つい先日、世界各国の男女平等の度合いをランキングした2019年の「ジェンダー・ギャップ指数」が発表されました。調査対象153カ国のうち、日本は121位と前年(110位)から順位を落とし、過去最低。人種差別が疑われる中国(106位)や敵対関係になりつつある韓国(108位)など、アジア主要国と比べても劣っているという悲しい現実…。女性の政治参画の遅れが響き、先進国では最低水準となっているようです。
この「ジェンダー・ギャップ指数」は経済、政治、教育、健康の4分野で女性の地位を分析し、総合順位を決めています。世界全体では女性の政治参画が著しく拡大しているそうですが、安倍政権率いる日本の政治は、144位と前年から19下げています。世界経済フォーラム(WEF)によると、国会議員に占める女性の割合が日本は約10%と世界で最低水準となっており、安倍政権の口にする女性活躍の推進は、はかばかしくないと評価された形になります。
実際のところ、過去に一度も女性が首相に就任していないことに加え、議員や閣僚に占める女性の比率が低く、衆議院議員で10.1%、閣僚で5.3%にとどまっており、下院議員25.2%、閣僚21.2%の世界平均と比べても大幅に低くなっています。選挙によって選ばれたレベルの低い男性議員による【女性への暴言】は何度も耳にしてきましたよね。その他、経済は115位と2つ上昇しましたが、依然低い水準。女性の管理職やリーダーの少なさ、低収入が響いているようです。仕事の自動化が進むと事務職などが影響を受けやすく、「男性よりも女性が大きな打撃を受ける」とWEFは分析しています。
個人的に思うのは、「育児や家事を主に任されがちな女性」に関連した「国のサポート」が全く足りないと思っています。会社に対しても育児休業を取得された時の補助制度などが欲しいと思う事はしばしば。男女の格差を完全に解消するには99.5年かかると分析されており、108年かかるとした前年よりは改善したとのことですが、今も尚、体質の変わらない日本においては、暴動でも起きたところで変われない気さえしてしまいます。
そう言えば、つい先日までドラマBIZ「ハル ~総合商社の女~」というドラマが放送されていましたが、見ておられた方はいますか?
大手総合商社に勤めるシングルマザー・海原晴(中谷美紀)が一般常識にとらわれることなく、経営企画部・部長補佐として膨大な各部門や系列会社の諸問題を解決するために奮闘する姿を描いたドラマでしたが、楽しく見させて頂きました。ラーメン屋の再建から、海外の病院の買収、アパレル会社や映画会社の改革に至るまで、意外に知られていない商社の実態も垣間見ることができました。時にはトップダウンすら覆し、思いもよらない方法で解決への道を切り開いていく爽快ヒューマンドラマ。主役の中谷美紀さんと元亭主の藤木直人さんに、息子役が寺田心くんとキャストも好感度抜群でした。そんなドラマの中で後半に触れられていたのがSDGs(持続可能な開発目標)。
SDGsでは、“2030年までに達成すべき17の目標”が掲げられていますが、御存知ですか?
1 あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つ
2 飢餓をゼロに
3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する
4 すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する
5 ジェンダーの平等を達成し、すべての女性と女児のエンパワーメントを図る
6 すべての人々に水と衛生へのアクセスを確保する
7 手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する
8 すべての人々のための包摂的かつ持続可能な経済成長、雇用およびディーセント・ワークを推進する
9 レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る
10 国内および国家間の不平等を是正する
11 都市を包摂的、安全、レジリエントかつ持続可能にする
12 持続可能な消費と生産のパターンを確保する
13 気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る
14 海洋と海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する
15 森林の持続可能な管理、砂漠化への対処、土地劣化の阻止および逆転、ならびに生物多様性損失の阻止を図る
16 公正、平和かつ包摂的な社会を推進する
17 持続可能な開発に向けてグローバル・パートナーシップを活性化する
持続可能な開発目標(SDGs(エスディージーズ))、通称「グローバル・ゴールズ」は、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけています。平成30年12月21日、総理大臣官邸で第6回持続可能な開発目標(SDGs)推進本部が開催され、会議では、安倍総理が以下の様に話していました。
