3月22日放送のカンブリア宮殿『大復活スペシャル2017"奇跡の大逆転"の舞台裏』ご覧になられましたか?
予約不要で、患者を断らない循環器内科医、三角先生。体に優しい「心臓カテーテル治療」で日本一の症例数を誇るすご腕ドクターは、世界に類を見ない"6元同時治療室"での神業で命を救い続けています。もう一人は、「眼」の最先端現場に立つ坪田先生。「老眼革命」や「ドライアイ」、さらには角膜治療の第一人者で、現代人の眼を守るため、最新治療を次々と編み出している先生です。
まず、1人目は三角先生。心筋梗塞など心疾患による死者数は年間20万人近く、日本人の死亡原因では2番目に多い心疾患。この三角先生のいる千葉西総合病院の診療科は予約不要で、緊急時にはその日のうちに治療までしてしまうということ。その裏には、「心臓は待ってくれない」という信念があるからだとか。
心臓カテーテル治療は年間約3,000例、8年連続で日本一の症例数となっています。それを可能にしているのは、宇宙船のコックピットのような、治療室。宇宙戦艦ヤマトが好きだったから、それをヒントにという所、なかなかユニークでした。
中央に位置する指令席からは、扇状に配置された6つの治療室が見渡せるのです。これら複数の部屋で同時に治療が進行し、三角先生はモニターを通して、それを指揮し、治療に当たっていくのです。
実はこの千葉西、私の母親が心臓を患った時も、緊急手術で助けてくれた病院。私の父親も同じく、この病院でカテーテルの手術を何度か受けています。ただ、同じ病院内でも他の診療科の先生は…正直、あまり良い印象を持っていません。
施設は凄く立派できれいな病院ですが、患者にきちんと寄り添えない先生もかなりいます。私や私の家内に関しては、行かなければ良かったという方が多く、実体験なのです。ただし、「心臓を患った時は、この病院がそばにある」という安心があるのは、恵まれている事だと思います。
2人目の先生は、ドライアイを提唱し、アイバンクの先駆者である南青山の眼科医、坪田先生。元々はメガネなしで暮らしていたほど目が良かったという方が患者として登場。今は老眼のほか、遠視、乱視、白内障も患っており、それを一気に治すという夢のような手術が紹介されていました。
保険が効かないので、両目で120万円の手術費用というのに驚きましたが、こんな手術、保険が適用されたら私も是非受けてみたいです。この方は、術後わずか20分で、「わ、見える!」あれほど困っていた眼の悩みが一発で解決されていたのです。そのうれしそうな笑顔こそ、何よりの答えだった気がします。
今回特集で取り上げられたお2人とも、アメリカでの臨床・研究経験が豊富で、何より患者の事を第一に考え治療に当たってくれるという事。長く医者を続けていく中で、パターンにハメて、患者の話もろくに聞かず診断し、目も合わさないで診察を終えてしまうような先生が多くいるような気がします。
なぜ、医者になったのか、何のために診察し治療に当たっているのかを、忘れないで欲しいものです。最後に三角先生と坪田先生の金言をご紹介して終わりたいと思います。
・「簡単な治療はない」
・誰もやらないことに 挑む価値がある
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3月1日放送のカンブリア宮殿『観光列車王国!JR九州 逆境をバネに挑む 新たな鉄客商売』の回、ご覧になられましたか?
