8月23日放送のカンブリア宮殿『放送600回記念 快適&便利商品を連発!巨大メーカーをベンチャー魂で変革せよ』の回、ご覧になられましたか?
冒頭から映し出されたリクシルのショールーム。週末の家族連れで賑わう巨大ショールームは、キッチン、トイレなどの水回りから、サッシ、玄関まで…住宅設備が何でも揃うという、主婦にはたまらない場所。一緒に見ていた家内も、「あのトイレが欲しい!!」と言い出す始末。
部屋の湿気を一瞬で吸い込む湿度調整できる室内タイルや、お風呂のカウンターが取り外せて丸洗いできたり、まな板いらずのキッチンや、掃除のしやすさにこだわったアイデア商品まで…日々を快適で便利にしてくれる最新の住設機器は、どれも魅力的なものばかりでした。
リクシルは、イナックスやトステムなど5つの会社による経営統合で誕生した巨大住設メーカーで、率いるのは、かつてベンチャーを起業し、9年で東証1部に上場させた経歴を持つ瀬戸欣哉代表。瀬戸さんは、様々な商品開発の現場に改めて消費者目線を徹底し、リスクを恐れず果敢に挑戦するベンチャー流のモノづくりを叩き込むことで、他にない斬新な商品を生み出すマインドを根付かせてきています。
元々住友商事で海外畑を歩んでいた瀬戸は、90年代半ば、アメリカで創業したばかりのアマゾンを知り、今後ネット通販が巨大化すると予見。帰国後、社内ベンチャーで“企業向けアマゾン”とも言える「モノタロウ」を創業し、年商800億円の企業に育て上げました。そして2016年、リクシルで、買収した海外子会社の不正会計が発覚し、200億円の赤字に転落する中、その手腕を買われて、社長へと就任したのです。
一番目を引いたのは、自治体と連携し、【日差しをカットするサンシェードを保育施設に無償設置する取り組み】や、以前、ガイアの夜明けでも報じられていた【簡易式トイレを途上国に寄付するプロジェクト】など、得意の製品を使った活動を次々に展開していること。その狙いが、自社に誇りを持つ精神を育てていこうということですが、なかなかできることではありません。
いつもの村上龍さんの編集後記では、こう書かれていました。
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巨大艦船の方向転換は、とてもむずかしい。企業も、大きければ大きいほど、変化を起こしづらい。リクシルは、住宅設備のほとんどすべてがそろう巨大メーカーだ。かつて、イナックスとトステムの統合は大きな話題となった。その後も合併・統合は続き、やがて、肥大化した組織の経営効率が求められるようになった。大きなシェアを誇る複数の住設メーカーが、一つの企業として統合された根拠が、率直に言って、わたしにはわからない。だが、小学生以来「反骨の士」である瀬戸さんは、変革を通して、その根拠を示そうとしている。
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それぞれで既に大きな存在感を持つ企業が統合され、その統合によって、新しい素材や技術が共有されることで、これまでになかった商品を産み出していく巨大メーカー。こんな巨大企業に勝てる訳がありませんよねぇ。
宝くじが当たったら、ショールーム行ってみたいものです。
先立つものは、やはり資金ですから・・・
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8月9日放送のカンブリア宮殿『災害・救急・最新技術の裏側で大活躍!"便利さ"で生活を支える 知られざるゼンリンの秘密』の回、ご覧になられましたか?
