ティータイム

映画『アミスタッド』

2016-8-17 NEW!

 

先日、映画『アミスタッド』を観ました。この映画はアミスタッド号事件を題材に

スティーヴン・スピルバーグが映画化したもので、感動の名作です。

 

19世紀半ば、アフリカの大地でライオンを倒した24歳の男・シンケは妻と子供の3人で

幸せに暮らしていましたが、ある日突然拉致され、53人の仲間達と共にアミスタッド号に

商品(奴隷)として積み込まれてしまいます。

 

3日後、船はキューバ沖で遭難。その混乱をついたシンケ達は反乱を起こし、乗組員を

次々と殺し自由を取り戻します。シンケを含む39人の生存者達は、殺さずに生かして

おいた舵取り役のルイスとモンテスに生まれ故郷まで、船を操作するよう命じましたが、

騙され、2か月後、アフリカではなくアメリカに連れて行かれます。

 

言葉の通じないアメリカで投獄され、殺人の罪を負わされてしまうのです。裁判に

かけられた彼らを見た元大統領・ジョン・クィンシー・アダムズは、若い弁護士

ボールドウィンの助けを借りながら、シンケ達の自由を取り戻という内容です。

 

1840年、連邦予審法廷は、これらのアフリカ人たちについては、もともとのアフリカ

大陸からの移送が非合法であったと認定し、彼等は法的に奴隷ではなく、自由の身に

あると認めます。1841年3月9日、合衆国最高裁判所によりこれらの事項が認められ、

1842年、これらのアフリカ人たちは故郷へ帰還していくのです。

 

奴隷として船に積まれた人達が、食料不足から鎖に繋がれて生きたまま海に捨てられて

いくシーンは、本当にこんな事が行われていたのかと言葉を失うほどでした。スペイン

からの圧力や南北アメリカのお国事情も絡んでの裁判のやり取りは興味深いものでした。

興業的には成功しなかったそうですが、その内容は史実を忠実に再現したとされ、

『シンドラーのリスト』に続く歴史映画の傑作として高い評価を得ていて、お薦めの

中身の濃い、素晴らしい映画でした。

 

また、映画とは離れてしまいますが、主役のシンケは、ボビー・オロゴンさんに

似ているなぁと思ったり、元大統領役のアンソニー・ホプキンスは、やっぱり

素晴らしい役者さんだなぁと思ったりもして、是非見て頂きたいと思います。
 

 

 

 

 

 

 

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小説『石を積むひと』から生まれた素敵な映画

2016-8-3 NEW!

 

『愛を積むひと』は2015年の日本の映画ですが、原作はアメリカのエドワード

・ムーニー・Jrの小説「石を積むひと」で、日本用に再構成されたもの。

 

 

佐藤浩市と樋口可南子が夫婦役を演じていますが、2人の演技も素晴らしいもので、

北海道で第2の人生を送る熟年夫婦の愛と絆を描いた感動の映画です。

 

東京の下町で営んでいた工場をたたみ、豊かな老後を求めて良子(樋口可南子)の

望む北海道に移住してきた2人。ガーデニングや内装アレンジなど、充実した毎日を

楽しむ良子に対し、仕事一筋だった篤史(佐藤浩市)は暇を持て余すばかり。

 

そんな夫を見かねた良子は、篤史に家の周りの石塀づくりを頼みます。心臓を患い、

良くない状態である事が分かりながらも、夫の事を思い病状を明かさない良子。

ところが、良子の持病である心臓病が悪化し、篤史の願いもむなしく亡くなって

しまいます。

 

妻の死に絶望し、生活も荒んで心を閉ざした篤史でしたが、彼女が死の直前に

綴った自分宛の手紙を、ふとしたきっかけで見つけます。良子は、自分が亡く

なった後の夫の事を思い、前に進めるように手紙で後押ししてくれたのです。

打ち込めなかった石塀にも、手紙を読んだ事で心が込められるようになり、周囲の

人々や疎遠だった娘との関わりも取り戻していきます。

 

映画の中で重要な役割を果たしていた手紙は、アルバムに入れられた1通、それと

アルバイトに来ていた青年の彼女に預けられた1通。それから父である篤史から

娘に宛てられた1通。

 

小さな町工場の仕事だった為に結婚当初から決して裕福ではなかったので、結婚

記念日には毎年『1粒の真珠』を奥さんにプレゼントしていた篤史。1年に1粒だから、

これまで溜まってきた真珠も不揃いで、色も形もバラバラ。それでも、年を重ねる

事で、1つの味わい深いネックレスになっていくという…素敵な話。こんな結婚

記念日のプレゼントも良いなぁと感心してしまいました。

 

物語では途中、これまでためられてきたネックレスになりかけの真珠が盗まれて

しまうのですが、後半では疎遠になっていた娘に送る手紙の中で重要な役割を

果たしていきます。詳しく説明したいところですが、是非見て欲しい映画でした。

 

物の豊かさではなく、人の温かさと語らぬ想いを感じられた、素敵な映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

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『自由に生きられる』事を映画『あん』から教えられ・・・

2016-7-21 NEW!