JR九州が約30億円を投じて造った超豪華クルーズトレイン“ななつ星 in 九州”。特別なデザインと、地域に基づくストーリーを兼ね備えた列車で、浦島太郎の竜宮伝説をテーマにした「指宿のたまて箱」や温泉リゾート由布院の魅力を凝縮した「ゆふいんの森」など、12種類が運行しているのだそうです。
列車を「移動手段」から「観光資源」へと変貌させたことで、数多くのテレビ番組にも取り上げられ、誰もが一度は乗ってみたいと思われた事でしょう。
世界一を目指して作られた豪華クルーズトレイン"ななつ星 in 九州"は、今や倍率20倍の人気を誇る観光列車となりましたが、JR九州の躍進を支えるのは、鉄道事業だけではないそうです。船舶、外食、不動産に農業など多岐にわたり、非鉄道業で営業収益の6割を担うまでに成長しているとか。なんと東京にも【うまや】というお食事処があるそうで、本当に多角経営ですよね。
そんな全国各地で講演の依頼が絶えないという九州旅客鉄道 代表取締役会長の唐池さん(籠池ではないですよ…)。逆境と屈辱がバネになったと語る唐池さんは、31年前の国鉄分割民営化後入社したJR九州でのキャリアは、苦難の歴史だったそうです。
船舶事業への異動を命じられたり、2度に渡る赤字続きの外食事業の立て直しをさせられたり…様々な部署を立て直し、切り開いてきたやり手の会長さん。その影響か、新規事業を立ち上げると、率先して手をあげる会社に成長しています。唐池さん曰く、優秀な人間から外に出すようにしているそうです。
そんな成功を呼ぶ人材登用術もそうですが、様々な苦労や経験が、より地元愛を強め、鉄道だけでなく農業まで始めてしまうような、九州全体を押し上げようとする動きに繋がっていったのでしょうね。
【ななつ星】乗ってみたいですよねぇ・・・
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NHKで放送されているGREAT RACEのシリーズは、これまでもブログでご紹介させて頂きましたが、今回はグレートトラバース外伝ということでNHKの再放送で『田中陽希 世界の頂点に挑む』パタゴニアンエクスペディションレースを、またまたご紹介させて頂きます。
このレース、「世界の果ての冒険レース」として知られ、なんと10日間にも及ぶ過酷なレースが、湿地帯や湖、氷河や強風吹き荒れる海岸沿いなどで行われます。メンバーは男女を含む4人のチーム制で、トレッキング34キロ、マウンテンバイク272キロ、トレッキング76キロ、マウンテンバイク110キロ、カヤック6キロ、トレッキング56キロ、カヤック17キロ、トレッキング41キロ。総距離612キロにも及ぶとんでもないレース。
未踏の荒野を、当日配布される地図とコンパスだけで移動するオリエンテーリングと同じ形態で、非常に過酷なコースのため、「最後のワイルドなレース」、「世界でもっとも過酷なアドベンチャーレース」、「アドベンチャーレースのダカール」とも称されています。
そんな「まとも」ではない過酷なレースに参加しているのが、田中陽希さんを含むチーム・イーストウインド。このチーム・イーストウインドは、2010年から過去4回にわたりパタゴニア・エクスペディション・レースに出場しており、回を重ねるごとに順位を上げて、2012年、2013年と2位に食い込んでいます。残すは、優勝のみという展開での2016年の大会でした。
キャプテンを務めていたのは田中正人さんでしたが、今回は途中マウンテンバイクで転倒し、動けなくなって救護車で搬送されてしまいます。レース途中でありながらも1週間の安静が宣告されて、普通ならそこで終了のはず。ところが、この種のレースは信じられない展開ばかり。
首にコルセットをしているにも拘らず、レースを継続すると…。しばらく頑張るものの、地に足をつくだけで首まで痺れが起きるようになって、とうとう動けなくなってしまいます。それでも、コース途中で休むところもなく、中継地点までなんとか辿り着いてレースも終わりかと思いきや…。悪天候で再開までに時間があると告げられて、案の定、再開するとまた参戦…。無茶苦茶です。
4人制のチーム参加だけに、それぞれが支えあって前進していくところは、単独のレースとは違った良さがありました。結果は治療中の20時間を加算されたにも拘らず、トータル157時間26分で2位!!ゴールできたのは20チーム中わずか4チーム。なかなか根性のある日本チームでした。それにしても簡単に諦めない人たち…凄いですよねぇ…。
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つい先日ですが、第八回WOWOWシナリオ大賞受賞作のドラマW『双葉荘の友人』を見ました。
プロ・アマ問わず優れたシナリオ作品を発掘し、脚本家の育成を通じて広く映像文化の発展に貢献することと、その映像化を目的に創設された「WOWOWシナリオ大賞」。2014年に行われた「第8回シナリオ大賞」は、応募総数482編。そんな中で大賞を受賞した川崎クニハルさんの「双葉荘」を映像化したのが『双葉荘の友人』ということになります。