地図と言えばGoogleマップ…それが現代の若者の感覚でしょうが、ちょっと年寄ならば、地図と言えばゼンリンと答えるはず…。そんなゼンリンの創業は1948年、創業者の大迫正富が設立した小さな出版社から始まったそうです。
当時、作っていたのは、大分・別府の観光ガイドブック。その付録として製作した「別府温泉街を一望できる地図」が一躍人気となって、会社を出版社から地図製作会社に変更。当時、誰も作っていなかった「住宅地図」を作り始めたというのです。よく、そこまで思い切れたものです。
転換は大成功。その住宅地図は、役所や宅配業者から引っ張りだこになるほどの人気商品となっていくのです。やがて「日本全国に便利な地図を届けたい」と考えるようになると、地図のカバーエリアを広げていきます。
2代目社長になり、高度成長期を迎えて町の形が著しく変化する時代に入ると、手書きの地図製作では変化するスピードに追いつけない為、日本では誰もやっていなかった「地図の電子化」に踏み切っていきます。これが、のちにカーナビ地図やネット地図(Googleマップ等)という“新しい便利さ”に繋がり、ゼンリンをトップシェアに押し上げていくのです。
日本全国、一軒一軒の住人の名前、建物名などが記載される詳細な住宅地図を作っているのは、国内にゼンリンしかいません。だから、Googleマップやヤフー地図で使われている地図も、カーナビで使われている地図も、ベースとして使われているのは、ゼンリンの地図なんだとか・・・。
そして現在の4代目社長も、「今、誰もやっていない“便利さ”」に挑戦しています。その一つが「空の地図」の製作。ドローンが自動走行するための地図を作り、やがて訪れるであろう「空の産業革命」で、新たな便利さを提供できると考えているのだとか。
番組の冒頭では、全国の道の駅を制覇した“道の駅マニア”がバイブルにしているという「道の駅旅案内全国地図」が紹介されていました。地図上に、道の駅の特産品や旬の時期、周辺の観光スポットなどを載せた便利な地図で、私も是非手に入れたいと思ったものです。
インターネットで地図を無料で見ることができる時代だからこそ「ただ地図を作り続けるだけでは将来はない」という危機感を持ち、新たな取り組みに積極的にチャレンジしています。『常に前を見て考えていないと最新の機器にも気がつけない』だからこそ、最新の技術を取り入れてこれたのです。
『道の駅』の地図も魅力的ですが、停電しても使える紙の地図は、消防や被災地の現場で役立つもので、大きな災害時にはゼンリン事態が災害対策本部を設置して無償で地図を提供するそうです。ドローン宅配を実現する空の空間地図も、つい先日、地域限定で実現させています。今年6月には小学生向け自由研究用商品まで生み出し、地図のクリアファイルや地図探検など多岐にわたっています。
そんな現社長の金言は【“世の中の便利さ”を 常に考え続ける。】でした。狭い視野では見出せなかった今のゼンリン。今後はどのように進化していくのか…楽しみな企業の一つですよね。
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先日、BS-TBSで放送されたドキュメントJ「Knock the door!~空へ 腕と心の翼で」を見ました。主役の鈴木勝良さんは、少年時代に交通事故で両足を失いながらも、数々の挑戦を続けている…68歳の元気なお年寄りでした。番組は、そんな鈴木さんの新たなる挑戦に密着。昨年2017年、約半年間にわたって鈴木さんが挑戦されたのは、健常者だって足がすくんでしまうパラグライダー単独飛行。両足切断というハンディキャップから解き放たれた、アンリミットな世界・・・。
岩手県盛岡市在住の鈴木さん(68歳)。両足のない鈴木さんは、それでも健常者のように自由に生きたいと願い、挫折や絶望を経験しながらも、這い上がり、乗り越えて挑戦を続けてきました。健常者にだって厳しいと思われる…宮古湾を泳いでの横断、スキューバダイビングやスカイダイビングに。なんと、2016年の希望郷いわて大会では、水泳2種目で優勝するまでの努力家です。
少年時代に交通事故で両足を失い、「障害者」と呼ばれるようになって63年。鈴木さんを突き動かしてきたのは「あなたには無理」と烙印を押す人たちへの反骨でした。プログラマーを目指して上京し、アパートを借りようとした時には、両足がないことを知ったとたんに賃貸業者の対応が変わり、どこにも貸してもらえず…結局、見かねた学校の先生が下宿させてくれたそうです。先生や、その家族は、鈴木さんの事も同じ家族の様に大切にしてくださったとか…。
