2017年も師走に入って、1年の虚しさをひしひしと感じる今日この頃…って、虚しさを感じているのは、年寄を実感している私ぐらいで、皆さんは充実した大満足の1年だった方も、おられるはずですよね…。・・・ということで、年末を思わせる・・・
★まずは、【ユーキャン新語・流行語大賞】12月1日発表!!
今年の年間大賞は「インスタ映え」「忖度(そんたく)」の2語に決定。「インスタ映え」は、写真共有サービス「インスタグラム」で映える、写真の見栄えのよさを意味しており、確かによく耳にしましたよね。もう一つの「忖度」は、森友学園の理事長が国会で発言したことをきっかけに、本来の「他人の気持ちをおしはかる」ことから「政治家らの気持ちに配慮した」という意味で用いられるようになりました。この言葉も、なにかと皮肉交じりで使われていましたねぇ。このほかトップテンには、お笑いタレント・ブルゾンちえみのネタから「35億」、将棋ブームを巻き起こした元プロ棋士の加藤一二三の愛称「ひふみん」、ほか「Jアラート」「睡眠負債」「フェイクニュース」「プレミアムフライデー」「魔の2回生」「○○ファースト」が選ばれたそうです。また、選考委員特別賞として、日本で初めて10秒の壁を破った陸上男子100メートル・桐生祥秀選手の「9.98」、若き天才棋士・藤井聡太四段の「29連勝」が選出されたそうです。
★続けては、【日経MJヒット商品番付】12月6日発売の日経MJからの発表!!…
これって、聞いた言葉があれば、チンプンカンプンな言葉もあったりして・・・ f(^ ^;)
★さらに、私は初耳の【Yahoo!検索大賞2017】受賞発表12月6日発表
検索大賞なんてあったんですね。そんなブルゾンさんの35億に呼応するかのように、今朝は『助成金詐欺35億』のニュースが飛び込んできましたよね。スーパーコンピューター開発会社社長らが8年間で約35億円もの助成金詐欺をしていたというお話。
★そして、12月12日に発表されていくのが日本漢字能力検定協会主催の【今年の漢字2017】
過去の漢字は、2016年「金」2015年「安」2014年「税」2013年「輪」2012年「金」2011年「絆」2010年「暑」2009年「新」2008年「変」2007年「偽」2006年「命」2005年「愛」2004年「災」2003年「虎」2002年「帰」2001年「戦」2000年「金」・・・と、2000年代に入ってから「金」が3回も入っているのは、やっぱり「地獄の沙汰も金次第」だからなんでしょうかねぇ。そう思うと、夢がない選択やなぁ・・・
私の今年の予測は【数】ですかねぇ。先程の35億もそうですが、学校法人「森友学園」の国有地売却問題。つい先日の6日には財務省近畿財務局と学園が昨年3月下旬、「約1億3,200万~1億6千万円の範囲内なら双方が折り合える」と確認していたことが明らかになり…。同類の加計学園も、もともとの入学定員数は、就業獣医師の総数や全国の獣医学系大学の定員から獣医師の不足人数を割り出し、定員数の根拠としていたものが、学生の7分の1は外国から受け入れ、かつ「自国に戻って獣医師になれる」と喧伝していることが判明という酷い話。
また、動向を見守っていたプレミアムフライデーは、セールやキャンペーンを実施している企業のうち、来店者増加は約7割で、売上増加は5割越えを果たし、イベントとしての目的でだった消費の拡大には貢献していたらしいという話も聞かれたりしました。良い所では藤井聡太棋士の29連勝もそうですが、これまたつい先日の羽生善治棋士が12月4日・5日で行われた第30期竜王戦第5局で、渡辺明竜王に勝利し4勝1敗で竜王位を奪回…通算7期の獲得となり、「永世竜王」の資格を得、これによって史上初の「永世七冠」の資格を得るという快挙を成し遂げたお話。今年は金額・数値・回数にまつわる【数】の話題が多かった気がします。そう言えば〇〇ファーストも『第1の』だから…数と言えば数でしたかねぇ…12日の発表、どうなるか、楽しみです。
11月30日放送のカンブリア宮殿『苦境の家具メーカーが復活!業界の異端児が仕掛ける独自
改革』の回、ご覧になられましたか?今回のテーマは、【再生】…ガイアの夜明けに通じる
ものがありました。
地方の地場産業の衰退が叫ばれる中で、高いクオリティと常識を打ち破る独自の技術力で
「いつまでも使いたくなる家具」を生み出し、成長を続けている老舗の家具メーカー「飛騨
産業」。もともとは、あのNHKの朝ドラ「とと姉ちゃん」で話題となった「暮らしの手帖」
