毎回一冊の雑誌にスポットを当て、その物書きの世界、文化を深堀りしていくBSタイプライターズという番組を御存知ですか? 毎回どんな本がチョイスされるのか楽しみな同番組では、人気の専門誌・雑誌に着目し、その雑誌を通して専門分野の世界を覗き見しながら体験&トークを展開していくのです。
雑誌編集のプロである編集長、ライターなど雑誌世界に精通する関係者の方々をゲストにお迎えし、現場にいるプロならではのエピソード・裏話などを伺いながらその独自の世界観に迫ります。視聴者の知的好奇心を刺激する、役立つ情報を発信するトークバラエティーなのです!
そんな番組が2024年2月3日に取り上げたのが、日本のヒット商品を紹介する流行情報誌【日経トレンディ】。30年以上に渡って発行されているビジネス情報誌にスポットが当てられていました。
「個人生活を刺激する流行情報誌」をキャッチフレーズに、現在トレンドになっている商品、サービス、ビジネスに関する記事を中心に掲載。毎年、年末号に掲載される「ヒット商品ベスト30」は、その年の世相を反映したランキングとして注目を集めている。毎年、年末のこの特集を楽しみにしており、ブログでも紹介させて頂いたりしております。
ゲストは澤原昇編集長。日経トレンディの成り立ちから、今後注目のヒット商品まで常にトレンドを追いかけてきた日経トレンディならではの話を聞かせて頂きました。皆さん切れ者の顔をなさっており、こうした人たちが記事を起こしているのかと思いました。
全く専門外の魚の特集などでは、1ヶ月で専門家レベルになるほどの情報収集を行うなど、その背景にマルチなプロフェッショナルの集団が垣間見えてなかなか面白い回となりました。過去の発刊からは、その時代の特徴なども浮かび上がって来て、それはそれで面白く見る事が出来ました。
番組を見終えて、過去の本をお取り寄せしたくなりました。何かは秘密です・・・。
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驚きの結末で、久々に凄い映画でした・・・。『女神の見えざる手』は、2016年に公開されたアメリカ合衆国の社会派サスペンス。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステインが務めています。内容はこんな感じ・・・
エリザベス(リズ)・スローンは政界で畏敬の念を持たれるほど有能なロビイストである。コール=クラヴィッツ&ウォーターマン社に所属する彼女はどんな依頼も成功に導いてきた。
ある日、リズの元に銃器保有に賛成する女性を増やして欲しいという依頼が舞い込んで来るが、彼女はその依頼に来た銃ロビー団体会長のビル・サンドフォードを冷たくあしらってしまう。アメリカ合衆国議会に対して最も影響力を持つ利益団体からの案件を蹴ったことで上司のジョージ・デュポンと口論になるも、彼女は銃の規制強化に賛成しており、考えに反する依頼を受けるつもりはなかった。
その夜に行われたパーティーを途中で抜け出し帰ろうとした時、リズは見知らぬ男から話しかけられる。彼は銃規制強化法案の賛成派に付くロビー会社ピーターソン=ワイアットのCEOロドルフォ・シュミットであり、リズを引き抜きに来ていたのだ。
翌朝、リズはミーティングの場で即日ピーターソン=ワイアット社に移ることを告げ、数人の部下と会社を去っていくが、片腕だったジェーン・モロイとは袂を分かつことになった。
会社を移ったリズは早速チームに指針を示し、ロビー活動を開始する。敵である銃ロビー(銃の規制強化反対派)は圧倒的な資金力を持ち、法案を通さないために必要な議員の数も少ない。劣勢にあるリズは様々な手を駆使して賛成派の議員を増やしていく。
だが銃ロビーも黙っておらず、リズ達に妨害工作を仕掛けてきていた。リズは機転を利かせてチーム内の裏切り者を見つけるが、それは自身が雇っている非公式のサポートチームによる違法な手段によるものだった。
リズの策は次々と効果を発揮し、着実に勝利へと近付いていた。そんな中で行われた元同僚であるパット・コナーズとのテレビ対談において、リズは独断でチームの一員であるエズメ・マヌチャリアンを銃被害者として衆目に晒す。勝つために手段を選ばないリズは、エズメを説得してコメントを発信させる。
会社に戻ってきたリズはロドルフォに非難されるが、自身が仕込んできた秘策を明かすことでその場を収める。一方で、優勢に転じるリズ達に危機感を持った銃ロビーはリズへの個人攻撃を画策していた。
そんな中、エズメが銃を持った男に襲われる事件が発生する。幸い大事には至らなかったが、彼女の命を救ったのは居合わせた一般市民による銃撃だった。リズはエズメを心配して会いに行くが、テレビ対談の件から不信感が燻っていた彼女はリズの下を離れてしまう。
事件を受けて世論は銃規制強化に反対する方向へ傾き、リズへの個人攻撃も始まった。リズが行った違法行為の証拠をジェーンが見つけたことをきっかけに聴聞会が開かれ、利用していたエスコートサービスの男性フォードまでもが証人として現れる。
別の日、聴聞会の結論が出される場において、意見を述べる機会を得たリズは勝つために手段を選ばなかった自身の非を認めるとともに、アメリカの政治が腐敗していることを批判する。続けて、ロビー活動における持論を語り始める。
・・・・・
米国の政界を舞台に、銃所持規制法案を巡って熾烈な駆け引きが展開しますが、そこでチャステインが演じるヒロインのロビイストは、敵対勢力から徹底的に追い詰められてしまい……。そんなヒロインが終盤、決死の反撃に挑むのがなんとも痛快な一本です。さまざまな伏線が終盤の大逆転劇に向かっていくうち、なだれ込みながらもつながっていくのが手に汗握り、見終わった後には走り抜いたような満足感に満たされます。
機会があれば是非ご覧ください。
