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感動の日本映画『風に立つライオン』を観ました。

2018-2-19 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、大沢たかおさん主演の映画『風に立つライオン』を観ました。この映画は実在する「柴田紘一郎」さんという医師のエピソードに刺激を受けた「さだまさし」さん自身が作詞・作曲をした作品を基に、主演を務めた「大沢たかお」さんが、原作小説制作を「さだまさし」さんに依頼をしたことで、2013年に小説が出版され、映画化までされたものです。

 

企画段階から携わった「大沢たかお」さんは、企画がなかなか進まなかったため、自らアフリカのドキュメンタリーの仕事を引き受け、それを「さだまさし」さんに見せたりもしたそうです。映画化作品の主題歌には、セルフカバーをした「風に立つライオン」を採用し、2015年2月18日にデジタル配信を開始。売り上げの一部は、「さだまさし」さんが1995年に立ち上げた「NPO法人ピーススフィア貝の火運動」基金を通じて、ケニアの医療施設などにおくられているとのこと。

 

肝心の映画は、3つの時間軸で進行していきます。中身はざっと、こんな感じです・・・。

 

…1987年。ケニアの熱帯医学研究所の所長・村上の元へ、2人の青年医師が派遣されます。青木医師と、飛行機に乗り遅れ、3日遅れで赴任した大沢演じる島田航一郎。研究所では研究が主目的ですが、現地人の患者の診察もします。

 

半年後、赤十字戦傷病院へ1か月の応援要請があります。1か月の任務を終える頃には航一郎の顔から笑顔が消えていました。幼い子供が麻薬を打たれることで戦場で受ける恐怖心を消され、兵士として人に向けて銃を撃つ世界…。病院で治療を終え出ていく人に、これからどうするのかと尋ねると、また戦場へ行くと答える退院患者…

 

明るさをなくした航一郎は、しばらくして、村上所長の計らいでケニアのマサイ村で最大のもてなしを受けます。すると、翌朝…まだ朝日も登らないうちから「頑張れ~!!」と叫び、気持ちを入れ替えていきます。

 

主役の航一郎は、映画の中で再三「頑張れ~!!」と一人叫びますが、これは群れに属さないライオンは辛いんだと…自分をライオンに例え「頑張れって自分に言っているんです」と映画の中で語っていきます。まもなく航一郎は、自ら、再び赤十字病院への転籍を志願します。

 

目の前で両親を殺害され心の傷を負ったンドゥングという少年との出会い…。まともに会話することを拒み、殻に閉じこもっていくンドゥング…。好きな事はと尋ねると、人を撃つことだと答える可哀想な少年でした…。クリスマスがやってくると、航一郎は、サンタに扮しプレゼントを渡していきます。ンドゥングには、なんと銃の玩具…。

 

銃を手にしたンドゥングは、涙ながらに心の内を開け、銃を火の中に投げ捨てます。本心を話してもらえた航一郎は、ンドゥングを強く抱き締め、もう一つ用意していた聴診器をプレゼントすると、医師になれと伝えていきます。9人の命を奪った自分に、そんな資格はないと涙する少年。だからこそ一生をかけて10人の命を救えと話す航一郎。ネタバレですみませんが感動のシーンでした。でも、映画のほんの一部のネタバレですからご了承ください。

 

映画は、航一郎の恋人とのやり取りや、子供たちとのやりとり、命がけで施設外の往診に出かけたりと見どころは沢山あります。映画のラストでは、冒頭の東北大震災で被害を受けた石巻の廃墟とリンクしていき、全てが繋がっていくと「さだまさし」さんの名曲が流れていきます。話したくて共有したくなってしまうラストですが、それは是非ご覧頂いて欲しいので我慢します。

 

子供の怪我だけでなく「命」そのものを守ろうと、危険な土地で命を注ぐ医者に感動される事間違いなし…良い映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

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