先日、【菜の花の沖縄日記】という沖縄テレビのドキュメンタリー番組を見ました。同番組は、日本民間放送連盟賞 テレビ報道番組部門の優秀賞 に選ばれると共に、第38回『地方の時代』映像祭2018グランプリも受賞している、素晴らしいドキュメンタリー番組です。
石川県・能登の中学を出た15歳の少女「坂本菜の花」さんは、いじめにあっていたこともあって、進路は好きな所へと両親に任せられ、親元を離れて、沖縄の「珊瑚舎スコーレ」というフリースクールで3年間を過ごすことになりました。「心の距離を縮めたい」という女の子が、料理店で働きながら、珊瑚舎スコーレというフリースクールに通い、沖縄の人々との交流を通して、この島ではずっと「戦争」が続いていることを肌で感じ取っていきます。
菜の花さんは、こうした貴重な体験を故郷の新聞のコラム【菜の花の沖縄日記】に書き続けました。この作品は、基地政策によって人々の暮らしが脅かされる沖縄の現実…、その中にあって希望を抱き、生きる若者を追った、忖度のないドキュメンタリー番組です。
坂本菜の花さんと番組ディレクターとの出会いのきっかけは、3年前、彼女が通うフリースクールに併設されたお年寄りが通う夜間中学を取材していた時の事です。その時の学校の掲示板には、菜の花さんが書いたコラム「菜の花の沖縄日記」(北陸中日新聞掲載)第1号がありました。タイトルは「おじい、なぜ明るいの?」。そこには、菜の花さんが中学3年生にして、オスプレイヘリパッド建設反対運動が続く東村高江集落をこの目で見たいと思い訪れたこと、そして、出会った人々と交流を通して感じたことが素直な言葉でつづられていました。
それから3年間、彼女は沢山の沖縄の人たちと出会い、さまざまな場所に自ら足を運び、感じたことを書き続けていきます。高江、辺野古、そして、米軍属による女性暴行殺害事件に至るまで…。事件で犠牲になった20歳の女性と歳が4つしか変わらない坂本さんが紡ぐからこそ、その言葉は重く、読む人の心を揺さぶるものとなっていきました。
また、彼女が通う学校に併設された夜間中学に通うのは、73年前の戦争で子どもの頃学ぶ機会を奪われたお年寄りたち。そうした人々との交流を通して彼女は、沖縄では「戦争」がずっと続いていることを肌で感じ取っていきます。彼女のまっすぐな瞳を前に、基地問題について沈黙しがちな多くの沖縄の大人たちが本音で語っていきます。彼女を追って取材に行った先々で、事件事故のニュースだけでは伝えられない、人々の心の痛み、生活が政治によって壊されていく現実を捉えられたように思えたと番組スタッフは話しておられました。
沖縄の言葉・ウチナーグチには「悲しい」という言葉はないと言います。悲しいに近い言葉は、「ちむぐりさ」と言い「人の痛みを自分のものとして胸を痛め、一緒に悲しむ…」という意味だそうです。
先日、沖縄の慰霊の日を迎え、読まれた詩。若い人だからこそ伝えられる素直な気持ち。基地反対の投票も、投票率の事を取りあげて民意を語る人も居ますが、同じ沖縄の中で移転する基地について、思いやりある人たちが、自分の立場だけを優先させて、「移転させろ!」「ここに作るな!」って我儘な事は言いにくいですよね。もしも、投票が「沖縄に作るな!」というものであったなら、結果は明らかだった気がします・・・。
今回の【菜の花の沖縄日記】という番組。見られなかった方は、是非、再放送の機会に見て頂ければと思います。他人事としてしか感じにくい現実を、しっかり知る事が出来るのではないでしょうか…。そうそう、菜の花の沖縄日記は、書籍にもなったようですので、本を買って読むのもお薦めです!!
