昨年12月19日放送のガイアの夜明け『 誰が支える?食卓の"真実"』の回、ご覧になられましたか?日本の農業就業人口は200万人を割り込んで、25年前と比較してなんと6割も減少してしまっているそうです。また、その就業人口の大半を占める高齢者層の大量離農が進み、若年層への世代交代もうまく行っていないという厳しい現実。
今回は、そんな厳しい状況をITを駆使した【スマート農業】で救おうというお話。そんな”スマート農業”の国内市場規模は、2016年度に100億円を超え、2023年度には330億円に達するとの予測もあるそうです。若者に敬遠されていた農業が【稼げる】【カッコいい】【楽しい】農業に変貌を遂げられたなら、日本の未来も随分と明るいものになるのでしょうね。
まず取り上げられたのは畜産農家のお話。和牛の価格が高騰している要因のひとつが、畜産農家の高齢化と減少だというお話。結果、繁殖雌牛が減り、子牛が不足しているらしいのです。そこには、農家が抱えて来た長年の問題…生き物を飼育するゆえの「大きな負担」がありました。
常に牛の体調に気を配らなければならず、休まる時がないというのです。そんな中、革命を起こそうとしていたのが、センサーで牛の動きを解析することで、牛が今立っているのか、餌を食べているのか、具合が悪くて寝ているのか、発情しているのかなどが分かる「U-motion」。
ITベンチャーのデザミスがNTTテクノクロスと組んで開発したこのデバイスは、牛に取り付ければ、農家の負担を大幅に減らすことができるのです。また、新しく牛の「分娩時期」を知らせる【分娩アラート】機能も追加されて、農家の負担はさらに減り、出産の事故も減らすことができるようになったのです。
牛舎に泊まり込んで、殆ど徹夜状態で見守ってきた大きな負担から解放されることができれば、どれほど助かる事でしょうか。生産者の体力勝負的な一面が消え去って、その分、もっと生き物の気持ちに気が使われれば、美味しくて安心安全な和牛が、もっと増えていくのでしょうね。消費者の私たちとしても、それはそれは有り難いお話でして・・・。
番組では、この他、ITやドローンの技術を駆使して、農業の技術革新に挑んでいるベンチャーのオプティムさんが紹介されていました。目指しているのは、農業の効率化による、2割の労働時間削減、3割の売上増…「稼げる農業」の実現とのこと。
国の政策では、あまり救われていない農業ですが、こうした【スマート農業】の普及が、これまでの古い概念を消し去って、新しく社会に出ていく人たちの希望職の上位に上がっていくと良いですよね。負担さえ軽減できれば、産み出したり、育てたりする喜びは、なかなか魅力あるものですからね。
先週末の19日、ニュースでこんな事が報道されていました。
【インフルエンザ、大流行の兆し全国で患者171万人】
19日の厚生労働省からの発表によると、全国約5千の定点医療機関から1月14日までの1週間に報告されたインフルエンザの患者数は、1医療機関当たり26.44人で、前週の16.31人から大幅に増えたとのこと。大流行の発生を示す警報レベル(30人)が目前に迫り、厚労省はマスクの着用や手洗いなど感染防止対策の徹底を改めて呼びかけているらしいのです。
ここまでは、いつものニュースの様な印象でしたが、今回のニュースの中で気になった話が、医療現場で病気でも熱が出ないという事例が増えているという話。高い熱が出ると考えられているインフルエンザも、成人の2割、そして高齢者の5割は38度以上まで熱が出ないらしいのです。
知らない間にインフルエンザにかかって、知らない間に拡散してしまう可能性がある訳ですよね…。『それじゃ、どうやって判断すりゃ良いの??』…って思いますよね。ニュースで伝えていた見分けるポイントは、筋肉痛や関節痛の症状がある場合や、熱が高くないのに脈の速い場合などとのこと。
…うーん、ちょっと分かりにくい感じです…。なので、やっぱり、徹底して、しっかり、うがいをし、正しく手洗いも行って、拡散しないよう努めたいですね。"しっかり""正しく"ができていない人が多いので、その辺から、確認しておきたいですよね。
国立感染症研究所によると、14日までの1週間に全国の医療機関を受診した患者数は推計で約171万人。前週は約124万人。年齢別の推計は40代が約23万人、5~9歳が約21万人、20代、30代、50代がそれぞれ約18万人。都道府県別で1医療機関当たりの報告数が最も多かったのは、宮崎県の52.83人。福岡県(41.58人)、大分県(41.21人)、鹿児島県(40.58人)、沖縄県(40.23人)と続き、東京都は22.84人、埼玉県が29.46人、愛知県が32.41人、大阪府は21.56人。
すべての都道府県で前週より報告数が増え、16県が警報レベルの基準を超え、大流行が始まっているとのことです。インフルエンザは主に、他人のせきやくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込むことで感染するのですから、マスクは避けられないですね。
ビジネスマンは人と会って話すときにマスクをしたままでは失礼と外してしまう人が未だに多く見られるようですが、しっかり事情を説明した上で、やはりマスクを外さず、インフルを拡散しないのが本当のマナーですよね。今日は大雪警報の出ているところも少なくないようですし、早めに帰宅して雪とインフル対策をとっていきたいです。
※姉妹サイト「BLACKBOX」は、こちらです。
昨年12月25日に放送されたアスリートの魂『これが私の左腕 パラバドミントン・豊田まみ子』の回、ご覧になられましたか?