「安倍政権は、かつてないスピードで変化する世界から誰一人取り残さない社会を実現すべく、世界の人づくり、国づくりに貢献します。キーワードは、豊かで活力のある未来に向けた国づくり、子や孫の世代に誇れる日本、そして、国際社会をリードする日本です。
第1に、豊かで活力のある未来に向けた国づくりを進めます。SDGs推進の流れを大企業から中小企業にも広げ、全国にSDGsの活力を行きわたらせます。最新の科学技術イノベーションを活用し、スマート農林水産業による地域の活性化や、海洋プラスチックごみ対策等を通じた循環型社会の構築につなげていきます。本年見られたような、気候変動により激甚化する災害に対応するため、持続可能で強靱な国づくりに全力を尽くします。
第2に、人生100年時代に向け、子や孫の世代に誇れる日本をつくるべく、未来を担う子供たちや女性に大胆に投資します。3月に国際女性会議WAW!とW20を同時開催し、女性が輝く社会の実現に向けた取組を世界に訴えます。次世代の声と力をいかすべく、学生や若い社会人を中心とした次世代のSDGs推進プラットフォームを立ち上げます。
第3に、国際社会をリードする日本を世界に発信します。来年は、G20(金融・世界経済に関する首脳会合)やTICAD7(第7回アフリカ開発会議)を日本で開催します。世界の注目が日本に集まるこうした機会を通じ、SDGsの力強い担い手たる日本の姿を国際社会に示していきます。G20やTICAD7を通じ、質の高いインフラ、防災、海洋プラスチックごみ対策、気候変動等の取組をリードします。人間の安全保障や人づくりの基礎となる女性、保健、教育を重視します。
これらの成果を、来年9月の国連総会の際に開催されるSDGs首脳級会合において、G20議長として国際社会に対して発信します。
以上を踏まえ、関係閣僚においては、日本のリーダーシップを示すべく、G20の直前となる次回SDGs推進本部会合に向けて、具体的な取組の推進・強化をお願いします。」
そんなスピーチを受けての今回の結果…いかがですか? つい先日もCOP25で小泉進次郎環境相が行ったスピーチは具体的な物がないと批判されていましたが、口にするのと実際に動くのは【別】という今の日本、【本音と建前】という2面制を持った社会…変われるのでしょうか・・・。男女の格差を完全に解消するのに99.5年。こんな数字すら高い目標に見えてしまうのは、私たちの感覚自体が病んでいる証拠なのかもしれませんね・・・。
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少し前になりますが、女子テニス界のレジェンド「ビリー・ジーン・キング」の実話を基にして作られた【バトル・オブ・ザ・セクシーズ】という映画を観ました。正直「キング夫人」が1960年代から1980年代初頭までの四半世紀にわたって女子テニス界に君臨した凄い人という事は知っていましたが、何故、あそこまで有名だったのかが、この映画を観る事で知る事が出来ました。映画の公式サイトには以下の様に作品紹介されています。
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女と男の歴史的テニスマッチを描く感動のスポーツドラマ!
絶対に負けられない!
全米女子テニスチャンピオンのビリー・ジーン・キングは怒りに燃えていた。全米テニス協会が発表した次期大会の女子の優勝賞金が、男子の1/8だったのだ。仲間の選手たちと“女子テニス協会”を立ち上げるビリー・ジーン。資金もなく不安だらけの船出だったが、著名なジャーナリストで友人のグラディス・ヘルドマンがすぐにスポンサーを見つけ出し、女子だけの選手権の開催が決まる。時は1973年、男女平等を訴える運動があちこちで起こっていた。女子テニス協会もその機運に乗り、自分たちでチケットを売り、宣伝活動に励む。
トーナメントの初日を快勝で飾ったビリー・ジーンのもとへ、記者会見の前に髪を切ってくれた美容師のマリリンが訪ねてくる。夫のラリーを愛するビリー・ジーンは彼女に惹かれる自分に戸惑うが、ときめきに抗うことはできなかった。その夜、かつての世界王者のボビー・リッグスから電話が入り、「対決だ! 男性至上主義のブタ対フェミニスト!」と一方的にまくしたてられる。55歳になって表舞台から遠ざかったボビーは、妻に隠れて賭け事に溺れていたのがバレ、夫婦仲が危機を迎えていた。再び脚光を浴びて、妻の愛も取り戻したいと考えたボビーの“名案”が、男対女の戦いだった。
ビリー・ジーンに断られたボビーは、彼女の一番のライバルであるマーガレット・コートに戦いを申し込む。マーガレットは挑戦を受けるが結果は完敗、ボビーは男が女より優秀だと証明したと息巻くのだった。逃げられない運命だと知ったビリー・ジーンは、挑戦を受ける。その瞬間から、世界中の男女を巻き込む、途方もない戦いが始まった──!