2017年、そんな鈴木さんが半年間にわたり挑戦したのは、パラグライダー単独飛行。両足切断というハンディキャップは、グライダー自体にも改良が必要で、力を貸して下さる周囲の方々も、本当に素晴らしい方々でした。完璧な人など存在しません。番組紹介文の中では、この番組作成に関する目的が、以下の様に書かれていました。
『人は誰しも、何かを欠いて生きている。時に困難や試練にぶつかり、苦悩する。希望を見失った真っ暗闇の中で、それでも歩みださなければならない時、私達は何を目印にすればいいのだろうか。暗闇の中で進みだせないでいる人に、何らかのヒントを示せるのではないかと考え、鈴木さんの大空への挑戦と、その生き様を、カメラが追った。』と。
鈴木さんには、数多くの頼れる友人がいました。おかげで幼い頃から、健常者とは思えない明るさで、様々な事にトライし、今も68歳とは思えない活き活きとした生き様を見せてくれています。様々な所へ講演会にも出かけ、自分の体験談を話す事で、多くの人にも力を分けています。思えば、単に良い人たちに支えられてきたのではなくて、鈴木さんの前向きな生き方が、周りが手を貸さずにはいられない、『一緒に乗り越えてみたい』という思いを抱かせてきたのではないでしょうか。
無事、パラグライダーでの単独飛行を成功させ、大空を舞いながら満面の笑顔で喜びを表現していた鈴木さん…とても素敵な方でした。今年の1月、右ひざの半月板が断裂してしまった私ですが、膝が痛いなんて事ぐらいで嘆いてなんかいられないですね…。私も力を頂けました。でも…遠泳やスカイダイビング、パラグライダー等々は…ちょっと手が出せそうもありません…とほっ。
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先日、NHKのアナザーストーリーズ 運命の分岐点『山一破たん たった1つの記事から始まった』の回を見ました。
3兆5千億円の負債を抱え、廃業に追い込まれたエリート企業・山一証券。「社員は悪くありません」…そう語って社長が泣き崩れた衝撃的な破たん劇は、いかにして起きたのか?いつものように3つの視点から番組は構成され、ある雑誌記者の執念のスクープ、旧経営陣による舞台裏の証言、いきなり職を失った社員…と、バブルの絶頂から破たんへ、数奇な運命をたどった深い闇の正体が伺えるもので…とても中身の濃いものでした。
1つ目の視点は週刊東洋経済記者 木村秀哉さん。山一破たんのきっかけになる記事を書いた雑誌記者ですが、「会ってもらいたい」という、かつて投資顧問会社を経営していた人物からの1本の電話から物語は急展開していきます。提示された一連の資料は、山一が法律違反にあたる「損失補てん」を行っているという疑惑をにおわせていました。
株価がぐんぐん上がっていた80年代後半、日本中の投資ブームに火を付けたのが証券会社。「儲かりますよ!」と投資家に株の売買を勧め、その手数料で莫大な収益を誇っていったのです。ところが、バブル崩壊で株価は一気に下落。この時、収益が急落する事を恐れた山一がやったのが…特定の大口顧客が起こした損失補てん。補填する代わりに、引き続き株を買ってもらえるよう頼んでいたというのです。勿論、たった一つのタレコミが真実か否かは計り知れず、そこからこの記者の闘いが始まっていきます…。番組の冒頭から信じられない話が立て続けに伝えられた、あっという間の60分でした。
「社員は悪くありません」と涙ながらに訴えていた社長は、わずかその3カ月前に就任し、しかも…何も聞かされていなかったという事実。当時の山一証券の企画室長・藤橋忍さんは、処理を押し付けられた経営陣が、グループ社員1万人が路頭に迷うことのないよう、最後まで努力をしていたと証言されていました。あの社長の無念を押し殺して頭を下げた、あの涙の背景が、やっと見えた気がしました。ひた隠しにされていた損失、およそ 2, 600億円。膨大すぎるがゆえに上層部は公表するタイミングを失い、その隠蔽工作が会社の命を奪いました。
当時、山一證券のトップセールスマンだった永野修身さん。いきなり職を失ったその永野さんは、部下の就職先をあたり、自ら会社を立ち上げて再び仲間を呼び寄せました。もう一人の元社員・石山智志さんは、自主廃業後、虚無感に襲われ1年以上仕事に就く事ができなかったそうです。再就職先では、心ない中傷も受けたのだとか…。現在はコンビニ店を複数経営。経営のかたわら大学生の就職活動を支援をされていました。
