ティータイム

陸王と重なる熱い「下町ボブスレー」の心意気

2018-3-15 NEW!

 

2月27日放送のガイアの夜明け『下町ボブスレーの"真実"』の回、ご覧になられましたか?平昌オリンピックは、既に終わりましたが、そんな平昌オリンピックを目指して、東京都大田区の町工場がジャマイカ代表と組んで取り組んでいた「下町ボブスレー」が、今回のお話。

 

ボブスレーは"氷上のF1"とも言われるそうですが、そのソリの開発には、フェラーリ、BMWなど、世界の名だたるメーカーが参戦しているとのこと。巨額の資金を投じ、しのぎを削っているらしいのです。そこに、ニッポンの町工場が技術を結集して挑む「下町ボブスレー」。

 

2014年のソチでは日本代表に採用されなかったものの、その後、ジャマイカ代表とともに2018年平昌オリンピックを目指していたらしいのです。リーダーは、自身も町工場を営む細貝さん。前回の雪辱に賭ける職人など40社の技術を結集し、最新のソリを仕上げてきました。

 

昨年11月、カナダのウィスラーで行われた北米選手権。乗り込んだジャマイカの女子代表ジャズミン選手は、2位を獲得と良好な滑り出し。ところがその後、成績は安定しませんでした。そして12月、ドイツのヴィンターベルクで行われたワールドカップで、不測の事態が…。

 

なんと、フェンレイター選手が乗っていたのは下町のソリではなく、BTCというラトビアのメーカーのソリだったのです。輸送機関のストライキで下町のソリが届かなかったから、というのが理由でしたが…。実は、ボブスレー会のレジェンドである元ドイツ代表のサンドラ選手がコーチに就いたことで異変が起こっていたらしいのです。

 

その日を境に、ジャマイカ側の「下町ボブスレー」に対する評価は、厳しさを増していきます。「遅い」「振動が多い」…指摘を真摯に受け止め、突貫でソリの改良を進める町工場の職人たち。結局、色々な背景があってジャマイカ代表が、「下町のソリを平昌オリンピックで使用しない」との通告を受けてしまいます。4年越しの夢は、実現目前でまさかの結末に...

 

それでも、ここからがあの『陸王』を思わせる神対応。下町ボブスレーを採用されなかったにもかかわらず、町工場の人たちはオリンピックでジャマイカの選手を応援しに行ったのです。思いは、少なからず届いたはず…。『いくら技術があっても、すぐに受け入れられるものではない』という現実の厳しさは、痛感できたものの、心意気が動かすこともあるはず…そんな思いを抱かせてくれた素敵なお話でした。

 

『下町ボブスレー』がんばれ!!

 

そうそう、余談ですが、今回のお話に絡んでいたジャマイカのボブスレーチーム。実は、『クール・ランニング』というタイトルで映画化もされています。南国ジャマイカのボブスレー男子4人乗りチームが、カナダのアルバータ州カルガリーで1988年に行われた冬季オリンピックに初出場した実話を基に制作された作品。なかなか面白い映画でしたので、興味ある方は、こちらも是非どうぞ。

 

ついでにもう一つ・・・せっかく日本の町工場が頑張っているのですから、日本代表が使っていく流れにはならないものでしょうかねぇ・・・うーーむ 

 

 

 

 

 

 

失って分かる人の思い、心の絆、友情、再生…【人生の約束】

2018-2-27 NEW!

 

先日、【人生の約束】そんな、ストレートなタイトルの日本映画を観ました。主演は、昨年私がハマっていた【この声をきみに】の竹野内豊さん。あのドラマの主人公も変わりゆく人の心が描かれていましたが、この映画も大切なものに気付いていく主人公の姿が描かれていました…。大雑把な展開に触れますと・・・

 

会社の拡大にしか興味が無く、その為に全てを捧げる日々を送っていた主人公。会社は自分の物だと思い込み、周りの人たちのことなど顧みることもなく、ただ数字を積み上げ大きくすることに喜びを見出していたのです。そんな竹野内豊演じるCEOの携帯に、ここ数日、かつての親友から何度も着信が入っていました。

 

その親友とは、若い頃に想いを共有し、二人で起業し、会社をここまで大きくしてきたのでしたが、会社の規模を大きくすることを最優先してきた主人公と創業の想いを大切にする親友はいつしか意見を異にするようになっていきました。会社の拡大を目指す主人公、それに対して危なさを覚え、そして、大切なものを忘れかけているんじゃないかと進言する親友。結果・・・主人公は親友を会社から追い出してしまいます。