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以下、キング夫人についてはWikipediaからテニスの歴史にも多少触れながらご紹介させて頂きます。
映画の主役となるキング夫人は女子テニス協会(WTA)を設立し、女子テニス界のシステムを変革した選手として、女子スポーツに革命的な影響を及ぼした存在でした。1960年から女子テニス界で活動を始め、1961年のウィンブルドン女子ダブルスカレン・ハンツェとペアを組んで初優勝、同大会女子ダブルスでは1962年と1965年にも優勝。1965年にラリー・キングと結婚して「ビリー・ジーン・キング」夫人と名乗るようになると、この年から彼女のキャリアは大きく開花し、1966年のウィンブルドンで初優勝。
以後、1968年までウィンブルドン女子シングルス3連覇を達成し、1967年には全米選手権でも初優勝を飾ります。とりわけ、1967年にはウィンブルドンと全米選手権の2大会連続で「ハットトリック」(同一大会でシングルス・ダブルス・混合ダブルスの3部門をすべて制覇すること)を達成しています。(サッカーの様にテニス界にもハットトリックと呼ばれるものがあったのですねぇ)1968年は全豪選手権で女子シングルスと混合ダブルスの2部門を制しますが、全豪優勝はこれが唯一。
1968年にテニス界は史上最大の転換期を迎え、プロ選手の4大大会出場を解禁。大会の名称も変更されて、お馴染みの全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンとなります。キング夫人はアマチュア選手として4大大会出場を続けてきましたが、直ちにプロ選手に転向。最初の年にあたる1968年、キング夫人はウィンブルドン選手権で女子シングルス3連覇とダブルス5勝目を記録します。テニス4大大会でも賞金制度が導入されましたが、この当時は「男女の賞金格差」が大きな問題になっていました。ビリー・ジーン・キング夫人はこの問題と取り組み、さらに大きな段階を踏み出していきます。
女子テニス選手に与えられた賞金は男子の8分の1ほどに過ぎず、男女の賞金格差は大きな問題になっていました。キング夫人はアメリカで1970年代初頭に起こった男女同権運動でリーダーシップを取り、男子選手たちから離脱した「女性によるテニスツアー」を提唱。これが1973年に発足した「女子テニス協会」(WTA)の原型となるのです。
1973年9月20日、ビリー・ジーン・キング夫人は当時55歳になっていた往年の男子選手、ボビー・リッグス(1918年 - 1995年)と有名な「男女対抗試合」を行ます。2人の男女対抗試合は映画のタイトルともなる“The Battle Of The Sexes”(性別間の戦い)と銘打たれ、大々的な告知が行われたそうです。9月20日にテキサス州ヒューストンで行われた試合会場には3万人を超える観客が集まり、テレビ中継でも大勢の人々が見守っていました。キング夫人はリッグスに 6-4, 6-4, 6-3 のスコア(5セット・マッチのため、3セットのストレート勝ち)で勝利を収め、女性の持ち得る力を証明しました。この試合をきっかけに、興行としての「女子テニス」が発展し始め、キング夫人はその後も女性の権利のために戦い続けたそうです。この姿勢は、後にマルチナ・ナブラチロワに大きな影響を与えることになります。
ビリー・ジーン・キング夫人の最後の4大大会女子シングルス優勝は1975年のウィンブルドンで、通算12勝。同選手権の女子ダブルスでは、1979年にマルチナ・ナブラチロワとペアを組んで6年ぶり10度目の優勝を成し遂げています。混合ダブルスでは1974年まで4度優勝したため、これでキング夫人のウィンブルドン通算優勝記録は20勝(女子シングルス6勝+女子ダブルス10勝+混合ダブルス4勝)。
スポーツ選手の試合中の感情表現には様々なタイプがありますが、ビリー・ジーン・キング夫人は典型的な感情発散型タイプの選手として有名でした。試合中に自分に何事かを言い聞かせたり、足踏みなどもしながらプレーしたりする姿は、時に攻撃的な雰囲気になることもあったようです。
テニス競技の過渡期に活動した人であることから、キング夫人の優勝記録は種々に分類されます。アマチュア選手として獲得したもの(うちシングルス37勝)、プロ選手の4大大会出場が解禁された「オープン化時代」以後にプロ選手として獲得した勝利数(シングルス67勝、ダブルス101勝)。4大大会通算優勝記録は、シングルス12勝、女子ダブルス16勝、混合ダブルス11勝で、総計39勝を獲得し、1987年に国際テニス殿堂入りを果たしています。
丁度昨日から全米オープンが始まっていますが、こうして楽しめるテニスも色々な事があって現在に至るのかと思うと、随分と華やかになってきたのが良く分かります。ついでになってしまうのも何ですが、錦織選手、大坂選手頑張れ~っ!! 錦織はとても良いスタートを切っていますし、大坂もそろそろメンタルリセットして欲しいものです!!
