11月30日放送のカンブリア宮殿『苦境の家具メーカーが復活!業界の異端児が仕掛ける独自
改革』の回、ご覧になられましたか?今回のテーマは、【再生】…ガイアの夜明けに通じる
ものがありました。
地方の地場産業の衰退が叫ばれる中で、高いクオリティと常識を打ち破る独自の技術力で
「いつまでも使いたくなる家具」を生み出し、成長を続けている老舗の家具メーカー「飛騨
産業」。もともとは、あのNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」で話題となった「暮らしの手帖」
で特集が組まれ、爆発的ヒットを生んだ歴史ある老舗メーカーだそうです。自信から来る
10年保証…「座った人が驚く椅子」、私も座ってみたいです。
そんな飛騨産業が時代の流れとともに、ニトリやIKEAなどの低価格な家具が台頭していくこと
で、多額の借金を抱え、廃業寸前の厳しい経営状況に追い込まれていったそうです。そこで、
経営の立て直しを請け負ったのが現社長の岡田贊三さん。
岡田社長は、飛騨地方で受け継がれてきた、一本の木を曲げて家具に使う「曲木」という
「飛騨の匠」の技を生かした独創的な商品で、安さが売りの輸入家具等に対抗していったの
です。問屋を通して売るスタイルから、小売りと直接交渉して、受注製産に切り替えることで
在庫を一掃。
通常捨てられていた節(ふし)の入った木が見過ごせず、反対を押し切って【節】を活かした
家具「森のことばシリーズ」を大ヒットさせるなど、次々に改革を断行。業界の常識を破っ
て、これまで使えなかった柔らかい杉の木まで、圧縮技術で固くして新素材にしてしまう等、
ヒットを生み出すことで、売上高を就任直後の2倍となる50億円にまで復活させたのです。
沈みかけていた地場産業を、見事に再生させた岡田社長が、今、力を入れているのが、業界の
未来を担う若き職人の育成。「飛騨の匠」の技術を後世に残そうと、4年前に「飛騨職人
学校」という2年間全寮制の技術養成学校を立ち上げています。入学金や学費は一切不要。
さらに、奨学金として年間96万円を支給してもらえるそうです。ただで、学べてお金がもらえ、
卒業後は自由な仕事を選べるということで、放送後は入学希望者が殺到しそうですよね…。
いつもの『社長の金言』は【改革は まず1歩を踏み出す】
やってみて良ければ踏襲し、駄目なら改め、更なる改善点を探していく。当たり前の事なん
ですが、その最初の1歩を踏み出せないのが、殆どの人なんですよねぇ。『やりたい事がたく
さんある』『埋もれた才能がたくさんある』『自分の可能性を信じている』…とは思ってい
ても、1歩を踏み出せなければ、結局ゼロと同じなんですよねぇ。しっかりしなければ!!
温かいね
笑顔のひと言・・・
温かいね。
名前を覚えてくれること・・・
温かいね。
手をつなぐこと・・・
温かいね。
あげたものを大切にしてくれること・・・
温かいね。
喜んで分けてくれること・・・
温かいね。
共有してくれること・・・
温かいね。
自然の明かり、空気、水・・・
温かいね。
ゆるやかに流れている時間・・・
温かいね。
休むこと、眠ること、食べること・・・
温かいね。
温かいものが、こんなに沢山あるのに・・・
気付かなかったり、忘れたり・・・
感じる気持ち・・・
温かいね。
受け入れる気持ち・・・
温かいね。
見守ってくれる気持ち・・・
温かいね。
生きているものって・・・
温かいね。
生きていることって・・・
温かいね。
生きていくことって・・・
温かいね。
この温もりを絶やさないように・・・
自分にできることも・・・
温めていきたいね。
温かいよね。
うん、温かいよ。
11月13日のクローズアップ現代【突然あなたも被害者に⁉ “ネットリンチ”の恐怖】ご覧に
なられた方は居られますか?ネットでの炎上をきっかけに、ひぼう中傷のターゲットにされ、
失業や廃業、最悪の場合、自殺にまで追い込まれてしまうといった“ネットリンチ”の被害の
お話でした。
実際に被害に遭われたタレントのスマイリーさんは、ネットに書き込まれた、うその投稿…
彼が『女子高校生を殺し、コンクリート詰めにした』というものだったそうです。その理由は、
実際の犯行グループと同じ足立区出身で、年齢も近かったということだけ…。おかげで、
あのWikipediaに殺人事件の犯人と書かれ、お笑い芸人の仕事も激減し、執ような嫌がらせ、
「ネットリンチ」は18年たった今も続いているというのです。
ネット上の人権侵害はこの10年でおよそ7倍に増加。事件が起こると【まとめサイト】が作ら
れ…関連する人達がさらされていく…。拡散に協力している便利が産み出すサイト…見え
ない化け物の恐怖を感じました。そこには『真実だと思われるものを載せている』という話…
『相手が悪いと感じられたら何をしても良い』…恐怖ですよね…。
裁く権利もない匿名の集団が、無関係の人を悪者扱いし罵倒するネットリンチ。それも、全く
悪くもない普通の人が、ある日突然…ネットリンチの対象になってしまう…。悲しいかな、
ネットリンチの末に亡くなった人も居られました…。
番組では非公開にしている個人情報がどのようにして見つけられ、公開されていくのかを、
