先日『奇跡のシンフォニー』という2007年公開のアメリカ映画を見ました。主演は『チャーリーとチョコレート工場』で知られるフレディ・ハイモアで、助演男優として1990年『いまを生きる』や1995年『ジュマンジ』で知られる今は亡きロビン・ウィリアムズが悪役で登場しています。
音楽が奇跡の再開を果たしてくれるという展開で、何となくエンディングの予想はできてしまうのですが、とにかく映画の中で流れる曲は、素晴らしい曲ばかりで、第80回アカデミー賞歌曲賞にノミネートされたのもうなづけます。さらに主役の子供は、あの『シックスセンス』の名子役を思い出させる澄んだ瞳の持ち主。久々に感動して、単純に泣けてしまいました。
半ネタバレの物語は…
ニューヨーク近郊の孤児院で暮らす少年エヴァンは、両親が必ず迎えに来ると信じているものの、11歳になるまでその願いがかなう事はありませんでした。ある日不思議な音に導かれるように彼は孤児院を抜け出してしまいます。たどり着いたマンハッタンで様々な出会いを経てエヴァンは音楽の才能を開花させていきます。
一方、彼の母ライラは、自分の子供は死産でこの世にはいないと思って、クラシック音楽の世界を離れて、学校の先生をしていました。ある日、子供が死産と言い聞かせていたライラの父親が、死を目前に子供の存在を教えてくれます。生きていることは分かったものの、実の息子の名前も居場所も分からないライラは、必死になって孤児院を探していきます。
ライラと結ばれること無く、ライラの父親に間を引き裂かれ、一時は悲嘆にくれていた父ルイスも、それを機にバンド活動を辞めてビジネスマンとして生きていました。ところが、ビジネスのトラブルが起こると、音楽に導かれるかのようにマンハッタンへ向かいます・・・。
全く、繋がりのない息子・母親・父親の3つの点が、それぞれが支えにしてきた音楽を通して、手繰り寄せられるようにセントラルパークに引き寄せられていく・・・。分かっていながらも、感動もので、涙が込み上げてしまったのは、やはり主役の子供の演技力だったのでしょうか…。
奇跡を信じたいという方には、是非、お薦めの感動の映画でした。
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5月7日放送のワタシが日本に住む理由『チェコ共和国・首都プラハ出身の中島恵利華さん』の回、ご覧になられましたか?
今回主役の恵利華さんが生まれたのは、チェコがまだ社会主義だった1951年のチェコスロバキア。激動の最中出会った日本の映画「赤ひげ」に感銘を受け、勉強嫌いだった彼女は医師を志します。クラシック音楽を学びにチェコに来る日本人から日本語を学び、日本語を勉強するために始めた文通がきっかけとなって、3年後に公務員の研究職である秀治さんと結婚。
社会主義と民主主義の夫婦の誕生は、簡単なものではなく、28歳で初来日するも、チェコが民主化する前だったので、帰れば処刑されることも十分考えられ、日本で帰化し、日本で生きていく…故郷には帰らないことを決意しての来日でした。亡命という言葉が出てきましたが、本当に一大決心です。
チェコで医師免許は取っていましたが、日本では通用しないので、更に3年間大学に通って日本の医師免許を取っていきます。きっと、この頃には、勉強嫌いではなくなっていたのでしょうね。ところが、医師免許を取得しても、外国人の女性で子供が2人という条件では、雇ってくれる病院はありませんでした。そうして出した結論がご主人の故郷・新潟での「めぐみ皮膚科」の開業でした。
恵利華さんは、更に池の平で旅館「おやど山恵」を経営しながら、そこでの診療も月2回しているとか。病院に来る人達は、恵利華先生のフランクな口調に心を開いて接していきます。皮膚科なのに、「目薬ないか?」とか「尻が痛い」からと湿布薬とか…。田舎だから薬局に行くのも大変なので、院内処方までされていました。言葉の乱暴さからも、さながら、外国人女性版「赤ひげ」先生といった感じでした。
日本在住39年、ご主人の事を「オヤジ!」と呼んだり「お前!」と呼んだり、言葉だけ聞いていると、本当にピックリしてしまうのですが、彼女を支えるご主人とのやり取りも楽しく見させて頂きました。秀治さんのチェコまで行ってしまう行動力や、ニコニコしながら恵利華さんに感謝している様も、とても素敵でした。
最後に司会から聞かれる定番の「あえて日本に物申すとしたら?」という質問には、「田舎の医療に対して、もっと国は支援すべきだ」と話しておられました。全く、その通りですよね…。そんな日本で、亡命してきた外国人女性が、田舎の医療を支えているのですから、本当に感謝しなくてはなりません。きっと先生は、皮膚科だけでなく、いろいろな病気に対応してアドバイスできるように、勉強も続けているのでしょうね…。本当に、有り難い話です!!