パラバドミントンの豊田まみ子選手25歳。2013年に世界選手権で優勝の経歴を持ちますが、その翌年、パラバドミントンが東京パラリンピックの正式競技になったことで、出場を目指す選手が増加し、競技レベルも急上昇。中国は一躍強豪国に躍り出てきたらしいのです。また、日本には世界ランキング1位の絶対女王・鈴木亜弥子選手がいるとか。この選手、『あと獲得していないのはオリンピックのタイトルだけだから、それも欲しくて』と、一度引退していたにもかかわらず、現役復帰。自信満々な脅威の選手です。
今回の主役となる世界ランキング3位の豊田選手は生まれたときから左腕の肘から先がありませんでした。バドミントンなら右手だけで他の人と同じことができるとこの世界に入って来たのです。当然これまで左腕が疎かになっていたために、全体的に体の左側の筋力が弱くなっていました。そこで初めてトレーニング専用の義手を装着し、筋力アップのトレーニングを始めました。やがてこれまで意識できなかった左腕を使ったスマッシュに成果見られるようになっていきます。打つ直前に左腕を内側にひねり、体全体を大きく使えるようになったのです。
左腕のパワーアップに取り組んできた豊田選手には、もう一つの課題がありました。球際に弱いという事でした。左手をついて、マヒしてしまうという苦い経験もありました。左手の支えがなく、転んでしまうと起き上がるのに時間がかかるため、転ぶのを避けるのがくせになっていたのです。国際大会まで1週間。米倉コーチは、100本ノーミスでラリーを続ける地獄の特訓を行いました。途中で失敗したら一からやり直し。豊田選手をギリギリまで追い込もうとしていたのです。『障害者だからと逃げてしまったら一生逃げることになるから』と顧問は檄を飛ばししていきます。コーチも大したものです。
そうして迎えた9月。日本で初めて開かれるパラバドミントンの国際大会。29の国と地域から180人余が参加。6種類あるクラスの中で、豊田選手のクラスには12人が出場。1試合目の相手は世界ランキング9位の選手でしたが、球際の弱さを狙われ、0-2で敗退。諦めが早いという課題は、まだ解決していませんでした。大会2日目、この試合に負けると豊田選手の予選敗退が決まってしまいます。相手は実力急上昇の中国でナンバー2の選手。第1ゲームを落とし、第2ゲームもリードを奪われます。夢中になる中で、豊田選手はシャトルを追って飛び込み、転倒してしまいます。結果、試合には負けてしまいますが、諦めずに珠を追う事ができたので、表情は笑顔になっていました。優勝したのは、あの日本の女王・鈴木選手。中国の選手が2位と3位となって、豊田選手は表彰台に上がれませんでしたが、大きな壁を越えられた大会となりました。
11月、今度は韓国ウルサンでパラバドミントン世界選手権が開催されました。37の国と地域から270人が参加。豊田選手は予選リーグ1試合目を圧勝。2試合目の世界ランキング7位との対戦も転倒を恐れずシャトルに食らいつき勝利。準決勝の相手は中国のナンバーワン楊秋霞選手で0-2と敗れてしまいますが、豊田選手は銅メダルでした。優勝は、また鈴木選手。目標は同じ日本人…。豊田選手は、『この手じゃなければ今の自分はないし、この手に生まれてきて良かった』と話していました。
パラバトミントンというスポーツをまともに見るのは初めてでしたが、凄い世界だと驚きました。転んでマヒしてしまうかもしれないという恐怖心を乗り越えるのは大変な事です。あちこちボロボロでも不自由のない私には、なかなか理解できない世界です。こうして番組で知る事が出来て感謝しています。これからも、ただのオリンピックだけでなく、せっかく東京で行われるのだから、パラリンピックの情報も、もっともっと伝えられていくと良いですよね。