で特集が組まれ、爆発的ヒットを生んだ歴史ある老舗メーカーだそうです。自信から来る
10年保証…「座った人が驚く椅子」、私も座ってみたいです。
そんな飛騨産業が時代の流れとともに、ニトリやIKEAなどの低価格な家具が台頭していくこと
で、多額の借金を抱え、廃業寸前の厳しい経営状況に追い込まれていったそうです。そこで、
経営の立て直しを請け負ったのが現社長の岡田贊三さん。
岡田社長は、飛騨地方で受け継がれてきた、一本の木を曲げて家具に使う「曲木」という
「飛騨の匠」の技を生かした独創的な商品で、安さが売りの輸入家具等に対抗していったの
です。問屋を通して売るスタイルから、小売りと直接交渉して、受注製産に切り替えることで
在庫を一掃。
通常捨てられていた節(ふし)の入った木が見過ごせず、反対を押し切って【節】を活かした
家具「森のことばシリーズ」を大ヒットさせるなど、次々に改革を断行。業界の常識を破っ
て、これまで使えなかった柔らかい杉の木まで、圧縮技術で固くして新素材にしてしまう等、
ヒットを生み出すことで、売上高を就任直後の2倍となる50億円にまで復活させたのです。
沈みかけていた地場産業を、見事に再生させた岡田社長が、今、力を入れているのが、業界の
未来を担う若き職人の育成。「飛騨の匠」の技術を後世に残そうと、4年前に「飛騨職人
学校」という2年間全寮制の技術養成学校を立ち上げています。入学金や学費は一切不要。
さらに、奨学金として年間96万円を支給してもらえるそうです。ただで、学べてお金がもらえ、
卒業後は自由な仕事を選べるということで、放送後は入学希望者が殺到しそうですよね…。
いつもの『社長の金言』は【改革は まず1歩を踏み出す】
やってみて良ければ踏襲し、駄目なら改め、更なる改善点を探していく。当たり前の事なん
ですが、その最初の1歩を踏み出せないのが、殆どの人なんですよねぇ。『やりたい事がたく
さんある』『埋もれた才能がたくさんある』『自分の可能性を信じている』…とは思ってい
ても、1歩を踏み出せなければ、結局ゼロと同じなんですよねぇ。しっかりしなければ!!
NHK BS11月14日放送のアナザーストーリーズ『オードリーとローマの休日〜秘めた野心
貫いた思い〜』ご覧になられましたか?1952年に撮影された「ローマの休日」。監督はアカ
デミー監督賞を3回受賞している名監督ウィリアム・ワイラーで、『嵐が丘』や『ベン・ハー』
『女相続人』ほか、ご存知な名作が多数あるはず。
映画『ローマの休日』は、初主演のオードリー・ヘプバーンが世界的スターになった伝説の
映画です。私ぐらいの年代で、この映画を見た事がないという人はいないのではないかと思え
るほどの名作で、『真実の口』にグレゴーリー・ペックが手を突っ込んで、噛まれてしまう
ドッキリを仕込むシーンは、よく真似されていますよね。
今回のアナザーストーリーズでは、その現場を見た少年少女がオードリーの素顔を詳しく証言。
10歳の少年が見たオードリーの美しさ、プロ根性、秘めた野心。監督の娘が見た優しさ…。
自分の人生を自分で切り開く、信念の生き方と知られざるエピソードを紹介していました。
番組の中でも言われていましたが、当時はまだマリリン・モンローやグレイス・ケリーといっ
た、どちらかというとグラマーな女優が主流だった時代の、全く新しいタイプの女優の登場
でした。決してグラマーとは言えませんが、本当に清楚で眩しいくらいに美しくて、愛らしい
女性でした。
『ローマの休日』と言えば、オードリー演じる某国の王女が、密かに城を抜けだしてグレゴ
リー演じる新聞記者と出会い、2人して永遠の都・ローマで過ごすうち、惹かれていくという
展開。こんな話の展開は、その後も多く映画化されていますが、最後の記者会見のシーンでは
映画『ノッティングヒルの恋人』が浮かんできてしまうのは私だけでしょうか…。胸が熱く
なる素晴らしい演出でしたよね。
とっても美しく、賢く、愛らしいオードリーでしたが、凄いのは後半生の殆どを国際連合児童
基金(ユニセフ)での仕事に捧げたこと。オードリーがユニセフへの貢献を始めたのは1954年
からで、1988年から1992年にはアフリカ、南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に身を
尽くしていました。
1992年終わりには、ユニセフ親善大使としての活動に対してアメリカ合衆国における文民への
最高勲章である大統領自由勲章を授与されたほどです。この大統領自由勲章受勲の一カ月後…
オードリー・ヘプバーンはスイスの自宅で虫垂癌のために亡くなられました。63歳という人生