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先日、4月29日放送のNHKスペシャル シリーズ「大江戸」を観ました。近年、日本の首都、東京のルーツとなる「江戸」をめぐり、新たな発見や研究成果が相次いでいるそうです。150年前にその名を失った江戸の知られざる姿を、ドキュメンタリーやドラマ、超高精細CGなど多彩な演出で描いていく3回シリーズ。その第1回目が「第1集 世界最大!!サムライが築いた“水の都”」・・・
今の東京の基盤は、その殆どが江戸時代に築かれていたという事実に驚かされます。世界的に見ても画期的な上下水道を敷き詰めて造りあげていく「水の都」の発想力と、実現させていく諦めない武士の姿勢。江戸は、徳川家康が幕府を開いてから100年ほどで、パリやロンドンの2倍近い、世界最多の100万の人口を抱える巨大都市となっていくのです。近年、江戸初期の都市計画を描いた図面や、幕末の写真ネガが多数発見されていくことで、その変遷が分かってきたというのです。
番組ナビゲーター役で登場する松平 健さんが、また楽しく見られるように面白さをかもし出していました。時代劇の中で殿様役や金さん役などを演じてきた松平さんですが、その分かりやすい特性を活かしていきます。江戸好きな喫茶店のマスターが、常連客の木村佳乃さんと江戸の話をするうちに、つい熱くなって興奮すると、江戸の人物が憑依するという特異体質役。例えば、家康が憑依したり、商人(あきんど)や町火消(まちびけし)が憑依したりして、江戸の人物になってしまうのです。
…とは言うものの、松平さんを含めた喫茶店のシーンは、あくまでも番組中のティーブレイクの様な役割を果たしているだけで、メインの話がとにかく面白い物でした。何よりオーストリアで見つかった大量の写真や、家康が描いたという江戸の都市計画図、螺旋状の堀や埋め立てに使われた大量の巨石の話など、CGを交えながらの演出で、本当に楽しく見ることができました。
第2集は、「驚異の成長!!あきんどが花開かせた“商都”」で、5月27日、
第3集は、「不屈の復興!!町人が闘った“大火の都”」と題して7月1日放送の予定です。
面白いので、今回の再放送も含めて是非、観ていただきたいと思います。面白さ、保証しますよ。
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元広島カープの鉄人、衣笠祥雄さんが4月23日に亡くなられました。広島生まれで広島カープファンとしては、こうして触れない訳にはいかないので書かせて頂きます。沢山書きたい事があるのですが、箇条書きにして、記録したいと思います。
1965年、広島カープに入団。
1974年までの背番号28から、「鉄人(『鉄人28号』より)」の愛称で親しまれるようになる。
1975年5番打者として4番の山本浩二と共に球団初のセ・リーグ優勝に貢献。
1976年、盗塁王のタイトルを獲得。
1979年、対巨人戦では西本聖から死球を受け、左の肩甲骨を骨折する重傷を負い、全治2週間と診断が下されるが、翌2日の試合で代打として登場。江川卓の投球にフルスイングで挑んで三球三振という記録を残した。試合後には「1球目はファンのために、2球目は自分のために、3球目は西本君のためにスイングしました」と伝説のコメントを残している。
・・・全力で突っ込んでいきバットを振り回すだけに、デッドボールも多く受けていましたが、どんな時も怒ることなく、手を挙げて大丈夫であることをアピールしながら、笑顔で1塁ベースに走っていく姿は忘れられません・・・。
1982年、12年連続全試合出場を果たし、王貞治の皆勤11シーズンの記録を破る。
1983年、8月史上16人目となる通算2000本安打を達成。
1984年、37歳にして自己最高の打率.329・31本塁打・102打点の成績を残し、打点王を獲得。