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4月18日放送のカンブリア宮殿『京都の老舗 茶筒の生き残り術』の回、ご覧になられましたか? 創業140年、京都の老舗が作る「手づくり」で、しかも創業当時とほとんど変わらない製法で作られているという"茶筒"が注目を浴びているんだとか。手間のかかった、その茶筒はデパートで実演販売すると1個1万円以上もする高級品にもかかわらず、1日50個以上売れてしまう…そんな茶筒を世の中に送り出しているのが今回の主役『開化堂』さん。蓋をのせるだけで、ゆっくりとピタッと閉じていく様は、それだけで芸術的でした。
開化堂の創業は1875年。明治初期にイギリスから輸入され始めたブリキを使って、丸い茶筒を作り出したんだとか。高度成長期に入ると、機械化による大量生産・大量消費が進み、いつしか時代の波に取り残されてしまいます。それでも手作りにこだわり続け、先代のお父さんは「こんな仕事あかんようになる。サラリーマンになれ」と言ったんだそうです。
しかし、6代目の現社長は、ある外国人が茶筒を購入していく様子を見て教えられたのです。「茶筒だからと言って、中にお茶を入れなくても良い」という柔軟な発想を。一時は廃業を覚悟した茶筒の老舗が心機一転、海外での可能性に気づき、海外に飛び出し大絶賛されて復活。アイデアが広がったことで、海外の売上は全体の30%を占めるんだとか。
今や京都で人気のカフェを経営、大手電機メーカーと組んで茶筒のスピーカーを作るまでになりました。この茶筒のスピーカーに興奮しているアシスタントの小池さんの反応もなかなかのものでした。日本で初めて金属製の茶筒を作ったといわれる開化堂さん。その茶筒はすべて職人による手作りで、シンプルに見えても、工程は130以上もあり、その見た目の美しさから、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に永久収蔵されるまでになっていました。
また、番組の後半で紹介されていたGO ON(ゴーオン)というユニット。(ゴーンではありませんよ。)このユニット、伝統工芸の先行きに不安を感じる京都・伝統工芸の若き跡継ぎたち、西陣織12代目や朝日焼16代目など6人が生き残りの為に組んだもの。お互いに協力して、伝統工芸に新たな命を吹き込み、世界のマーケットに向けた新しい商品づくりに動き出していました。頼もしいユニットです。GO ONのサイトには、こんな事が書かれていました。
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伝統工芸から、多分野の結節点を拡げていく
京都を拠点に、伝統工芸を受け継ぐ6名の活動、「GO ON」。伝統工芸を軸とし、アート、デザイン、サイエンス、テクノロジーなど、幅広いジャンルとの接点をつくり、橋渡しとなるプロジェクトも展開しながら、伝統工芸のさらなる可能性を探っていきます。
未来をつくる活動を通して、これからの時代の豊かさを考え続けます。
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いつもの社長の金言…今回は2つ。
「今と同じ事を100年後も続ける」
そして、「戻る場所があるから ジャンプできる」
長年営んできた老舗としての"こだわり"、確かな土台がある。だからこそ、チャレンジすることを恐れず、駄目だったら戻れば良い。戻る場所があるからジャンプできる。伝統工芸の底力を感じさせてくれるお言葉でした。茶筒…欲しくなっちゃいましたよ。
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5月23日放送のカンブリア宮殿『楽しくなければスーパーじゃない!買い物でワクワクさせる...リアル店舗の逆襲』の回、ご覧になられましたか?オール日本スーパーマーケット協会会長を務めていた荒井伸也さんは有名で、知らないうちに映画『スーパーの女』で、その中身を知った人も多いのではないでしょうか。
1996年に公開された伊丹十三監督の『スーパーの女』。地域の信頼を失ったスーパーを、主人公が客目線で改革していく作品でしたが、この映画で紹介される改革のモデルになった店こそ、他でもない「サミット」というスーパー。実はサミット、効率化だけでなく、客に嘘をつかない「正直経営」をモットーにしてきた会社で、かつては、業界のトップランナーと言われる程の地位を築いていました。
ところが、現社長の竹野さんが社長に就任した頃のサミットは、その成功体験に囚われるあまりに「平凡なスーパー」になっていたとのこと。どこにでもあるスーパーだったサミットを更に“新しいスーパー”へ変貌させた現社長の竹野さん。
