ティータイム

考え抜いた末に意識の底から泡のように浮かんでくるアイデア

2017-11-6 NEW!

 

10月12日放送のカンブリア宮殿『行列のできる地方銘菓スペシャル②老舗菓子店が挑む常識

破りのベンチャー魂』ご覧になられましたか?

 

日本のお土産お菓子市場は、約2兆5千億円。毎年、数えきれない程の新商品が世に出ては、

消えていく…そんな業界で、約50年も売れ続けるロングセラー商品が「桔梗信玄餅」。きな粉

餅に黒蜜をかけて味わう山梨県の名菓ですが、その製造・販売を手掛けるのが今回の主役

『桔梗屋』。

 

明治22年創業の老舗菓子店で、驚く事にお菓子の製造だけでなく、飲食店の運営や、ホテル、

テーマパークに、ブライダル、更には自社農園まで持つ等、幅広い事業を展開しているのです。

 

【自分が楽しいもの】をベースに考え、『「8割が良い」ではなかなか売れない…「まあまあ」

ではダメ、でも、「たった1人でも、良いね」なら、少なくとも1人は買ってくれる』・・・

面白い答えでした。大学でマーケティングを学んできたことで、企業が生き残るには常識に

とらわれないベンチャー精神が大切なことに気付き、だからこその多角経営だったのです。

 

山梨県笛吹市にある桔梗屋の工場は年間160万人の客が集う観光スポット。早朝から大行列

ができる桔梗信玄餅の詰め放題や、信玄餅の全工程を見られる工場見学、さらに商品の包装

体験など、客を楽しませる仕掛けを多数用意。桔梗屋は、土産物の定番、桔梗信玄餅以外

にも、黒蜜をかけるプリンや餅の入ったロールケーキ等、常に新しい菓子を開発し続け、

客の話題をさらっていました。

 

果実王国・山梨。…とは言うものの、農家の高齢化や跡取り問題などで耕作放棄地が増加して

いるのは、ここ山梨も同じ。それでも桔梗屋はその土地を借り、自社農業として活用。収穫

した野菜は自社のレストランで提供するなど山梨県の産業振興に取り組んでいたのです。

さらに地元農家のため、果実を大量に購入。その果実で山梨を代表する新たな菓子作りに挑ん

でいるのです。印象的だったのは、村上さんの『全国展開はしないのか?』という問いに対

して『全国展開は、各地にも和菓子屋さんがあるのだから、私たちは山梨の誇りでありたい』

と答えたこと。地元山梨に貢献したいという【山梨愛の強さ】をとても感じる事が出来ました。

 

いつもの村上龍の編集後記では、以下のように書かれていました。

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「成功の秘訣」などないんだなとつくづくそう思う。商品もサービスも細かく多様化して、

しかもモノは余っている。どんな商品を、どう売ればいいか、共通する答はない。中丸氏は、

マーケティングを深く学んでいるが「市場調査」を重要視しない。「自分が面白いと思うか

どうかだ」そう言いきる。だが「面白いアイデア」は、どこかに転がっているわけではない。

考え抜いた末に、あるときふいに意識の底から泡のように浮かんでくる。さえない響きのある

「地方の中小企業」という言葉、桔梗屋は、そのイメージを一新した。 

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考え抜く事・・・また、この答えにたどり着きましたね。『どうしたら良いのか』…そう

考えても迷走し続けている時・・・『本当にトコトン、四六時中、考え抜いていたのか?』

嘆いて投げ出す前に、もう一度、自分自身に問いかけてみたいですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

便利で快適・買い物革命…注目のユニクロ弟分【GU】

2017-11-2 NEW!

 

9月26日放送のガイアの夜明け『便利で快適!買い物革命』の回、ご覧になられましたか?

インターネット販売が主流になりつつ、リアルなお店からは客離れ...。魅力的な商品を取り

揃えて客を呼び込んでも、店はショーウィンドウ代わりで、店頭で商品が売れない…。今、

小売りの現場が共通して抱える悩みだそうです。そんな苦戦が強いられる中、モノを売る為の

新たな動きが出てきたというのが今回のお話。

 

大手スーパーのイオンでは新しいスーパーのカタチとして「イオンスタイルumie」をオープン。

近隣に手頃な飲食店が少ないことから惣菜を900種類揃え、更に自ら外食店を展開して外食

事業に乗り出すことで集客に繋げていました。

 