1986年6月、2000試合連続出場を達成。
1987年、ルー・ゲーリッグの世界記録を抜いて2,215試合連続出場を果たした。
また、この年、王貞治さんに次いでプロ野球選手として2人目の国民栄誉賞に輝く。
・・・チームメイトの山本浩二とのアベック本塁打は86本を数え、巨人の王貞治・長嶋茂雄の106本に次ぐ日本プロ野球史上2位の記録を残しています。山本浩二さんも凄いのですが、今回の主役は衣笠さん・・・
1996年、野球殿堂入り。
2018年4月23日、上行結腸がんにより、東京都内で亡くなられました。71歳。
通算三振数は1587個(当時日本記録)、通算併殺打は267(セ・リーグ記録)。通算被死球3位(161)…
・・・当てに行く打法ではなくて、とにかく思いっきり振り回す【気持ちの良いスィング】で三振しても笑って許せる唯一の選手でした。球史に残る強打者でありながら通算犠打数は88と、本塁打500本以上を記録した打者の中でも突出して多いのもチームプレイに徹していた事がよく分かるデータです・・・。
衣笠祥雄さんの訃報は海外でも報じられており、2632試合連続出場のメジャー記録を保持するカル・リプケンさんからも哀悼の意が表されました。本当に、野球人としても人間としても、とても素晴らしい人でした。
謹んで哀悼の意を表します。
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ある調査によると『【終活】という言葉を聞いたことがある』という人は全体の9割以上に登る一方、『すでに【終活】を実施している』という人は全体の1割に満たなかったとか。確かに年齢を重ねるにしたがって気になってきた言葉であり、【エンディングノート】なるものは、実際に吟味して親類に差し出したことはあるものの…いざ、自分となると…。
今回、番組の中心となって登場したのは、末期ガンから奇跡の生還を果たした小西博之さん。懐かしい欽ちゃんファミリーの一人です。「生きるための活動なら分かるけど、何で死ぬための活動しなきゃならないんだ」と反対側の意見を強く抱いての登場です。「死ぬ事を念頭に置いた活動など、やっとガンを乗り越えてきたのに縁起でもない」という当たり前の考えの様な強めの意思表示です。
冒頭で対談する事になったのは『ソナエ』という雑誌を出している【終活】のパイオニア的存在との対談です。ぱっと見、強面の小西さんですから、いきなり否定的な発言で対談相手にプレッシャーをかけはじめた時は、これで対談になるのかと心配させる展開でした。
背景としては、一人暮らしが増えてくると、自分の死んだ後の事を考えなければならい世の中になってきたという事。葬儀の小規模化。親の墓と子供の暮らす場所が離れることで生じてしまう、お墓の引っ越し…。最後のお守りを用意しておくことで、何も気にせず生きられるようになる事が目的で、大切なのは、元気なうちにして欲しい活動であって、死を目前にしている状態では出来ない活動なんだと話されていきます。
少しずつ、話を聞くうちに【終活】の本当の意味を理解し始める小西さん。そうすると自身の親ともお墓のことで今のうちに話をしておかなければと行動を起こしていきます。
【エンディングノート】…その存在も、理解していなかった小西さんですが、説明を聞くうちに「こういうことを考えると親とか子供に優しくなれるね」と感心していきます。そして、とどめは【葬儀VTR】。実際にどの様なものかを観せられると、「いいね!いいね!」を連発。「暗い葬儀がお祝い事になるじゃないか!」と絶賛です。
対談を終えて漏らしたのは「死ぬことに自分で心を閉じていた」そう話したのです。終活は死ぬ準備ではなくて、一度リセットして、感謝するため、ありがとうのためだと話す小西さん。これまで大切にしてきた思い入れのあるバイクも、息子にあげる気持ちになれました。物への執着心が無くなるということか、細かい事が決まっていくと楽になって、残りの人生を心安らかに過ごすことができる・・・いわば「お守り」のような物なんだと笑顔で話すようになっていたのです。