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ご無沙汰しておりました。一昨日、ようやく前年度の会計監査が一段落し、ホッとしているところですが、気付けば1ヶ月以上もブログの更新をしていなかったのですよね。姉妹サイトも含めて、こんなのは初めての事。今回は決算のタイミングに重なって、働き方改革の影響で就業規則の大改定、フレックスタイム制度の導入と就業システムの導入まで重なってバタバタでした・・・。
・・・と姉妹サイトの冒頭をコピペして書き出しとさせて頂いておりますが・・・
先日、人気俳優の佐藤健さんと高橋一生さんが主演を務める映画「億男」を観ました。公式サイトの書き出しを引用しながら簡単に説明させて頂きますと・・・映画は『ハゲタカ』や私の大好きな『るろうに剣心』シリーズを作られた大友啓史監督によるもの。原作は、2015年に「本屋大賞」にノミネートされ、累計発行部数66万部を突破した話題作「億男」(川村元気著)。お金とは?幸せとは?お金を巡って、幸せのあり方、家族のあり方、友情のあり方などを問う普遍的なテーマながら、まるで“地獄めぐり”のように個性的な億万長者たちと主人公が向き合い、その答えを探しだす姿を描くという、まったく新しいお金のエンターテインメント作品。
物語はこんな感じです。
・・・兄が3,000万円の借金を残して失踪して以来、図書館司書の一男(佐藤健)は、夜もパン工場で働きながら借金を返済していました。妻・万左子(黒木華)は度重なる借金の返済に苦心し窮屈に生きることしか選んでいない一男に愛想を尽かし、離婚届を残して娘・まどかと一緒に家を出てしまいます。そんな踏んだり蹴ったりの一男でしたが、突然宝くじが当たります。当選金額3億円!これで借金を返せるだけでなく、家族の絆を修復することができるはず・・・と一度は喜んだものの、ネットを見ると、宝くじの高額当選者たちはみな悲惨な人生を送っているという記事ばかり・・・。
怖くなった一男は、大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋一生)にアドバイスを求めることにします。15年ぶりの親友との再会に一男はすっかり酒に酔ってしまいます。酔いつぶれた一男が目を覚ますと九十九は3億円を持ち去って姿を消していました。親友の九十九に何があったのか?? 一男は九十九の行方を追いながら、大金をめぐり家族や友情のあり方を探していくことになります。・・・
ラストシーンでは、やっぱり高橋一生さん、惚れちゃうなぁって感じで納得のエンディングを迎えていきますが、映画を通して「お金」や「友」というものについて考えさせられるのですが、「変わらないもの」「変えられないもの」「変えたいもの」そんな思いが交錯していくので、観る前と見終わった後での満足感は全く違い、期待以上の満足感を得られた映画となりました。「友情って良いなぁ」と改めて思わせてくれた映画でした。お金も欲しいけれど・・・それが全てを良くしてくれる訳ではないですからね・・・
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ご無沙汰しております。6月決算に加えて会社システムの切り替えやら、就業規則の大改定やらも重なって、アップアップの状態が続いてしまい、アップができずに間が空いてしまいました。…と、姉妹サイトの出だしをコピペ(^^;)…とは言え、21日の選挙も近づいている訳で、世の中を良い方向に向かわせたいと切に願っている私としてはブログを通して訴えるくらいしか「できる事がない…」と今回の更新に至っております。・・・とここまでがコピペです。
姉妹サイトと言えば【リーダーとして望まれるもの】そんなタイトルのシリーズものとして書かせて頂いたことがありますが、正に今週21日は選挙の日。私たちがリーダーを選ぶための大切な日になっていきます。ちなみに前回姉妹サイトのシリーズはこちらから・・・
https://www.labinnew.net/blog/リーダーとして望まれるものプロローグ/
選挙の直前には年金の騒ぎがあって、そんな事が選ぶ基準と語る人も多いようですが、年金の無駄遣いについては、グリーンピアの損失から、不必要な高級車の購入等、それこそ【悪夢の自民党】が長年メチャクチャにしてきたので、簡単に改善できるものではなくなっています。そんな事より、まだまだ安倍首相が語る良さげなアピールはデータ改ざんやら良いところだけアピールと言った裏が沢山あるではありませんか。
注目すべきは所得が増えて豊かになったというお話。1世帯当たりの平均所得金額は2017年に551万6千円。全世帯の「平均」は551万円ですが、「中央値」は423万円。「100万円~200万円未満」と「200~300万円未満」がそれぞれ13.7%、「300万円~400万円未満」が13.6%と多く、平均の551万円以下の割合は62.4%に上っています。平均値で良さをアピールしようとも、平均値を押し上げているのは、極一部の富裕層であって、大半は平均以下なのです。