メガネチェーンのメガネスーパーでは安売り競争から決別し、客の本当のニーズを捉えようと、

店の中にリラクゼーションルームを設置して、目の緊張をほぐしてから視力検査。1,000円で

目の細かい検査ができるというのだから眼科要らず? 更には、老人ホームや病院など、なか

なか店舗まで足を運べない人のために、24時間365日、要望があれば全国どこでも駆けつける

という「眼鏡の出張訪問サービス」を展開。

 

またユニクロの弟分、アパレルのGUは、品揃えを充実させた常識破りの超大型店を新たに

仕掛けていました。ベーシックな商品を扱うユニクロに対し、「990円ジーンズ」や「ガウ

チョ」「スカンツ」といったトレンドを掴んだヒット商品を、より安い価格で提供することに

よって急成長を遂げてきたGU。そんなGUですら、最近は、ネット通販やフリマアプリに客を

奪われているというのです。

 

GUが新たに勝負に出たのが、既存大型店の1.5倍、およそ800坪もの超大型店舗。品揃えも

およそ2倍へと増やしたそうです。目指すのは、「真のファッションブランド」。商品が高く

積みあげられ、安さのみを前面に打ち出した売り場ではなく、デジタルツールも駆使して客が

ファッションを楽しめる、買い物がしたくなるような売り場へと脱却するというのです。

 

「驚きの体験ができる店」ということで、モニター付きのカートでは、様々な情報を得られる

ようになっていたり、設置された画面に服をかざすと試着した画像が表示されたりするという

便利なシステム。わざわざ試着しなくても雰囲気がつかめてしまうのだから有り難いお話です。

 

そう言えば、このGU。10月22日には『がっちりマンデー』でも取り上げられてユニクロとの

違いを、今更ですが、よく知る事が出来ました。同じものを売っているのかと思いきや、こち

らはユニクロより更にお安いとか。値段を決めてから作りに入るという考え方は、あのIKEAと

同じ。ユニクロは高品質・高機能でベーシックファッションを中心に展開するため、並べられ

る商品が品切れにならないように沢山の在庫をかかえます。それに対してGUは、トレンドを

踏まえたファッションアイテムを提供し、短期間で売り切るので余計なコストがかからないと

いうのです。

 

さらに国内店舗の約半分にあたる175店舗にセルフレジを導入しているとかで、人件費も

削減できていますよね。我が家の近くの店舗には、まだ導入されていませんが…。また、

ちょっと違う「おしゃリスタ」という店員さんは、お客様にあったコーデイネートを提案し

てくれるようで、おしゃれに無頓着だったり、センスがないと言われたりする人には、

とっても良いサービス。『ダサい』と言われているお父さん…まな板に乗ってみますか!!
 

 

 

 

 

 

 

 

 

零細企業が苦難を乗り越えて再生しようとするドラマ『陸王』

2017-11-1 NEW!

 

10月15日日曜日の夜9時から始まったTBSの『陸王』ご覧になられていますか?

 

足袋作り100年の老舗が、会社の存続を賭けてランニングシューズの開発に挑む企業再生の物語。

老舗足袋業者「こはぜ屋」四代目社長を演じるのは、15年ぶりの連ドラ主演となる名優役所広司

さん。その他山崎賢人、竹内涼真といった若手注目俳優に、第2話からは倒産経験を持つ元社長

として寺尾聰さんが出演するなど、なかなか豪華です。

 

役所さんが演じる社長は、年々先細る足袋の需要から、熱血銀行マンをきっかけとして、ラン

ニングシューズという新規事業への参入を図っていきます。100年の歴史があるとはいえ、地方

の零細企業にとっての新規事業は苦難の道のり。例によって、将来の見えない会社に対する

銀行の冷たい態度や小さい会社を押し潰そうとする大手企業…。

 

思わず応援したくなる設定は、あの『下町ロケット』を思い浮かべてしまいます。本作品は

埼玉県行田市にある『きねや足袋』という会社をモデルに池井戸潤さんが書かれた小説(2012年

11月には実際に池井戸潤さんが「きねや足袋」を取材)で、『小説すばる』(集英社)に2013年

7月号から2015年4月号まで連載され、2016年7月8日に単行本が刊行、そして、今回のドラマ

化に繋がっています。

 

第1話では役所さん演じる足袋屋の社長に対して「実績のない事業に金は貸せない」と銀行の

一言。第2話では倒産した会社の社長を演じる寺尾さんに対して「倒産するような会社は信用

できない」と大手企業の一言。弱い立場に対するありがちな展開です。

 