の中の実に38年をこうした活動に投じ、彼女が献身することで寄付は2倍にまでなっていった
事を思うと、本当に頭が下がる思いです。
彼女の言葉『政治家たちは子供たちのことにはまったく無関心です。でもいずれの日にか人道
支援の政治問題化ではなく、政治が人道化する日がやってくるでしょう』…才色兼備で、心
まで美しいオードリー・ヘプバーン…理想の女性ですよねぇ。
11月20日放送の世界!ニッポン行きたい人応援団『アマゾンに暮らす日系移民63年ぶりご招
待』の回、ご覧になられましたか?今回は、ブラジルはアマゾンの中にある街トメアスから、
日系一世をご招待して、大切な人との再会を…という新しいお招きのパターンでした。1954年
6歳のとき福島県から家族と一緒に1か月の航海を経て移住し、63年もの間ニッポンに帰って
いないという草野恒雄さんが今回の主役でした。
恒雄さんの4人の子どものうち、長男の照雄さんと次女のリアさんはニッポンに住んでいて、
照雄さんとは8年、リアさんとは19年会えていないといいます。そんな恒雄さんの夢は「生ま
れ故郷のニッポンを見ること、そして娘や孫に会う」ことでした。
恒雄さんは長男に、ずっと十分な教育を受けさせてあげられなかったことを悔やんでいまし
たが、長男の照雄さんとの再会では「高校まで出してもらったのにそんなこと言う必要なんか
ない」と告げられ、感動の抱擁。ここからは娘のリアさんにしても、その孫たちにしても感動
の連続で、なんと良い心の持ち方をして生きてきた人たちだろうと感心するばかりでした。
大勢でフグ料理を食べたり、座敷で家族みんなが寝たりするときの映像では、本当に恒雄さん
だけでなく、みんなが嬉しそうでした。当たり前のように家族がそばにいる私たちとは違って
離れていても、より深い絆で結ばれている事が、よく伝わってきました。いつものような伝統
の素晴らしさを教えられるのではなく、【家族のありがたさ】そのものを教えられた気がします。
ニッポンに来た目的には、もう一つありました。恒雄さんが7歳という幼いうちに、母は、
病気によって30歳という若さで亡くなっています。手元に1枚も母の写真が残っておらず、
これまで記憶の中にかすかに残る面影を胸に暮らしてきたのです。そこで母親の写真を1枚で
も持ち帰りたいと願っていたのです。
恒雄さんは、故郷・福島県いわき市へ向かい、従兄弟がいることを知ります。従兄弟の英世
さんに出会うと「探せば写真があるかもしれない」と、かつて英世さんの母が暮らし、現在は
廃屋状態となっている実家へ向かいました。取り壊されていたら、探す事すら叶わなかった
でしょう。
家中をくまなく探すこと2時間、祖母が大切にしていたという衣裳タンスの中から大量の白黒
写真が出てきて、その中に63年前ブラジルに旅立つ時に撮影した、乗船して見送られる家族
写真を見つけました。そう記憶の中でしか会うことのできなかった母の姿がそこにあったの
です。奇跡のようなお話です。
やがてお別れの時が来て、恒雄さんは、孫たちにまた来ると誓って別れました。「再び来ら
れるように努力する」と語ってくれた恒雄さん…簡単ではないでしょうが、また来られるこ
とを願いたいです。今回は、離れ離れになった家族の再会という重いテーマでしたが、こん
な形のお招きも、外国人の目を通して再発見するパターンとは違って、また、良いものです。
沢山の温かい気持ち…家族のありがたさを再確認できた回…有り難うございました。
温かいね
笑顔のひと言・・・
温かいね。
名前を覚えてくれること・・・
温かいね。
手をつなぐこと・・・
温かいね。
あげたものを大切にしてくれること・・・
温かいね。
喜んで分けてくれること・・・
温かいね。
共有してくれること・・・
温かいね。
自然の明かり、空気、水・・・
温かいね。
ゆるやかに流れている時間・・・
温かいね。
休むこと、眠ること、食べること・・・
温かいね。
温かいものが、こんなに沢山あるのに・・・
気付かなかったり、忘れたり・・・
感じる気持ち・・・
温かいね。
受け入れる気持ち・・・
温かいね。
見守ってくれる気持ち・・・
温かいね。
生きているものって・・・
温かいね。
生きていることって・・・
温かいね。
生きていくことって・・・
温かいね。
この温もりを絶やさないように・・・
自分にできることも・・・
温めていきたいね。
温かいよね。
うん、温かいよ。
11月28日放送のガイアの夜明け『"陸の王者"を目指せ!』の回、ご覧になられましたか?