「老後2000万円」問題が取り沙汰されていますが、収入は公的年金・恩給だけという高齢者世帯は51.1%と、ほぼ半数。生活意識では「大変苦しい」(24.4%)、「やや苦しい」(33.3%)が合計57.7%だったのに対し、「普通」は38.1%、「ややゆとりがある」「ゆとりがある」は合計4.3%にとどまりました。安倍さんや麻生さんの周りにいる豊かな人たちしかゆとりは感じられないものかと…。特に児童のいる世帯では、「大変苦しい」(27.4%)、「苦しい」(34.6%)が合計62.1%にも上っていました。
姉妹サイトのラビニューでも昨日書かせて頂きましたが、「日本には民主主義によく似た形があるだけ」を彷彿とさせる、加計学園の獣医学部新設問題、文書改竄問題、沖縄への強硬、役人の自殺、挙げ句の果てには数で相当有利に立っているはずなのに、立憲民主党の枝野幸男代表を「民主党の枝野さん」とわざと「言い間違い」をして選挙妨害とも思える言動を続け、ズル賢いのかSNSを上手く活用して若い世代を手玉に取ろうとしています。
立憲民主党の枝野さんが「一種の選挙妨害だ」と批判をすると、今度は「毎回(党名が)変わると間違えてしまう。そんなに怒るんだったら、何年も同じ党名で頑張ってもらいたい」と発言するなど、悔い改めるどころか数の有利に立っている事で「言いたい放題」「やりたい放題」。それこそ民主党の歴史をちゃんと知っているハズなのに、狸もほどほどにして欲しいもの。
これこそ「日本には民主主義によく似た形があるだけ」であって、新たな法案を通す過程にしても、討論ではなくて強硬ばかり…。今、『新聞記者』が大ヒットしているそうですが、こんな政治の状況に酷似した中身となって注目を集めているようで、今一番見たい映画となっています。
原作は、菅官房長官の会見で、他の記者が聞かない質問を次々に浴びせかけ、菅の顔を歪ませたことで名をはせた、東京新聞の望月衣塑子さんの『新聞記者』(角川新書)というもの。菅義偉官房長官が記者会見で「ここは質問に答える場所ではない」と発言した時は、本当に驚かされましたよね。ちなみに公式サイトはこちら。https://shimbunkisha.jp/
関連する映画の紹介ニュースがこちら。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190710-00029272-president-soci&p=1
記事の中では、筆者がこんな事を話していました。
『安倍政権になって、言論・報道の自由度はさらに狭められている。国民に寄り添うといいながら、都合の悪い質問は、無視する、答えない、話を違う方向にねじ曲げてしまう。これほど、国民をばかにした政権を、私は知らない。』全く同感です。
また昨今気になるのが韓国との関係。今や77%もの人が日本人嫌いという数字まで見せつけられ、韓国に在住の日本人の身の安全まで心配になってきました。沖縄問題にしてもそうですが、どうも真摯に向き合って、話し合う事が出来ない人なんでしょうね。それゃ、韓国がしている可笑しな事は沢山ありますが、常任理事国を目指しているのであれば、トランプの様なやり方ではなく、負けても会場の掃除をしていくサッカー選手の様に、日本人としての誇りを持って接して欲しいものです。
先日の事務レベルの話し合いにしても、あんなに酷い会場での対応は日本人のおもてなしの心に反するし、失礼極まりないこと。相手の話を受け入れるかいなかは別として、国としての品位に欠けていたかと私は感じました。韓国の可笑しなことを、しっかりと提示してそれを広く伝え、納得のいく対応をして欲しいものです。争いごとは好きではありません。話し合う事で分かりあえる道を探すべきです。
とは言え、出口調査では、相変わらず自民党の支持が多いようで、こんな事を書いている私は異端なのかもしれませんが、例えば「国の安定」さえ良ければ、人として納得できない首相が上に立っても構わないという事なのでしょうか。恥ずかしい首相をトップに立たせて、ただ同調ばかりする政党も信じられません。長きに渡って政治を動かし、様々な利権を手にし、富裕層と癒着している現状を守る事が、平均以下の所得を得ている私たちが望むことなのでしょうか。
野党の中から新たに政権を得る政党が出たとしても、当面は不安定になるかも知れません。それでも、これからの若い世代に自信を持って日本を自慢できるようになってもらうために、新たな勢力に任せてみませんか。
「木を植えた男」というお話をご存知でしょうか。フランスの作家ジャン・ジオノの短編小説で、1953年に発表されたものですが、私はこのお話がとても好きで、1987年には同作を原作として、フレデリック・バックの監督・脚本で同名の短編アニメが公開され、アカデミー短編アニメ賞を受賞。1989年には絵本も発表され、私はそれを宝物のように保管しています。
物語は若者が荒れ果てた高地で、一人暮らしをしている初老の男と出会う所から始まります。選別された【どんぐり】を荒野に埋め続ける初老の男。直ぐに結果を見る事は出来ませんが、年月が流れると荒野は豊かな森へと変貌していくのです。誰にも知られることなく【どんぐり】を埋め続ける男。自民党なら【安定】ではなくて、本当に真摯に国民と向き合う、声を聞ける人たちに、木を植える時間を持ってもらいませんか?今の自分の都合ではなくて、これからを担う若い人たちの為に「芽が出て木が育ち、本当に豊かになる世の中」を目指しませんか??