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テレビ番組・CMのリサーチを行うエム・データは12月12日、今年のテレビのニュースやワイドショーで放送された話題別の時間を算出し「2023年TVニュースランキング」を発表しています。総合トップは「ロシア・ウクライナ情勢」、スポーツトップは「大谷翔平・異次元の活躍」、芸能トップは「ジャニーズ事務所問題」となりましたが、その他は・・・。
調査対象は、1月1日から11月30日まで、関東エリア(NHK総合、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ)の月曜日~土曜日、朝10時まで放送されているニュース/情報番組。対象番組にて放送されたニュースを露出時間で集計し、ランキングは「総合」と「時事、スポーツ、文化・芸能」の分野別で紹介されています。
話題になったものを思い返しながら、個々の無力感や社会の不条理、明るい希望や夢を与えてくれた人々も思い出しつつ、また2024年に向かって前向きに頑張っていきたいものです。
■2023年TVニュースランキング(総合)
1位 ロシア・ウクライナ情勢 133時間28分18秒 (時事)
2位 大谷翔平・異次元の活躍 121時間35分58秒 (スポーツ)
3位 侍ジャパン・3大会ぶりにWBC制覇 119時間06分03秒 (スポーツ)
4位 各地で記録的猛暑・大雨も 79時間32分22秒 (時事)
5位 物価高による値上げ止まらず 57時間13分00秒 (時事)
6位 イスラエル&ハマス・武力衝突 57時間00分31秒 (時事)
7位 新型コロナ5類引き下げ・3年ぶりの平時に 54時間24分23秒 (時事)
8位 「ルフィ」広域強盗事件 53時間25分07秒 (時事)
9位 台風6号&7号・ノロノロ台風で影響長引く 53時間22分11秒 (時事)
10位 北朝鮮・ミサイル発射など軍事行動強める 50時間18分43秒 (時事)
11位 ジャニーズ事務所問題 43時間46分14秒 (芸能)
12位 “10年に一度”の最強寒波・各地で影響 28時間11分26秒 (時事)
13位 福島第1原発処理水放出・中国は猛反発 26時間30分34秒 (時事)
14位 市川猿之助・両親の自殺ほう助で逮捕 25時間58分21秒 (芸能)
15位 台風2・3号相次ぎ接近・各地に線状降水帯 25時間53分02秒 (時事)
16位 ビッグモーター・不正請求などの問題発覚 24時間07分38秒 (時事)
17位 GW・コロナ規制緩和で賑わい戻る 22時間15分23秒 (時事)
18位 バスケ男子日本・48年ぶりに五輪自力出場 21時間51分40秒 (スポーツ)
19位 ラグビーW杯・日本は1次リーグ敗退 20時間44分48秒 (スポーツ)
20位 列島各地で地震相次ぐ 20時間26分00秒 (時事)
■2023年TVニュースランキング(スポーツ)
1位 大谷翔平・異次元の活躍 121時間35分58秒
2位 侍ジャパン・3大会ぶりにWBC制覇 119時間06分03秒
3位 バスケ男子日本・48年ぶりに五輪自力出場 21時間51分40秒
4位 ラグビーW杯・日本は1次リーグ敗退 20時間44分48秒
5位 プロ野球・阪神がリーグ優勝&日本一 17時間04分01秒
6位 夏の甲子園・慶応が107年ぶり優勝 12時間22分52秒
7位 八村塁・日本人初のNBA地区決勝出場 9時間18分54秒
8位 サッカー日本代表 8時間00分50秒
9位 バレー男子日本・W杯でパリ五輪出場決める 7時間30分26秒
10位 杭州アジア大会 7時間08分05秒
11位 吉田正尚・MLB移籍1年目から活躍 5時間38分40秒
12位 箱根駅伝・駒澤大学が総合優勝&3冠達成 5時間06分10秒
13位 世界陸上ブダペスト 4時間49分18秒
14位 羽生結弦・結婚もわずか105日で離婚 3時間58分18秒
15位 久保建英・CLやスペインリーグで活躍 3時間52分48秒
16位 バレー女子日本・W杯で五輪出場決定ならず 3時間35分28秒
17位 なでしこジャパン・W杯ベスト8で敗退 3時間11分46秒
18位 三笘薫・プレミアリーグで活躍 3時間01分16秒
19位 世界水泳福岡・ASで日本代表が好成績 2時間54分41秒
20位 加藤未唯・全仏OPダブルス失格も混合優勝 2時間38分09秒
■2023年TVニュースランキング(文化・芸能)
1位 ジャニーズ事務所問題 43時間46分14秒
2位 市川猿之助・両親の自殺ほう助で逮捕 25時間58分21秒
3位 藤井聡太・最年少七冠&史上初の八冠達成 19時間50分39秒
4位 宝塚歌劇団の女性死亡・パワハラが原因か 7時間17分44秒
5位 キンプリ・5人体制から2人体制へ 5時間03分10秒
6位 坂本龍一さん・死去 4時間47分33秒
7位 永山絢斗・大麻所持容疑で逮捕 4時間46分23秒
8位 カンヌ国際映画祭・日本映画がダブル受賞 4時間44分35秒
9位 谷村新司さん・死去 3時間55分02秒
10位 ryuchellさん・27歳で急死 3時間36分01秒
11位 笑福亭笑瓶さん・急性大動脈解離で死去 3時間33分31秒
12位 木村拓哉・主演映画大ヒット 3時間15分51秒
13位 映画「スーパーマリオ」国内外でヒット 3時間06分10秒
14位 Snow Man 3時間01分11秒
15位 映画「東京リベンジャーズ2」公開 2時間42分18秒
16位 広末涼子・W不倫騒動 2時間41分56秒
17位 「ムツゴロウ」畑正憲さん・死去 2時間31分16秒
18位 YOASOBI「アイドル」・世界的ヒット 2時間21分47秒
19位 なかやまきんに君 2時間11分31秒
20位 ハリポタ施設・としまえん跡地にオープン 2時間06分59秒
放送時間という基準で見ると、多くの人が何に注目していたのかが分かって、自分との違いや見落としていたものに気付かされたり、思いも様々になります。
ちなみにですが、姉妹サイトの方では、2023年ヒット商品 BEST30&2024年予測(日経Trendyより)について掲載させて頂いております。
