ティータイム

子供の笑顔が見られる魚屋さん

2016-12-1 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

11月15日放送のガイアの夜明け『知られざるうまい魚を届ける』ご覧になられましたか?

 

日本の魚食文化が危機に瀕している・・・今年の2月に話題になった、三陸沖や北海道東の

排他的経済水域境界線付近で操業する中国の新型巻き網網漁船団が急増の話。中国の

新型巻き網漁船によるサバ・アジの乱獲が問題となって、日本の漁業資源に大きな影響を

与える恐れもあり、水産庁が監視を強化しているとの話でしたが、その後の動きに変化は

なく、中国で中心になる漁港では鯖御殿なる物が建ち始めて、酷くなる一方。

 

水産庁によると同海域で操業する中国漁船は、2014年には殆どなかったのに、1年間で

確認した中国漁船は194隻に上り1000トン級、1500トン級の大型漁船も少なくないとのこと。

こうした中国漁船は、500キロワット近い強力な集魚灯で魚群を集め、先端が袋状になった

虎網など、長さ1キロ近い長大な網で根こそぎ取り尽くす荒っぽい漁法を繰り返している。

この漁法は日本では既に規制が入っている方法。サバやイワシ、イカなどを稚魚も含めて

大量に漁獲しているとみられ、国内漁業者の漁獲減少や日本近海の水産資源は危機に瀕して

という話でした。

 

そんな中国のみならず、日本食ブームもあってか、今や世界的な争奪戦で輸入魚の価格も

高騰。国内の漁業は、後継者不足や食文化の変化によって縮小の一途を辿っています。

そんな中、これまでの常識を打ち破る手法で各地の漁師と手を結び、今まで知られて

来なかったうまい魚を消費者のもとへ届けようという企業・・・それが今回の主役でした。

 

新しいタイプの「魚屋」として注目されているのが「sakana bacca(サカナバッカ)」。

明るい外観は、まるでオシャレなブティックのようです。現在都内に5店舗を展開。

大きなガラスケースに並ぶのは、全国各地から届いた珍しい魚。仕掛けたのは「フーディ

ソン」というベンチャー企業です。

 

代表の山本さんは、地方で漁師と知り合い、流通の過程で多くの中間マージンをとられて

いること、さらに大手スーパーなどは、定番・定量・定時・定価という「四定」を実現

できる魚しか買わないことを知りました。そこで「魚ポチ」(ウオポチ)というECサイトを

立ち上げ、朝3時までに飲食店が注文すると、1匹からでも当日の午後までに納品する

というシステムを作りました。

 

現在では5000店の飲食店が“買い手”として登録。フーディソンには全国から「販路を

広げるためのアドバイスを」との問い合わせが相次ぐそうです。

 

新潟・村上市・岩船港。漁師たちは高齢化が進み、「儲からない」と嘆くばかり。この

現状を打開すべく、フーディソンは地元でしか流通していない、魚に賭けることに。

稼げない漁師の生活を支える取り組み、素敵でした。漁協の数は減る一方だという

グラフは、日本人としてショックでしたが、サカナバッカを訪れて、店員さんと

楽しそうに話す子供の姿、サカナバッカに通ううちに、魚好きになった子供の前面に

出る姿がよく見られる魚屋さんなんて・・・初めて見た気がします。

 

魚屋の在り方を、改めて考えさせられたお話でした。これまでの日本の販売システム・・・

中国は、漁法まで、爆漁…道徳観までは、簡単には変えられませんからねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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