およそ250年前の江戸時代から「足袋の街」として知られる埼玉県行田市。典型的な"斜陽
産業"ですが、そこで足袋作りを営む老舗企業は、苦悩を深めていました。市場自体が縮小を
続けるなか、どうやって生き残るのか...。
何とかして老舗の伝統を守ろうと、開発したのが「マラソンシューズ」。マラソンが一般的な
スポーツとして広く浸透しつつある今、足袋の技術を駆使してこれまでにない商品を生み出し、
新たな市場を狙おう、というのです。一方、そのマラソンシューズの市場に、海外の巨大メー
カーがまったく新しい発想の新商品を投入しました。"足袋シューズ"に現れた、強力なライバル。
果たして日本の足袋の伝統は、守ることができるのか?需要の減少や海外勢の攻勢で姿を消し
つつある、日本の伝統的なものづくりとその技術。それらは消えゆく定めなのか、あるいは
かつてない着想で、次の時代に受け入れられる新たな魅力を放つのか…。ってこれ、どこかで
聞いたような展開…。そう、ドラマ『陸王』とそっくりじゃん…って。11月1日も書きましたが
作家の池井戸潤さんが参考にしたという、あの【きねや足袋】さんが今回の主役だったのです。
創業およそ90年、埼玉県行田市の【きねや足袋】3代目社長がまず開発したのが、『きねや
無敵』というランニングシューズ。職人がミシンを扱い、13の工程を手作業で仕上げる伝統
的な足袋の技をフル活用して完成させています。ナイロン製の足袋そのものに、柔らかく
グリップ力の高い薄さ5mmの天然ゴムソールを手縫いで縫い付けた新しいタイプの履物。
特徴は、「薄底」。ソールにクッション等の保護材は一切使用せず、ランニング中・上級者
が求める裸足感覚に限りなく近付けています。タッグを組んだのは、アスリートの高岡さん。
この『無敵』を使って練習を続けると「正しいフォーム」…ドラマで言われていたミッド
フット走法を身につけられ、怪我をしにくくて効率の良い走りを手にすることができるとい
うのです。今は、その『無敵』から『Toe-Bi』という進化版の制作に取組中とか…。
一方、ご存知【ナイキ】も、中・上級ランナーに向けた新しいシューズをリリース。勿論、
強力なライバルになります。特徴は『きねや足袋』の真逆で“超厚底”。他社のランニング
シューズと比べても約2倍の厚さです。これまでマラソンを走るランニング上級者は薄底
シューズを履くのが常識とされていましたが、今春、条件面から世界記録とは認定されなかっ
たそうですが、これまでの記録を約2分上回る結果を出しています。余談ですが…【ナイキ】
の最初の靴底は、あのお菓子のワッフルの金型を使っていたというのは初耳でした。
老舗足袋メーカーの将来がかかった、異色の“対決”。ドラマと似た展開で何か複雑な気持ち
にもなりましたが、より良い物ができれば、使う人たちにはありがたい話。ただ、ちょっと
気になったのが【ナイキ】の厚底に入っていたカーボン素材。着地した時に曲がり、それが
伸びようとする力をバネにして、走る力をサポートするというシステム…。これって、靴の
中にバネを入れるようなものだから、ルール違反で公式で認めてはまずいような…。また、
足腰がボロボロで老体な私には、薄い靴底は頭髪と同じでちょっと…ねぇ…。
11月12日放送のBS1スペシャル「“ゲノム編集”食物~密着 食の未来の最前線~」ご覧になら
れましたか?