小西さんの年齢は、私とほぼ同じ…。番組の後半では、銀座終活座というところで実際に御自身の【葬儀VTR】を撮影されていました。番組では、他にも登場人物がありましたが、年老いて伴侶に先立たれた人が、遺品を整理していく中で【終活カフェ】で相談したり、断捨離をすることで、自分の身に何かあった時に、自分の子供にまで、余計な苦労をさせたくないと考えたり…。ほかにも【生前契約】という「りすシステム」が扱う正式な委任契約が紹介されたりと中身の濃い展開でした。
家内が母親を亡くした時に、家内の父親に「エンディングノート」を渡したことがあります。家内の母親のお墓は、未だに仙台に作るか私の家の近くに作るか決めかねている状態です。少しでも早く、元気な時に話し合う機会を作って、笑顔で話せるように展開していく事、大切かもしれませんね。身近な年寄りだけでなく、つい先日も右ひざの半月板が断裂して足腰への負担が更に拡大している私。小西さんではないけれど、自分自身に関する【終活】にも、しっかり目を向けて…一歩踏み出す勇気が必要かもしれませんかねぇ…
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3月6日放送のガイアの夜明け『ニッポン転換のとき〜住宅編『中古』に価値がある!〜“新築信仰”に挑む〜』の回、ご覧になられましたか?
都会へ出て来た人たちが抱える、「実家の相続問題」。親が亡くなったり、施設に入ったりして実家が「空き家」となって、それを相続した人が頭を抱えるというのです。駅から遠く、築年数が古い、人口が少ない地方にある...。誰も住まなくなった"古巣"を、売却したくてもできないケースが多いらしいのです。
日本全国の「空き家」はいま、およそ800万戸。それが15年後には、2,100万戸までになると言われているそうで、なんと、3戸に1戸が「空き家」の時代が、もう目の前に迫っているらしいのです。一方で、今も続く、新築の戸建てやマンション建設。それゃ誰だって【中古】って響きより、【新】しい家が良いと思いますよね。
欧米のように【歴史】ではなくて【中古】と表現してしまえば…。ちなみに、中古住宅流通のシェアが極端に低い日本は海外と比較するとこんな感じ。かなり前のデータになってしまいますが、2003年の中古流通シェアが、イギリス88.8%、米国77.6%、フランス66.4%であるのに対し、日本はわずか13.1%…。
欧米では適切な修繕さえしていれば住宅の価値が上がり財産として積み上げられていくのに比べ、日本ではいくらお金をかけて修繕しても建物の時価が築15年程度で消滅してしまいます。優れた建築技術で頑丈な住宅なのに…ですよ。私も、移転する為に住宅を売った事がありますが、悲しくなるぐらい建物に価値を見出してもらえませんでした。
日本の戦後から根強く残る「新築信仰」は今、転換を迫られています。問題解決の決め手がないなか、ある企業が新たなビジネスで、「空き家問題」の解消へ向けて動き出していました。4年連続で中古物件の販売数ナンバーワンに輝く企業。地方の空き家の再生を手がける「カチタス」という会社です。
カチタスの年間の取り扱いは3,800戸と、2位の10倍以上の規模を誇っています。カチタスが手がける物件は殆どが築30年以上で劣化の激しいものばかりですが、台所やトイレ、風呂場などの水回りは基本的に全部取り替え、リフォームして販売していることが売りだとか。価格も1,000万円台で買い取って、遠距離には欠かせない駐車場などを完備していく事で、リフォームした家の97%が、1年以内に売れるというのです。