色々とありましたが、今年も1年有り難うございました。2024年は穏やかな1年となり、皆様にとって良い1年となりますように。
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映画『ある男』は、平野啓一郎さんによる日本の長編小説で、『文學界』2018年6月号に掲載されたのち、2018年9月30日に刊行されました。第70回読売文学賞受賞。2022年に石川慶が監督を務め、実写映画化されました。第46回日本アカデミー賞で最優秀作品賞に選出された、とても深い味わいのある作品となっています。
「ある男」の妻となる里枝は、前の夫と離婚後、子供を連れて故郷に帰り、そこで出会った「ある男」谷口大祐と再婚。新たに生まれた子供と4人で暮らしていましたが、大祐は事故で他界してしまいます。ところが、長年疎遠になっていた大祐の兄・恭一が、遺影に写っているのは大祐ではないと告げたことから、夫が全くの別人だったことが判明します。かつて里枝を担当した弁護士・城戸章良は大祐の正体を追う中で、驚くべき真実に近づいていきます。
里枝の夫である大佑は、本人ではない・・・。温泉旅館の次男である大佑という男は、結婚していた男とは全くの別人であることを知る里枝。では、自分が愛したこの男は一体誰なのか?そのルーツを探っていくと見えてくるのは、戸籍交換をするブローカーの存在。大佑を名乗っていた男は、死刑囚の息子の小林誠という人物でした。死刑囚の息子という出自からどうしても逃げ出したかったのです。父親にそっくりな自分の顔を見るたびにどうしようもない苦しい衝動に駆られ、父親の顔を被った自分の姿を見ることがたまらなく嫌でした。
どんなに近しい相手でも、その人から「あなたはこういう人」と決めつけられてしまうと、それはその人にとってはすごく息苦しいこと・・・。どう生きていても父親の影がちらついていきます。暴力的な面を見せれば「死刑囚の父親」だからとレッテルを貼られます。小林姓から母親の旧姓に変えたところでどこかでバレてしまう・・・。呪縛のような名前から逃れるために、戸籍交換をしたのです。
人里離れた場所で生きていこうとしたところで、里枝と出会います。里枝は幼い子どもを亡くし、元夫と離婚・・・実家に帰ると父親が亡くなるという壮絶な境遇にありました。2人は程なくして愛し合い、結婚します。里枝のもう1人の子供と、2人の間にできた娘と4人で仲良く暮らしていました。過去を話さない男でしたが、その時間が幸せだったことは、里枝と息子の悠人とのやりとりでわかりますが、そこで暮らした4年間はとても平穏なものでした。
「こうやってわかってみるとですけど、本当のことを知る必要はなかったのかもしれません」・・・これは、真実を知った里枝が、城戸に言った言葉です。男と出会い、愛し合って、家族と仲良く過ごした時間は事実だったし、家族を愛していたし、そして愛されていたのですから。
城戸は、里枝からの依頼で調査を続けるうちに、自分の出自とも否が応にもむき合うことになります。在日3世という立場で、日本に帰化し、日本人の妻を持つ。日本人の生活に溶け込んでいるものの、出自がついてまわるのは、城戸も同じでした。殺人鬼の息子という、戸籍を変えてでも逃れたいと願うほどの出自ではないにしろ、義父のように在日に対する偏見のある人に出会ったり、外国人へのヘイトスピーチがテレビで報道されたりするたびに自分を意識せざるを得なかったのです。
色々な物事や過去に囲まれてその人自身の本質が見えにくくなる中、本当に大切なものは、そこにある「その人そのもの」を見てあげる事。一方的な思い込みから誹謗中傷が、そこかしこから溢れ出し、暴走し、心無い刃となって罪もない人まで傷つけていきがちな世の中・・・。もっと皆が思いやりのある世の中になっていって欲しいものです・・・。
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『ジョー・ブラックをよろしく』は、1998年に公開されたアメリカ映画で主演は主演はブラッド・ピットと私の大好きな俳優さんでアンソニー・ホプキンス。
ネタバレになりますがストーリーはこんな感じ・・・
大企業の社長である通称ビルは、ニューヨークの誰もが知る大富豪の老紳士。ところが、65歳の誕生日を間近に控えたビルは、「イエス」と呼びかけてくる幻聴に悩まされていた。ビルはスーザンが恋人ドリューに燃えるような愛情を抱いていないことに気がついていた。愛情を持たぬまま結婚することに不満を持つビルは、自分と妻との恋愛のような稲妻みたいな恋があること、そのような恋がなければ人生に意味などないとスーザンに伝える。そのままヘリがニューヨークに着くと、先ほどスーザンに伝えた言葉が幻聴として聞こえて不思議に思う。
ビルの教えを聞いたスーザンは、職場の病院に向かう前に、近くのコーヒーショップに立ち寄る。すると電話越しに相手を励ます声が聞こえ、その青年の会話を微笑ましく聞く。青年は田舎らから引っ越してきたばかりで、電話の相手は失恋したばかりの妹だった。恋愛は永遠じゃないという励ましの言葉にスーザンは共感し、そこから二人はすぐに打ち解け合う。別れを先延ばしにするために、青年はもう一杯コーヒーをスーザンに勧め彼女は了承する。スーザンは青年の名前も知らないままだったが、二人は互いに意識するようになる。しかし二人は次に会う約束をできずに別れてしまい、青年はその先の交差点で車に跳ね飛ばされてしまう。
その夜、誕生パーティーの打ち合わせのために、ビルは家族と食卓を囲んでいた。悩み事でうわの空のビルは、再び幻聴を聞き、玄関先に来ていると告げられる。玄関へと向かうと、ビルの前に青年の肉体に憑依した死神がいた。たびたび聞こえていた幻聴は死神の声であった。死神が乗り移った青年は、ビルに死期がきたと告げる。しかし死神は人間界に興味を持ちはじめていたため、ビルの死期を先延ばしする代わりに人間界の案内を要求する。その契約を了承したビルは、会食に集まった人々に青年(死神)をジョー・ブラックと紹介する。