たまたま、今、来年行われる大会口座を郵便局で作ろうとしていますが、ゆうちょ銀行は

『実績を提示しろ』と言って来て、すんなり口座を開設してくれません。そもそも、これから

行われる大会の実績なんて、示しようがないではありませんか…。新しく何かを始めようと

する段階で口座を作っていくわけで、実績を積んでからの口座開設だったら、その間の

お金は、どこで管理しろというのでしょうか…

 

・・・とまぁ、愚痴になってしまいましたが、第3話が待ち遠しい今日この頃。悲しいかな、

NHKスペシャルと同じ時間帯に入ってしまうので、暫くはNHKは再放送での録画になるで

しょうか…。私の場合、基本テレビは録画でCMを飛ばしながら見たり、時間がない時は

倍速視聴をしているもので・・・なんとも違った意味でのテレビ人には痛ましい限り…
 

 

 

 

 

 

 

 

 

酪農家と共に成長を目指す【よつ葉乳業】さん、素敵な会社です。

2017-10-31 NEW!

 

10月26日放送のカンブリア宮殿『よつ葉乳業』の回、ご覧になられましたか?

知る人ぞ知る『よつ葉乳業』さん…私の家内も発酵バターにクリームチーズと…料理には欠か

せないようで、私がテレビを見始めると自慢気に冷蔵庫から取り出してきて熱烈なファン

ぶりをアピール??(^ ^;) 老舗洋菓子メーカーや有名ホテルが愛用する絶品バター…それを

作っているのが、こだわり主婦などから絶大な信頼を集める『よつ葉乳業』さんなのです。

あの帝国ホテル特選発酵バターも、よつ葉さんの作ったものなんですよ!

 

50年前、大手の乳業メーカーに価格決定権を握られ、厳しい環境にさらされていた北海道の

酪農家は、一生懸命、牛を育てて生乳を作っても、買い叩かれ貧しい生活を送っていたそう

です。そんな状況を何とか変えようと立ち上がったのが、よつ葉乳業の創業者・太田寛一。

 

太田はヨーロッパの酪農家を視察し、酪農家が自ら加工品を製造し、それを販売することで

誇りを持って働く実態を見て、北海道に「農村ユートピア」を作ろうと決意し、十勝地方の

8つの農協が出資する加工会社の設立に動きました。凄い行動力です。それでも、その計画が

表沙汰になると、大手乳業メーカーから執拗な嫌がらせを受けるようになり、建てようとして

いた工場建設の業者にまで手を回して、請負を放棄させたりするほどでした。

 

大手企業って…なんとなく頭に浮かんできましたが、それは別として、話題になった【下町

ロケット】や最近始まった【陸王】が頭に浮かんできて、これもヒットするドラマになる

のではと思ったりして・・・おっ、脱線してしまいました・・・もとい。

 

数々の苦難を乗り越えスタートした「よつ葉乳業」は、今や乳業メーカーとしては、後発

ながら北海道バターの国内トップシェアを誇り、売上高1,000億円を超える企業となってい

ます。乳製品の「おいしさ」に対しては、こだわり抜いています。例えば、牛乳では、「特選」

と表記するために必要な国の基準を上回る厳しい社内基準を設定し、その基準値を下回る

生乳は牛乳として使わないという、こだわりぶり。

 

こうした厳しい基準を設けている理由…それこそ「生産者が作った生乳を無駄にせず、付加

価値をつけて適正な価格で売り、そこで得た利益を酪農家に還元する」という「よつ葉」の

ポリシーにあるとか。そんな「よつ葉乳業」だからこそ「生産者と共に成長を目指す」という

理念を持ち、それを愚直に実践してきています。

 

大手メーカーでありながら、酪農家の為の商品を作り続け、酪農家と共に成長することを選ん

できた「よつ葉乳業」さんは、後継者不足の問題解決の為若手酪農家の支援も行っています。

創業者の経験を参考にしてか、海外視察を用意し、先進的な酪農を学んでもらうことで、新規

参入や事業拡大を目論む若手の意識改革を進めているのです。

 

商品加工を行っている若者には、本来ライバルであるにも拘らず、よつ葉の販売網を活用して

の代理販売まで行って、酪農家を支援しているのです。本当に、素敵な企業さんですよね。

いつもの村上龍さんの編集後記では・・・こんな事が書かれていました。

 

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日本の乳業は、北海道の開発と、ほぼ同時期に興った。わたしは「よつ葉」のバターが好きだ。

こくがあるのに、どこか味が優しく、脂肪分をあまり感じさせない。「よつ葉」は歴史的に、

「酪農家に寄り添ってきた」と言われる。だが、その表現は充分ではない。当時の大手乳業

との、壮絶な確執を経て誕生したときから、「よつ葉」と「酪農家」は単なるメーカーと取引先

ではなかった。「運命共同体」だった。だから両者は、お互いのため、消費者のためを思い

全力を尽くし、それが「どこか優しい味」を生んでいるのだと思う。

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身体に良いものを求める我が家にとっても、とっても優しい『よつ葉』さんでした。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

たったの100円で人を驚かせ、感動と喜びを与えてしまう

2017-10-27 NEW!