 

先日、ドリアン助川さんが書かれた『あん』という映画を見させていただきました。

きっかけは和菓子の源『あん』が好きだからという軽い感じだったのですが、全然

違った意味で中身のある良い映画で、是非、ご紹介したく、書かせて頂きました。

 

あらすじはこうです。

*************************************************************************

桜の咲き乱れる公園に面したどら焼き屋で、辛い過去を背負う千太郎(永瀬正敏)は、

雇われ店長として、どら焼きを焼いていました。物静かで、そんなにやる気に燃えて

いる訳でもない主人公。

 

ある日この店を徳江(樹木希林)という手の不自由な老婆が訪れ、バイトに雇って

くれと千太郎に懇願してきます。ところが、バイト代は少しで良いから働かせて

欲しいと言ってきた彼女を、いい加減にあしらい、帰らせてしまう千太郎。

 

手渡された手作りのあんも、一度はゴミ箱に捨ててしまうのですが、何故か気に

なって取り上げ舐めた途端に、彼はその味の佳さに驚きます。徳江は50年小豆を

愛情をこめて煮込み続けた『あん』の達人だったのです。

 

店の常連である中学生ワカナに話すと、薦められて、千太郎は徳江を雇うことに

します。すると瞬く間に徳江のあんを使ったどら焼きの美味さが評判になり、

やがて大勢の客が店に詰めかけるようになります。

 

ところが喜びもつかの間、店のオーナーが、徳江がかつてハンセン病であったとの

噂を聞きつけ、千太郎に解雇しろと詰め寄ってきます。そして、その噂が広まった為か

客足はピタリと途絶え、それを察した徳江は店に来なくなってしまいます。

 

素材を愛した尊敬すべき料理人、徳江を追い込んだ自分に憤り、酒に溺れてしまう

千太郎でしたが、ワカナが彼を誘い、ハンセン病感染者を隔離する施設に向かいます。

そこにいた徳江は、淡々と自分も自由に生きたかった、との思いを語るのです。

 

『私は、ワカナちゃんと同じぐらいの時に、兄に連れられてここへ来たの』

『家から持参した服さえ燃やされて、私は家族も思い出も奪われて閉じ込められた…』

そんな感じの話をすると、もう。ただ死ぬのを待っているような雰囲気をかもし

出していました。

************************************************************************

 

働くときの様子、死を待つ様子…樹木希林の演技の素晴らしいこと…圧巻でした。

差別や偏見で奪われた自由、それは命を奪うのに等しいほど、残酷な仕打ちです。

思慮深く、小豆にさえ、思いをかけられる徳江の生き様を通して、差別や偏見の

罪深さを思い知らされました。

 

・・・と同時に、自由に生きられるのに、自ら扉を閉じてしまう事を哀れむ徳江の

『もっと自由に生きて良いんだよ』

・・・という優しいメッセージを受け取ったのでした。

映画のラストシーンは、桜に包まれる中、主人公に与えられた『自由』が映し出され

ていました。人間の醜さと、優しさと、差別と自由と…見始めは軽いきっかけでしたが、

終わってみれば、心に染みる、本当に良い映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

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心に響いた『インサイド・ヘッド』

2016-6-28 NEW!

 

あのトイ・ストーリーやファインディング・ニモを製作したピクサーの

『インサイド・ヘッド』という映画をつい先日、今更ながら・・・見させて

頂きました。

 

頭の中に存在する5つの感情たち…ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そして

カナシミが、主人たる人間の感情をコントロールしていくというお話。主人公の

誕生や成長と共に生まれた彼らが、彼女を守り幸せにするために日々奮闘して

いきます。

 

考えてみれば人間は小さな細胞の集まりで、その集まりに動かされている

ロボットのようなもの・・・。そんな事を改めて自覚させてくれ、何とも

超現実的で複雑な感情もわきながら、面白く見させて頂きました。

 

主人公を悲しませることしかできない「カナシミ」の存在が、見ていくうちに

『要らない存在』に見えてきて、ヨロコビがカナシミを置き去りにしてしまう

シーンなんぞは、そうだそうだと思ってしまう大人気ない私…。

 