突然現れたジョーを、アリソンと夫クインスは彼を好意的に受け入れる。遅れて現れたスーザンは、恋し始めていた青年が目の前にいることに驚くも、朝方とは一変してよそよそしい様子に落胆する。またビルの右腕であるドリューは、恋人のスーザンとただならぬ関係にありビルと親しいジョーに対して不信感を抱く。ビルはジョーとスーザンが知り合いであることを察し、死神が青年の体に憑依していることを知って驚く。
人間界が初めてのジョーは、屋敷の中を歩き回り、キッチンに置いてあったピーナッツバターやクッキーを気に入る。さらに歩き続けていると、迷い込んだ最上階のプールでスーザンと二人きりで出会う。よそよそしい態度は訪れたばかりの街に慣れていなかったためと釈明したジョーは、友達になってほしいとお願いする。この提案を受け入れたスーザンは、すでに心を開きはじめていた。しかし、スーザンのことを心配したビルは、ジョーに家族に関わらないことを約束させる。
・・・・・・・
とてもよく出来たストーリーで、その後の展開も面白く、感動のエンディングを迎えていくお薦めの映画です。何といってもアンソニー・ホプキンスの良さも余すところなく出ていて大満足の3時間でした。
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今回は、単なるボヤキ・・・独り言です。
散々ニュースとして取り上げられているのでJ事務所と言うだけで何の話かはお分かり頂けると思いますが、私なんぞがボヤいても何にもならないと分かりつつ・・・
何で社名を変えないのか・・・思い入れがある名前だからとか、知名度の上がって定着している名前だからとか、Jの名前がグループ名に入っているケースがあるからとか、色々な理由があって名前を変えずに来ていますが、最優先すべきは被害者への配慮と、そこに所属する芸能人への配慮なのではないでしょうか・・・。ちなみに私は関Jも好きなグループの一人ですが、グループ名が変わったって好きな事に変わりはありません。
所属タレントがJ事務所のと言われるたびに辛い過去を呼び起こさせてしまう事を、個人としてはとても良い人間であるにもかかわらずJ事務所所属と言うだけで特別視されて言葉尻を一々拾われてしまう事を・・・
昨日名称変更の可能性もある旨の発表がされたようですが、これまで関係者としてみんなに好かれていた人への誹謗中傷、ついにはJ事務所とオーム真理教を重ねる記事まで登場してきており、関係者への心配は尽きません・・・
ネスレの方が「みんな知っていたはず」という言葉にあるように、ガクトさんが「手のひら返し」と言うように、企業やマスコミ・テレビ局の対応も納得できるものではありません。日本に昔から問題として根付いてきた「いじめ体質」に似たものを感じてしまいます。
J事務所所属の好きな芸能人が沢山います。J事務所に所属するから好きなのではなくて、その芸能人個人として見て、その人間性に好意を持って好きになったというのが本音です。噂は知っていても、疑う事が出来なかった人も沢山居る気がします。勿論、関係者ではないので分かりませんが、全てお見通しだという言い方(知っていて知らんふりをしているだけ)を平然と口にする無関係な人には、本当に嫌悪感を抱いてしまいます。
10月から新しいクールに入っていくので、相当数の所属芸能人が排除されてしまうのでしょうが、それまでに、ジュリー代表取締役には退いて頂き、名ばかり社長の東山さん達が、本当の意味での被害者たちへの救済処置を思い通りしていけるよう、一日も早く事務所名も変えて、再スタートを切って欲しいです。
J氏による被害者の救済は勿論、沢山のファンに支えられて、活躍してきた所属芸能人の将来も守って欲しいと心から願っています。J事務所が変われないのなら、所属芸能人も勇気を持って退所していく事も仕方ない事だと思いますが、これからデビューを控えている子供たちの事を思うと、何とか上からの変革が必要かと思っています・・・
何を言っても効果のない独り言ですが・・・何とか良い方向に向かいますように・・・
先日経団連の十倉会長がJ事務所の創業者による性加害問題に対してこんなコメントを発してくれました。
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ただ個人としては、今回の問題は不祥事を起こした、ないしはコンプライアンス違反をした企業の作った商品・製品を買わない、不買運動をするというのとは少し違うように思います。タレントの方々は日々研鑽を積んでおられるわけで、いわゆる“もの”とは違います。
もちろん、「人権侵害・犯罪は断じて許さない」と企業の基本姿勢を内外に示すことは大変重要だと思います。ただ、このジャニーズのタレントの人たちはある意味被害者であって加害者ではありません。日々研鑽を積んでいる人の機会を長きにわたって奪うということはまた問題もあると思います。
だから、そういうことも含めて、被害者救済と再発防止、これに最大限どう取り組めばいいかということをもう少し、皆さんで検討すべきではないかと思います。」
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私は十倉会長の思いに賛同していますが、どうも無関係な人々によるバッシングが横行する世の中が非常に嫌で、ようやく認められてきた犯罪ですが、その問題解決の為に新たな被害者を産み出していくのは無しにして欲しいものだと思っています。散々関連記事が蔓延する中、触れたくはありませんでしたが、どうにもボヤかずにはいられませんでした。独り言にお付き合いいただき有難うございました。
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5月12日放送のガイアの夜明け「業務スーパーと日高屋」の回、ご覧になられましたか?