今、肉の量が1.5倍のマッスル真鯛、2倍の速度で育つ高成長虎フグや、ギャバが15倍多く
含まれるという血圧上昇を抑えるトマト、アレルギーになりにくい卵など、遺伝子操作の
新技術“ゲノム編集”で新たな食物が次々に誕生しています。
科学者が【食の未来】の鍵を握ると注目している技術で、弊社も大会開催のお手伝いをさせ
て頂いたりもしています。恥ずかしながら、私は総務のお仕事で社外に出ることが殆どない
もので、スタッフがお手伝いしている事は知っていても、ゲノム編集が何なのかはチンプン
カンプンでした。こうした特集番組を見る事で、その技術の凄さに驚き、改めて科学者たちの
探求心や熱意に圧倒され、そんな先生たちのお手伝いが少しでもできている事に喜びを感じ
たのでありました。
番組の中では、そこで問われている食物としての安全性について、気が遠くなるようなオフ
ターゲット検査に取り組む姿を見る事が出来ました。何をすれば安全が証明できるのか、どう
すれば消費者の安心につなげられるのかと努力しておられる姿や、国の方針・対応が不充分で
法の整備もされてない為に消費者の疑念を変えられず『問題あり』と提言する研究者の姿も
映されていました。
悲しいかな【遺伝子組換えでない】の表示が書かれていても、重量で5%未満の遺伝子組換え
作物の混入が許されていること。醤油、大豆油、コーンフレーク、水飴、異性化液糖、デキス
トリン、コーン油、菜種油、綿実油、砂糖に至っては、表示が不要とされる日本…。農産物が
放射線を浴びせて変異させられ、都合の良いものを食卓用に選んできた歴史があったという
話もある日本ですから、確かに、疑念が出てしまう訳です。
遺伝子組み換えは、他の遺伝子と組み合わせてしまうという技術ですが、ゲノム(遺伝子)
編集は、遺伝子の要らない部分を切り捨てて都合の良い形に編集してしまう遺伝子の狙い
打ちをする技術。進化や突然変異で起こる過程の範囲で、遺伝子組み換えとは全く違うもの。
人間の食用に生物の在り方を変えてしまう事には若干の抵抗はあるものの、こんな技術に
よって、病気や飢餓に苦しむ人たちを救う事が出来たら、こんなに素晴らしい話はありません。
ちなみに日本ゲノム編集学会第3回大会は2018年6月18日から行われ、弊社が展示・広告の
お手伝いをさせて頂く事になっています。お馬鹿な総務でピント外れな事を話したかもしれ
ませんが、何卒ご了承ください。とにかく目が離せない技術であることは確かですよね。
11月13日のクローズアップ現代【突然あなたも被害者に⁉ “ネットリンチ”の恐怖】ご覧に
なられた方は居られますか?ネットでの炎上をきっかけに、ひぼう中傷のターゲットにされ、
失業や廃業、最悪の場合、自殺にまで追い込まれてしまうといった“ネットリンチ”の被害の
お話でした。
実際に被害に遭われたタレントのスマイリーさんは、ネットに書き込まれた、うその投稿…
彼が『女子高校生を殺し、コンクリート詰めにした』というものだったそうです。その理由は、
実際の犯行グループと同じ足立区出身で、年齢も近かったということだけ…。おかげで、
あのWikipediaに殺人事件の犯人と書かれ、お笑い芸人の仕事も激減し、執ような嫌がらせ、
「ネットリンチ」は18年たった今も続いているというのです。
ネット上の人権侵害はこの10年でおよそ7倍に増加。事件が起こると【まとめサイト】が作ら
れ…関連する人達がさらされていく…。拡散に協力している便利が産み出すサイト…見え
ない化け物の恐怖を感じました。そこには『真実だと思われるものを載せている』という話…
『相手が悪いと感じられたら何をしても良い』…恐怖ですよね…。
裁く権利もない匿名の集団が、無関係の人を悪者扱いし罵倒するネットリンチ。それも、全く
悪くもない普通の人が、ある日突然…ネットリンチの対象になってしまう…。悲しいかな、
ネットリンチの末に亡くなった人も居られました…。
番組では非公開にしている個人情報がどのようにして見つけられ、公開されていくのかを、
実際に個人情報を突き止めて拡散した『経験者の実演』で見せていました。なんと非公開だっ
た名前の特定まで、わずか2分…。本人曰く『15分ぐらいで分かっちゃうと、手ごたえが
なかった感じ。電車に乗っている時とかに暇つぶしに調べたり。パズルが解けたみたいな
感じで快感。楽しい感じです』と…。
番組で使われていた方法はTwitterを利用したものでしたが、本人が非公開にしていても、
公開している友人がいれば、そこから簡単に分かってしまう様が、よく分かりました。やっ
ている人は正義感とゲーム感覚が入り混じって、確かな事実も知らないまま拡散してしまう
のですね…。本当に怖い話でした…。