竹野さんがサミットのスタッフの気持ちを大きく変えたのは【白紙のチラシ】でした。値段を書かないその【白紙のチラシ】は、竹野さん自身の考えだとうことを伏せて忖度させない形で持ち掛け、反対される中、押し切って投入しますが、その【白紙のチラシ】が大ヒット。常識破りの【白紙のチラシ】がアイデアの生まれやすい環境へと変化するターニングポイントになったのです。竹野さんは、「人を動かすなら、振り子を一旦大きく振り切る事で、改革が進みやすくなる」という事を言っておられました。
コンビニやドラッグストア、ネット宅配が近年、食品販売を強化してきた影響で、売り上げが伸び悩んでいるスーパー業界。そんな"スーパー冬の時代"にありながら、竹野さんは、既存店の「売上高」と「客数」の伸び率で、2年連続の日本一を達成。竹野さんが都内を中心に115店舗を展開する「サミット」の社長に就任したのは3年前の事でした。竹野さんは「サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくする」というビジョンを掲げ、社内改革を推し進め、サミットを生まれ変わらせてきました。
今年3月末にオープンしたサミットの新店。実は、これまでのスーパーとは全く違う店の作りになっています。「ワクワク戦略」と称して打ち出した3つのポイント。
その1…できたて惣菜。入り口すぐの売り場は300種類が並ぶ総菜コーナー。しかも、その8割は売り場の目の前にあるガラス張りの調理室で作られ、出来たてをそのまま売り場に並べています。総菜の材料は賞味期限が近付いたものではなくて、売り場の新しい商品を使っているので、他にないアツアツ総菜を目当てに、多くの客がサミットを選んでいるんだとか。
その2スーパーだけど専門店。「部門横断のコラボ商品」や「専門店顔負けの鮮魚売り場」…魚売り場には名前も聞いたことがないような珍しくて美味しい魚がたくさん並んでいるのです。
その3 客目線の品揃え。家族用は勿論の事、お年寄りや一人暮らしをターゲットにした4分の1サイズの商品も多数用意し、使い勝手の良いように、かさばらない様に…とトレーを止めて直接袋詰めしていくなど買う人の気持ちをくんでいくのです。
好きな食品の試食ができる「おためし下さい」は、週替りの試食コーナーで、お客が商品を希望することもできて、仕掛けが満載でした。お客の声を聞きながらそれに応えてきたからこそ伸びてきたサミット。
竹野さんが目指すスーパーマーケットの未来像…それは「買い物をする場」という概念を超えた「地域のコミュニティー」。それこそが宅配やネット販売が食品販売に進出する中で、リアル店舗が生き残るための“必須条件”と考えているのだそうです。その為に設けられた休憩スペースではお客様同士が触れ合い、案内係という担当者は買い物をサポートするというよりも、むしろ積極的にお客様と触れ合い、「その人に会いたい」と思われる存在へと…。
ワクワクさせられるスーパー『サミット』…我が家から少し離れた店舗を1つ知っているので、一度覗いてみたいと思ったのでした。
いつもの「社長の金言」は、途中にも出てきたこの言葉
【人を動かすなら “振り子”を振り切れ】
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ちょっと前、新聞の記事に、こんな事が書かれていました。【クラウドゲーム進化中!!】ゲームの進化と聞いたら、ゲーム好きな私は耳がダンボになってしまいますが・・・日本が優位だったゲーム市場に大手ITが次々と乗り込んできたというお話です。
アメリカで6月11日に開幕された世界最大級のゲーム見本市「E3」に合わせて、IT大手が相次いで、スマートフォンなどで楽しめる「クラウドゲーム」への参入を発表したそうな。クラウド上のサーバーの処理能力や通信環境の変化で、専用機がなくてもゲームができるようになってきた事が大きな理由。任天堂やソニーといった日本勢が存在感を誇ってきたゲーム市場に、海外のIT大手も参入することで、新たな主導権争いが起きてきたというのです。
アメリカ・マイクロソフトは9日、ロサンゼルスでクラウドゲームの新サービス「Xcloud」を10月から北米向けに始めると発表。マイクロソフトと言えば、もともと専用機「Xbox」を手がけており、言うまでもなくインターネットで膨大なデータをやりとりするクラウドの技術にも強い。
マイクロソフトは、同日7年ぶりとなる次世代の専用機を来年2020年冬に投入する事も表明しています。「SCARLETT」という名称で開発を進めているらしく、グラフィック性能を現行のXboxの4倍に高め、クラウドゲームにも対応させていくらしいのです。
また、Googleは更に数日前の6日に新サービス「Stadia」の概要を発表しています。幹部は「利用者は、ゲーム専用機ではなく、グーグルのデータセンターを(情報処理の)基盤に使う」と強調。手軽にゲームを楽しめるサービスを11月から欧米14カ国で始めるんだとか。