実際に個人情報を突き止めて拡散した『経験者の実演』で見せていました。なんと非公開だっ
た名前の特定まで、わずか2分…。本人曰く『15分ぐらいで分かっちゃうと、手ごたえが
なかった感じ。電車に乗っている時とかに暇つぶしに調べたり。パズルが解けたみたいな
感じで快感。楽しい感じです』と…。
番組で使われていた方法はTwitterを利用したものでしたが、本人が非公開にしていても、
公開している友人がいれば、そこから簡単に分かってしまう様が、よく分かりました。やっ
ている人は正義感とゲーム感覚が入り混じって、確かな事実も知らないまま拡散してしまう
のですね…。本当に怖い話でした…。
我が家の息子や娘もツイッターで情報を得ている部分が多いようで、こんな番組を見せたい
のですが、Twitterにハマっているような人は、こうしたニュース番組から情報を得る事は
あまりないようで、スマホにくぎ付け…。
今や偽物の映像まで添付して、より【もっともらしい】話にしてしまう人が居る世の中…
自分の目で、多方面から事実を確認していかないと、気付かぬうちに、自分も加害者になっ
ていく可能性だってない訳じゃない…。
番組では、そんな被害に遭った時の対策として
①Twitter等のアカウントの閉鎖
②サイト管理者に削除依頼する
③告訴する
など教えていましたが、そもそもネットリンチを防ぐ法律がないようで…簡単にはいかない
ようです…。世の中には、便利なものが数多く産み出されていますが、それを扱う側が未熟
過ぎて…。それがために生じてしまっている悲しい事件…。なんとかならないものでしょう
か…。無実な普通の人が被害に遭っていくというのが、あまりにもやるせない…。
2016年3月9日…弊社の設立記念日のブログで【『ありがとう』の気持ち】というタイトルで
『ありがとう』という清水英雄さんの詩をご紹介しましたが、【ありがとう】をテーマとした
詩は、他にも数多く書かれています。『ありがとう』という言葉が、それだけ大切な言葉で
ある証なのかも知れませんね。そこで、今日は、こんな詩をご紹介させて頂きます。
【ありがとう】
今日も無事朝を迎えられたことに
ありがとう
晴れの日は、暖かい光と動物たちへの恵みを
ありがとう
雨の日は、休息と植物への恵みを
ありがとう
災害の日は、おごりへの戒めと教訓を
ありがとう
先祖代々、命のリレーを
ありがとう
1人ではなく、周囲の人や、親兄弟、家族を
ありがとう
空気や食料、衣服を
ありがとう
色々な出来事、出逢いを
ありがとう
覚える力、忘れる力を
ありがとう
立てる足、使える機用な手を
ありがとう
身体が不自由でも生活できることを
ありがとう
楽しむ心、頑張る心、安らぐ心を
ありがとう
こうして1日無事に終え眠りにつけることを
ありがとう
日々、感謝できる心を
ありがとう
気付かぬうちに、守られ、支えられていることに
ありがとう
心から、感謝しています
いつもいつも、ありがとう
詩集『道しるべ』より
この詩を読む度に思い出すのは、病気を抱えていた人の言葉です。心臓に病を持っていた
その人は、一日の終わりに、無事一日を過ごせたことに感謝し、同時に眠りにつく時、
「もしかしたら、眠りについたまま…二度と起きることがないかもしれない」という恐怖に
襲われると話されていました。
そして、朝を無事に迎えることができると、朝日を全身で浴びながら、生きている事の喜びを
満喫し、心の底から【ありがとう】という言葉が浮かび上がってくると話されていました。
辛い事や苦しい事、腹立たしい事や悲しい事があると、愚痴をこぼしたくなるのが常ですが、
よくよく考えてみると、そうした体験も自分を成長させてくれる大切な肥しなのですから、
何かに対して感謝するという事よりも、今、そこに在ること…そのものが【ありがとう】に
通じているのかもしれませんね。
私も、よく子供を叱っていると口癖のように『感謝の気持ちが足りない!』などと言っていま
すが、そんな私こそ、足りないものだらけ。今、自殺願望を抱えた人が多くいるという話が
テレビでよく取り上げられていますが、こんな詩と触れ合う機会を持って欲しいと思ったり、
『あなたが居るだけで、【ありがたい】と思っている人だって居たりすることに気付いて
欲しい…』…そんな事を感じています。今、そこに在ること、それ自体が大切な奇跡なんだと…
誰の言葉か定かではありませんが、こんな五つの大切な心得が記されています。
【日常の五心】
一、「はい」という素直な心
一、「すみません」という反省の心
一、「私がします」という奉仕の心
一、「おかげさま」という謙虚な心
一、「ありがとう」という感謝の心
「はい」から「ありがとう」に至るまでの順番は、違うものもあって、どれが正しいのかも
私は知りませが、私としては、この順番がしっくり来ています。心得の意味するところは、
あえて説明するほどでもないので説明はしませんが、社会の中で生きて行く為には、心して
おきたい基本的な心構えの様な気がして、我が家でも子供たちの目につくところに、飾って
あります。
ところで話は余談になりますが、三角形の五心を思い出された方はいませんか?