我が家の息子や娘もツイッターで情報を得ている部分が多いようで、こんな番組を見せたい
のですが、Twitterにハマっているような人は、こうしたニュース番組から情報を得る事は
あまりないようで、スマホにくぎ付け…。
今や偽物の映像まで添付して、より【もっともらしい】話にしてしまう人が居る世の中…
自分の目で、多方面から事実を確認していかないと、気付かぬうちに、自分も加害者になっ
ていく可能性だってない訳じゃない…。
番組では、そんな被害に遭った時の対策として
①Twitter等のアカウントの閉鎖
②サイト管理者に削除依頼する
③告訴する
など教えていましたが、そもそもネットリンチを防ぐ法律がないようで…簡単にはいかない
ようです…。世の中には、便利なものが数多く産み出されていますが、それを扱う側が未熟
過ぎて…。それがために生じてしまっている悲しい事件…。なんとかならないものでしょう
か…。無実な普通の人が被害に遭っていくというのが、あまりにもやるせない…。
11月9日 放送のカンブリア宮殿『急拡大!料理が激ウマになる絶品塩ビジネス!宮古島発、
故郷への愛が生んだ食卓革命』の回、ご覧になられましたか? 今、日本中で様々な製法の
個性あふれる塩が登場し、「塩ビジネス」が拡大しているそうです。そんな急拡大する塩市場
で急成長を遂げるのが、日本初の塩専門店「塩屋(まーすやー)」。変わった読み方と思う
かもしれませんが、沖縄発祥が、その理由。貧しい故郷を何とかしたい...今回は、そんな心が
奇跡を起こした感動のお話でした。
人口が減り続けていた沖縄の宮古島で生まれた西里社長。幼少の頃から父に「なにか島を
盛り上げる仕事に就け」と言われて育ったそうです。西里さんは、サトウキビしかない貧し
い島を観光客でいっぱいにしたいと、27歳の時、観光農園を開業。しかし、2年で3,000万円
の借金を抱えてしまいます。一方、西里さんの父親も、島に新たな産業を生み出そうとベン
チャーを立ち上げましたが、その事業も資金が底をつき挫折してしまいます。
そんなどん底の親子が最後の望みをかけて挑んだのが、当時、国による塩の専売が自由化
されたことで、各地で始まっていた塩づくりだったのです。西里親子が、宮古島特有の地下
海水から作った雪のようにサラサラした「雪塩」は、18種類のミネラルを含み、【最も多く
ミネラルを含む塩】としてギネス記録に認定されるという奇跡を起こしたのです。
今や、全国に7店舗展開する日本初の塩の専門店「塩屋(まーすやー)」。ペルーの岩塩や
ウユニ塩湖の塩など、世界中から厳選した360種類の絶品塩が並ぶ中、得に人気を集めて
いるのは、やはり【雪塩】。粉雪のようにサラサラで、独特の甘みを持った雪塩は、「雪塩
ちんすこう」や「雪塩カルピス」など、お菓子や飲料メーカーとのコラボ商品にも引っ張り
だこで、我が家でも家内が愛用しています。
4年前に西里さんがオープンさせた『島の駅みやこ』の産品の殆どは、宮古島産。ここで売ら
れる「雪塩もずく」や「雪塩ピクルス」なども、島の宝の付加価値を上げる商品開発として
西里さんが力を入れて産み出したものでした。
雪塩を17年前に開発した西里さんは、自分の塩を売るだけでなく「もっと塩の楽しみ方を伝え
れば市場が広がるのでは」と、ライバルともいえる他の塩を集めて専門店を開いたそうです。
各地で手間暇かけて作られる塩は、土地や製法によって含まれるミネラル成分のバランスが
異なります。単に塩を売るのではなく、塩と食材の相性を徹底的に研究し、それを客に伝え
ることで、塩屋を大繁盛店に磨き上げた西里さん。とても素敵な方でした。
いつもの村上龍の編集後記ではこんな風に書かれていました。
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「敵に塩を送る」の故事が示すとおり、かつて塩は貴重な戦略物資だった。西里さんは、独自
に、高品質で味わい深い塩を作ったが、その利益・名声を独占しようとしなかった。おおらか
で、慈愛にあふれ、かつ謙虚。沖縄らしいなと思う。「若者が島に戻ってくるように」宮古島
だけではなく、故郷を大切に想う人たち共通の願いだろう。「雪塩」誕生までの数々のエピソー
ドは、心温まるものだが、同時に苛烈でもある。雪塩は、やわらかで、優しい味だった。何度も
絶望の縁に立った人にはとても見えない、西里さんの笑顔と似ていた。
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貧しい故郷を何とかしたい…そんな故郷を大切に思う気持ちが奇跡を呼び込んでいったので
しょうねぇ。よいお話でした。
10月17日放送ガイアの夜明け『走れ!「レトロ」大作戦』の回、ご覧になられましたか?