バブル崩壊…そんな言葉は何度となく耳にしてきましたが、その背景や、渦中にあった人たちの思いを知る機会はあまりありませんでした。NHKは、BSでよく再放送を行っていますので、見損なった方は是非ご覧頂ければと思います。
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資格獲得の取り組みやら、決算、更には、お盆休みと…長々とご無沙汰しておりました。今年は、更に少し長めのお休みを頂きましたが、時間があっても先立つものがなく、自宅でテレビ&ゲーム三昧…。そして、今更ながら、映画【君の名は。】を観させて頂きました。このお盆休み期間中も出勤し、担当業務を頑張って頂いている方々には本当に感謝しなければなりません。
さてさて、いつもなら…ここから本代へと入りたいところですが、今週半ばに前期決算の会計監査が行われる為…申し訳ありませんが、姉妹サイトの方で、とりあえず我慢して頂けると有り難いです。姉妹サイトのブログもしばらく休んでおりましたが、こちらは本日、更新させて頂きましたので・・・m(_ _;)m・・・姉妹サイトも宜しくお願いします。
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7月17日放送のガイアの夜明け『外食王3~追跡!異次元サバイバル~』の回、ご覧になられましたか?和食は当然の事として、中華、台湾、ベトナム料理からイタリアン、フレンチ、インド料理やブラジル、パキスタン等々…更には1つの店舗で混合型の不思議な料理が出てくるなど、世界有数のバラエティーと、ユニークさを誇る「外食大国・ニッポン」。
人口減少時代を迎え、味に厳しく財布も堅い国内では、消費者の厳しい選別にさらされています。慢性的な人手不足に陥る中、激烈な競争を勝ち抜き、長く愛される「外食王」として君臨するには、何が求められるのか?そんな事をテーマとして、昨年3月からスタートしたシリーズ企画「外食王」第3弾!各社の驚きの知恵と創意工夫、異次元のサバイバルを追っての今回でした。
まず紹介されたのは丸亀製麺を展開する、外食大手のトリドール。2025年に売上高5,000億円と現在の約5倍もの売り上げを目指す方針とのことですが、実は、うどん以外にも、自社開発した焼きそば専門店や、ラーメン店もあるとのこと。そんなトリドールが、今回、麺系ではなく【晩杯屋】(バンパイヤ)という立ち飲み居酒屋を傘下に収めたのです。
番組では、この他、1日50万円も稼ぐパン屋を手がける「ベーカリープロデューサー」が語るパン専門店の「勝利の方程式」や、全国で宅配ピザ「ナポリの窯」を展開するストロベリーコーンズが、宅配ではなく、こちらからお客の近い場所に行って、ピザの持ち帰りをしてもらうという「動くピザ店」を紹介していましたが、冒頭の【晩杯屋】のインパクトが強すぎて、この2つは今一つの印象に。
うわの空で聞いてしまったのか、「勝利の方程式」には納得できなかったし、動くピザ店のお父さんも、ただただ"大変そう"で感動に至るものではありませんでした。
で、立呑屋の【晩杯屋】…バンパイヤというネーミングが素晴らしいではありませんが。それより何より、安いこと!安いこと!激安の居酒屋さん!! 千円で満喫して帰れる呑み屋さんなんて、安月給のサラリーマンにとっては天国のようなもの。成人している学生だって余裕ですよね。一家の主人と言われても、そんなにお小遣いは貰えないし、ストレス抱えて家に帰ると、また、家で夫婦喧嘩になってしまったり…なんて事だってあるわけですから、【晩杯屋】さん、救世主ですよね。
この晩杯屋は内装にお金をかけていなくて、100円~300円台の料理・飲み物がずらりと並んでいます。マグロのお刺し身やアジフライ、ポテトサラダ等と1杯お酒を飲んで1,000円支払うと、なんと200~300円のお釣りがくるそうな…。有り難過ぎて涙ポロポロ。そんな【晩杯屋】のサイトでは、この様なこだわりが書かれていました。
こだわり1・・・誰でも一人で気軽に“一杯目”が呑める店
こだわり2・・・値段を裏切るクオリティの追求
こだわり3・・・提供スピードもパフォーマンスの一つ
こだわり4・・・誰でも安心して入れるためのルールづくり
良いじゃないですかぁ!! 是非、お招きされてみたいです・・・。気になる店舗情報は・・・、こちら・・・
http://active-source.co.jp/tenpo/
我が家の近くにはないから・・・行くなら会社帰りの途中下車かぁ・・・
早く、全国に広がらないかなぁ?????