第88回アカデミー賞、第43回アニー賞、第73回ゴールデングローブ賞他数多くの

タイトルを手にした同映画は、大人でも楽しめる娯楽作品となっていました。

 

そう言えば、お邪魔だと思っていたカナシミの役割も後半でしっかり設けられて

おり、必要な感情達の意味も教えられていきます。エンディングでは、それまで

周りにいた人達の脳の中にも進入し、同じように5つの感情達が奮闘していて、

久々に心底笑える娯楽アニメ映画となっていました。

 

ちなみにカナシミによって流される涙は、ツライ思いを洗い流し、よりヨロコビを

大きくして気持ちを切り替えさせてくれる、そんな大切な役割があったようですね。

そりゃあヨロコビばかりでは、ありがたみも無くなります。

 

1つのアニメでありながら、考えさせられる事もあり、心に響く作品となりました。
 

 

 

 

 

 

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浅田次郎原作 映画『ラブ・レター』

2016-5-23 NEW!

 

今日5月23日はラブレターの日。「こい(5)ぶ(2)み(3)」(恋文)の語呂合せと、

浅田次郎原作の映画『ラブ・レター』が、1998年の今日、初日であったことから

松竹が制定したとか。恋文…良い響きです。

 

ところで、この映画『ラブレター』をご覧になられた方はおられますか?

あらすじは、こんな感じです。

 

虚偽のセクハラ疑惑で大手企業をリストラされた男・高野吾郎は、 新宿・

歌舞伎町の片隅のゲームセンターで働いていました。そんなある日、その吾郎の

もとへ「死亡通知書」が届きます。死んだのは、妻・高野白蘭。1年前に

偽装結婚した、顔さえ知らない中国人売春婦でした。戸籍を売った暴力団

佐竹興業の佐竹に相談を持ち込んだ吾郎は、佐竹の部下・サトシとともに、

未だ見ぬ妻の遺体を引き取りに房総・千倉を目指します。ところが、そこで

垣間見たのは、「外国人売春婦の死などゴミ同然」というこの国の現実でした。

吾郎は、エリートから転がり落ちた自分、友を失望させた自分、最愛の妻を

裏切った自分、そして戸籍を売り、外国人労働者を食い物にする連中に手を

貸してしまった自分に…と、様々な感情が胸に去来し、やり切れなくなって

いきます。白蘭の遺品の中に残されていた遺書には…

 

「結婚ありがとうございました。謝謝」

 

そんな、彼女の純真な心が遺されていたのですいたのです…。

 

どうですか?見てみたくなりましたか?忘れかけていた純真な思い、感動

間違いなしの映画ですよ。是非、レンタルビデオ屋さんにでも行って、

借りて見てください。良い作品は、心を洗ってくれる…そんな気がします。
 

 

 

 

 

 

 

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SOS タイタニック そして・・・

2016-4-14 NEW!

 

今日 4月14日は、SOSの日(タイタニック号の日)。

イギリスを出発し、ニューヨークを目指して航行していたイギリスの豪華客船

「タイタニック号」が、1912(明治45)年のこの日、ニューファンドランド島の

沖で氷山に衝突し沈没しました。2000人を超える乗客・乗組員のうち約1500人が

犠牲となりました。

 

このときにタイタニック号から発せられたSOS信号が世界で初めてのマル

コーニ式電信機によるSOS信号といわれています。ご存知の通り、SOSは、

世界中で用いられるモールス符号のための遭難信号です。 また一般的には

遭難に限らず救助や助けを求める際の合図として使用することもあります。

 

モールス符号の3短点、3長点、3短点(・・・---・・・)の信号で

構成されるので、覚えやすいし、万が一の時の為にも、是非、覚えておきたい

ものですよね。それぞれ1文字ずつ送信されたならばアルファベットのS O Sと

同じになるそうですが、各文字の間に間隙を入れずに続けて送信されます。

SOSの上に線を引くのは、字間を空けずに送信する符号であることを示すそうです。

つまり覚えやすく緊急時にも打ちやすい信号となっている訳です。

 

“Save Our Souls”(我らを救え)または“Save Our Ship”(我が船を救え)の略と

言われる事もありますがこれは俗説で、SOSという文字列自体は何かの略称

だったり救難信号以外の意味があるわけではないそうです。

 