あのアップルも、有料ゲーム事業参入を表明しており、IT大手の相次ぐ参入は、スマホなどの高性能端末が幅広く浸透し、背後で動くクラウド上のサーバーも大きく発展してきた事から実現してきたお話。重たい荷物だった携帯用電話機から進化を続け、スマホが登場する事でPC機能まで持ち運べるようになってきましたが、今後は娯楽にまで貢献する事で、更に加速して通信環境の進化が期待できそうなお話。
ひと昔前は、プレイヤーが手元の操作で指示を出し、それに沿った動きを「映像」として受け取るまでにはイラつくほどタイムラグがあって、どうしても臨場感がなくなってしまう為に、スマホはパズルやじっくりできる旧タイプのRPGになりがちでした。ところが、課題とされたタイムラグが解消に向かい、次世代高速通信規格「5G」の登場で、今や操作と映像のやりとりが瞬時にできるようになってきました。
今でさえ、電車などで周りを見回すと、スマホでゲームをしている事の多い事多い事…というのに・・・。今後は、そんな光景も更に拡大し、町のあちらこちらで「ちっ!」とか「くそっ!」とか「ふぅ・・・」とか・・・いろいろな小声が聞こえてくるようになるんでしょうか。スマホによる脇見運転での自転車や自動車の事故、スマホの使い過ぎによる『スマートフォン症候群』。肩こりや首のこり、腱鞘炎、眼精疲労、視力低下、ドライアイ…果てはうつ症状まで・・・。
気軽・お手軽に質の高いゲームができるのは有難い一方で、それに夢中になることで起こる様々なトラブルへの対策も、しっかり取り組んでいきたいですよね。
2019年2月のスマホ利用率は全体で85%超え、10代~20代では約9割、40~50代も8割超、60代ですら7割に迫っているという現状・・・。様々な連絡伝達事項まで利用されるようになってきているので、持っていないと1人だけ取り残される危険性だって生じてきているのです。こんな事を考えていると、進化も怖くなって来たりしませんか?
切れやすい人が増えたり、仲間で集まっているのに、皆がスマホの画面に見入って、直接の会話もない世界・・・。やがては、それが普通の当たり前になっていくのでしょうか???
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1ヶ月ほど前に放送されたカンブリア宮殿「倉庫の概念変えた異色経営者」の回、ご覧になられましたか?「倉庫」と言うと、企業の為に預かった荷物を保管し、それを出し入れする所というのが一般的なイメージですが、寺田さんの本社倉庫を、アシスタントの小池さんが訪ねてみると、全く違う世界がそこに広がっていました。
お客の多くは国内外の富裕層と言う話ですが、どんな人が何を預けているかは、一切明かされていないという世界。厳重管理の倉庫の中を、借り手の1人に特別に見せて頂くことになりますが、美大教授でコレクターでもあるその人は、サラリーマン時代から400点もの美術品を収集、その多くを、常時20℃ 湿度50%に管理されている美術品倉庫に保管。ゴージャスな倉庫には、なぜかソムリエまでいて、なんと管理の難しいワインセラーまであったりする贅沢な空間でした。
こんなユニークな倉庫会社を率いる人物は、今まで殆どメディアに出たことのない、中野さん74歳。とても高齢には見えない切れ味のある若い印象を与えるお方でした。2012年に創業家から託されCEOに就任。それまでは企業の品物を預かる“下請け”で、巨大倉庫会社と価格競争を強いられていましたが、わずか7年で変革したのが中野さんです。
中野さんが行った改革は、倉庫の中にとどまらず、羽田からほど近い、運河沿いにある天王洲エリアに、30万平米の倉庫を持ち、そこを丸ごとオシャレな街に変身させてしまいました。
街の建物の壁面には巨大な壁画が描かれ、カフェは、親子連れやカップルで満席。週末には新鮮な野菜が並ぶマルシェや、ラジオの生放送をするブース、運河沿いの「ボードウォーク」など、誰もが来たくなる風景が広がっています。7年前は殺風景な倉庫街でしたが、続々と人が集まるようになり、天王洲エリアのブランド価値を高めることにも成功していたのです。
「値段だけで決められ、他と比較されるのではなく、自分で価格を決めるために、付加価値を持たせる」
…そう語る寺田倉庫の中野さんは、段ボール1箱から預かってくれる個人向けの“ミニクラ”という倉庫サービスも考案し、38センチ四方の段ボールに荷物を詰めて送るだけで、1箱月額250円で入れたものを一つ一つ写真に撮ってデータ管理までしてくれるというサービスを始め、そのままヤフオクに出品することも出来ることもあって、みるみる利用者が増え現在では、2,000万品を保管・管理しているとのこと。
倉庫の常識が覆る仰天“倉庫ワンダーランド”…なかなか面白く観させて頂きました。以前、他の番組で寺田倉庫の事は知っていましたが、こんなに多方面に独創的な展開をしているとは思いませんでした。いつもの社長の金言は【5年ごとに仕事を見つめ直せ】でしたが、こうした金言の持ち主だからこそ、こん独創的な展開を短期間で成し遂げられるのでしょうね。良い刺激を貰えた気がします!!