 

日本が誇る“100円グッズ”を、まだそれを見たことのない世界の国々に持って行き、現地の

人々がどんな反応をするのかを調査する【ヒャッキン!~世界で100円グッズ使ってみると~】

という番組がテレビ東京の火曜日18時55分からのレギュラー番組となったようです。

 

思わず手にしたモノや、使い方を知って驚いたモノを実際に家で使ってもらう様子に密着。

日本のアイデアグッズに感動したり、従来の用途とは違う驚きの使い方をしたり...安くて

質の高い100円グッズが、世界の人々の役に立つ様子を見るのは、自分が作った訳でもない

のに、何故か誇らしく思えたりもして嬉しい気持ちにさせてくれます。

 

以前にも単発で放送されたりもしていましたが、レギュラー番組となっての初回はイタリア

から…。イタリアは日本人の行きたい国ランキングで常に上位となる憧れの国です。ベネチ

アでは、水の都だからこそ喜ばれる100円グッズを紹介。運河沿いでは湿度が高く洗濯物が

乾きにくいので、それを解消してくれる物や、スマホが水に濡れても大丈夫なように入れる

透明な袋を紹介。

 

このスマホ入れは、袋の上からでも操作できる透明な入れ物で、三脚の様にスマホを立てて

おくこともでき、流しなどに置いてレシピを見ながら調理をするといった使い方もできる物。

その他フィレンツェや美食の街ナポリ、フランス、カナダでも取材…。

 

カナダで増えているというシングルファーザーの家庭では、小学生の姉妹が家事に仕事・

育児と頑張ってくれているお父さんの為に、100円グッズを使ってお掃除からご馳走作りまで

やり遂げて、お父さんを感動させていました。役に立てたるという実体験ができた子供たちの

笑顔が、とても印象的でした。

 

次回10月31日もスペシャルの2時間番組の予定で、同じくカナダのほかスウェーデンやブラ

ジルを回るようです。面白いので是非ご覧下さい。私も100円均一にはよく行きますが、

目的の物を探すばかりで、埋もれたアイデアグッズを知る事は殆どありません。そんな100円

均一によく言っている人でも充分楽しめる…発掘のできる番組です。

 

そう言えば、私の大好きな【世界!ニッポン行きたい人応援団】が、月曜日の夜20時からに

移動したんですね。これで、同じ月曜日の18時55分から始まる【Youは何しにニッポンへ?】

と立て続けになって、海外の人を取材する事で日本を知っていくという番組が3つ。テレビ

東京さん…頑張っているじゃないですか!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お客の『声なき声』にも手が届くようなメルカリさんに感嘆!!

2017-10-18 NEW!

 

10月10日放送のガイアの夜明け、シリーズ「激闘 シェア争い!」第2弾【"中古品"の覇者

新たな戦い!】ご覧になられましたか?デフレ時代の勝ち組として好調を堅持してきたリ

ユース業界の売り上げが、軒並み前年割れしており、そんな中で、挑戦を続ける企業が取り

上げられていました。

 

まずは、急成長している企業…フリーマーケット・アプリを運営する「メルカリ」。御存知の

方も多い事でしょう。サービス開始からわずか4年で、年間流通額は1,000億円超。現在、登録

数は国内だけで5,000万を超え、脅威の躍進を遂げています。

 

そんなメルカリが7月、サービス開始以来最大となるアップデートを行っています。今までは、

出品する商品の紹介は写真と文章だけでした。それを、出品者がライブで動画を配信しながら、

商品を紹介できるようにするというもの。誰もが手軽に自分の“通販チャンネル”を持てるよう

になるというシステムなのです。中古品を売るだけでなく、地方の生産者が新たな販路とし

て活用し始めていました。

 

更にメルカリは、たたみ掛けるようにその1ヶ月後、今度はブランド品の売買に特化した

「メルカリ メゾンズ」というアプリをリリース。このアプリ、ブランド品の鑑定を、過去の

メルカリの販売実績データから鑑定士を介さずに自動で行ってしまうという画期的なもの。

ブランド品の買取業者にとっては、行きにくい質屋などに行かなくても鑑定結果が分かって、

その場で売りに出せてしまうのですから、相当の脅威となること間違いなし。

 