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先日、NHK BSプレミアムの『英雄たちの選択・琉球スペシャル』第1弾・第2弾を続けて見ました。昨日は、同じ沖縄に関するネタで、姉妹サイトの方で書かせて頂いたばかりです。そちらでは、大きな反響を呼んでいる『生きる』の全文をご紹介させて頂いきましたが、沖縄に関しては随分前に、このサイトでも『沖縄返還協定』と題してhttps://www.aeplan.co.jp/blog/detail/168で書かせて頂いたこともあります。
ところで皆さんはこの『英雄たちの選択』という番組をご存知でしょうか? この番組は、歴史大好きで有名な歴史学者の磯田道史さんが司会を務めていますが、歴史上の出来事や人物の心理などを客観的に、様々な視点から考察して意見を述べて頂けるので、とても深く、勉強になります。
日本の運命を決める岐路に立たされた歴史上の英雄たちが、様々な選択肢の中からたった1つの「選択」を行っていきますが、なぜ英雄がそれを選んだのか?また、その「選択」が、後世にどの様な影響を残したのか?点ではなく線、面へと繋がっていきます。この番組は、磯田さんのほか、歴史学・軍事学・心理学・経済学など様々な分野の専門家たちとともに、英雄たちの「脳内」に深く分け入り、選択の崖っぷちに立たされた英雄たちが体験したであろう葛藤を、専門家の考証に基づいて厳密に復元し、複数の選択肢を挙げた上で、アプローチしていく番組となっています。
さて、話は元に戻って
【琉球スペシャル 第1弾 「独立を守れ! 島津侵攻 尚寧王の決断」】
もともと琉球王国は中国や東南アジア各国との貿易で栄えていた国。日本とも交流はありましたが上下関係ではありませんでした。ところが豊臣秀吉が天下を取ると、琉球王国にも支配下に入るよう島津氏を通じて迫り、朝鮮出兵に協力させられてしまいます。思えば、この頃から現在に至るまで…沖縄の苦しみはずっと続いているのかもしれませんね…。
秀吉の死後も、徳川家康は中国・明との国交回復に琉球を利用しようとしますが、琉球は日本の支配下に組み込まれることを嫌い、返事もしませんでした。島津氏からは武力侵攻も辞さないと脅迫されるなかで…当時の尚寧王が下した決断は?そう、これが今回の決断でした。戦国日本をしのぐ先進的なグスクという城塞があった琉球が、戦いに挑んでいれば勝てたかもしれない…と言う説もあるものの、犠牲者を最低限に抑え、民の命を守った尚寧王の選択は、やはり正しかったような気がします。
【琉球スペシャル第2弾 「辺境の声を聞け!探検家・笹森儀助の挑戦」】
琉球王国から日本の支配下に置かれ、琉球藩となっていた沖縄ですが、明治12年、藩は廃止され、沖縄県が誕生していきます。しかし、人々は、重い税と風土病に苦しんでいました。探検家・笹森儀助は、沖縄の島々をめぐり、その窮状を世に訴えてくれます。
笹森は、青森県弘前の士族の家に生まれ、日本中を旅し、北海道の千島探検の記録を出版して、天皇に奏上されるほどの評価も受けました。これを契機に、時の内務大臣から、砂糖欲しさに沖縄の調査を依頼され、沖縄探検に出発します。現地で、笹森が眼にしたものは、厳しい自然だけでなく、人頭税という重い税に苦しむ人々の姿でした。
この人頭税、米で納めさせられる税ですかず、稲作に向かない地域の人でも、貧富の差も考慮されず課せられる税で、払えない人は強制移住させられ、奴隷のような扱いとなる前時代の制度でした。明治に入っているのに、日本でありながら、沖縄だけが人頭税を要求され、マラリアにも苦しめられていたのです。
貧富を問わず要求された人頭税…笹森は、このまま砂糖に関する報告をすべきか、沖縄の現状を訴えるべきか悩みます。そう、これがその回の英雄の選択でした。結果、笹森は、自分の危険を省みず、1冊の本を出版し、憎むべき人頭税を廃止に導いていきます。そればかりか、現地の責任者に抜擢され沖縄に命を捧げ、貢献していくのです。