監督には、山田洋次監督作品の助監督を長年務め、脚本家でもある平松恵美子さん。丁寧な人物描写が本作でも発揮され、分かりやすく、ゆるやかな時間の経過を楽しむことができます。テラスハウス「双葉荘」では、見えないはずのものが見える・・・。作者の川崎さんが若いころに体験した実話をベースにした“ロマンティックミステリー”です。
物語はこんな感じで始まっていきます。
2000年3月。舞台監督の川村正治と雑誌編集者の妻・美江は、横浜の街を望む高台のテラスハウス「双葉荘」に移り住むことになります。大家の高飛車な態度は気になったものの、隣の部屋に住む住人との相性は良く、ご近所付き合いをしながらの新しい生活が始まっていきます。
やがて、正治は気持ちの入らない舞台監督の仕事を退職し、美江の計らいで自宅でのライター業を始めることになっていきます。
ある朝美江を送り出した正治は、家の中に不穏な気配を感じます。誰もいないはずの家に人影が…。それは26年前に「双葉荘」の同じ部屋に住んでいた倉田誠司という画家の“幻影”でした。驚く正治に反応する倉田。似たような境遇の2人は次第に交友を結ぶようになります。
・・・とまぁ、こんな具合に始まっていくのですが、このお化けとのメモを通しての会話がなかなか面白く、過去と現在が同じ場所にリンクしていく様は、これまでにない感覚でした。お化けにハマり過ぎて夫婦仲が壊れかけたり、事件が発生して双葉荘に招かれた理由が分かっていき、「普通ならここで終わるようなぁ」というところから感動の真実に展開していったり…と流石のシナリオ大賞でした。
素直に面白かったです。機会があれば是非どうぞ。
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BSジャパンで放送されている『ワタシが日本に住む理由』という番組を御存知でしょうか。
番組自身の紹介文はこんな感じです。
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海外からの観光客が新記録を更新するなど日本への関心が高まっています。では、日本の素晴らしさを誰が一番知っているか?それは、日本に一生住むと決めた外国人たちに違いありません。「なぜ、あなたは日本に住むのか?」その問いに対し彼らは、猛烈と語りだします。
「伝統文化・伝統工芸」「自然の美しさ」「日本製品の質の高さ」「日本人の性格」「和食の素晴らしさ」などなど…。
俳優の高橋 克典さんとテレビ東京アナウンサーの繁田 美貴さんがほのぼのとした雰囲気の中、進行を務めていきます。
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これまでも日本に惚れ込んで暮らしているユニークな外国人が沢山登場していましたが3月12日に登場してきた「クリス・フィリップスさん」は、ズバ抜けてユニークな方でした。
ニュージーランド・カイコウラ出身のクリス・フィリップスさんですが、オーストラリアのホテルで働いていた時、職場で日本人に出会い、意気投合して来日。行き当たりばったりな生活で、一時期は橋の下で暮らす浮浪者に近い状況も体験したとか…。
様々な職や地域を点々とする中で、雪国独特の衣装「角巻」に惚れ込み、なんと新潟県・雁木の街、高田の町家を購入してしまいます。
毛布に襟を付けたような角巻…。雁が飛んでいる光景のように屋根が段々になっている事から名づけられたという雁木造(がんぎづくり)。雪よけの屋根のことで、風情があり、商店街のアーケードにも似ていました。
フィリップスさんは、そんな魅力にあふれた高田の町家が使われていた、当時の生活を再現した民宿を開くため、自力で準備を進めています。日本人以上に日本の古き良きものを愛用するフィリップスさん。
冬目前に家を購入し、暖房のない家では、帰宅するとすぐに家の傷んだ木材を火種にお湯を沸かし、そのお湯を水と混ぜて、やっと手洗い。部屋に入ると小さな火鉢に火をつけて、そこに手をかざして温まる…。そんな生活が毎日続いているせいか、番組のためにホテルに泊まったら、暖かすぎて眠れなかったと話しておられました。
番組ではいつも、日本に惚れ込んで住んでいる外国人に、番組の後半で『日本に対して何か物申すことはないか』と聞いていきますが、いつもの様にそう尋ねると「ないですね」ときっぱり言い切ったフィリップさん。近所のおばさんたちに挟まれてのお食事会は、本当に楽しそうで、幸せそうでした。どんな民宿になるのか、その後も見てみたい気がしました。
※余談ですが、弊社が若い研究者向けに立ち上げたサイトでもブログがスタートしています。
サイトはこちら・・・
https://www.labinnew.net/blog/
宜しければ、こちらもご覧ください。
3月3日放送の諸説あり『弘法大師 空海の野望』の回、ご覧になられましたか?