重心・外心・内心・垂心・傍心
この2つの"五心"・・・全く無関係ですが、妙に気になる私でありました。
ちなみに、仏教用語には一心や三心も登場しておりますので、興味がおありの方は、
お調べください。
不思議とこうした心得・戒めの言葉というのは大きく捉えると、みな同じことを
言っているような気もします。以前、ご紹介した【七つの思いやりの心】や
【キャンプファイヤー4つの火の教え】…
こうした言葉に触れる時、改めて自分を見つめ直す良い機会としたいものですね。
NHKスペシャル『亜由未が教えてくれたこと~障害者の妹を撮る~』ご覧になられた方は
居られるでしょうか。
2016年7月26日、相模原市の障害者施設で入所者ら46人が刺され、19人が亡くなった事件が
ありました。犯人の言葉「障害者は不幸を作ることしかできない」という悲しい偏見に驚か
されたのも…記憶に新しい所です。
とても残念な話でしたが、今回は犠牲者と同じ重度の障害を持つ亜由未さんが主役。カメラで
追っていくのが、NHK青森でディレクターをしている実のお兄さんでした。お兄さんは『自分の
家族は不幸じゃない』と伝えたかったそうですが、小さい頃から介助や世話は親任せ。障害者の
家族は幸せだと胸を張って言えるのか…両親に相談し、介助をしながら亜由未さんを1か月に
わたり撮影することになったのです。
亜由未さんは、両親やヘルパーさんには幸せそうに笑顔を見せるのに、お兄さんには不機嫌
な顔で、なかなか警戒心を解いてくれませんでした。介助の大変さばかり感じ焦る毎日が続き
ました。そんなある日、両親から「結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害
者は幸せじゃないと生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう」と
戒められてしまいます。
亜由未さんは先天性の心臓病で、生後4日目に手術を受けました。脳の血管が破れ、障害が
残ったのです。脳性まひで首と右手以外はほとんど動かせません。鼻から胃に通したチューブ
で栄養と水分を取っています。1日2回の散歩が日課で、亜由未さんは、近所の人たちから
何度も声を掛けられる笑顔の素敵な人でした。
18年前にお母さんは大きな病気を患い、大腸を全摘出しています。寝ている間も体位交換は
欠かせないので、お母さんは週5日、1時間おきに朝まで介助を行っています。本当に大変な
事です…。
亜由未さんの家は4年前から「あゆちゃんち」という看板を掲げていました。亜由未さんが
地域の人と交流できるように、自宅で月に数回、英語教室や太極拳などのイベントを開催し
ているのです。障害者への偏見が生まれるのは、地域に障害者の居場所が少ないからだと
お母さんは考えていました。障害者が『生きていても仕方ない』などと言われるのは、障害者
自身ではなく社会のせいだとお母さんは話します。
ほとんど言葉を発することができない亜由未さんを、理解しようともがくお兄さんの姿を
通じて、障害者を育てる家族の本音、大変なのと不幸は違うということ、そして共に生きる
幸せとは何かを考えさせてくれました。
【結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害者は幸せじゃないと
生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう】
どんなに大変でも、どんなに辛くても、生きていて欲しいという家族の思い。自由に動きた
くても動けない…それでも、その命を全うしようとするひたむきな姿。どんなに不自由であっ
ても、幸せになる権利は誰にだってあるはずです。生きているからには、少しでも、そんな
体験をさせてあげたいと思うのが家族なのではないでしょうか。
私にも障害を持った甥っ子がいます。左足が折れて右足が変形し、自分では動く事すらでき
なくなっしまった動物の家族もいます。サポートする家族の苦労は、痛いほど分かります。
できることなら、本人や家族の負担が、少しでも軽減できるように、社会のサポート体制や
環境が整っていって欲しいものです。優れた医療器具や技術の進歩を、国も率先して支援し
