが、ウクライナの戦禍で行われている悲惨な行為も、人間の愚かで残酷な一面が垣間見れて哀しくなるばかりですね・・・

 

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ラグビーW杯の歓喜を彷彿させたサッカーW杯の歓喜

2022-12-8 NEW!

 日本は過去のW杯でドイツは4回優勝・スペインは1回優勝しており、いずれも見事に撃破し、W杯で初めてFIFAランク1桁となる7位のスペインに勝ちました!(日本は24位)優勝経験のある国を1次リーグで2度破ったのは02年のデンマーク、14年のコスタリカ以来3カ国目の快挙だそうです。

 

思い返せば、サッカーFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグE組。日本は、スペインに2―1で逆転勝利。0―1で前半を折り返したが、後半3分に堂安が左足で同点弾を決めると、同6分にはゴールライン際で三笘が折り返したボールを田中碧が押し込んで逆転に成功。2勝1敗で勝ち点6とし、強豪のスペインとドイツを押しのけて、まさかの堂々1位突破。アジア勢では初となる2大会連続の決勝トーナメント進出を決めたのです。

 

決勝トーナメント進出は02年日韓大会、10年南アフリカ大会、18年ロシア大会に続く4度目で、アジア勢最多の3度をさらに更新。98年フランス大会からの7大会でW杯通算7勝目となり、こちらもアジア勢最多となりました。

 

決勝ラウンドとなる5日のトーナメント1回戦で日本はクロアチアと1-1で延長戦に突入し、PK戦の末に1-3で敗れました。ちょっとの誤差で勝てたかもしれないほどの惜しい試合でした。試合後には、森保一監督がお辞儀し、選手たちも一列に並んで、スタンドに向かって頭を下げていました。スタンドのファンは涙し、客席に残ったサポーター達は、いつもの様にゴミを拾っていました・・・。

 

FIFA公式インスタグラムは、画像4枚を公開し、その文面には「日本代表とファンに対して胸が張り裂けるような思いです。W杯に足跡を残してくれてありがとうございました」とつづり、海外ファンから「日本にリスペクト」「悲しがらなくていいよ」「よくやったぜ」「素晴らしい仕事ぶりだった」「最高のサポーターだった」「日本代表お疲れ様でした!」「素晴らしいチーム」と尊敬のまなざしが送られました。

 

同じ日本人でありながら酷い誹謗中傷を投げつける人も多くありましたが、優勝国のドイツやスペインに逆転勝利をおさめ、夢を見せてくれた代表チームに感謝の気持ちでいっぱいです。寝不足だけは困りましたが年後が更に楽しみになってきました。本当にお疲れさまでした。勝利した日に国の祝日にならなかったのは残念でしたが、本当に有難うございました。

 

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新時代ネットショッピング「BASE」 (「Pay ID」)

2022-10-20 NEW!

 カンブリア宮殿、今年の4月21日に放送された【全国170万店が参加! 新時代ネットショッピング「BASE」】の回、ご覧になられましたか?

 

楽天やメルカリなど、ネットショッピングがコロナ禍で急成長。中でも快進撃を飛ばすのは「簡単に出店できる」「費用の負担が少ない」と評判の、ネットショップ作成サービスのBASE。大手メーカーの商品が並ぶ楽天などとは対照的に、地方の定食屋や個人農家、下請け町工場などで作られた「隠れた逸品」を見つけることができると、話題のショッピングアプリです(「Pay ID」と昨年末にBASEから名称変更しています)。

 

170万店が参加するその理由は、他の大手サイトとは異なりわずか数分で自分の店をオープンできるという圧倒的な手軽さ。さらに、出店料は無料、売上の3%のサービス利用料や決済手数料などを支払うだけで、実店舗のような出店リスクもないことから、全国の飲食店や農家、町工場などが続々と参加。スタートから10年で出店数は累計170万店を突破。

 

自社のオリジナル商品を出したい黒子企業なども参加しているようです。一方、コロナで売り上げが8割減となり危機に陥った有名ラーメンチェーン店「麺屋武蔵」も、BASEを使い出店すると、全国のファンから注文が殺到。番組では、更なる売り上げアップを狙うべく、BASEのスタッフと二人三脚で通販戦略を練るその舞台裏や、勤務先を辞めて自分の店をBASEで開く事を決意したパティシエの出店に密着していました。

 

2012年、大学在学中にBASEを設立した鶴岡裕太さん。そのきっかけは、故郷大分で洋品店を営んでいた母親の「インターネットで店を出したい」という一言でした。不登校だった中学時代にインターネットの魅力を知り、大学進学後はクラウドファンディングの会社でインターンをしていた鶴岡さんは、母親の世代でもネットショップに興味があることを知り「誰でも店を作れる」コンセプトのBASEを設立します。

 

大学を中退し、小さなマンションで仲間と会社を立ち上げていきますが、出店数増加と共に事業規模が急拡大するにつれ、その創業メンバーたちは鶴岡との意見の相違から次々と去っていってしまいます。一方、BASEが、百貨店の「丸井」とともに新たに始めたのは、人気ショップのオーナーたちとその店のファンの客が直接出会える、常設リアル出店。まだまだ成長し続けるBASEの今後も注目です。

 

いつもの村上龍さんの「編集後記」には、こんな事が書かれていました。

 

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あるとき地元の大分で小売店を営む母親から相談を。「ネットショップを作りたいんだけど」。大手に出店する方法もあったがネットの知識がないと面倒、誰でもショップが作れるようなサービスができないか。地方の40~50歳くらいの女性がネットで、と考える時代が来たんだと。ウェブサービスを考えるのが楽しかったが、独自の決済なくしてBASEは成立しなかった。個人や、地方の小さな店が主役になる社会が来る。彼らの1歩目を支援する、それが役割、BASEはぶれない。

 

《BASEは決してぶれない》

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