1月15日放送の『ワタシが日本に住む理由【愛知で子育て奮闘中!ソロモンから来た主婦】』の回、ご覧になられましたか?この『ワタシが日本に住む理由』はBSJAPANで毎週月曜日の9時から放送されている番組で、私の好きな番組の一つです。
この番組では、はるばる海外から日本にやってきて、日本で職を持ち、生活をしている外国人たちの「日本に住むと決めた理由」をその経緯を追いながら紹介していきます。毎回、一人の外国人が登場し、司会の高橋克典さんとアシスタントの繁田美貴さんが、VTRで仕事や生活ぶり、さらには彼らが住む地元の町案内などもしてくれます。
外国人から見た日本の良さをお聞きしていくことで、私たちも日本の良さを再確認でき、また、『日本人に物申す』みたいな展開で、外国人から見た『おかしなところ、残念なところ…』等も聞くことができます。日本人が当たり前の事過ぎて気付けなかったことが見えてくる…そんな番組なのです。
今回のゲストはソロモン諸島出身の白藤シンデレラさん。「ご両親のお仕事は?」と尋ねられると「何もしていない」と。「えっ?無職」と一瞬思ってしまいますが、自給自足の生活ですから、それ自体が仕事なんですよね。
そんな自給自足の生活をしていたシンデレラさんは、18歳の時“王子様”と出会い…。シンデレラの名前は、物語のように幸せになって欲しいからとお母さんが付けてくれた名前だそうですが、王子様も凄かった…。自給自足の暮らしをしていたシンデレラさんは、村の幼稚園にボランティアで来ていた日本人と出会います。その青年が”王子様”で、のちに、この王子様からプロポーズされて結婚し日本に来ることになったのです。
18歳で初来日したのもつかの間、王子様は仕事でソロモンに帰ってしまいますが、シンデレラさんは日本に残されてしまいます。王子様は日本語が早く覚えられて、不自由なく日本で暮らせるように全寮制の日本語学校に入れてくれたのです。その後もソロモンの環境に似た日本各地を点々としながら、文化や言語と奮闘していきます。
今では流暢な日本語を操れるようになって弁論大会にまで出られるほどに。そんな弁論大会の中では、『当たり前の事なんて何一つない・・・だから感謝の気持ちを忘れてはいけない・・・』そんな事を話されていました。また、娘に尊敬してもらえるようにと、一生懸命漢字の勉強もしていました。
商店街のことをジャングルと例えて、美味しそうな食べ物が写っているポスター等を見るとバナナやココナッツ、パパイア等に見えてしまうと言っていました。日本のふっくらとした白いご飯や、個別に分かれた落ち着くおトイレが大好きで、紹介してくれた大好物はサプライズのあるカレーうどんでした。
このカレーうどん…食べ進めていくと、後半に入って底から白いご飯が登場してくるのです!!家族で食事に行った先のシメは卵かけご飯。醤油に少しマヨネーズを足すと美味しいそうです。
好きな一文字は【心】。最後に聞かれた【残念なこと】は・・・【骨付き肉がない!】事だそうです。豪快に肉が食べられない事が残念とは、これも面白い話でした。
思えば、今回は食べ物の話が多くありましたが、それより何より、シンデレラさんにしても王子様と言われるご主人にしても、本当に優しく思いやりがあり、家族愛に溢れた素敵な人たちでした。こういう回は、心が温まる感じがします!!