琉球スペシャルを見て、一番思った事。それは「ステージ2」の膵臓がんだったことが伝えられた翁長知事の、それでも辺野古沿岸部の埋め立て反対に向けて戦い続ける姿と、それを力づくで抑え込んで工事を進めようとする政府の事。そこには沖縄・琉球が今も同じ環境に置かれ続けているのではないかと思わせられる悲しい物語が…。国の都合が国民の都合を押し潰していくのは、なんとも納得できない話なのでありました…。姉妹サイトでご紹介させて頂いた「生きる」と共に、本当に大切なものが何なのか、見つめ直して欲しい気がします…。
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先日、NHK BS世界のドキュメンタリー「100歳から始まる人生」を見ました。
厚生労働省は昨年2017年の9月15日、100歳以上の高齢者が全国に67,824人いると発表。前年から2,132人増え、なんと47年連続の増加。2017年度中に100歳になる人も32,097人の過去最多と報じていました。
老人福祉法は9月15日を「老人の日」と定め、厚労省は毎年この時期に100歳以上の人口をまとめているようです。住民基本台帳に基づき、15日時点で100歳以上となる高齢者の数を1日現在で集計。大半はやはり女性で、5万9,627人と87.9%を占めているそうです。女性の方々、秘訣は何でしょうか?・・・
2016年米シンクタンク・ピュー研究所は、世界の100歳以上の高齢者は2050年までに15年比7.15倍増の約370万人になると予測しており、その数が最も多いのは中国で、以下、日本、米国、イタリア、インドと続いていました。
そんな長寿化が進む中の世界最高齢のブロガー、スウェーデンのダグニーさんが今回の主役。ダグニーさんは、親の愛に恵まれなかったり、最初の旦那様はアルコール依存症でDVがあったりと喜べない体験も多かったようで、性格も内向的だったそうです。「90歳で夫を亡くして、私の人生は終わったと思っていたのに」と語るダグニーさん。
ところが、2012年、100歳でパソコンを購入し、日々の出来事や過去の思い出をつづったところ、そのブログが一躍人気となって有名人に。フォロワーは500,000人を越え、時の人になったダグニーさんの暮らしは一変。TV番組に出演したり、セレブと同席したり、村の最高齢DJとの淡い恋まで…。人生何歳になっても可能性に満ちていることを教えてくれる心温まるドキュメンタリーでした。
マンション住まいで子供なし。お菓子を作ったり、踏み台に上って電気のカサを掃除したり、ごく普通の独身女性の暮らし。ところが、とにかく高齢とは思えないほど生き生きとしていて、颯爽とした歩き方がまったく年齢を感じさせずに、とても素敵でした。
90歳の妹の誕生日には、プレゼントのパソコン持参で妹宅を訪問し、あまり乗り気でなさそうな妹さんにパソコンの使い方を教えたりしていて、とても微笑ましいものでした。なんと、ダグニーさんは、老人向けのパソコン教室の先生までやっているのです。内向的だったお婆ちゃんが、年を取ってこんなパワフルになっていくのって、人生、どう展開していくか分からないものですよね。
2016年、104歳の時に話した長寿の秘訣は以下の4つ。
1. 長い散歩をすること。
2. 愚痴を言わないこと。
3. 後悔しないこと。
4. 人にやさしくすること。
そんなダグニーさんは昨年2017年5月8日、無事105歳の誕生日を迎えています。その時・・・
「105歳になることを想像してましたか?」と聞かれると・・・
「いいえ。想像もしませんでした。ふつう、人間はこんなに長生きしないものですからね。長生きしていたとしても、たいていボケていたりして、105歳の誕生日を楽しく祝えるなんてことはないでしょう。」と答えていたそうです。また・・・
「これからの目標が何かありますか?」と聞かれると・・・