 

共に起業して会社を二人三脚で成長させながらも、その会社を追い出す形で決別した、かつての親友。疎く思う反面、無言の留守番電話に胸騒ぎを覚えた主人公は、仕事の予定をキャンセルして、親友の故郷に向かいます。そこで主人公が直面したのは、予期せぬ親友の死…。

 

親友が最後の命を振り絞ってもう一度繋がろうとしていた『曳山』。それは、町の人々にとっては単なる祭りのひとつのアイテムではなくて、先祖や知り合い、そして自分自身の過去といった大切なものと時間や距離を超えて繋がるものでした。

 

人と人が繋がることが、当たり前ではなくなってしまった今の時代に、石橋冠獲得が捧げる、普遍的な「絆」と「再生」の物語。この監督さん、実は「池中玄太80キロ」シリーズをはじめ「新宿鮫」、「点と線」、「刑事一代」などのヒットドラマを手がけながら長年「1本だけ映画を撮りたい」と考えてきたそうです。

 

そんな想いから生まれた【人生の約束】…生きていく中で、必死に前ばかり見て進んでいく事で、いつの間にか見失い、置き去りにしてしまった大切なもの…。言葉では表しきれない心の描写…観終わって心に沁みる映画となりました。大雑把に展開には触れましたが、映画は、もっともっと中身の濃いものです。是非、見て欲しい映画です。

 

 

 

 

 

 

 

 

感動の日本映画『風に立つライオン』を観ました。

2018-2-19 NEW!

 

先日、大沢たかおさん主演の映画『風に立つライオン』を観ました。この映画は実在する「柴田紘一郎」さんという医師のエピソードに刺激を受けた「さだまさし」さん自身が作詞・作曲をした作品を基に、主演を務めた「大沢たかお」さんが、原作小説制作を「さだまさし」さんに依頼をしたことで、2013年に小説が出版され、映画化までされたものです。

 

企画段階から携わった「大沢たかお」さんは、企画がなかなか進まなかったため、自らアフリカのドキュメンタリーの仕事を引き受け、それを「さだまさし」さんに見せたりもしたそうです。映画化作品の主題歌には、セルフカバーをした「風に立つライオン」を採用し、2015年2月18日にデジタル配信を開始。売り上げの一部は、「さだまさし」さんが1995年に立ち上げた「NPO法人ピーススフィア貝の火運動」基金を通じて、ケニアの医療施設などにおくられているとのこと。

 

肝心の映画は、3つの時間軸で進行していきます。中身はざっと、こんな感じです・・・。

 

…1987年。ケニアの熱帯医学研究所の所長・村上の元へ、2人の青年医師が派遣されます。青木医師と、飛行機に乗り遅れ、3日遅れで赴任した大沢演じる島田航一郎。研究所では研究が主目的ですが、現地人の患者の診察もします。

 

半年後、赤十字戦傷病院へ1か月の応援要請があります。1か月の任務を終える頃には航一郎の顔から笑顔が消えていました。幼い子供が麻薬を打たれることで戦場で受ける恐怖心を消され、兵士として人に向けて銃を撃つ世界…。病院で治療を終え出ていく人に、これからどうするのかと尋ねると、また戦場へ行くと答える退院患者…

 

明るさをなくした航一郎は、しばらくして、村上所長の計らいでケニアのマサイ村で最大のもてなしを受けます。すると、翌朝…まだ朝日も登らないうちから「頑張れ~!!」と叫び、気持ちを入れ替えていきます。

 

主役の航一郎は、映画の中で再三「頑張れ~!!」と一人叫びますが、これは群れに属さないライオンは辛いんだと…自分をライオンに例え「頑張れって自分に言っているんです」と映画の中で語っていきます。まもなく航一郎は、自ら、再び赤十字病院への転籍を志願します。

 

目の前で両親を殺害され心の傷を負ったンドゥングという少年との出会い…。まともに会話することを拒み、殻に閉じこもっていくンドゥング…。好きな事はと尋ねると、人を撃つことだと答える可哀想な少年でした…。クリスマスがやってくると、航一郎は、サンタに扮しプレゼントを渡していきます。ンドゥングには、なんと銃の玩具…。

 