品物を発送する時もヤマトに行って事前に送られてくるQRコードを読ませるだけで、伝票へ

の記入ができてしまうのですから、ライブ販売と言い、鑑定機能と言い…利用者の気持ちを、

よく把握していると感心しました。

 

一方、全国に800店舗以上を展開する大手「ブックオフコーポレーション」。こちらは、売り

場面積約900坪、商品約48万点という巨大店舗を展開するなど、リアル店舗ならではの新たな

戦略に打って出ています。また、中古品の買い取りにも積極的に動いており、昨年11月には、

東京・目黒区の自由が丘駅前店に“総合買取窓口”を設置。今までは本やDVDが中心だった

「ブックオフ」が、洋服・家電・ブランド品・ジュエリーなど、幅広く買い取りを行ってい

ます。

 

今やリピート客が後を絶たず、買取額が100万円に達する日もあるのだそうです。その人気

の秘密は、店長を務める佐々木雄大さんの接客。一人一人と向き合い丁寧に質問に応じる

ため、商談は1時間に及ぶことも…。これが客との信頼関係を生み、リピーター獲得に繋がっ

ているとのこと。今後、この“総合買取窓口”をさらに展開していきたいと考えている「ブック

オフ」だそうですが、最大の課題は、窓口を任せられる人材の育成。多店舗展開している事を

強みにして、ネットワーク活用の売買もできるようにしたら…そんな事も考えてしまいました。

 

メルカリに関しては、お金の販売が行われてしまうというニュースにあったように、大きく

なる事での管理の問題や、鑑定の確かさに対する不安はぬぐえず…。ブックオフに関しては、

トレジャーファクトリーや質屋としての形式は、むしろ後続となってしまうという現実があっ

て…どちらも厳しい所もあるでしょう。それでも、生き残るために、様々なアイデアを出し、

努力していく姿勢は大切な事。今後の展開に注目したいと思います。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天才棋士 藤井四段…15歳の苦闘と頼もしい未来

2017-10-17 NEW!

 

10月8日放送の【NHKスペシャル 藤井聡太】『天才棋士 15歳の苦闘 独占密着 藤井聡太』

ご覧になられましたか?当ブログでは、先日も【天才 羽生棋士が変えた将棋界…心の強さを

引き出す迷宮】と題して同じ天才棋士について書いたばかりですが、「400年にひとりの

天才」と呼ばれている藤井聡太四段のスペシャルもなかなか面白く見させて頂きました。

 

デビュー戦の相手は加藤一二三九段。バラエティに顔を出すようになって、加藤九段の凄さが

分かりにくくなってしまいましたが、将棋を指すと違うんですよ。勿論、藤井君(君では失礼か

もしれませんが、ご了承頂いて…)は対局の前日、眠れるか不安になるほど緊張していました。

プロ棋士は数十手先まで読むのが普通ですが、藤井君は他の棋士が考えもしない指し手まで考え、

読んでいます。対戦中、驚きの表情で加藤九段が藤井君に目をやるシーンは印象的でした。

史上最年少棋士の快進撃はここから始まりました。

 

奇跡とも言える連勝劇を披露し将棋ファンのみならず日本中が釘付けになり熱狂する中、その

重圧に押しつぶされそうになっていた藤井君。この一年、プロ棋士と中学生の二足のわらじを

履き、週二回の対局のたびに大阪や東京に1人で向かう忙しい日々を送っていました。好きな

科目は数学と体育。同級生からほめられてはにかむ笑顔。学校では将棋の話を一切しないとか。

 

22連勝を迎えた大局では、終盤にミスを犯してしまい、珍しくも苛立ちを見せていました。

連勝へのプレッシャーはないと語っていても、世間からの期待は14歳の少年の想像を遥かに

越えるもの…。

 

29連勝を達成したその日には、連勝を阻止すべく、一人の若手棋士が大局の場に偵察へと来て

いました。攻めの達人と呼ばれる佐々木勇気六段で、意外な位置に王を動かす作戦を取り、

藤井君のミスを誘うものとなって、連勝は29で止まってしまいました。佐々木六段は大局後の

コメントで「私たちの世代の意地というのも見せたいなと思っていましたので壁になれたのは

良かったなと思います」と述べています。

 