「そうですね、106歳を迎えることでしょうか。今まで通りに暮らしていけたらと思います。きちんと食べて、できるだけ歩くようにしたいですね。自然の近くに住んでいますので、よく水辺の公園まで行くんです。パンが余っている時は、カモたちにやったりしてますよ。」
沢山悲しいことがあったとしても、その何倍も何十倍も良い事があるかも知れない・・・。諦めず、投げ出さず、前向きに生きていく事で、人生どう変わっていくかなんて誰にも分らないものです。授かった命・・・大切にしていきたいですね。
昔から音楽とダンスが好きだったダグニーさん。夫が亡くなってから全然踊っておらず、誰か一緒にダンスをしてくれる人は、いないかしら?と番組の中で話していましたが、そんな夢も素敵な出会いと共に見事に叶えていきます。見ているこちらまで嬉しくて目頭が熱くなりました…。長生きしてくださいね。
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テレビ東京がビジネスドラマのシリーズとしてスタートさせたドラマBiz。前回、江口さんや杉本さん、小池さんと言った”ガイア”や”カンブリ”のメンバーを配し、気合十分で始めた「ヘッド・ハンター」。平均視聴率は3.51%?のようでしたが、果たして続いての第2弾は、どうなる事でしょうか。
そして、私が楽しみにしていた第2弾は、これまた大好きな俳優さんで「チーム・バチスタ」でご存知の仲村トオルさんが主演となる「ラストチャンス 再生請負人」。番組の紹介文では、この様に書かれていました。
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本作のテーマは、「会社の再生(再建)と人の再生」。第一線で活躍していた銀行マンが、長年勤めた銀行の合併を機に人生を見つめなおし、転職を決意。異業界で会社再建に奮闘する波乱万丈な日々をドラマチックに描きます。主人公の挫折や仲間の裏切り、妬み…そんな人生の辛さを乗り越えながら、崖っぷちに立たされた、とある飲食フランチャイズ企業の再生と共に「働くとは何か?」「企業にとって大切なこととは何か?」に気づいていく・・・そんな主人公の生き様を、爽快かつ痛快に描いていきます。
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初回から目まぐるしい展開で、勤めていた銀行が吸収合併、カード会社に出向を命じられ、親しい先輩の会社に誘われて銀行を退職。ところが先輩に誘われた会社に初出勤の日、会社に行ってみるとM&Aでトップが入れ替わり、採用も含めて白紙となって、いきなり失業者に。・・・ボロボロの展開に、ふと通りすがりの道で出会った占い師に診てもらうと・・・。
と、ここで登場してきた怪しい占い師ミッキー・カーチスさんが言うセリフが【人生の七味】。
【人生の七味??】・・・すらすらと語られてしまったので、さっそくネットで探したところ、1冊の本【人生に七味あり】に到達。中身はこうでした。
【うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ】。
面白いことを言うなぁと、この作者は『江上剛』さんかぁと、ドラマに返って確認すると、なんとドラマの原作者も『江上剛』さんではありませんか。なるほど、今回のドラマのテーマは、正にこの【人生の七味】という訳ですねと納得したのでありました。余談ですが、本の方では、占い師は老婆だったようで、そうすると、この占い師も、なかなかポイントになっていきそうですよねぇ・・・。
そうそう、つい先日まで夢中になっていた『メガバンク最終決戦』に登場していた椎名桔平さんも登場しているので、今後の絡みも楽しみの一つになりますよ。初回を見逃してしまった人…2回目からでも充分楽しめると思いますし、BS放送でもやっているので、番組予約要チェックですよ!!