銃を手にしたンドゥングは、涙ながらに心の内を開け、銃を火の中に投げ捨てます。本心を話してもらえた航一郎は、ンドゥングを強く抱き締め、もう一つ用意していた聴診器をプレゼントすると、医師になれと伝えていきます。9人の命を奪った自分に、そんな資格はないと涙する少年。だからこそ一生をかけて10人の命を救えと話す航一郎。ネタバレですみませんが感動のシーンでした。でも、映画のほんの一部のネタバレですからご了承ください。

 

映画は、航一郎の恋人とのやり取りや、子供たちとのやりとり、命がけで施設外の往診に出かけたりと見どころは沢山あります。映画のラストでは、冒頭の東北大震災で被害を受けた石巻の廃墟とリンクしていき、全てが繋がっていくと「さだまさし」さんの名曲が流れていきます。話したくて共有したくなってしまうラストですが、それは是非ご覧頂いて欲しいので我慢します。

 

子供の怪我だけでなく「命」そのものを守ろうと、危険な土地で命を注ぐ医者に感動される事間違いなし…良い映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

不思議なタイトル『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

2018-1-16 NEW!

 

先日、タイトルが気になってしまって、久しぶりに恋愛映画を見てしまいました。タイトルは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で七月隆文さんの小説です。「いい歳をして…」といった感じでしょうか…(^ ^;) ネタバレしない程度に中身に触れますと…

 

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今、人気の福士蒼汰演じる南山高寿は、美大に通う学生。そんな彼が、ある日、通学する電車の中で出会った小松菜奈演じる福寿愛美に一目惚れをしてしまいます。勇気を振り絞って声をかけ、別れ際に「また、会える?」と聞きますが、それを聞いた彼女は突然涙を流し、抱き付いて来たのです。驚く高寿には、この時の彼女の涙の訳を知る由もありませんでした。

 

そうです。いきなり謎めいた行動から始まって鑑賞する側の気持ちをしっかり掴んでいきます。翌日、美大の授業で動物園に行くと、そこで昨日の彼女と再び出会います。その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタートしていきますが・・・何故か、初めてのことがあるたびに、彼女は涙を流すのです。高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていきます。

 

ところが、ある日、誰にも見せていない自作小説のヒロインの名前を、彼女が知っていたことに違和感を覚えます。「予知能力でもあるの?」と聞く高寿に、彼女は言います。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」・・・。
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何でしょうか…久々に切ない思いでいっぱいになったのと、タイムトラベルとは違った、新しい感覚の世界を楽しむことができました。忘れかけていた純粋さというか、こみ上げる熱い感情を思い出してみたいという方は、京都市を舞台に20歳同士の男女の30日間(小説では40日間)を描いたこの作品、ご覧になられてはいかがでしょうか。

 

2016年5月23日には、原作小説の発行部数が100万部を超え、2016年12月17日公開の映画。もうレンタルビデオでも観る事は可能かと思われます。ちなみに私はWOWOWから録画して観させて頂きました。歳を気にしてしまうと遠ざかりがちな恋愛映画ですが、たまには良いかなぁと思ったのでありました。
  

 

 

 

 

 

 

 

映画『ドクター・ストレンジ』・・・圧巻の特撮・視覚効果!

2018-1-5 NEW!

 

お正月、『ドクター・ストレンジ』という映画を見ました。「マーベル・コミック」のコ

ミックヒーロー『ドクター・ストレンジ』を実写映画化した作品です。ストーリーをいつ

ものWikipediaから簡単に書き出しますと…

 

ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジが、ある日交通事故に

巻き込まれて、外科医としては致命的な、両手にマヒが残る怪我をしてしまいます。一瞬に

してその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行

場カマー・タージに辿り着きます。

 

そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会ったストレンジは、未知なる世界を

目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りします。そして過酷な修行の末に魔術師として

生まれ変わっていくストレンジ。

 

そんな彼の前に、闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとする魔術師カエシリウスが現われ、

人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていく…というお話。

 

映画は冒頭から圧巻の特撮で始まって、これまでの映画とは全く違った印象を受けました。

テンポも良く、楽しく見る事が出来ました。異次元に行ってからの展開は、ちょっと…と

思う所もありましたが、楽しもうという気持ちがあればそれで十分。

 

ということで、長かった年末年始の時間、皆さんはどう過ごされましたか?

長期休業もアッという間に過ぎて、今日から仕事始めになりますが、今年も宜しくお願い

申し上げます。皆さんにとって、ますます良い1年となりますように。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の温かさが再確認でき、勇気や希望が貰えるドラマ…

2017-12-27 NEW!