7月以降はトップ棋士から完膚なきまでに叩かれる対局が続いていました。藤井君はもがき

苦しんでいました。負けが続く中、藤井君は自身に何が足りなかったか考え、AIを搭載した

将棋とのやりとりや、勉強会に参加して、何かを掴もうと四苦八苦します。藤井四段の師匠

である杉本昌隆七段は「勝負にかける言葉として慰めは必要ない。毎回、良い将棋が指せて

勝っていけたらこんな簡単な世界はない。難しいからこそ何十年もかけてやる価値のある世界

ですから悩むのは良いこと」と話していました。

 

真価が問われる大局で生放送となるNHK杯。相手は名人などのタイトルをとってきたあの森内

俊之九段。大局が始まると藤井君は8八歩と呼ばれる手を打ち、一度は払われるも再度同じ場所

に8八歩を打ち込みます。当初は藤井君がミスをしたと誰もが思い込んでいましたが、戦局が

進むにつれ、王を追い詰める形となりました。その後大局において勝利を納め、手応えを感じた

藤井君は自分の力を出しきれたかなと話していました。厳しい勝負の世界、戦いはまだ始まっ

たばかりですが、ただ者ではない頼もしい青年の姿がそこにはありました。

 

子供の頃、将棋教室では、大会の直前になるといつも見せられていたブルー・スリーの『燃え

よドラゴン』。絶対絶命でも諦めずに闘い続けた主人公…。将棋は頭脳の格闘技だと話す先生。

苦しい時、必死で打開策を見いだそうとするとき、ブルー・スリーが映画の中で言います。

 

【指先に全神経を集めろ…さもないと栄光は得られない】

 

なんとも、こんなところでブルー・スリーにご対面するとは思ってもみませんでした (^-^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果的に笑顔なのと、笑顔を求めるのは違う・・・

2017-10-16 NEW!

 

NHKスペシャル『亜由未が教えてくれたこと~障害者の妹を撮る~』ご覧になられた方は

居られるでしょうか。

 

2016年7月26日、相模原市の障害者施設で入所者ら46人が刺され、19人が亡くなった事件が

ありました。犯人の言葉「障害者は不幸を作ることしかできない」という悲しい偏見に驚か

されたのも…記憶に新しい所です。

 

とても残念な話でしたが、今回は犠牲者と同じ重度の障害を持つ亜由未さんが主役。カメラで

追っていくのが、NHK青森でディレクターをしている実のお兄さんでした。お兄さんは『自分の

家族は不幸じゃない』と伝えたかったそうですが、小さい頃から介助や世話は親任せ。障害者の

家族は幸せだと胸を張って言えるのか…両親に相談し、介助をしながら亜由未さんを1か月に

わたり撮影することになったのです。

 

亜由未さんは、両親やヘルパーさんには幸せそうに笑顔を見せるのに、お兄さんには不機嫌

な顔で、なかなか警戒心を解いてくれませんでした。介助の大変さばかり感じ焦る毎日が続き

ました。そんなある日、両親から「結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害

者は幸せじゃないと生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう」と

戒められてしまいます。

 

亜由未さんは先天性の心臓病で、生後4日目に手術を受けました。脳の血管が破れ、障害が

残ったのです。脳性まひで首と右手以外はほとんど動かせません。鼻から胃に通したチューブ

で栄養と水分を取っています。1日2回の散歩が日課で、亜由未さんは、近所の人たちから

何度も声を掛けられる笑顔の素敵な人でした。

 

18年前にお母さんは大きな病気を患い、大腸を全摘出しています。寝ている間も体位交換は

欠かせないので、お母さんは週5日、1時間おきに朝まで介助を行っています。本当に大変な

事です…。

 

亜由未さんの家は4年前から「あゆちゃんち」という看板を掲げていました。亜由未さんが

地域の人と交流できるように、自宅で月に数回、英語教室や太極拳などのイベントを開催し

ているのです。障害者への偏見が生まれるのは、地域に障害者の居場所が少ないからだと

お母さんは考えていました。障害者が『生きていても仕方ない』などと言われるのは、障害者

自身ではなく社会のせいだとお母さんは話します。

 

ほとんど言葉を発することができない亜由未さんを、理解しようともがくお兄さんの姿を

通じて、障害者を育てる家族の本音、大変なのと不幸は違うということ、そして共に生きる

幸せとは何かを考えさせてくれました。

 

【結果的に笑顔だったのと、笑顔を求めるのは違う。障害者は幸せじゃないと

        生きる価値がないと言っている植松被告と同じ考えになってしまう】

 