・・・人生まだまだこれからだ!〜名物創業者たち 新たなる挑戦〜 と題したこの回・・・
業務スーパーの地熱エネルギーへの思い
一代で人気チェーンを築き上げた"名物創業者"たちが今、新たな挑戦に動き出している。いまや全国1000店舗以上に広がった「業務スーパー」の創業者が、独立して挑むのは、何と新エネルギー開発!そして、人気中華料理チェーン「日高屋」の生みの親は、80歳を超えた今、新たなチェーン店作りに動き出していた。「人生で今が一番燃えている!」と、挑戦し続ける2人の創業者の"情熱"の源に迫っていました。
「業務スーパー」の創業者が挑むのは・・・“新エネルギー開発”!
安さと大容量を武器に、全国に1000店以上を展開する「業務スーパー」。この人気スーパーを一代で築き上げたのが、創業者の沼田昭二さん(69歳)。6年前に運営会社の「神戸物産」のトップを息子に譲って独立。「町おこしエネルギー」という会社を興して挑んでいるのが「地熱発電」です。「火山国の日本には可能性が大いにあるのに開発が進んでいない。次世代のために誰かがやらないといけない!」と沼田さん。
すでに九州で地熱の掘削作業を行っています。しかし、地下を掘ってもそこから地熱がとれる確率は2割ほど…。莫大なコストをかけてもすべてが無駄になることが多く、まさに“宝探し”なのです。そんな苦労の末、熊本県・小国町で、今年12月に、1基目となる「地熱発電所」が完成予定。年に最低でも1基作るのが目標の沼田さん。次なる地熱開発の候補地は、鹿児島県の湧水町。自然豊かで温泉地としても知られている町です。早速、現地に飛ぶが、思わぬ壁が…。70歳を前に、一から始めた“新・エネルギー事業”。様々な壁に立ち向かいながら“日本の未来”のために奮闘する姿に密着していました!
人気ラーメンチェーンの“熱血創業者82歳” 新たな繁盛店をつくる!
首都圏の駅前を中心に400店舗以上を展開する中華料理チェーン「日高屋」。“安さと親しみのある味”、そして“夜のちょい飲み”で成長してきました。私もよくお世話になっているこの人気チェーンを一代で築き上げたのが会長の神田正さん(82歳)。5坪の小さなラーメン店から始めて創業50年。去年、アルバイトから叩き上げの社員を新社長に抜擢しました。若い力に実務を任せ、さらにコロナ禍で落ち込んだ業績も回復してきた今、神田さんには新たな思いが生まれていました。
「安定してくるとつまらない。新しいことに挑戦したい」。そこで自ら“新たな繁盛店の開発”に乗り出していました。去年7月にテスト店舗としてオープンさせたのは、台湾料理を売りにした「台南」。神田さんは「活気のある“台湾夜市”を日本で再現したかったのです。ここで当たれば、新たなチェーン店にできる」と意気込んでいました。しかし、オープンしてから半年。売り上げが、予想の64%と苦戦…。どうしても失敗するわけにはいきません。神田さん自らテコ入れに動き始めました。
さらに82歳になった神田さんのもう一つの仕事が、自分が築き上げたノウハウやイズムを後進に引き継いでいくこと。これまで一人でやってきた「物件探し」もその一つです。部下と一緒に現場に赴き、直接その極意を叩き込んでいきます。そして、神田さんにはもう一つ、温めていたことがありました。それはこれまで苦楽を共にしてきた全ての社員たちへの、前代未聞のプレゼントでした!
詳しくは、是非バックナンバーからご覧頂ければと思います。素敵なお話でした。
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今年6月16日に放送されたガイアの夜明け「レジャーでニッポンを元気に!〜客を呼ぶプロ集団「刀」の野望〜」をご覧になられましたか?