タイタニックと言えば、ジェームズ・キャメロン監督・脚本による1997年の

大ヒット映画が印象的でした。セリーヌ・ディオンによる名曲「マイ・ハート・

ウィル・ゴー・オン」やレオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット

による数々の名シーンが今でも頭に浮かんで来ます。ヒットした頃には船の

先端でケイトさんが両手を広げ、ディカプリオに支えられて鳥のように風を

切るシーンが、よくマネをされていましたよね。ケイトさん、美人でした。

スケッチのシーンなんてドキドキしながら見たものです。美男美女に美声の歌、

ヒットの要素は充分あった訳ですよね。

 

そう言えば、ディカプリオと言えば映画『レヴェナント 蘇えりし者』が

間もなくの4月22日公開予定となっていますが、タイトルの「Revenant」の

意味は「帰ってきたもの」「亡霊」などという意味を持つそうです。

 

ディカプリオのタイタニックから20年後の役者姿、予告を見ましたが、

随分と男臭さも感じられるようで楽しみです。是非、見たいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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プロフェッショナル 佐藤直紀

2016-3-25 NEW!

 

少し前にNHKで放送された『プロヘェッショナル 仕事の流儀』

既にこのブログでもご紹介させて頂いた『るろうに剣心』の回に触れた

作曲家の佐藤直紀さんですが、2度目なので、今日は番組の中で触れられた

3つのキーワードについて書きたいと思います。

 

依頼に応じて、曲調やスタイルを自在に変え、同じ人の作品とは思えない

ほど豊かな曲を産み出してみせる佐藤さんは、自らを作曲家ではなく、

「作曲屋」と例えていました。正にプロヘェッショナル。作曲の中で、

佐藤さんが貫く流儀…それは、映像を何度となく見続け、映像の中に、

作り手の伝えたい意図やイメージを、ひたすら読み解いていくこと。

映像を見て、その空気や匂いを感じ取って、どんな音楽が一番はまるかを

探り続けるのだそうです。

 

● あがいてあがいて、あがき抜く

 

自分を追い詰める。追い詰めて追い込んだ時にアイデアが生まれたり

越えられない壁を乗り越えられたり、視点を変えられたり…よく聞く話です。

 

佐藤さんは、自分に音楽の才能があると思ったことはないといいます。

まだ駆け出しの頃は、仕事先からいつも、「佐藤さんの個性が見たい」と

言われたそうな。自分の個性とは何か?佐藤さんは悩み続けたそうです。

転機が訪れたのは、10年目につかんだ映画の仕事。求められる曲のレベル

の高さに、佐藤さんは悪戦苦闘しました。ひたすら映像を見続け、体から

絞り出すように、何度も曲を直し続けたそうです。そうして出来上がった

映画は大ヒット。以来、どんな仕事でも最後まであがいて、注文に応えて

きた佐藤さん。いつしか、そのメロディは「佐藤節」とも呼ばれるように

なっていきました。

 

●「個性は出そうと思って出るものではない。とことんあがき続ける中で

    にじみ出てくるものが、個性になるのではないか。」

 

去年夏、佐藤さんは3年にわたって放送されるNHKの大河ファンタジー「

精霊の守り人」の音楽を作ることになりました。既に第1回が放送されま

したよね。そのテーマ曲で求められたのは、パワー。そして、一度聞いたら

忘れられないメロディ。

 

45歳の佐藤さんは、自分が作曲家の第一線に立てるのはあと10年が限界だと

考えているそうです。自分に課しているのは、「次の曲は、一つ前の曲を

超える」ということ。常に最高の音楽を目指す覚悟で、1曲1曲に挑んで

いるとのこと。「いいものを作らないと次はないという覚悟は当然あります。

一番新しい作品に関しては、これまでの僕の音楽の中でベストを作りたい。

そこを目指しています。」

 

● 最新作を最高傑作にする

 

正にプロヘェッショナル…作曲屋でした。全く生きる世界の違う人ですが

仕事に対する姿勢は、見習わなくてはならないですね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ノーベル経済学賞受賞の天才数学者の物語

2016-3-22 NEW!

 

連休終わってしまいましたね。連休はいかがでしたか?