ちなみに15年でほぼ価値がなくなってしまうと言われる中古物件…。中古住宅の売れ筋は、一般的に新築後10年までと言われているのです。1年を過ぎて誰も居住していない物件は「中古住宅」として取引されるシステム…不思議な感じがしますが、新築後2年未満であれば中古物件と言わず新古物件と記載する例も出てきているようで、なんとも困った日本の価値観が見え隠れしていますよね・・・。
ふと見回すと、我が家の周りにも空き家がちらほら・・・気にするとあちらこちらに空き家がある事に気づきます。ふと気が付くと居ないはずの家に誰かが入り込んでいたり、空になった家から不審火が出たり・・・治安の面から考えても、国や地方公共団体からの対策も望まれるところです・・・。リフォーム技術やそのアピール戦略、もっともっと頑張って欲しいですよねぇ・・・。
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先日、『おじいちゃんはデブゴン』というカンフー映画を見ました。あの『燃えよデブゴン』シリーズのサモ・ハン・キンポ―が主役という事で、懐かしさのあまりに見てしまったのです。この映画は、香港映画界の重鎮であるサモ・ハン・キンポーが20年ぶりにメガホンを取り、主演も務めたアクション映画です。
故郷の村でひとり暮らす66歳の退役軍人ディンことサモ・ハン・キンポー。初期の認知症と診断されたディンが唯一心を許していたのは、隣に住むチュンファという孫娘のような存在の少女でした。
ギャンブルで中国マフィアから借金を重ねていたチュンファの父レイは、マフィアのボスであるチョイから借金返済を待つ代わりに、ロシアのマフィアから宝石を奪うという危険な任務を与えられますが、奪った宝石を持ち逃げ。
激怒したチョイは娘のチュンファ誘拐を画策しますが、その計画をサモ・ハン・キンポーが老人とは思えぬカンフーで阻止するといった中身です。記憶は薄らいでも拳法の腕前は落ちていなかったという想定の主役は、マフィアたちを掃討するため立ち上がるのです。
まあ結構無理のある話ではありましたが、サモ・ハン・キンポーの動きは相変わらずキレキレ。レイ役で出演したアンディ・ラウを御存知の方は多いかも知れませんが、ジャッキー・チェンが中心となってカンフー映画を盛り上げていた頃の名優たちが、あちらこちらに出てきたのも嬉しい展開。
映画の後半で年老いたお巡りさん役でユン・ピョウが登場してきた時も、「これユン・ピョウじゃ?」などと、まるで宝探しのように楽しんでしまいました。レジェンドが多数ゲスト出演していますので、昔流行った頃の役者を御存知の方は、宝探しをしてみるのも楽しいかも知れません。街中のベンチに座っている3人の老人もなかなかでしたよ。
デブでキレキレと言えば、渡辺直美さんを思い浮かべてしまいますが、元祖はこちらでしょうかねぇ。同じデブでも、私のように膝や腰を痛め、殆どの肉が脂肪となってしまっている人が多いでしょうから、ひたすら感心してしまうのでありました。
膝や腰を痛めると、運動する事が困難になって太る。太ると更に膝や腰に負担がかかって動きにくくなる…そんな悪循環から抜け出す良い方法はないものでしょうか・・・。やはり、手遅れなのでしょうかねぇ・・・
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4月2日放送のNHK プロフェッショナル 仕事の流儀『史上最強の軌跡スペシャル 棋士・羽生善治』の回、ご覧になられましたか?前人未到の「永世七冠」を達成し、棋士初となる「国民栄誉賞」を受賞した羽生善治さんの特別編です。
これまでに勝ち取ったタイトル数は通算99期。佐藤天彦名人に挑む名人戦の七番勝負が4月11日から始まりましたが、羽生さんは、つい先日史上2人目となる通算1,400勝の大台に達し、更に七番勝負を制するとタイトルの獲得数が前人未到の通算100期となります。凄すぎます!