「刀」とは、2年前「西武園ゆうえんち」のリニューアルを「懐かしい昭和の世界」という発想で成功に導いたのが会社です。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンをV字回復させたことで知られる森岡毅さんが立ち上げた「客を呼ぶプロ集団」です。その「刀」が去年から極秘に進めてきたのが、これまでにない「アウトドア施設」の開発。舞台は、近年観光客が激減しているという兵庫県の六甲山。企業の保養所を改装し、食をテーマにした"本能に刺さる"体験をウリにするそうです。衰退が進む地方でこうした施設を水平展開し、日本全体に活気を取り戻そうというのが森岡さんの狙い。知られざる挑戦の舞台裏にガイアのカメラが10カ月間密着し、「刀」の"野望"に迫る回でした。
リニューアルから2年…「西武園ゆうえんち」の“その後”・・・昭和30年代の懐かしい世界観を作り上げ、一大リニューアルを果たした「西武園ゆうえんち」。正直できた当初は「昭和?そんなの直ぐに飽きられるよ」・・・そんな風に思っていましたが、2年経った今も「刀」が集客戦略を担い、順調に客足を伸ばしているとのこと。リニューアル当初はレトロ好きの若い女性が中心だったそうですが、最近では子連れのファミリーも増えており、子供たちに大人気の児童小説「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」をテーマにしたアトラクションや本物の無線機を使用した園内周遊型の謎解きアトラクションなどを次々開発していたのです。
中でもユニークなのが、3月にオープンさせた「食堂車レストラン黄昏号」。レトロな雰囲気の食堂車を再現した体験型レストラン。各テーブルに設置されているのは窓の形をしたモニター。そこに四季折々の絶景などさまざまなシーンが映し出されるという仕掛けです。そんな食堂車レストランで「刀」はまた新たな体験を生み出そうとしていました。「イマーシブシアター」と呼ばれる、客自身も登場人物の一人となる“没入型”演劇。客足が減る3時頃に「アフターヌーンティー」とともに楽しんでもらう計画です。現場の指揮をとるのは、USJから刀に移ったクリエイティブディレクターの興山友恵さん。学生時代、ロサンゼルスで本場のエンターテインメントを学んだ興山さんは、海外で体験したイマーシブシアターの感動を日本の人にも味わってもらいたいと意気込みますが、飲食しながらどう没入してもらうかなど課題は山積みのようでしが、是非参加してみたいと思うものに仕上がっていました。
究極の“感動体験”をアウトドアで!ということで新施設開業の舞台裏にも密着しています。自ら主体となって施設の開発と運営を始めた「刀」。今年5月、神戸の六甲山に「ネイチャーライブ六甲」というグランピング施設をオープンしています。10年前まで50軒もなかったグランピング施設ですが、アウトドアブームやコロナ禍をきっかけに急増。去年だけで200軒以上が開業していて、市場規模は1000億円を超えるといわれています。そもそもグランピングは、アウトドア気分を味わいながらリッチな宿泊体験もできる施設。しかし、料理など全て用意されている場合が多く「本物のアウトドア体験」ができる施設は多くありません。そこで刀が考えたのが、用意されてはいるものの「あたかも自分で成し遂げた」という感覚が味わえる施設。中でも力を入れるのが「食体験」。骨付きの分厚いステーキ肉を客自身が焼き上げる、というのが目玉の体験。しかしプロでも焼くのが難しい厚切り肉を完全に任せては失敗してしまうため、客一組につき一人「グランピングアテンダント」というスタッフが付いて確実に成功するよう導いていきます。客に「自分自身で作り上げた」という“錯覚”を起こしてもらおうという狙いです。
こうした体験づくりを任されたのが濵武広士さん。開業まで1カ月、関係者を招いた試泊が始まります。ところがアンケートを見てみると、子供たちが喜ぶためか家族連れの満足度は高い一方で、大人だけで来る客の中に「食事を作ることが面倒」「体験になっていない」といった意見が多く見られたのです。さっそく大人の2人組で検証することにした濵武さん。打開策を見つけ、“本能を揺さぶる”体験を客に味わってもらうことができたようです。
沖縄テーマパーク計画始動!地方に人を呼ぶ“秘策”・・・刀のトップ、森岡さんが特に力を入れるのが、衰退する地方で体験価値を創造すること。東京や大阪など都心部への一極集中が進み、地方経済が低迷している状況に大きな危機感を募らせているのです。そんな中、刀史上最大のプロジェクトが始動しました。700億円をかけて沖縄の森の中にあるゴルフ場を改装し、大自然を活かしたテーマパークにするというのです。建設場所は沖縄北部の名護市と今帰仁村をまたぐエリア。那覇市のある南部は観光開発が進んでいますが、北部はほとんど手付かずの状態。隣接する本部町には人気の「美ら海水族館」があるそうですが、観光客のほとんどは名護と今帰仁を素通りしてしまうのが現状なんだとか。開業予定は2025年、自治体や地元企業も大きな期待を寄せる新テーマパークの構想は今後が見てのお楽しみですね。
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Mr.サンデーの特集コーナーに取り上げられたお話・・・
日本の社会を変えた15人の素人集団 誰もが知っている「アレ」の誕生秘話
それは今や47都道府県、全てに存在し、誰もが利用したことがあると言っても過言ではない。 そんな我々の生活に欠かせないものを誕生させたのは、全く異なる畑出身の素人集団。立ちはだかるいくつもの壁、それを乗り越えるために考えられた秘策の数々。 そして彼らは、戦後最大とも言われる大偉業を成し遂げていきます。 これは今では当たり前にあるものを、当たり前の存在にするために素人集団が繰り広げた挑戦の物語です。
今から52年前の東京で始まった。 鈴木敏文、清水秀雄の2人は、当時業界では17位という、とある中堅企業に勤めていました。2人は海外研修に参加し、アメリカを訪れた時に偶然知った「あるもの」」の存在が妙に気になり、記録を詳しく調べてみることに。 すると、2人が見つけた「あるもの」は、アメリカで徐々に増え続け、この時 実に4000も存在していました。日本に持ち込めば、新しいビジネスモデルになるのでは。 そう思った鈴木と清水は、アメリカで見つけた「あるもの」を日本に持ち込めないかと、上層部に掛け合います。すると…猛反発を受けたのだ!いくらアメリカに4000もあるとはいえ、日本とは文化も社会背景も全く異なる国でのこと。 同じものを持ち込んでも、日本人に受け入れられると思う者は1人もいませんでした。
