ティータイム

考え抜いた末に意識の底から泡のように浮かんでくるアイデア

2017-11-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

10月12日放送のカンブリア宮殿『行列のできる地方銘菓スペシャル②老舗菓子店が挑む常識

破りのベンチャー魂』ご覧になられましたか?

 

日本のお土産お菓子市場は、約2兆5千億円。毎年、数えきれない程の新商品が世に出ては、

消えていく…そんな業界で、約50年も売れ続けるロングセラー商品が「桔梗信玄餅」。きな粉

餅に黒蜜をかけて味わう山梨県の名菓ですが、その製造・販売を手掛けるのが今回の主役

『桔梗屋』。

 

明治22年創業の老舗菓子店で、驚く事にお菓子の製造だけでなく、飲食店の運営や、ホテル、

テーマパークに、ブライダル、更には自社農園まで持つ等、幅広い事業を展開しているのです。

 

【自分が楽しいもの】をベースに考え、『「8割が良い」ではなかなか売れない…「まあまあ」

ではダメ、でも、「たった1人でも、良いね」なら、少なくとも1人は買ってくれる』・・・

面白い答えでした。大学でマーケティングを学んできたことで、企業が生き残るには常識に

とらわれないベンチャー精神が大切なことに気付き、だからこその多角経営だったのです。

 

山梨県笛吹市にある桔梗屋の工場は年間160万人の客が集う観光スポット。早朝から大行列

ができる桔梗信玄餅の詰め放題や、信玄餅の全工程を見られる工場見学、さらに商品の包装

体験など、客を楽しませる仕掛けを多数用意。桔梗屋は、土産物の定番、桔梗信玄餅以外

にも、黒蜜をかけるプリンや餅の入ったロールケーキ等、常に新しい菓子を開発し続け、

客の話題をさらっていました。

 

果実王国・山梨。…とは言うものの、農家の高齢化や跡取り問題などで耕作放棄地が増加して

いるのは、ここ山梨も同じ。それでも桔梗屋はその土地を借り、自社農業として活用。収穫

した野菜は自社のレストランで提供するなど山梨県の産業振興に取り組んでいたのです。

さらに地元農家のため、果実を大量に購入。その果実で山梨を代表する新たな菓子作りに挑ん

でいるのです。印象的だったのは、村上さんの『全国展開はしないのか?』という問いに対

して『全国展開は、各地にも和菓子屋さんがあるのだから、私たちは山梨の誇りでありたい』

と答えたこと。地元山梨に貢献したいという【山梨愛の強さ】をとても感じる事が出来ました。

 

いつもの村上龍の編集後記では、以下のように書かれていました。

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「成功の秘訣」などないんだなとつくづくそう思う。商品もサービスも細かく多様化して、

しかもモノは余っている。どんな商品を、どう売ればいいか、共通する答はない。中丸氏は、

マーケティングを深く学んでいるが「市場調査」を重要視しない。「自分が面白いと思うか

どうかだ」そう言いきる。だが「面白いアイデア」は、どこかに転がっているわけではない。

考え抜いた末に、あるときふいに意識の底から泡のように浮かんでくる。さえない響きのある

「地方の中小企業」という言葉、桔梗屋は、そのイメージを一新した。 

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考え抜く事・・・また、この答えにたどり着きましたね。『どうしたら良いのか』…そう

考えても迷走し続けている時・・・『本当にトコトン、四六時中、考え抜いていたのか?』

嘆いて投げ出す前に、もう一度、自分自身に問いかけてみたいですね・・・

 

 

 

 

 

 

 

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