どんなに大変でも、どんなに辛くても、生きていて欲しいという家族の思い。自由に動きた

くても動けない…それでも、その命を全うしようとするひたむきな姿。どんなに不自由であっ

ても、幸せになる権利は誰にだってあるはずです。生きているからには、少しでも、そんな

体験をさせてあげたいと思うのが家族なのではないでしょうか。

 

私にも障害を持った甥っ子がいます。左足が折れて右足が変形し、自分では動く事すらでき

なくなっしまった動物の家族もいます。サポートする家族の苦労は、痛いほど分かります。

できることなら、本人や家族の負担が、少しでも軽減できるように、社会のサポート体制や

環境が整っていって欲しいものです。優れた医療器具や技術の進歩を、国も率先して支援し

て欲しい…そんな事を、心から願うばかりです。


 

  

 

 

 

 

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地元愛・家族愛・人間愛に溢れた素敵なお菓子メーカー

2017-10-13 NEW!

 

10月5日放送のカンブリア宮殿『行列のできる地方銘菓スペシャル①地元愛と親子の絆が生ん

だ感動の菓子メーカー』の回、ご覧になられましたか?全国各地の百貨店で開かれる物産展で

必ず大行列を生み出すという菓子メーカー・ホリが今回の主役でした。

 

客を熱狂させるのは、魚介の旨みが染み込んだ「北海道開拓おかき」や濃厚なシュークリーム

など、地元北海道の素材の味を存分に生かした幅広いジャンルの“他にないお菓子”の数々。

北海道に9店舗構えるだけのホリが、年商100億円にまで成長を続けてきた、その裏には、

徹底的に北海道産の原料にこだわり抜く戦略がありました。

 

牛乳や米はもちろん、リンゴだって可能な限り北海道産。「おかき」に使うのは、えりも町の

昆布に、増毛町の甘エビ、枝幸町のホタテなど、道内を探し歩いて発掘した、おかきの食感や

風味を最高に引き立てる素材ばかり。その上、製品には原料を提供してくれた地域名など、

目立つ様にして売っているのです。人口1万7,000人の田舎町・砂川市から北海道の魅力を

全国に発信し続けるホリ。地域の生産者と一体となって作り上げる地元愛には感服するばか

りでした。

 

現社長のビジネスの原点は、炭鉱に囲まれた砂川市で父が始めたお菓子づくり。苦労して炭鉱

夫に手作り菓子を売っていた父は、「息子たちに辛い思いをさせたくない」と、現社長を薬科

大学に行かせ、大手薬品メーカーに就職させました。しかし、時代の流れの中で、地元の炭坑が

相次ぎ閉鎖し、父が経営難に陥るや、現社長は会社を辞め、兄と共に廃業寸前だった家業を継ぐ

決意をしたのです。

 

親子で力を合わせ、北海道中をトラックで回り、懸命にお菓子を売り歩いていた堀一家が目を

付けたのは、夕張で売れ始めていたおいしいメロン。兄は農家へ仕入れ交渉に通い、父が試作、

現社長が生産設備設計。親子3人で必死に商品開発を続け、メロンの果肉をそのまま生かした

「夕張メロンピュアゼリー」を完成させたのです。いまや北海道のお中元ギフト13年連続1位を

獲得するほどの大ヒット商品となった裏には、「絶対に兄弟喧嘩をするな」という父の教えが

あったと言います。

 

ホリは菓子で稼いだ資金を、ビジネスで支えてくれた地元・北海道に様々な形で還元してき

ました。それが、夕張市で減少するメロン農家の支援。そして、本社のある砂川市では、発売

したお菓子がヒットするたびに砂川市内に工場を建設し、地元の雇用も創出してきました。

 

特筆すべきことは、高齢者でも長く働けるようにと、重労働のロボット化も進めていたこと。

ロボット化は、通常人件費を下げるために行われるものと思って来ましたが、高齢者の負担を

軽減する為とは、本当に素敵な話です。現在では社員の13%が60歳以上。80歳になる従業員も

元気に働き続けているそうです。

 

また、祝60周年記念の時には、当初パーティーを企画していそうですが、『社員が喜ぶものを』

という意見をもとに、お金入りの通帳を配布したとか。パートさんも含めて、勤続年数で金額

差をつけて渡されたとかで、地元愛、家族愛もさることながら、人間愛にも溢れている…そん

な印象を受けました。社長の金言…【従業員が誇りを持てる会社をつくる】…納得です。

 