今回は、真言密教の開祖として知られる平安時代の高僧、空海が主役。
全国には「弘法の湯」「弘法の水」など、様々な伝説が語り継がれ、「弘法大師」の名で今なお日本人に親しまれています。ところが、空海ほど、波乱と伝説に満ちた僧はいないそうで、弘法大師にまつわる伝説は、日本全国に5,000以上あるというのです。
今回のお話では「空海は天才土木技術者だった!?」「空海は水銀を探し歩いていた!?」「空海は漢字手本で練習していた!?」…という3つの伝説について取り上げられていました。平安時代の超人にして2,000年に一人の大天才と言われるようですが、ダムの強度を高めるアーチ構造も空海が導入したという話ほか…納得のお話でした。
空海の死後87年?経って弘法大師の名前を醍醐天皇から贈られ、空海は分からなくても、弘法大師ならという人も多いようです。故郷である四国において空海が山岳修行時代に遍歴した霊跡は、四国八十八箇所に代表されるような霊場として残り、それ以降霊場巡りは幅広く大衆の信仰を集め、多くの外国人も訪れるようになっています。
話は少しずれてしまいますが、法師温泉に行かれたことはありますか?我が家は一度、訪れた事がありますが、風情のある良い温泉でした。「国登録有形文化財」に指定された別館もそうですが、入ってすぐの玄関がなかなかのもの。弘法大師巡錫の折の発見と伝えられる法師乃湯は、優しさを感じられる良い温泉で、家族みんな大満足でした。
この法師温泉、群馬県利根郡みなかみ町永井にある一軒宿の温泉で、辿り着くまでは不安になるほどの山道ですが、辿り着いた時の光景は、記念写真を撮らずにはいられない素晴らしいものでした。ついでに、こちらがお宿の公式ホームページになります。
http://www.hoshi-onsen.com/index.html
なんか、結局、温泉の話がメインになってしまいましたね(^^;)
2月27日放送のガイアの夜明け『下町ボブスレーの"真実"』の回、ご覧になられましたか?平昌オリンピックは、既に終わりましたが、そんな平昌オリンピックを目指して、東京都大田区の町工場がジャマイカ代表と組んで取り組んでいた「下町ボブスレー」が、今回のお話。
ボブスレーは"氷上のF1"とも言われるそうですが、そのソリの開発には、フェラーリ、BMWなど、世界の名だたるメーカーが参戦しているとのこと。巨額の資金を投じ、しのぎを削っているらしいのです。そこに、ニッポンの町工場が技術を結集して挑む「下町ボブスレー」。
2014年のソチでは日本代表に採用されなかったものの、その後、ジャマイカ代表とともに2018年平昌オリンピックを目指していたらしいのです。リーダーは、自身も町工場を営む細貝さん。前回の雪辱に賭ける職人など40社の技術を結集し、最新のソリを仕上げてきました。
昨年11月、カナダのウィスラーで行われた北米選手権。乗り込んだジャマイカの女子代表ジャズミン選手は、2位を獲得と良好な滑り出し。ところがその後、成績は安定しませんでした。そして12月、ドイツのヴィンターベルクで行われたワールドカップで、不測の事態が…。
なんと、フェンレイター選手が乗っていたのは下町のソリではなく、BTCというラトビアのメーカーのソリだったのです。輸送機関のストライキで下町のソリが届かなかったから、というのが理由でしたが…。実は、ボブスレー会のレジェンドである元ドイツ代表のサンドラ選手がコーチに就いたことで異変が起こっていたらしいのです。
その日を境に、ジャマイカ側の「下町ボブスレー」に対する評価は、厳しさを増していきます。「遅い」「振動が多い」…指摘を真摯に受け止め、突貫でソリの改良を進める町工場の職人たち。結局、色々な背景があってジャマイカ代表が、「下町のソリを平昌オリンピックで使用しない」との通告を受けてしまいます。4年越しの夢は、実現目前でまさかの結末に...
それでも、ここからがあの『陸王』を思わせる神対応。下町ボブスレーを採用されなかったにもかかわらず、町工場の人たちはオリンピックでジャマイカの選手を応援しに行ったのです。思いは、少なからず届いたはず…。『いくら技術があっても、すぐに受け入れられるものではない』という現実の厳しさは、痛感できたものの、心意気が動かすこともあるはず…そんな思いを抱かせてくれた素敵なお話でした。
『下町ボブスレー』がんばれ!!