「プロフェッショナル」では、2006年・08年に羽生を主人公とした番組を放送。若くして天才と呼ばれた陰にあった「苦悩」、ライバルとの「死闘」を通して浮かび上がる勝負師としての生きざまを生々しく記録してきました。今回は、その2本を再編集し、羽生さんのインタビューを新たに交えながら、47歳の心境も語られていきます。
羽生さんの若い頃は、何十手も先まで読むことに力を注いでいたようですが、30代になってからは「手を読むことより、勝負の流れを読むことのほうが大切」ということで、考え方も変わってきているようです。
面白かったのは、安全策を講じて無難な手ばかり指していては、得るものが何もないという姿勢。たとえ勝負には負けたとしても、常識外れの果敢な挑戦をするほうが得られるものがあるというのです。
羽生さんと共に幼いころから競ってきた森内九段との対戦では、そうしたお互いのやり取りで、対戦中にお2人がこらえきれずに笑みを浮かべるシーンがありました。素敵ですよね。頼もしい限りです。
そうそう、この森内九段…昨年平成29年「秋の褒章」において、紫綬褒章を受章されています。紫綬褒章は、長年にわたり学術・芸術上の発明、改良、創作に関して事績の著しい者に授与されるもので、将棋界での褒章受賞者は14人目になるとのこと。
羽生さん、森内さん、そこに、新しい新星の藤井くん。こうした人たちが同時に見られる時代に遭遇できているのは、それだけで、ある意味幸運なのかもしれませんね。
番組の中で、羽生さんが残された名言…
『才能とは努力を継続できる力』
『プロフェッショナルとは…その人がその時点で持っている全てを出し切ることができる人』
凡人の私には、ほど遠い世界ですかねぇ・・・
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先日、映画『終の信託』(ついのしんたく)を観ました。朔立木さんによる小説を映画化したものです。単行本は当初、『命の終わりを決めるとき』というタイトルで刊行されていたそうですが、2度目の文庫化の際、『終の信託』と改題されています。ネタバレしても問題ないと思いますので物語のご紹介・・・。
主役の女医綾乃は未婚でしたが、同僚の医師と長年愛人関係にありました。しかし、中年となった綾乃は、冷たい言葉で簡単に捨てられてしまいます。失意の綾乃は、あてつけのために病院で自殺を図ります。幸いにも看護師に発見され、一命は取り留めますが、いつの間にか職員はおろか入院患者までも知るところとなって、肩身の狭い思いをすることになります。そんな綾乃に、唯一向き合ってくれたのが喘息で入院している江木でした。
江木は、慢性だった喘息が急性化していることに気付いていました。自分に死期が迫っていることを感じた江木は、綾乃に語りかけます。「妻は私が死んでも働けるような女ではありません。入退院を繰り返している私は、3年間働いていないので、医療費は大変な負担です。」、「信頼できるのは先生だけだ。最期のときは早く楽にしてほしい」と懇願するのでした。空気の良い田舎の環境を綾乃は薦めますが、家族は受けいれません…。
数か月後、江木は心肺停止となって緊急搬送されます。一命は取り留めますが、人工呼吸器に依存しなければならない状態が続きました。綾乃は江木の最期の願いを思い出し、医師として、人間として選択すべきはどちらなのかと思い悩みます。そして、綾乃は江木の妻に彼の病状を伝え、子供を呼ぶようにと伝えました。
翌日。家族の見守る中、綾乃は江木に付けられたチューブを引き抜きます。しかし、その直後、意識のないはずの江木が苦痛のあまり暴れはじめたのです。綾乃は江木を押さえつけ、鎮痛剤と鎮静剤を投与します。江木は家族と綾乃が見守る中、息を引き取りました。
3年後、綾乃は検察庁に呼び出されました。内部告発でした。問題となった行為は、鎮静剤の投与でした。延命治療を望まない患者の生命維持装置を外すことは、消極的安楽死と認められることだったかもしれませんが、脳死でもなければ植物状態でもなかった患者が一度息を吹き返したにも関わらず鎮静剤で止めを刺したことで、綾乃は殺人罪に問われているのでした。
綾乃は江木に生きていて欲しかったことや、彼の願いから、楽にして挙げたかったことなどを必死に訴え、反論します。しかし、塚原検事は、それを認めてはくれませんでした。その理由は、被害者が死に瀕していたとは言えないこと、被害者の最期の状態を見る限り、生きようとしたといえるのではないかととれること、被害者が死を望んでいたことが綾乃自身の証言しかないことなどがあげられました。