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資格獲得の取り組みやら、決算、更には、お盆休みと…長々とご無沙汰しておりました。今年は、更に少し長めのお休みを頂きましたが、時間があっても先立つものがなく、自宅でテレビ&ゲーム三昧…。そして、今更ながら、映画【君の名は。】を観させて頂きました。このお盆休み期間中も出勤し、担当業務を頑張って頂いている方々には本当に感謝しなければなりません。
さてさて、いつもなら…ここから本代へと入りたいところですが、今週半ばに前期決算の会計監査が行われる為…申し訳ありませんが、姉妹サイトの方で、とりあえず我慢して頂けると有り難いです。姉妹サイトのブログもしばらく休んでおりましたが、こちらは本日、更新させて頂きましたので・・・m(_ _;)m・・・姉妹サイトも宜しくお願いします。
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先週末、池井戸潤の【アキラとあきら】全9話を一気に観ました。いつもなら、土日のどちらかで、家族をショッピングモールに連れていき、残る一日は家事のお手伝いといったパターンなのですが、先週は家族バラバラの予定が入っていたので、ドップリWOWOWドラマ三昧。
この【アキラとあきら】は、昨年の夏から秋にかけてWOWOWで放送されたものですが、オンデマンドという便利な利用法がWOWOWにはありまして、今回はそれをフル活用させて頂いたという訳です。
ドラマは斎藤工演じる零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と向井理演じる大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)という同じ年齢の全く異なる人生を歩いてきた二人が、メガバンクへの就職という形で出会い、苦難を乗り越えて成長していく様を描いています。
宿命という言葉が何度も出てくるので、【アキラとあきら】ではなくて【宿命】というタイトルでも良かったのではと思ったりもしましたが、それはそれ。互いに宿命を背負い、2人の人生が幼少からの30年という長い月日の中で、何度か交差していたことを知り、深い絆が結ばれていきます。
物語は、そんな2人の「アキラとあきら」が、過酷で大きな試練を打ち砕いていくという痛快なもの。物語の舞台が、1970年代前半から2000年代前半の約30年間、あのオイルショックからバブル期、失われた10年を背景としていたので、そんな中を生きてきた私は、納得しながら楽しく観る事ができました。
そもそも、この【アキラとあきら】を観ようと思ったのは、同じWOWOWのドラマ【メガバンク最終決戦】を観た事がきっかけだったのですが、もうすっかりWOWOWドラマにド・ハマリ中。この【アキラとあきら】は、以前から気になってはいたのですが、そもそも斎藤工と向井理っていう格好良すぎる2人が主役を演じている事から、見かけ重視で中身は…なんて思いもあったり、ヒガミもあったりで放置していたのです。だって、ズルいと思いませんか?こんなに格好良くて、おまけに声も良くて、身長も184㎝と182㎝って…。
おっと、話がズレてきたので元に戻しますが、このドラマ、観終わるまでは池井戸潤の作品とは知らなかったのですが、観終わって『銀行員』が多く絡んでいたことから、気になって調べてみたら、やっぱり池井戸さんの作品。本作は、2006年から2009年の約3年かけて『問題小説』に連載されました。
約30年という年月を丹念に語るスタイルが、池井戸さんとしては新鮮であり、二人の主人公を対等に描くなど、それまでの作品と比べて革新的な要素が含まれていると評価されたようです。ところが、本作の連載終了後、約8年間も単行本として出版されないままで、昨年ドラマ化されたことがきっかけで、同年5月に書籍化されたという妙な経歴の作品。
池井戸さんは【半沢直樹】や【下町ロケット】【陸王】など、ヒット作を多く出していますが、この銀行員の絡み方が気になったので調べてみると、やっぱり元銀行員だったのです。大人向け、それも、ある程度社会経験を積んできた人たちが、臨場感を持ちやすく楽しめるのかもしれません。
いや、池井戸さんに限らず、ちょっとビジネスドラマ・社会派ドラマ、面白いですよねぇ・・・。今度、一気に観ようと目論んでいるのは、【不発弾~ブラックマネーを操る男~】ですかねぇ…椎名桔平さんにも、【メガバンク最終決戦】でハマったのですよねぇ・・・
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先日『奇跡のシンフォニー』という2007年公開のアメリカ映画を見ました。主演は『チャーリーとチョコレート工場』で知られるフレディ・ハイモアで、助演男優として1990年『いまを生きる』や1995年『ジュマンジ』で知られる今は亡きロビン・ウィリアムズが悪役で登場しています。
音楽が奇跡の再開を果たしてくれるという展開で、何となくエンディングの予想はできてしまうのですが、とにかく映画の中で流れる曲は、素晴らしい曲ばかりで、第80回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたのもうなづけます。さらに主役の子供は、あの『シックスセンス』の名子役を思い出させる澄んだ瞳の持ち主。久々に感動して、単純に泣けてしまいました。
半ネタバレの物語は…