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6月28日放送のカンブリア宮殿『外食の戦いは終わらない!〜目からウロコの勝ち残る新戦略〜』の回、ご覧になられましたか?5月31日に、このブログで『あの伝説の創業者が、圧倒的な支持を得て珈琲店を急拡大!!』という記事を書いていますが、5月17日放送のカンブリア宮殿『最高の居心地で"珈琲店戦争"に殴り込み 外食レジェンド80歳の再チャレンジ!』の回に出たばかりの、伝説の創業者・横川兄弟の三男、竟さんが、またまた登場してきたのです。
激しい生き残り競争を繰り広げ、栄枯盛衰を繰り返してきた外食業界において、注目される新興勢力、攻防史、成功の極意まで...。司会の村上龍さんに、小池栄子さんまでも、特別に取材に出向いてのリポート映像が流れるという珍しい展開でした。また、少し前に出たばかりの横川さんが再登場してきたのは、厳しい外食業界を生き残ってきた、その圧倒的な経験を頼って、様々な外食経営者が横川氏を訪ねてくるという所にありました。
80歳にして今も様々な外食企業の研究に余念がないレジェンド。横川さんは、独自の外食チェーンランキングをノートにされており、記録して知ることで良し悪しのポイントが分かるようになると話されていました。また「沢山のメニューがあるのは上手くいかない」とも。盲点は、『本当に売りたいなら絞って拘らないと』と言うのです。そんな、外食産業の栄枯盛衰を半世紀に渡り見つめ続ける中で培った“外食レジェンド”の極意、面白く観させて頂きました。
インタビューされる中で語られたのは、たまたま食べていたお弁当に例えての経営術。そのお弁当、ぱっと見は普通のお弁当ながら、食べていくと、その下から次々と、また【おかず】が出てくるのです。「食べて満足する弁当」「食べながら驚く弁当」そこには、『儲けよりも、喜んでもらいたい』というお店の姿勢が見えるというのです。
半数のお店が、オープン後2年で閉店。10年間生き残る店は1割に満たないと言われる、厳しい外食業界。私の職場がある神保町でも、生き残るのは大変そうに見えます。番組では、そんな業界に夢を持って挑む若手経営者に、レジェンドの横川さんが直接、店を訪ねて経営指南。こんな機会、望まれる人は沢山いるのではないでしょうか。
訪れたのは、小さなシーフードのお店で、客数が伸びずに追い込まれていました。そんなお店の入り口に来たレジェンド。店主が考えた末に置いた「置き看板」に、いきなりダメ出し。「値段も書いていないし、お客さんが知りたい情報がない。」「シーフードなのに、パスタをメインにすることも間違っている。」また、「なぜシーフードなのか?」も問い詰めていきます。
「健康的なイメージなのか?」「何のためにシーフードなのかが分からない」出されたメニューにも「メニューがダメ、見てもイメージがわかない」とダメ出しの連発。結局、店主と話していく中で、『農家や漁業の担い手が減っているから、何かの役に立ちたい』…そう語る熱い店主に心動かされたのか『【何のために】が大事』なんだと話されて『頑張って!!』と背中を押されていました。快刀乱麻を断っていく様は、まさにレジェンドそのものでした。
番組では、この他、ベイシックスという面白い会社も紹介されていましたが、長くなるので、印象に残った一言だけ。『究極の客目線でなければダメ。どうなのかなと不安になるような立地だからこそ、必死になってやるから【勝てる】。大手チェーンの人では出来ないこと。』…以下省略。番組の中では、この他、こんなキーワードが出ていました。
『味、店舗デザイン、接客、それだけでは客は来ない。客に何を提供するのか、提供したいのか、提供できるのかと問い続けること。外食に、「ゴール」はない。』
『人が好きでなければだめ。どうやったら儲かるかではなく、どうしたら喜んでもらえるかだ』
これって、全てのビジネスに通じる事でもありますよね。
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