先日、タイトルが気になってしまって、久しぶりに恋愛映画を見てしまいました。タイトルは『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で七月隆文さんの小説です。「いい歳をして…」といった感じでしょうか…(^ ^;) ネタバレしない程度に中身に触れますと…
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今、人気の福士蒼汰演じる南山高寿は、美大に通う学生。そんな彼が、ある日、通学する電車の中で出会った小松菜奈演じる福寿愛美に一目惚れをしてしまいます。勇気を振り絞って声をかけ、別れ際に「また、会える?」と聞きますが、それを聞いた彼女は突然涙を流し、抱き付いて来たのです。驚く高寿には、この時の彼女の涙の訳を知る由もありませんでした。
そうです。いきなり謎めいた行動から始まって鑑賞する側の気持ちをしっかり掴んでいきます。翌日、美大の授業で動物園に行くと、そこで昨日の彼女と再び出会います。その後すぐに2人は意気投合し、交際がスタートしていきますが・・・何故か、初めてのことがあるたびに、彼女は涙を流すのです。高寿はそんな彼女を不思議に思いながらも愛情を深めていきます。
ところが、ある日、誰にも見せていない自作小説のヒロインの名前を、彼女が知っていたことに違和感を覚えます。「予知能力でもあるの?」と聞く高寿に、彼女は言います。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」・・・。
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何でしょうか…久々に切ない思いでいっぱいになったのと、タイムトラベルとは違った、新しい感覚の世界を楽しむことができました。忘れかけていた純粋さというか、こみ上げる熱い感情を思い出してみたいという方は、京都市を舞台に20歳同士の男女の30日間(小説では40日間)を描いたこの作品、ご覧になられてはいかがでしょうか。
2016年5月23日には、原作小説の発行部数が100万部を超え、2016年12月17日公開の映画。もうレンタルビデオでも観る事は可能かと思われます。ちなみに私はWOWOWから録画して観させて頂きました。歳を気にしてしまうと遠ざかりがちな恋愛映画ですが、たまには良いかなぁと思ったのでありました。
昨年12月21日放送のカンブリア宮殿『大復活スペシャル2017"奇跡の大逆転"の舞台裏』の回、ご覧になられましたか?どん底の経営危機から、昨年大きな復活を遂げたマクドナルドと西武の"復活劇"を描く、年末のスペシャル企画でした。
2013年、業績低迷に苦しむ日本マクドナルド。よくテレビに登場していた原田社長の後任としてトップに就いたのはカサノバさんという女性の社長でした。そう言えば、あの原田さんは、がっちりマンデーの年始番組にも出なくなりましたねぇ…。出だしから外国人のカサノバ社長ということで正直、「大丈夫なの?」と思っていた私。
カサノバ社長就任の翌年、いきなり上海の取り引き会社による、期限切れチキン問題がありましたよね。これを機に業績は急降下…。そうでなくてもマックの肉については、色々と変な噂もありましたから、2016年には過去最大の300億円を越える赤字へと転落してしまいます。そんなどん底の中でカサノバ社長は、47都道府県の店舗を回るなど徹底的な現場目線での改革を行い、昨年の決算では、純利益が上場後の過去最高を更新する見通しで、V字回復への道筋をつけました。
お客様に耳を傾けなくなっていた事が低迷の原因ではないかと話すカサノバ社長は、のべ6,000人の客の声を聞いてマクドナルド社が、他国では扱っていなかった日本人向けの柔らかいハンズの開発もやってのけました。また、ビジネスの成功には社員の満足が不可欠というカサノバ社長は、動画コンテストの様な面白い取り組みも行って、アルバイトから取引企業までを一致団結させた空前の意識改革まで行いました。
大変身を遂げた日本マクドナルド社長のカサノバさんが大切だと語った4つのキーワード。
1つ目は『お客様目線になる』…顧客第一
2つ目は『一緒に取り組む』
3つ目は『現場にいく』
4つ目は『まず行動…積極的に動く』
大事な事だと誰もが分かっているはずですが、再認識させられますよね。番組では西武HDの話も取りあげられていましたが、マックで長くなったので、こちらは省略します。
【村上龍の編集後記】でも、こんな事が言われていました。
《2つの企業は、見事に、どん底からの復活を遂げたが、それは奇跡などではない。2人の社長は、企業にとってもっとも重要で、普遍的なことを実行した。つまり実際に現場に行き、従業員と徹底して話し合った。会社を支えるのは人であり、その真理は、戦国時代から不変だ。》と。
成功した状態が長く続いてしまうと忘れがちな『大切な事』…忘れないようにしたいですよね。
昨年12月14日放送のカンブリア宮殿『「もったいない」を「ありがとう」に変える奇跡の食料支援』の回、ご覧になられましたか?