そうそう、余談ですが、今回のお話に絡んでいたジャマイカのボブスレーチーム。実は、『クール・ランニング』というタイトルで映画化もされています。南国ジャマイカのボブスレー男子4人乗りチームが、カナダのアルバータ州カルガリーで1988年に行われた冬季オリンピックに初出場した実話を基に制作された作品。なかなか面白い映画でしたので、興味ある方は、こちらも是非どうぞ。
ついでにもう一つ・・・せっかく日本の町工場が頑張っているのですから、日本代表が使っていく流れにはならないものでしょうかねぇ・・・うーーむ
3月6日放送のアナザーストーリーズ・運命の分岐点『外国人から見た3.11』の回、ご覧になられましたか?あの2011年3月11日、日本のために行動し、支援してくださった多くの外国人たちの知られざる物語が今回の題材。東日本大震災における、海外から支援の手は128にも及び、震災発生の翌日から次々到着した救援隊や救援物資。今回初めて見る映像もありました。
アメリカ軍による救援作戦「トモダチ作戦」では、最大時、将兵2万4千人が投入されました。アメリカ海軍第7艦隊に所属していたトム・バーク氏は、空母「ロナルド・レーガン」の艦長。韓国での合同軍事演習に向かう途中で震災の一報を聞いたバーク氏は、高度に政治的・軍事的判断で決められている空母の進路を、急遽、軍としては通常有り得ない、日本に向かうという決断を独断で下してくれます。
万が一その間に不測の事態が起きれば、責任を問われるという事も覚悟をしての行動だったのです。それでも、そうした勇気ある決断があったからこそ、地震後 僅か40時間という短さで駆けつけられるという奇跡を成し遂げたのです。お蔭様で救援物資の輸送には大貢献。放射能の恐怖が流れる中も、この艦長は自らヘリに乗って先陣を切っていくのですから、凄い人です。
番組では更に世界に正しい情報を伝えようと福島第一原発に肉薄したジャーナリストジャーナリストのデイヴィッド・マクニールさんの話。東京はゴーストタウンとなっている等、間違った情報も混在する中、海外に正確な情報を発信しようと福島第一原発の至近距離に迫り、被災地の窮状を伝えてくれました。自分の家族と離れてまでの素晴らしい行動です。
また、台湾で募金を呼びかけた当時中学生の少女…。日本で震災が発生したと聞き、涙した台湾の少女は、自分にも出来ることはないかと考えたそうです。遡る事1999年。台湾中部で2,400人以上が亡くなった災害時、世界で最も早く被災地に駆けつけたのが日本でした。真摯に復旧を助け義援金を送った日本人の姿を多くの人々が覚えていてくれたのです。
そして 最も被害が大きかったのが少女の中学校がある東勢地区だったのです。テレビ各局も 日本への募金を呼びかけ、チャリティー番組を制作。こうして 200億円を超える義援金が集まったそうです。因果応報…仏教用語で、原因としての善い行いをすれば,善い結果が得られ,悪い行いは悪い結果をもたらすとすることわざ。善悪の原因に相応する楽苦の結果と考えると、自らの日頃の行いもしっかりしなければダメですよねぇ…。
何よりも、これまであまり報道されてこなかった外国人による支援の実態…感謝の気持ちで一杯になります。有り難うございました。
3月8日放送のカンブリア宮殿『消費者が欲しいものは消費者自身で作る!安心&絶品!唯一無二「生活クラブ」の全貌』の回、ご覧になられましたか?我が家はパルシステムを利用していますが、全国に様々な生協がある中の一つ「生活クラブ」は、どうやら異端とも言われる生協なんだとか…。50年も前から先進的に「安心・安全」に徹底的にこだわり【生産情報公開】を徹底。
そんな「生活クラブ」は、組合員が市販の牛乳に不満を持てば自分たちで牛乳工場を建設し、流通する鶏肉に不満があれば自らこだわりの品種の生産まで始める筋金入りの集団。実は、私はこの番組で、初めて、その存在を知る事になりました。牛乳工場が稼働するまでの苦労話では、農協と闘う人たちの事を思い出させてもくれました。
最近、東京や神奈川で増えているというスーパー「デポー」。人気の秘密は、他では売っていない様々な商品で、国産トマトをじっくり煮詰め水を一滴も加えずに作った絶品のケチャップに、天然の羊腸に平田牧場の豚肉をつめた旨味あふれるソーセージ。さらに牡蠣を丸ごとすりつぶした調味料…どれも合成保存料や着色料などを一切使わずに自然のおいしさを生かした商品ばかりらしく、我が家が求める『安心・安全』そのもの。
実は、このデポーを運営しているのが、「生活クラブ」らしいのです。生活クラブの商品は9割以上がオリジナルのPB商品。しかもその商品、消費者である組合員自身が関わって作られたものばかりで、消費者が欲しい「安全でおいしい商品」を、素人の組合員が生産者と二人三脚で開発する独自のスタイル。
生産者の都合で作られる一般の物とは違って、消費者の意向も加わっていく事で、【一生使いたい食材と調味料】という印象を与え、毎年1万人のペースで組合員を増やしているそうです。それゃ、消費者の気持ちも受け入れてもらえたら、良いものができるに決まっているじゃないですかぁ。
また、驚いたことに、生活者クラブの組合員の中には、地域に喜ばれる事業を起こす“主婦起業家”が大勢いるとか。なんと、この生活クラブ、組合員の企業までサポートしているのです。原材料にこだわったおいしいパン屋さんや、地域の高齢者に支持される宅配弁当店…既にその数600あまり。これは35年前に組合員の間で始まった「ワーカーズ・コレクティブ」という運動だそうで、自分たちが「社会を良くする主役になる」という顧問の河野さんの考えから来ているようです。
驚く事に災害時には、被災して漁業ができなくて困っているところへ組合員から漁船をプレゼント。酪農家には、大量に使われるタオルが組合員から送られているとか。生産者と消費者(組合員)が一体となっているようで、深い絆すら感じさせられる『生活クラブ』…素敵な人たちの集まりでした。我が家は、番組を見終わって、さっそく資料請求させて頂きましたよ。あのトマトケチャップ食べてみたいです!!