 

12月24日放送のドラマ『陸王  最終回』ご覧になられましたか? なんと最終回の平均視聴

率は、20.5%だったことが分かって、第8話の17.5%を抜き、有終の美を飾ったようです。

 

最終回では、フェリックスの御園社長の子会社になるという提案を断って、厳しい資金繰りの

「こはぜ屋」、決まらない息子の就職先、茂木選手のライバルとの因縁のマラソン直接対決、

そして、再び入り込んできたアトランティス社のシューズの「RII」と『どうなるの?』イベ

ント盛り沢山。

 

いよいよ始まるマラソン前、茂木選手に対してライバルの毛塚選手が投げかけた言葉…

毛塚選手…「結局、そっち履いたんだ?」
茂木選手…「ああ」
毛塚選手…「いい靴なんだな、それ」
茂木選手…「最高だ……!」

 

普通に聞けば良い会話なのですが、これまで毛塚選手が口にしてきた言葉を思うと、ちょっと

『できすぎ君』だった気もしますが、それはそれ、最終回ですから大目に見ます。要するに、

ドラマですから、欲しいのは感動のエンディング。

 

結局、こはぜ屋はフェリックスとの業務提携という形で大口の出資を受けて復活。息子は、

こはぜ屋に入るかと思いきや、「ここではできないことが学べるはずだ。世界を見てこい」と

修行してから考えればよいとお父さんに後押しされて、元々の第一希望の就職先に…。因縁の

マラソン対決は勿論、あの【陸王】を履いて茂木選手…の勝ち。消えてしまうかと思っていた

茂木選手の所属する陸上部までフェリックスが支援して存続。更に、ずっと悪役だったアトラン

ティスの小原は本部の上司に見捨てられ、腰巾着の部下にまで見捨てられていく…。

 

まあ、ほぼほぼ想像のできる水戸黄門の様な展開でしたが、嫌な想いで終わってしまうドラマ

なんかより遥に気持ちよく見終わる事が出来ました。苦しんでいる人、弱い立場のものが、

力でねじ伏せようとするものに立ち向かっていく。大きな壁を乗り越えていく…そんな展開っ

て、やはり痛快で、誰もが勇気を貰えるんですよね。

 

人間、誰もが何かしらの課題や弱みを抱いているもの。解決策が見いだせずに、心のどこかに

何かが引っ掛かっているように感じられているので、こうしたドラマを見ると【自分の可能

性】は、まだ終わっていないんじゃないかって思えるのではないでしょうか。登場してくる

人物の殆どが、主役を支えようと引き込まれ、動いてしまう…。一人では成し得ないことも、

多くの人の温かさで、前進する力に変えられていく…。嫌な気がするわけありませんよ。

 

今年は、私にとってドラマ元年?年末間際でも素直に感動出来て良かったです。次のドラマの

最終回は、NHKドラマ10『マチ工場のオンナ』。今週は一気に2回分の放送で最終回へと向かい

ますが、こちらもとても楽しみにしています。ビデオ録画が出来なかったら、テレビ人間の私は、

どれだけつまらない日々を過ごすことになるのでしょうねぇ…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

理想の女性…オードリー・ヘプバーンの素敵さとは・・・

2017-12-5 NEW!

 

NHK BS11月14日放送のアナザーストーリーズ『オードリーとローマの休日〜秘めた野心 

貫いた思い〜』ご覧になられましたか?1952年に撮影された「ローマの休日」。監督はアカ

デミー監督賞を3回受賞している名監督ウィリアム・ワイラーで、『嵐が丘』や『ベン・ハー』

『女相続人』ほか、ご存知な名作が多数あるはず。

 

映画『ローマの休日』は、初主演のオードリー・ヘプバーンが世界的スターになった伝説の

映画です。私ぐらいの年代で、この映画を見た事がないという人はいないのではないかと思え

るほどの名作で、『真実の口』にグレゴーリー・ペックが手を突っ込んで、噛まれてしまう

ドッキリを仕込むシーンは、よく真似されていますよね。

 

今回のアナザーストーリーズでは、その現場を見た少年少女がオードリーの素顔を詳しく証言。

10歳の少年が見たオードリーの美しさ、プロ根性、秘めた野心。監督の娘が見た優しさ…。

自分の人生を自分で切り開く、信念の生き方と知られざるエピソードを紹介していました。

 