まだ食べられるのに捨てられている食べ物、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トンにも上るそうです。日本人1人当たり、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てている計算とのこと。一方で、日本人の6人に1人が相対的貧困状態にあるという現実。そんな時代に、処分される食品を集めて、困っている人々や団体に届ける取り組み…それが「フードバンク」です。
以前、ガイアの夜明けだったかで取り上げられたのではないかとウル覚えの私ですが、確かに1度テレビで取り上げられたことのある会社「セカンドハーベスト・ジャパン」さんが今回の主役。正確には、その代表であるチャールズ・マクジルトンさんが主役で、この人なくしては語れない今回のお話でした。
チャールズさんが東京・山谷の修道院に下宿していた頃、毎週行われていた炊き出しを手伝うことがきっかけとなって、いつしか自身も隅田川沿いで普通の仕事をしながらホームレスを体験。それも、1年3ヶ月にわたって…。そんな中、ある日、おにぎりが投げ込まれて「嬉しくない」という気持ちを理解したと言います。動物園の生き物ではない…対等な立場に立った支援でなければ受け入れられない事が分かったのです。
そうして2002年、日本初のフードバンクを設立。「あげる側ともらう側に上下関係はない」、「必要としている人のプライベートには過剰に踏み込まない」それがチャールズさんの哲学でした。恵まれない人を助けるという目的だけではなく、誰もが食べ物にアクセスできるセーフティーネットの構築を目指しているそうです。
また、チャールズさんはこんな事も言っておられました。【資金が足りない】【配布場所が足りない】【人員はいるが、スペースが足りない】【どの国にも困窮している人達がいるけれど、自分の国にもいることに目を向けない】・・・
今や食料支援の代表的な存在となったセカンドハーベスト・ジャパン。支援企業の数もスタート当初はわずか2社だったそうですが、現在は1,400社にまで増えているとか。支援の輪が偏りなく全国に広がるだけでなく、上下関係のない自然な支援の在り方も広がっていくと良いですよね。いつもの村上龍の編集後記ではこんな風に書かれていました。
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今の日本で、空腹を抱えている人々がいることをイメージしづらい。ファストファッションを身につけ、スマホを操ったりしている。スマホを買うお金があったら食事を何とかしろと思う人も多いだろう。だが、どんな時代でも、空腹は辛く、社会を不安定にする。マクジルトンさんには壮絶な過去があり、だから、なのか、しかし、なのか、考え方も行動もフェアだ。「可哀想だから助ける」のではなく、「ここに暖かい食事があるから、よかったらどうぞ」と呼びかける。「共に生きる」という意味を、シンプルに示している。
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「共に生きる」・・・大切な気持ちですよね。
1月7日放送のNHKスペシャル【神秘の巨大ネットワーク 人体 第3集 ”骨”が出す!最高の
若返り物質】の回ご覧になられましたか?
『骨なんて、単に体を支える棒っきれだと思っていませんか?ところが、骨の中には沢山の
細胞がうごめき、なんと体全体の“臓器を若くする”ための「特別な物質」を出していることが、
最新の研究でわかってきました。』そんなくだりで始まった今回の放送も、まさにただの棒と
思っていた凡人の私には、とても興味深い、中身の濃いものでした。
骨芽細胞が作り出している「脳の記憶力を司る」オステオカルシン。このオステオカルシンは
「筋肉のエネルギー効率を高め」、「精力アップ」にも貢献しているそうです。そして免疫力
を高めるオステオポンチン。この2つが、実は人体の若さの門番をしているというお話。
スクレロスチンという骨細胞が出すメッセージ物質のバランスが崩れることによって起きる
骨粗しょう症…。骨細胞には「骨にかかる衝撃を感知する」という働きもあって、衝撃がある
かないかによって、新しい骨を作るペースを決めているらしいのです。
骨に「衝撃」がかからない生活を続けていると、骨細胞が「スクレロスチン」をたくさん出し
て、骨芽細胞の数を減らし、骨の建設を休憩させてしまうというのです。つまり運動をしない
で一日の大半を座って生活している現代人は、骨粗しょう症になりやすい状況下にあるという
訳です。
私の家内も昨年秋に骨粗しょう症の疑いありと診断されていたので、タイムリーなテーマで
した。年齢などに関係なく、気を付けなければならないという事がよく分かりました。また、
対処法としての週3回30分、ジャンプ運動と、筋トレで、骨に刺激を与える対策…見ていた
家内は、すぐにジャンプしていたので、ちょっと苦笑。でも、本人は切実なんでしょうねぇ。
番組では、骨が増え続けることで頭蓋骨の層が厚くなり脳を圧迫してしまうという難病患者が
紹介されました。厚くなる骨の層を薄く削る為に、脳の手術を4年に一度続けているという
話は、本当に可哀想で…。それでも、そんな難病患者自らが製薬会社に入り、病気を治す為の
研究をしている姿も映され、目頭が熱くなりました。良い対策が一日も早く見つかると良い
ですよね。
次回第4集は来月の第1日曜日かと思いきや、12月にやらなかったせいか、すぐまた次の日曜日
1月14日の放送となっています。第4集のテーマは【万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった】。腸に
ついては、家内が難病を患ったこともあって、普通の人よりは知識があるつもりですが、また
最新の情報が得られるのではないかと、今からとても楽しみです。また、録画して、しっかり
見たいと思います。
先日『トルデジアン』という過酷なレースについて書いたばかりですが、その後またNHKの
ザ・プレミアム『限界に挑め!天空の超人たち!激走日本アルプス』という番組を見てしまい
ました。日本にも過酷なトランスジャパンアルプスレースというものが存在していたのです!!