私は、ビューティフル・マインドという映画を見たので、そのお話

について今回は書きたいと思おます。

 

この映画は、ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュ

の半生を描いた物語です。第74回アカデミー賞では作品賞、監督賞、

助演女優賞、脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)

脚本賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞しました。主演は、あのラッセル・クロウ。

 

このジョン・ナッシュの専門分野は微分幾何学で、リーマン多様体の研究に

関して大きな功績を残したそうです。1994年にゲーム理論の経済学への

応用に関する貢献によりラインハルト・ゼルテン、ジョン・ハーサニと共に

ノーベル経済学賞を、2015年に非線形偏微分方程式論とその幾何解析への

応用に関する貢献によりルイス・ニーレンバーグと共にアーベル賞を受賞

しています。

 

映画は、彼の天才数学者としての偉業と成功、及び後の統合失調症に

苦しむ人生を描いています。残念ながら昨年5月23日、ジョン・ナッシュ

(86歳)はアメリカ・ニュージャージー州で発生した交通事故で亡くなった

そうです。

 

ここのところ続いている偉人シリーズの数学者や物理学者の映画と比べると、

統合失調症の表現から恐怖や嫌悪感のような物を感じてしまった為に、

今一つ、私は受けとめ難かったのですが、最後にノーベル賞候補に

あがって、周りの人に認められていくシーンは、本当に感動的でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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世界最強の暗号エニグマを解き明かした男

2016-3-15 NEW!

 

先日、最初のコンピュータを作った天才数学者の映画を見ました。映画の

タイトルは『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

 

映画は第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解き明かした

天才数学者アラン・チューリングの波乱の人生を描いた伝記ドラマです。

劣勢だったイギリスの勝利に貢献し、その後コンピューターの概念を創造し

「人工知能の父」と呼ばれた英雄にもかかわらず、戦後悲劇の運命を

たどったチューリングを、ベネディクト・カンバーバッチが熱演しています。

 

1927年、若きチューリングは寄宿学校でいじめられる等の不遇の日々を

送っていました。チューリングは友人クリストファーに触発され、暗号の

世界にのめりこんでいきます。しかし唯一の友人クリストファーは結核で

死んでしまいます。

 

映画のラストでは涙をこらえられないほどの心に訴えられるものを頂きました。

1941年にエニグマ暗号が解読できるようになったことで、ドイツ海軍の

Uボートの位置などを正確に把握することが可能になり、イギリス軍や

連合軍は情報戦に勝利し、終戦を2年ほど早めることができたと言われています。

 

チューリングは電子計算機を友人の名からクリストファーと名付けていましたが、

イギリスでは、軍事機密として処分され、その存在が一般に知られるように

なったのは半世紀後だったのです。この映画を見ると、時代背景も

よく知ることができます。中身の濃い映画ですし、是非、一度はご覧

頂きたい作品です。チューリング…可哀想な主人公でした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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スティーヴン・ホーキング博士

2016-3-11 NEW!

 

先日、テレビで「博士と彼女のセオリー』という映画を見ました。

この映画は2014年にイギリスで製作された伝記映画で、理論物理学者の

スティーヴン・ホーキング博士と彼の元妻との関係を描いた作品です。

監督はジェームズ・マーシュ、主演はエディ・レッドメインで、その素晴らしい

演技力から第87回アカデミー賞では5部門にノミネートされ、主演男優賞を

受賞しています。

 

1960年代のケンブリッジ大学で物理学を学んでいたホーキング博士は、

同じ大学で文学を学んでいるジェーン・ワイルドと恋に落ちますが、

まもなく体が次第に自由に動かなくなり、まだ、これからと言う学生時代に

倒れて医者からALS『筋萎縮性側索硬化症』で余命2年と宣告されてしま

います…。映画が始まって間もなくの事で、そこからが凄かった…

 

1942年1月8日生まれで誕生日は私の母親と同じ…(関係ないですね…)

一般相対性理論と関わる分野で理論的研究を前進させ、わずか21才の

1963年にブラックホールの特異点定理を発表し世界的に名を知られました。

 

『車椅子の物理学者』としても知られています。ALS『筋萎縮性側索硬化症』は、

通常、発症から5年程度で死に至る病気ですが、途中で進行が急に弱まり、

発症から50年以上たった今も健在です。周りの人の支えや思いが奇跡を

起こしたのかもしれませんね。

 

映画の中では、公演の最中に倒れ、死か気管切開かと医者に迫られ、声

が出なくなるシーンが登場しますが、気持ちの強い奥さんは後者を選択。

やがて声の出ないホーキングの為に「スペリングボード」を使い、有能な

看護師エレインを雇います。彼の生活の変化がとても分かりやすく描かれ

ており、演技も素晴らしかった…本当に…。

 

現在は意思伝達のために重度障害者用意思伝達装置を使っており、ス

ピーチや会話ではコンピュータプログラムによる合成音声を利用しています。

著作物『宇宙の誕生・ビッグバンへの旅』 岩崎書店…

今では当たり前のように言われているビッグバンに関するこの本も、

こんな映画をきっかけに読んでみたくなりますよね。良い映画だったぁ…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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