いつもの村上龍の編集後記では、こんな風に書かれていました。

『「お菓子は人を笑顔にする」創業以来の、ホリの企業理念だ。だが、お菓子は、作り手にも

幸福をもたらすのだと、堀さんと話してそう思った。「もう経営継続は無理だ、店を畳むが、

帰ってくるな」という父親の一報に接し、薬剤師として一家をなしていた堀兄弟は故郷に戻り、

家族一丸となって事業を再興させる。まるで心温まる映画を見るようだ。おいしいお菓子の

数々は、そうやって生まれた。家族の愛情が、お菓子開発への強いモチベーションとなり、

努力や工夫は尽きることなく、そして、多くの人の笑顔につながっていく。』

 

経営者としての魅力もそうですが、人として、本当に魅力ある素敵な方でした。
 

 

 

 

 

 

 

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イノベーションで驚異のジャパンミラクルを達成!

2017-10-6 NEW!

 

9月28日放送のカンブリア宮殿『ジャパンミラクルで大躍進!外資系食品企業のイノベーショ

ン戦略』ネスレ日本の回、ご覧になられましたか?コーヒーの「ネスカフェ」、日本で最も

売れているチョコレート菓子「キットカット」など、強力なブランド商品を展開するネスレは、

100年以上の歴史を持ち、スイスに本社を置く外資系の老舗グローバル企業です。そんな食の

巨大企業、ネスレの中で、一際業績を伸ばしているのが、日本の現地法人「ネスレ日本」です。

そして、そのトップこそ、日本人初の生え抜き社長となった今回の主役高岡浩三さん。

 

高岡さんは、11歳の時、父親をガンで亡くされたそうです。祖父も父親も若くして亡くなった

事の影響か、若くして大きな仕事ができる外資系企業を選んだそうです。神戸大学を卒業後、

ネスレ日本に入社し、主にマーケティングを担当。すると41歳の時、大きな試練が訪れ、売り

上げが不振だったキットカットの再生を、5%の成長ではなくて、5年で5倍にしろとスイス

本社から託されてしまいます。

 

社長就任後、社員の発想力を高めようと、イノベーションアワードを実施。社員のやる気を

上げ、顧客が気づいていない問題点を見つけ、解決していく】という独自のイノベーション

戦略で好業績を続け、マイナス成長をプラスに転じさせます。なんと、与えられた5倍の目標

も4年で達成し、スイスの本社からは「ジャパンミラクル」と称賛されたのです。

 

そんな社長の金言は、【イノベージョンは 個人の発想からしか生まれない】・・・創業者で

薬剤師のアンリ・ネスレは、母乳で育つことのできない新生児のためにベビーフードを開発

されたそうです。母乳やそれまで一般的だった代替品も受け付けなかった早産児にも効果が

あったことで、瞬く間にヨーロッパで広く販売されるようになったそうです。

 

そんな前身からか、ソニーと共同でコーヒーメーカーとタブレットで連動できる音声認識シス

テムまで開発しています。この音声認識システムを使うと、タブレットに呼びかけるだけで

簡単にお好みのコーヒーを淹れてくれるのです。このシステムの凄い所は、超高齢化社会を

見据えており、独居老人が難しい操作をすることがなく、対話形式で安否確認もできるので、

地方の自治体も熱い視線をよせており、思わず千葉から離れた仙台で一人暮らす祖父にとも…。

 

村上龍の編集後記では、こんな事が書かれていました。

 

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ネスレ、ネスレ日本、両社とも歴史的な企業だが、常に「先端的」だ。印象的だったのは、

イノベーションという言葉のとらえ方だ。ウォークマン、カップ麺など、画期的な製品・

商品開発がイノベーションだと、どこかでずっと思いこんでいた。商品・製品が消費者の

手に入るまで、すべての過程にイノベーションは存在すると、高岡さんに教わった。「創造

的な思考を、ミもフタもなく長時間続けること」まさに真理だ。「アイデアが出ない」とい

う言い訳が無効になる。アイデアが出ないわけではない、充分に考えていないだけなのだ。

一言『イノベーションの新しい定義』

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今回は【イノベーション】という言葉が再三出てきたので、改めてWikipediaで調べてみると、

このように書いてありました。・・・イノベーションとは、物事の「新結合」「新機軸」

「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には

新しい技術の発明を指すと誤解されているが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義

のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い

変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を

取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

 

良い「アイデアが出ない」と嘆きたい時に思い出したいですね…

「創造的な思考を、ミもフタもなく長時間続けること」
   まさに真理だ。「アイデアが出ない」という言い訳が無効になる。
      アイデアが出ないわけではない、充分に考えていないだけなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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