このレース…2年に1度お盆の時期に、日本アルプスで開かれるレースなのですが、なんと
日本海は富山湾をスタートしてから、3000m峰が並ぶ北アルプス~中央アルプス、南アル
プスと…次々と縦断し、太平洋側の駿河湾まで…約415㎞を、8日間以内に踏破するという、
日本一過酷な山岳レース。
劔岳、立山。薬師岳、槍ヶ岳、上高地…まずは日本海から出発して、普通は一週間かかる
この北アルプスのコースを2日で回らなければならないとか…。どう考えてもまともでは
ありません。
前人未到の全コース5日切りを目指す優勝候補の望月選手、その回を最後の挑戦と語るライ
バルの紺野選手、このレースに賭けるため仕事を辞めた男性や、亡き父の思いを胸に完走を
誓うサラリーマン、完走した例がないと言われる50代でのゴールを目指す男性など…、29人
の選手たちはみな、それぞれ熱い思いを持ってこのレースに挑んでいました。
平均年齢40歳。正直、そう若くもない人たちが、なぜ、過酷なレースに引き込まれていくの
か。身体が悲鳴をあげ、幻覚まで見えてしまう人も居るというのに、簡単には投げ出さずに
走り続けさせるものは何なのか…。見ている側からすれば、「もう駄目だろう」というシー
ンを何度も迎えながらも、諦めない選手たち。
自らを鞭打っても走り続ける姿は、「簡単に諦めてはいけない」というメッセージと勇気を
与えてくれるように思えました。平々凡々の日々を送っている私たちが忘れかけていた何か…
気づかせて貰えた気がします。
この番組を見損ねてしまった方、またいつか再放送される機会もあるでしょうが、なんと
DVDとしても販売されています。興味を持たれた方は購入、或いはレンタル屋さんで借りる
こともできますので是非ご覧になってください。勿論、日本アルプスですから、景観も大満足
いただけるものになっていると思いますよ!!
お正月、『ドクター・ストレンジ』という映画を見ました。「マーベル・コミック」のコ
ミックヒーロー『ドクター・ストレンジ』を実写映画化した作品です。ストーリーをいつ
ものWikipediaから簡単に書き出しますと…
ニューヨークの病院で働く天才外科医、スティーヴン・ストレンジが、ある日交通事故に
巻き込まれて、外科医としては致命的な、両手にマヒが残る怪我をしてしまいます。一瞬に
してその輝かしいキャリアを失った彼は、あらゆる治療法を試し、最後にカトマンズの修行
場カマー・タージに辿り着きます。
そこで神秘の力を操る指導者エンシェント・ワンと巡り会ったストレンジは、未知なる世界を
目の当たりにして衝撃を受け、ワンに弟子入りします。そして過酷な修行の末に魔術師として
生まれ変わっていくストレンジ。
そんな彼の前に、闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとする魔術師カエシリウスが現われ、
人類の存亡をかけた戦いの渦に巻き込まれていく…というお話。
映画は冒頭から圧巻の特撮で始まって、これまでの映画とは全く違った印象を受けました。
テンポも良く、楽しく見る事が出来ました。異次元に行ってからの展開は、ちょっと…と
思う所もありましたが、楽しもうという気持ちがあればそれで十分。
ということで、長かった年末年始の時間、皆さんはどう過ごされましたか?
長期休業もアッという間に過ぎて、今日から仕事始めになりますが、今年も宜しくお願い
申し上げます。皆さんにとって、ますます良い1年となりますように。