ティータイム

DX化を成功させたクリスプ・サラダワークス

2025-3-19 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 2025年2月27日 放送に放送されたカンブリア宮殿「デジタルで外食に革命を!驚き サラダチェーンの全貌」の回、ご覧になられましたか?

 

今、都心のオフィスビルなどに次々にオープンしているらしいサラダ店のクリスプ・サラダワークス。何を隠そう、基本コンビニな私は知らなかったのです…。価格は1500円ほどと少し高めらしく、健康志向のユーザーから熱狂的に支持され、売り上げを急拡大、都心を中心に約30店舗を展開されているとのこと。これだけ出費が加算している時に受け入れられているのだから大したものです。社長の宮野さんは「経営者の勘」に頼っている外食ビジネスに疑問を持ち、最新の技術を使った外食チェーンを生み出せないかと模索し、モバイルオーダーシステムを独自開発するなどしてクリスプ・サラダワークスを作り上げました。今回の番組では、外食業界に革命をおこす最先端のハイテク経営を追っていました。

 

定番のクラシックチキンシーザーに、豊富な野菜と大切りの肉が食べ応えのあるビーフステーキボウル、たんぱく質が豊富なプロテインメニューまで、一度は食べてみたいメニューが季節ごとに登場。その最大の特徴は、客のほとんどがスマホからの注文でキャッシュレス比率は98%と、最新技術を駆使したシステムでスピードと便利さを追求している点だとか。これにより個々の客を識別し様々なデータを取得、それに基づきメニュー開発から働くスタッフの評価まで行い、曖昧な経験値で運営していた外食現場のDX化を成功させたのです。

 

クリスプを展開する社長の宮野さんは15歳で渡米し、天津甘栗の露店をヒットさせるなどしていたが、2001年9月11日に起きた同時多発テロをきっかけに帰国。その後、緑茶カフェやタコス専門店などを運営する中、外食ビジネスに疑問を持ち、最新の技術を使った店を生み出せないか模索してきました。そしてモバイルオーダーシステムを独自開発するなどしてクリスプ・サラダワークスを作り上げたのです。宮野さん曰く「ユニクロやニトリは、規模が大きくなることで価格や便利さなど消費者のメリットも大きくなるが、外食業界は“規模が大きくなると美味しくなくなる”というイメージがあるなど、まだまだ進化させる余地がある」と、未来を見据えて改革を行っているのです。

 

スマホから注文できることで、いくら人気があっても行列に並んだり、待ち時間が信じられないくらい発生したりなど、ありがちな人気店の悩みもありません。忙しいビジネスマンには、そうした面もより良いのでしようね。

 

いつもの村上龍の編集後記では、こんなことが書かれていました。

 

業界的にはデジタル化は進んでいない。宮野さんはそう言う。データやファクトでビジネスをするというより、勘と経験に頼って経営しているケースが多いと。クリスプ・サラダワークスは違う。データを分析したマトリックスがあり、一人の客がどんな傾向でサラダに向かっているかがわかる。マトリックスを見ると、一人ではなく全ての客のデータがある。客だけではなく、働いている人の情報もある。そこにはあらゆるデータとファクトが詰まっていて、財務状況まで公開されている。こういう企業はなかった。サラダだけにはとどまらないだろう。

 

村上さんが最後にあげた一言は「マトリックス」でした。そして、社長の金言は・・・

 

「データの力で勘に頼らない外食に」

 

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