番組の中でも言われていましたが、当時はまだマリリン・モンローやグレイス・ケリーといっ

た、どちらかというとグラマーな女優が主流だった時代の、全く新しいタイプの女優の登場

でした。決してグラマーとは言えませんが、本当に清楚で眩しいくらいに美しくて、愛らしい

女性でした。

 

『ローマの休日』と言えば、オードリー演じる某国の王女が、密かに城を抜けだしてグレゴ

リー演じる新聞記者と出会い、2人して永遠の都・ローマで過ごすうち、惹かれていくという

展開。こんな話の展開は、その後も多く映画化されていますが、最後の記者会見のシーンでは

映画『ノッティングヒルの恋人』が浮かんできてしまうのは私だけでしょうか…。胸が熱く

なる素晴らしい演出でしたよね。

 

とっても美しく、賢く、愛らしいオードリーでしたが、凄いのは後半生の殆どを国際連合児童

基金(ユニセフ)での仕事に捧げたこと。オードリーがユニセフへの貢献を始めたのは1954年

からで、1988年から1992年にはアフリカ、南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に身を

尽くしていました。

 

1992年終わりには、ユニセフ親善大使としての活動に対してアメリカ合衆国における文民への

最高勲章である大統領自由勲章を授与されたほどです。この大統領自由勲章受勲の一カ月後…

オードリー・ヘプバーンはスイスの自宅で虫垂癌のために亡くなられました。63歳という人生

の中の実に38年をこうした活動に投じ、彼女が献身することで寄付は2倍にまでなっていった

事を思うと、本当に頭が下がる思いです。

 

彼女の言葉『政治家たちは子供たちのことにはまったく無関心です。でもいずれの日にか人道

支援の政治問題化ではなく、政治が人道化する日がやってくるでしょう』…才色兼備で、心

まで美しいオードリー・ヘプバーン…理想の女性ですよねぇ。
 

 

 

 

 

 

 

 

ドラマにハマるお年頃なのでしょうか・・・

2017-11-14 NEW!

 

毎週日曜日の夜9時から放送されているドラマ『陸王』ご覧になられていますか?このブログ

では2度目のご紹介になりますが、構成している役者さん…特に役所さんの演技が素晴らしく、

ついつい興奮しながら見てしまっております。

 

著者は、あの『下町ロケット』を書いた池井戸潤さん。1963年岐阜県生まれで、慶應義塾

大学卒。『果つる底なき』で江戸川乱歩賞、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、ご存知

『下町ロケット』では直木賞を受賞しています。主な作品は、これまた大ヒットした半沢

直樹シリーズ、花咲舞シリーズ、『空飛ぶタイヤ』『ルーズヴェルト・ゲーム』『ようこそ、

わが家へ』『民王』『七つの会議』『アキラとあきら』などなど。

 

肝心な『陸王』のストーリー展開はというと、前回も少し触れましたが、どうしても『下町

ロケット』的な展開が垣間見られますが、そこは『水戸黄門』や『遠山の金さん』『大岡

越前』みたいに、最後は感動的に成功して終わるんだろうなぁと思いながら、変に安心しな

がら見てしまっております。

 

ここからはドラマを見ていないと訳が分からないとは思いますが、シルクレイの開発者や

ライバル企業の名シューフィッターが、いとも簡単に仲間になっていくのが、出来過ぎとは

思いつつも、回数に限りのあるドラマですから、これで良いんですよね。これで。引き続き、

次回を楽しみにしたいと思っています。

 

そう言えば、今年は、連ドラ嫌いな私が、何故か結構ドラマを見てハマっています。評判の

良くない大河【おんな城主 直虎】に、今週最終回を迎える数学者が朗読で変わっていく

【この声をきみに】、製薬会社の薬害・隠ぺいを描いた【誤断】と…年齢と共に、こんな感じ

になっていくものなのでしょうか…。

 

週末は1週間のビデオ予約に1時間半…。録画した番組も、視聴時間が足りなくて、メモリー

不足もあって、視聴せずに消すハメになってきております…。情報番組は2倍速で視聴する

事が多くなってきているので、見せられている家族からはブーイングも…。あぁ、テレビ人間

抜けられませんねぇ・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな事が現実に起こったら、貴方はどうしますか?

2017-11-9 NEW!