どうしても諦めきれなかった鈴木と清水は、上司をなんとか説得し、アメリカで「あるもの」を展開している会社、サウスランド社に直談判に出向きます。 そして…8年で1200件展開することを条件にOKをもらい、売り上げのうち0.6%をロイヤリティーとして支払う契約を結んんでいきます。上司も渋々了承したものの、2人が勤める会社にとってもこれまで手がけたことがないプロジェクト。 そのため、子会社を設立し、新たな事業として始めることになりました。
資本金は親会社が出資してくれたものの、到底足りず、残りは2人が銀行からの借入や貯金を崩すなどして賄います。しかも、親会社の幹部たちは成功する見込みのない事業に人は出せないと、人材の提供までも渋りました。こうした事情もあり、親会社から鈴木たちの新会社に異動してきたのは…当時、労働組合の仕事に専念していた岩國修一、たまたま中途採用で入社したばかりの鎌田誠皓、この2人だけ。実は鈴木たちが始めようとしている事業には販売経験が必須。 そこで新聞の求人広告で人材を募集し、なんとか11人が集まったのですが、誰も販売経験がありませんでした。 実は、鈴木と清水も販売経験がなく、こうして、素人集団によって新事業はスタートすることになっていきます。
アメリカ・サウスランド社から27冊にも及ぶマニュアルが送られてきたが…そこに書かれていたのは、レジの打ち方や、釣り銭の渡し方など、販売に携わる初心者向けの手引きのようなものばかり。 アメリカで大成功を収めた秘訣のようなことは全く書かれていませんでした。つまり15人の素人集団は自分たちでマニュアル作りから始める事になってしまったのです。
そんな矢先でした。山本茂商店という酒店を経営していた23歳の山本さんから手紙が届きます。鈴木と清水が山本を訪ねると「そちらが始めようとしているお店のフランチャイズ店にしていただきたいんです」という申し出でした。山本は数年前に亡くなった父親の酒店を継ぐことになったのですが…その時は、まだ大学生。妹はまだ高校2年生、弟が中学2年生という状況で、酒を中心としてしか商品を扱えないことに、店の将来性がないかもしれないと感じたのです。そんな時、フランチャイズという形で同じ商売をしてくれる仲間を募っていた鈴木たちの新聞の募集欄を見たのです。
当時アメリカでは、フランチャイズ店は基本的に夫婦で経営することが望ましく、さらにどちらかが30歳以上の方がより社会的信頼をおけると考えられていました。でも、鈴木と清水は、新しい道に進みたいと考えている山本と自分たちの思いは同じだと感じ、契約を結ぶことを決意。こうして、第1号店は山本の店に決定したのです。オープン時が近づくにつれ、メンバーたちはさらに活気づき、みんなで1号店オープンを知らせるチラシを作り、近所に配って回りました。
今から49年前、1974年5月。 鈴木や清水ら、15人の素人集団から始まり、今や我々の生活に欠かせないほど日常に根付いた店、それこそが…日本初の本格的なコンビニ、セブン-イレブンでした。 そして、セブン-イレブン日本第1号店のオーナーこそが、この山本さんだったのです。
こうして、東京都江東区に完成した日本初のセブン-イレブン。記念すべきお買い上げ商品第1号は、サングラスであった。1号店の周辺に集中して店舗を増やすことで小単位の発注を実現。そして店舗数の増加がより一層の相乗効果を生んでいきます。さらに店舗を集中させる方式を用いることで、日本各地で徐々に店舗を増やすことに成功。日本のファストフードとなるパリパリした海苔が巻けるというおにぎりの考案。おにぎりのみならず、バリエーション豊かなお弁当や、冬の定番・おでん、本格的な味が楽しめるとセブンプレミアムの商品も当初は大反対されたものです。やがて、コンビニのおにぎりやお弁当の登場は、毎日食事の準備をする主婦たちを助け、女性が社会進出するきっかけのひとつにもなっていきます。
更に24時間、365日営業など、今のコンビニの常識を次々生み出していったことで、さらに多くの人が利用。その後も鈴木たちは多くの試行錯誤を繰り返しながら、独自に生み出した経営ノウハウをマニュアルとして蓄積。 セブン-イレブンは着実に店舗数を増やしていきました。ついにサウスランド社と契約する際の条件、8年で1200店舗出店という課題も1年遅れはしたものの、無時クリアすることができたのです。
当初、コンビニエンスストアを始めることに反対していた親会社もこの事実には驚きを隠せなかったという。親会社は、事業が進むうち、鈴木や清水たちを理解してくれるようになっていきました。その親会社こそ、御存知イトーヨーカ堂。 こうして鈴木たちの存在がコンビニの存在を当たり前のものに変えていったのです。
そして、彼らはもう一つ、素敵なことを成し遂げています。
1990年、アメリカでセブン-イレブンを経営していたあのサウスランド社が経営難に陥りました。 原因は同業他社との安売り競争など、複合的なものでした。その中でも大きかったのが、各店舗の売れ筋商品とは関係なく、本社の都合で商品を発送していたこと。その結果、在庫が山積みになる問題が発生していたのです。
そんな中、サウスランド社に鈴木と清水が訪れ、日本で培ったノウハウで会社を無償で救ってみせると言いました。鈴木たちは店舗の従業員が自分たちの意思で品薄になった売れ筋の商品を発注、配送してもらうという日本独自のノウハウで、アメリカのセブン-イレブンの既成概念を壊していきます。怒涛の如く常識を打ち破る鈴木についた異名は、ハリケーン・スズキ。そして、鈴木たちが介入してわずか3年で、サウスランド社は、およそ36億円の利益を上げるまでに復活。これは、アメリカ戦後最大の再建劇として語り継がれています。
1号店の時は2000だった商品数も、現在では3000品目も扱う様になりました。
2001年に始めたコンビニのATM。これにより24時間、いつでもお金を下ろせるように。 この他にも、電気・ガス代などの支払いがコンビニでできる収納代行サービス。また、小売店舗の少ない地域のために、移動販売サービス『セブンあんしんお届け便』も開始。実はこのサービス、2011年3月に起きた東日本大震災時に力を発揮したものです。