全国各地で新たな施設や名所が誕生していますが、オープン当初は物珍しさもあって人が
やって来るものですが、やがて飽きられて集客に苦戦してしまう…よくある話です。そんな中、
昔からある建物やモノを活用したり、アレンジすることで集客の目玉にしようという動きが
出ているらしく、古いものこそ新しいという意識…〝レトロ〟を武器にしている企業が今回の
主役でした。
中でも一番目を引いたのが【SL貸します】の大阪市にある運送会社の「アチハ」。一般的な
知名度は低いようで、私も初めて知った会社ですが、鉄道車両やロケット、風力発電プラント
など、特殊な重量物の搬送では知る人ぞ知る会社だそうです。
そんなアチハは1923年に創業。現在は4代目となる阿知波孝明さん(40歳)が陣頭指揮を取っ
ています。阿知波さんが、新たに挑戦しているのが、蒸気機関車をリースするという日本初の
ビジネス。アチハは年間300台もの鉄道車両を全国に運ぶなか、自治体などから「集客の目玉に
SLを走らせることができれば」という声を多く聞いてきたそうです。
ところが本物のSLを走らせるには、整備に数年を要し、億単位のお金がかかるとのこと。
そんなに経費のかかるものだったんですね。そこでアチハは自らSLを購入・整備し、運送
から線路の設置、運転士までつけて1ヵ月2,000万円程度でリースする事業に乗り出しました。
目玉は、ただ乗るだけではなく、自分で運転できるというもの。実際に乗車している人たち
の嬉しそうな表情といったら、大人でも子供のような満面の笑顔でした。
私が住む千葉県の柏市には、汽車ポッポ公園というSLのある小さな公園がありますが、もう
少し、ありがたみを持って接しなくてはいけませんね。動く事はありませんが、あれだって、
それなりにお金のかかった事でしょうし…。
また、同じ電車繋がりで登場した東急電鉄では、利用者数のアップを図るためのプロジェクト
…名付けて「招き猫大作戦」を始動させていました。目をつけたのは近年増え続ける外国人
観光客。東急のお膝元ともいえる渋谷には、数多くの外国人観光客が訪れるらしいのですが、
そんな外国人たちを東急沿線に呼び込もうというのです。
集約の舞台に選んだのが、2両編成で住宅の間をかすめるように走る〝レトロ感〟いっぱいの
世田谷線。沿線には歴史的建造物や施設が並ぶ、まさに昭和の日本を垣間みることができる
古き良き路線。外国人観光客と学生を結ぶサイトを運営して沿線沿いの名所をアピール。
何度かテレビで紹介された事のある招き猫発祥の地といわれる豪徳寺と組んだ取り組みは、
少しずつ結果を出しているようでした。この豪徳寺…招き猫の数が本当に半端ではなく…
訪れている外国人には「かわいい」という声もありましたが「気持ち悪い」という声も…。
いずれにしても反応があるという事は、SNSで拡散される可能性も高く、良い集客につながる
のでしょうねぇ。オリンピックに向けて、こうした外国人向けの取り組みは、様々な所でおこり
日本人である私たちにも、新たな発見をさせてくれるのかもしれませんね・・・