て欲しい…そんな事を、心から願うばかりです。
小さな記録
今 私は 人生の終わりを目前にして その終末を思う
今・・・一歩進むのも 地を這うようで 立っているのも 辛い
横になってすら・・・眠れない・・・
時はつながっている・・・まるで流れるように・・・
この悲しみも苦しみも
心を引き裂くような痛みさえも 自分の中にしまっていこう
まわりの全ては、通り過ぎていく
まるで私は・・・形のない空気のよう
せめて残り少ない日々だから
自分を捨て 人の役に立ちたい 残る力を振り絞って・・・
そんな残り少ない日々を ここに標していこう
大きな大きな人中の 小さな小さな人生の終わりを
今 ここに 標していこう
全ての幸せを見届けて
静かに・・・そして やすらかに
・・・・・・人生の終わりを迎えたい・・・
詩集『道しるべ』より
9月30日テレビ東京で放送された『起業人のキセキ 業界の常識を打ち破れ』ご覧になられまし
たか? 番組では3人の起業家が紹介されていました。
1人目はairClosetの社長さん。洋服は自分で選ぶという常識を打ち破って、プロのスタイリスト
が毎月3着の服をコーディネートして、素敵な箱に収めて贈ってくれるというインターネットビ
ジネス。
2人目は、『100年後は世界一になる』と語るライフネット生命の社長さん。今はコメンテー
ターとしても活躍されている出口さんと組んでの会社設立。余計な固定費を削減することで
生命保険料を格安にしてしまったことは有名なお話。
そして、3人目が、『車椅子は押して動かす』という常識を打ち破った株式会社ジンリキの社長
さん。車椅子が、わずか1㎝の段差すら、簡単には越えられないことを、恥ずかしながら初めて
知りました。今回初めて知った会社なので、この『JINRIKI』の社長中村さんについて、今日は、
お話ししたいと思います。
中村さんの4歳下の弟さんは、生まれて間もなく小児麻痺を患い、車いす生活を余儀なくされ
たそうで、幼少期を共に過ごした弟さんは13歳であまりにも短い生涯を閉じたそうです。
一度は『引く』という車いすの発想を思いつきながら断念していた中村さんですが、東日本大
震災をきっかけに『自分にできることは何だろうと、改めてもう1回考えたときに…。もしか
したら、1人でも2人でも…。やるべきことはそれかなと思い…。』JINRIKIを形にする取り
組みが始まったそうです。
この【押す】のではなく【引く】車いすは、介助する人の負担を軽減するだけでなく、これま
で難易度の高く、行ける所が限定されていたのを開放し、災害の避難経路すら健常者と変わら
ない時間で移動する事を可能にしていました。東日本大震災が起こってから、車いす生活だっ
た人は、何かあった時は、他の人と同じように生き抜けないと諦めていた方も居られたようで、
この車椅子の存在を知った事で『あなたは命の恩人です』と『これで皆と同じように生きていけ
ます』そう話してくれたそうです。
中村さんは、全国の観光地にも積極的な働きかけを行っており、和歌山城では、忍者に扮した
スタッフがJINRIKI付きの車いすで案内してくれるそうです。車いす利用者にも気兼ねなく来て
もらうためJINRIKIを採用する観光地は増えているとのこと。また、昨年インドで行われた障害
者について考える世界会議にも招待されるなど、確実にその裾野を広げています。
最後に中村さんは、こんな事を話されていました。
『圧倒的足りない部分は皆さんのサポート体制というかケア』『大丈夫ですよ、前輪持ち上げ
ますよ、「ひと言」声をかけて手伝っていただけるこの状況が、もっともっと広がればホント
の意味でのバリアフリーになった。』『今の状況の中でやるべき事は、もっともっと皆さんに、
一般の方が、全員が、「誰でも車いすを押せますよ。」更にJINRIKIを使ってどこでも行けます
よ。』そんな車いす利用者にとって本当の意味での優しい世界を目指したいと話されていたの
です。
番組の中では、実際に進行を務める人たちが【引く】車椅子と【押す】車椅子の違いを体験
されていましたが、貴重なシーンだったと思います。『これで皆と同じように生きていけま
す』というメッセージ、暫くは頭から離れそうもありません。知る事、大切ですね。