今年で50周年を迎えたセブン-イレブン。先日、記念すべき節目を祝す式典が行われました。 その中で、この式典に合わせて撮影した鈴木のインタビュー映像が流れ、創業当時について語られていました。
「たまたま運が良くてタイミングが合った。みんなの協力を得たこと、すぐに共鳴してくれたこと。そういう人がいないと広がらない。私は(セブン-イレブンが成功した)大きな要素だと思う。常に新しい事に挑戦する。それにはなんといっても質。質というのはいくら挑戦してもこれでいいってことはない。逆にゴールがないから挑戦できる。」
前から御存知だった方も多いかも知れませんが、素敵なお話ですよね。
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会社が駄目なのは社長が駄目だからだという話で気付かされた
今年の4月20日に放送されたカンブリア宮殿【"関西の老舗"破綻からの復活劇】の回、ご覧になられましたか?噂で聞いたことがある…もしくは既に食べているであろうあの見た目も味も「ほぼカニ」の大ヒット商品【ほぼカニ】を世に送り出したカネテツデリカフーズさんが今回の主役。
1975年をピークに市場は右肩下がり、今や半分の規模にまで縮小しているという水産練り製品市場ですが、苦境の業界にあって、見た目も味も本物のカニそっくりというカニカマ「ほぼカニ」で新たな市場を創ったのが、兵庫県の水産練り物メーカー・カネテツデリカフーズさん。さらに「ほぼホタテ」や「ほぼうなぎ」「ほぼカキフライ」など、本物そっくりの"フェイクかまぼこ"を次々発売し、売り上げを伸ばしています。カネテツをけん引するのが会長の村上健。創業家の娘婿として3代目社長となるも、リスク管理の甘さから1998年に経営破綻しましたが、見事に復活。地獄を見た3代目の奇跡の復活劇が今回のメインです。
カネテツが2014年に発売した「ほぼカニ」。タラのすり身を使いながら、カニのアミノ酸分析を行って100回近くの試作を重ね、本物のカニに近い味を再現。繊維の向きやほぐれ感なども徹底的に研究して、食感も本物のカニに近づけていきました。昨年、「日本ネーミング大賞2022」の最優秀賞を受賞しています。名付け親は開発当時に社長だった現会長。試食した時に「これ、ほぼカニやん」と言った言葉をそのまま商品名にしたといいます。「ふざけすぎ」と反対する社員もいたそうですが、誤解がないようパッケージに記載した「※カニではありません」がSNSで話題となるなど、若者を中心に大ヒット。長年右肩下がりだった練り物業界で売り上げは発売当初の5倍と急増しています。その後もカネテツは本物そっくりのフェイクかまぼこを次々発売。「ほぼシリーズ」として人気を集め、シリーズ累計6700万パックを売り上げているのです。
1926年に創業したカネテツ。イメージキャラクターである鉢巻姿の男の子「てっちゃん」は関西で絶大な知名度を誇っています。現会長は1989年、創業家の娘婿として36歳で3代目社長に就任しましたが、仕入れの7割を任せていた卸業者の社長が突然行方不明になり、手形取引で先払いしていたカネテツは資金繰りが悪化。負債総額170億円を抱え、神戸地裁に和議(現在の民事再生)を申請して、経営破綻してしまいます。
責任をとって専務に降格した現会長は再建途上の2002年に社長に復帰しましたが、再び窮地に陥ってしまいます。ある社員が冷凍食品の賞味期限を書き換えて出荷したことが報道され、取引先の信用を失ったのです。どん底に落ちた現会長を救ったのが、稲盛和夫氏の講話。「今、あなたの身の周りに起きていることは、すべてあなたの心に原因がある」。それまで不運が重なったと嘆いていた現会長でしたが、経営者として未熟な自分に全ての原因があると悟っていくのです。社員と共に工場で働くなど一からやり直した結果、2004年には一般債権者に全額繰上げ返済を完了。廃業寸前だった会社を、次々とヒットを生み出す会社へと蘇らせたのです。
今年の2月23日にNHKで放送された【雪印 2つの事件】でも企業の破綻と復活に関する話が取り上げられていましたが、こちらはご覧になられましたか?「失敗」への道のりを丹念にたどることで、「失敗から学ぶ」特集番組の第2弾でしたが、かつての乳製品のトップメーカー・雪印が取り上げられれていました。2000年と2002年、わずか2年足らずのうちに立て続けに起きた2つの不祥事で事実上の解体に追い込まれた雪印グループ。なぜ事件は起きてしまったのか? 企業にとって、組織にとって、大切なこととは何か? 2つの事件、そして信頼回復と再生にかけた20年の取り組みを追った番組です。
コロナ禍で苦境に立たされた中小企業は数多いと思います。支援金が得られ無利息の借入金が手に入れられたりと、何とかどん底をしのいできた企業も多いのではないかと思います。今、コロナも普通の扱いにレベルダウンし、日常を取り戻しつつありますが、借入金の返済が始まるのはこれからの話です。大変な企業も沢山あると思いますが、社員一丸となって何とか乗り越えて日本の底力を見せて欲しいものです。
村上龍の編集後記で、今回のカネテツさんについてこんな風に書かれていました・・・
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1998年、経営破綻した。2002年、賞味期限の改ざんが発覚。弁済まであと少しという事件に社内は揺れた。「倒産でもへこたれなかった社員がだめになっていった」稲盛氏の講話を読んだ。決して不運が続いたのではなく、経営者として未熟な自分自身が危機を招いたのだとわかった。1からやり直そうと、社員と働き、昼休みは社長室の床に寝た。被害者意識を改めたことで、事態が好転しはじめた。「ほぼカニ」は、奇抜なネーミングで瞬く間に人気商品に。村上(現会長)さんの明るさが、すべてを救ったような気がする。
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そんな村上(現会長)さんの金言は、こうでした・・・
『何のために 経営するのか』
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