綾乃は20日にわたる勾留の後、起訴されました。江木の妻は61冊に上る江木の喘息日記を法廷に提出します。その最後のページには「延命治療を望まない」というリビング・ウィルに相当する一文がありましたが、回復の見込みが完全になかったわけでもなく、家族への説明も不十分だったとし、執行猶予付きの懲役2ヶ月の判決が下されたのでした。
主役の綾乃は草刈民代が演じ、江木を役所広司、検事役の塚原は大沢たかおが演じるという豪華な顔ぶれ。勿論、申し分のない演技でした。映画が良かったかどうかは別として、というか、不倫関係の描写はそんなにいらなかったかなとは思うものの、命や患者と向き合う医師、問題を抱える家族…とても考えさせられる中身でした。
映画の中では江木の両親や幼くして亡くなった妹の逸話などもあり、江木の心の傷の深さが…何気ない一言が、その人の人生にどれほどの影響を与えてしまうのかといった所まで考えさせられるものでした。とても悲痛な中身で重い映画でしたが、沢山の事を考えさせられる物でした。
エンディングノートなるものが随分と取り上げられるようになってきていますが、こういう物は、どうやら早めに残しておいた方が、残される人たちにとっては大切な事なんだと気づかされた気もします。私も、もう書いておいた方が良いのかなぁ・・・。
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4月5日放送のカンブリア宮殿『目の健康を売る!苦境メガネチェーン華麗なる復活劇』の回、ご覧になれましたか?
2,000年代以降、JINSやZoffなどによって、メガネの低価格化の波が押し寄せ「数は売れても利益は出ない」という状況に苦しんできたメガネ業界。そんな業界にあって「メガネを売る」より「目の健康を売る」という独自路線で、8年連続赤字という危機から復活を遂げた「メガネスーパー」が今回の主役。
低価格をうたうチェーン店が増えるメガネ業界の中で、一式平均価格35,000円という高値を維持しているメガネスーパー。店内を覗いてみると…平日の昼にも関わらず、40代以上の中高年が連日のように詰めかけています。その理由こそ、社長が独自に構築した「トータルアイ検査」にありました。
メガネスーパーでは、眼科医が使っている検査機械を導入し、お客の目の詳細なデータを把握。目にかかる負担を軽減させるメガネを提案しているのです。しかも、この検査を受けた客の多くが、目や体の疲れを感じなくなったと答えるとか。「夜間視力検査」「両眼視検査」「眼年齢検査」など、40にも及ぶ独自の検査を設けることで、飽和状態にあったメガネ市場に新しいマーケットを生み出していたのです。
更にこのメガネスーパー、身体を動かすのが大変だったり、遠くて来店できない人の為に、2年前に専門のチームを作り「眼鏡の出張訪問サービス」を行うようになったとのこと。依頼先の老人ホームなどの談話室に、メガネや補聴器など150種類の商品を持ち込み、スタッフが出張訪問。店にある機材も持ち込み、得意の手厚い「アイケア検査」を行っています。客の目の健康のためなら、たとえ依頼者が1人であっても受け付ける出張訪問サービス。高齢化社会にあるこれからに欠かせない存在となっていくのでしょうね。
いつもの村上龍の編集後記では、こんな事が書かれていました。
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星﨑さんは「鬼の経営」とか「剛腕」と評されることが多い。だが、企業再建に限らず、「力ずく」で、できることなどない。必要なのは、緻密な戦略と、辛抱強いコミュニケーション、その二つに尽きる。有名商社を含め経歴は華麗だが、地道な努力の継続だけが結果を生むと熟知している。今でも自転車でチラシを配布していて、「コツがある」と、うれしそうだった。心底、好きなのだと思う。チラシ配りだけではなく、必要だと思うことを淡々とやるのが好きなのだ。そういう人だけが、会社の強みを発見し、可能性を、現実化する。
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ポスティングを社長自らが行うなんて、なかなか見られる光景じゃありませんよ。
徹底的なアイケア…トコトンまでの目の検査がたった1,080円で受けられるというのですから、それだけでも一度受けてみる価値ありといった感じですね。
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