ニューヨーク近郊の孤児院で暮らす少年エヴァンは、両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事はありませんでした。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまいます。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経てエヴァンは音楽の才能を開花させていきます。
一方、彼の母ライラは、自分の子供は死産でこの世にはいないと思って、クラシック音楽の世界を離れて、学校の先生をしていました。ある日、子供が死産と言い聞かせていたライラの父親が、死を目前に子供の存在を教えてくれます。生きていることは分かったものの、実の息子の名前も居場所も分からないライラは、必死になって孤児院を探していきます。
ライラと結ばれること無く、ライラの父親に間を引き裂かれ、一時は悲嘆にくれていた父ルイスも、それを機にバンド活動を辞めてビジネスマンとして生きていました。ところが、ビジネスのトラブルが起こると、音楽に導かれるかのようにマンハッタンへ向かいます・・・。
全く、繋がりのない息子・母親・父親の3つの点が、それぞれが支えにしてきた音楽を通して、手繰り寄せられるようにセントラルパークに引き寄せられていく・・・。分かっていながらも、感動もので、涙が込み上げてしまったのは、やはり主役の子供の演技力だったのでしょうか…。
奇跡を信じたいという方には、是非、お薦めの感動の映画でした。
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先日、『おじいちゃんはデブゴン』というカンフー映画を見ました。あの『燃えよデブゴン』シリーズのサモ・ハン・キンポ―が主役という事で、懐かしさのあまりに見てしまったのです。この映画は、香港映画界の重鎮であるサモ・ハン・キンポーが20年ぶりにメガホンを取り、主演も務めたアクション映画です。
故郷の村でひとり暮らす66歳の退役軍人ディンことサモ・ハン・キンポー。初期の認知症と診断されたディンが唯一心を許していたのは、隣に住むチュンファという孫娘のような存在の少女でした。
ギャンブルで中国マフィアから借金を重ねていたチュンファの父レイは、マフィアのボスであるチョイから借金返済を待つ代わりに、ロシアのマフィアから宝石を奪うという危険な任務を与えられますが、奪った宝石を持ち逃げ。
激怒したチョイは娘のチュンファ誘拐を画策しますが、その計画をサモ・ハン・キンポーが老人とは思えぬカンフーで阻止するといった中身です。記憶は薄らいでも拳法の腕前は落ちていなかったという想定の主役は、マフィアたちを掃討するため立ち上がるのです。
まあ結構無理のある話ではありましたが、サモ・ハン・キンポーの動きは相変わらずキレキレ。レイ役で出演したアンディ・ラウを御存知の方は多いかも知れませんが、ジャッキー・チェンが中心となってカンフー映画を盛り上げていた頃の名優たちが、あちらこちらに出てきたのも嬉しい展開。
映画の後半で年老いたお巡りさん役でユン・ピョウが登場してきた時も、「これユン・ピョウじゃ?」などと、まるで宝探しのように楽しんでしまいました。レジェンドが多数ゲスト出演していますので、昔流行った頃の役者を御存知の方は、宝探しをしてみるのも楽しいかも知れません。街中のベンチに座っている3人の老人もなかなかでしたよ。
デブでキレキレと言えば、渡辺直美さんを思い浮かべてしまいますが、元祖はこちらでしょうかねぇ。同じデブでも、私のように膝や腰を痛め、殆どの肉が脂肪となってしまっている人が多いでしょうから、ひたすら感心してしまうのでありました。
膝や腰を痛めると、運動する事が困難になって太る。太ると更に膝や腰に負担がかかって動きにくくなる…そんな悪循環から抜け出す良い方法はないものでしょうか・・・。やはり、手遅れなのでしょうかねぇ・・・
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先日、映画『終の信託』(ついのしんたく)を観ました。朔立木さんによる小説を映画化したものです。単行本は当初、『命の終わりを決めるとき』というタイトルで刊行されていたそうですが、2度目の文庫化の際、『終の信託』と改題されています。ネタバレしても問題ないと思いますので物語のご紹介・・・。
主役の女医綾乃は未婚でしたが、同僚の医師と長年愛人関係にありました。しかし、中年となった綾乃は、冷たい言葉で簡単に捨てられてしまいます。失意の綾乃は、あてつけのために病院で自殺を図ります。幸いにも看護師に発見され、一命は取り留めますが、いつの間にか職員はおろか入院患者までも知るところとなって、肩身の狭い思いをすることになります。そんな綾乃に、唯一向き合ってくれたのが喘息で入院している江木でした。
江木は、慢性だった喘息が急性化していることに気付いていました。自分に死期が迫っていることを感じた江木は、綾乃に語りかけます。「妻は私が死んでも働けるような女ではありません。入退院を繰り返している私は、3年間働いていないので、医療費は大変な負担です。」、「信頼できるのは先生だけだ。最期のときは早く楽にしてほしい」と懇願するのでした。空気の良い田舎の環境を綾乃は薦めますが、家族は受けいれません…。