 

先日の連休、我が家の娘がインフルエンザにかかったもので、引きこもって自宅で映画を

観ました。ジョニー・デップ主演の【ニック・オブ・タイム】という映画です。あらすじは、

途中までで…こんな感じです。

 

娘と共に、とある駅に着いたジョニー・デップ演じる主役の会計士は、突然、警官を装った

2人の男女に検挙されてしまいます。実は、その2人は悪人で、娘を人質にとられ、カリフォ

ルニア州知事候補(現知事)の暗殺を強要されてしまうのです。

 

「90分以内に暗殺しないと娘の命はない。」と脅迫され、終始監視されている中、主役の

会計士は知恵を絞り、あの手この手で警備や関係者に助けを求めますが、なんと知事の警備

陣にも暗殺グループが潜り込んでいることが分かって愕然とします。

 

やむなく会計士は、味方は暗殺される知事自身だけだと考え、協力を仰ぐため知事の部屋に

侵入し、協力を依頼します。時は刻一刻と迫り、主役は暗殺を遂行せざるを得ない状況へと

追い詰められてゆきます…。あとは、ネタバレなので見てのお楽しみということにしますが…

 

もし、いきなり警察だと言われて、娘と共に連行され、娘を人質に取られたあげく人殺しを

強いられるという展開になってしまったら…。身体にはGPS機と隠しマイクを付けられ、

逃げる事も、誰かに状況を伝える事もできなかったとしたら…全てを見張られた状況で依頼を

果たさなければ娘を殺すと脅されたら…。

 

そう思うとテロが横行する今の世の中、起きないとも限らないわけで、自分だったらどうする

だろうと考えてしまったのです…。大切な家族の命と天秤にかけられる他人の命と…。誰にも

話せない状況で、自分だけで全て考え行動しなくてはならなくなったとしたら…

 

実際には、映画の中ではGPS機や隠しマイクはなかったので、それなりに対策はありまし

たが、この2つの条件も加わったら…どんな展開になっていたでしょうか…。映画としては、

それほど話題になった訳でもないし、正直、楽しめる映画ではなかったかもしれませんが、

とても考えさせられる映画となりました。

 

まさかの連休中…インフルエンザで引きこもり、こんな問いを投げかけられるとは…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

あまりにも悲しすぎる映画『7つの贈り物』を観ました

2017-10-19 NEW!

 

先日、あまりにも悲しすぎる映画『7つの贈り物』を観ました。ウィル・スミス主演の映画

で、謎に包まれたまま映画が進行し、時間の経過とともに主人公の苦悩や、しようとしてい

る事が分かっていきます。よせばいいのに、この映画を観るのは2回目でした。

 

最初のうちは、主人公の行動があまりにも謎めいており、友人とのやり取りも、いったい

何を依頼しているのか? なぜ彼は困っている人に贈り物をしようとしているのか? 

映画はその答えのヒントを小出しにしながら、ラストへ向かっていきます。まったく予想の

つかない結末と、その後の感動。ミステリー要素も強く、つい最後まで観てしまう映画なの

です。

 

ウィル・スミス演じる主人公は、運転中に携帯電話に気を取られて大規模な事故を起こして

しまいます。現代ならではの携帯に囚われた主人公…十分あり得るケースです。そして、

その事故で、見知らぬ6人の命と、婚約者の命を一瞬にして失ってしまうのです。

 

悪夢に襲われ苦悩する主人公は、事故の翌年、仕事をやめ、病気で身体の弱い弟に肺を提供

します。そして、その6か月後、自分の肝臓をチャイルド・サービスで働くホリーに。やがて、

自分の使命を果たすかのように、彼はドナーを受けるに値する良い人を探し始め、腎臓や

骨髄を提供し、夫の暴力に苦しんでいる人には、自分が住んでいた家を提供してホテル生活に

突入していきます…。ここまでで5人への奉仕…。

 

残りの2人と、その方法がとても衝撃的なのですが、それは是非映画を観て知って頂きたいと

思います。全てを成し終えた後、助けられた人同士が出会うのですが、そのシーンは涙なく

しては見られない、何とも深い感情がこみ上げてくるものでした。

 

飲酒運転や携帯を見ながらの運転で、事故を起こしておきながらも、同じことを繰り返す…

そんな、酷い人も居る世の中、ここまで苦悩しなくてもとは思いますが、あってはならない

展開と心に刻み、ルールを守って生きる事の必要性を強く感じる事が出来ました。

 

それにしてもウィル・スミス…良い役者さんです。この役者さんの出ている映画は、あまり

ハズレがありません…。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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