2月26日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団『醤油に魅せられたピュアなアメリカ人男性』の回、ご覧になられましたか?私の大好きな番組ですが、今回もとっても凝り性な外国人が登場していました。
今回招待されたのはアメリカ・ミネソタ州で暮らすエリックさん(36歳)。エリックさんは「どんな食材も美味しく変身させる」と日本の醤油に夢中で、3年ほど前からインターネットや本で独学して麹菌を使って仕込むところから、本格的な自家製の醤油づくりに挑戦していました。
麹を作る室(ムロ)まで手づくりする本格派で、本業が木工職人ということで、醤油づくりに必要な桶も、桶を作る為の工具まで手づくりで頑張っていました。そんな彼の目的は「日本で伝統的な醤油づくりと木桶づくりを学びたい!」ということでした。
まず向かったのは、石川県七尾市にある大正末期創業の老舗『鳥居醤油店」。ここは全国でも数少ない手づくりにこだわった名店で、寒い冬に行う寒仕込みから、全国でもごく僅かな鉄の和釜を使って、大豆を蒸し煮していきます。
和釜は薪を使った遠赤外線効果で大豆をふっくらと丁寧に茹でることができるとか。水気を切った大豆と小麦を混ぜたあとに麹菌を丁寧に手で混ぜ合わせ、木箱に入れて室へ。初めて本物の室を見たエリックさんは大喜びでした。
何日かおいて、できあがった麹を室から出すと、諸味蔵(もろみぐら)へ。塩水が入った木桶に麹を加えたこの状態を諸味といい、これを2夏発酵熟成させることで醤油らしい色や味わい、香りが生まれるらしいのです。
諸味を麻袋に入れ、槽(ふね)という醤油しぼり器でしぼると加熱前の生揚げ醤油ができます。蔵でしか味わえない生揚げ醤油、美味しそうでした。実は、私も醤油が大好きで、普通、ソースをかけるフライにまで醤油をかけて食べる派…。味見したかったなぁ…。
この回は2時間スペシャルで、後半は小豆島で創業は約150年という、こちらも老舗の「ヤマロク醤油」を訪問します。ここには伝統的な大きな木桶をつくる職人が居り、更には珍しい4年かけて作られている再仕込醤油も。
そんな「ヤマロク醤油」では、2013年以来、年に一度、大きな仕込み桶を製作しています。木桶仕込み醤油は全国生産量の1%未満。桶の需要が少ないため現在桶屋さんは1社のみで、2020年には大桶の製造終了を決めています。日本の木桶文化の絶滅の危機。その危機に立ち上がったヤマロクの人たちは、木桶の技術を未来に継承するため木桶づくりを始めたというのです。
小さな木桶づくりを体験し、工具とその桶を貰い、大きな木桶づくりを体験し、お別れの時には担ぐほどの大きさの木桶とお店の羽織を貰っていました・・・。
書きたい事は沢山ありましたが、こうして頂いた大きな荷物も、きっと番組が負担してエリックさんの自宅に送ってくれるんですよね…と、ちょっと、頭に浮かんでしまったり…。たまには番外編で、貰ったものをどのように持ち帰ったのかも見てみたい気がした今回でした。2時間もあっという間でしたねぇ。