数か月後、江木は心肺停止となって緊急搬送されます。一命は取り留めますが、人工呼吸器に依存しなければならない状態が続きました。綾乃は江木の最期の願いを思い出し、医師として、人間として選択すべきはどちらなのかと思い悩みます。そして、綾乃は江木の妻に彼の病状を伝え、子供を呼ぶようにと伝えました。
翌日。家族の見守る中、綾乃は江木に付けられたチューブを引き抜きます。しかし、その直後、意識のないはずの江木が苦痛のあまり暴れはじめたのです。綾乃は江木を押さえつけ、鎮痛剤と鎮静剤を投与します。江木は家族と綾乃が見守る中、息を引き取りました。
3年後、綾乃は検察庁に呼び出されました。内部告発でした。問題となった行為は、鎮静剤の投与でした。延命治療を望まない患者の生命維持装置を外すことは、消極的安楽死と認められることだったかもしれませんが、脳死でもなければ植物状態でもなかった患者が一度息を吹き返したにも関わらず鎮静剤で止めを刺したことで、綾乃は殺人罪に問われているのでした。
綾乃は江木に生きていて欲しかったことや、彼の願いから、楽にして挙げたかったことなどを必死に訴え、反論します。しかし、塚原検事は、それを認めてはくれませんでした。その理由は、被害者が死に瀕していたとは言えないこと、被害者の最期の状態を見る限り、生きようとしたといえるのではないかととれること、被害者が死を望んでいたことが綾乃自身の証言しかないことなどがあげられました。
綾乃は20日にわたる勾留の後、起訴されました。江木の妻は61冊に上る江木の喘息日記を法廷に提出します。その最後のページには「延命治療を望まない」というリビング・ウィルに相当する一文がありましたが、回復の見込みが完全になかったわけでもなく、家族への説明も不十分だったとし、執行猶予付きの懲役2ヶ月の判決が下されたのでした。
主役の綾乃は草刈民代が演じ、江木を役所広司、検事役の塚原は大沢たかおが演じるという豪華な顔ぶれ。勿論、申し分のない演技でした。映画が良かったかどうかは別として、というか、不倫関係の描写はそんなにいらなかったかなとは思うものの、命や患者と向き合う医師、問題を抱える家族…とても考えさせられる中身でした。
映画の中では江木の両親や幼くして亡くなった妹の逸話などもあり、江木の心の傷の深さが…何気ない一言が、その人の人生にどれほどの影響を与えてしまうのかといった所まで考えさせられるものでした。とても悲痛な中身で重い映画でしたが、沢山の事を考えさせられる物でした。
エンディングノートなるものが随分と取り上げられるようになってきていますが、こういう物は、どうやら早めに残しておいた方が、残される人たちにとっては大切な事なんだと気づかされた気もします。私も、もう書いておいた方が良いのかなぁ・・・。
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つい先日ですが、第八回WOWOWシナリオ大賞受賞作のドラマW『双葉荘の友人』を見ました。
プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することと、その映像化を目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」。2014年に行われた「第8回シナリオ大賞」は、応募総数482編。そんな中で大賞を受賞した川崎クニハルさんの「双葉荘」を映像化したのが『双葉荘の友人』ということになります。
監督には、山田洋次監督作品の助監督を長年務め、脚本家でもある平松恵美子さん。丁寧な人物描写が本作でも発揮され、分かりやすく、ゆるやかな時間の経過を楽しむことができます。テラスハウス「双葉荘」では、見えないはずのものが見える・・・。作者の川崎さんが若いころに体験した実話をベースにした“ロマンティックミステリー”です。
物語はこんな感じで始まっていきます。
2000年3月。舞台監督の川村正治と雑誌編集者の妻・美江は、横浜の街を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住むことになります。大家の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む住人との相性は良く、ご近所付き合いをしながらの新しい生活が始まっていきます。
やがて、正治は気持ちの入らない舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることになっていきます。
ある朝美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じます。誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた倉田誠司という画家の“幻影”でした。驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになります。
・・・とまぁ、こんな具合に始まっていくのですが、このお化けとのメモを通しての会話がなかなか面白く、過去と現在が同じ場所にリンクしていく様は、これまでにない感覚でした。お化けにハマり過ぎて夫婦仲が壊れかけたり、事件が発生して双葉荘に招かれた理由が分かっていき、「普通ならここで終わるようなぁ」というところから感動の真実に展開していったり…と流石のシナリオ大賞でした。
素直に面白かったです。機会があれば是非どうぞ。
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