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『尊重すること』
あなたは 容姿淡麗ですか?
あなたは 頭脳明晰ですか?
あなたは 明朗快活ですか?
あなたは 欠点のない人ですか?
あなたは 完璧な人ですか?
誰にも欠点や不足しているものがあるはず
なのに何故、欠点や不足しているものを見つけて
バカにしたりひどい仕打ちをするのですか?
みんな心を持った同じ人間です
みんな同じように傷つく心や身体なのだから
差別や偏見を無くしてください
どんな人であっても、尊重できる人でいてください
そして、同じように、自然や動物達も尊重できる人でいてください
お互いの命を全うできるように
お互いの命が生かされるように
詩集「道しるべ」より
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5月16日放送のカンブリア宮殿『豆苗をブレイクさせて年商100億円!廃業の危機からスプラウトで農業を変える』の回、ご覧になられましたか?98円という安定した低価格で、簡単&おいしいレシピで急速に人気を拡大しているという豆苗。我が家でもオカメインコの健康食材としても活躍しています。
そんな豆苗の仕掛け人とも言える村上農園さんが今回の主役でした。この村上農園は、現社長の親戚である村上秋人氏が1978年に私の生まれ故郷でもある広島で創業された会社です。お刺身の横に添えられる紅タデから、カイワレ大根の生産へとビジネスを広げ、カイワレ大根の生産で日本一となった会社です。
そんな村上農園を襲った最大の危機が、現社長が入社して3年後の事。覚えておられる方も多いのではないかと思いますが、1996年に起き、死者まで出したO-157による食中毒事件。管さんの「感染源がカイワレ大根ではないか」という発言から、『風評被害』という言葉が注目され、全国多数のカイワレ大根の生産者が廃業へと追い込まれてしまったあの事件です。
勿論、生産の殆どがカイワレ大根だった村上農園も廃業の危機に立たされてしまいます。しかし村上農園は、試験的に育て始めていた豆苗の生産に一気に注力し、豆苗市場を拡大。さらにアメリカで発見されたブロッコリースプラウトの体に良い作用に目をつけ、その研究者であるタラレー博士を説得。
高品質なブロッコリースプラウトを作るための独占的ライセンス契約を結び、一気に反転攻勢に打って出たのです。栄養価の高い新芽を使ったスプラウトは、最近の健康需要にも乗って急拡大し、村上農園の年商も今では100億円に迫る勢いなんだとか。キャベツやレタスなどの野菜は気候に影響されやすいものですが、このスプラウトは安定供給を実現しようとしています。
現在、国内8カ所にある村上農園の生産拠点。その広大な施設では、生育期間2週間程度の豆苗が、水やりから搬送まで、高度にオートメーション化された設備で次々と生み出されていきます。そして、気候の違う各拠点では、ミリ単位で生育状況をチェックし、徹底的に均質な野菜を作るため、日々スタッフが汗を流していました。村上農園の製品である限り、生産拠点が違うからという理由で、出来あがる商品の品質に差があってはならないという考えからでした。
村上農園は2012年、沖縄の企業と合弁会社「沖縄村上農園」を設立し、沖縄でも豆苗などの生産に乗り出しました。夏場の葉物野菜の自給が厳しいなど沖縄の野菜事情を改善することと、地元企業に高度な生産ノウハウを提供するという新たな枠組みを「沖縄モデル」とし、それをステップとして世界も視野に入れたスプラウト野菜の生産ビジネスを拡大しようと考えていたのです。
作物困難な沖縄を救う野菜ということで地元の農家に大きな期待と勇気をもたらしていました。さらに現在、東北にも新工場を建設中の村上農園。農作放置の土地が増える中、農業に新たな息吹を吹き込もうとしているのです。
村上農園さんのホームページを訪問すると、『村上農園でつくる』というコーナーがあって、そこでは番組の中ても紹介されていたような、スプラウトを使っての美味しそうなレシピが多数紹介されています。ホームページはこちら。
http://www.murakamifarm.com/
是非、一度訪問されてはいかがですか?
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5月9日放送のカンブリア宮殿『子供に食べさせたい!豆腐のオンリーワンカンパニー』の回ご覧になられましたか?
豆腐と言えば、タンパク質や脂質など体の基礎的な栄養素のみでなく、体を調節等して健康を維持増進させる食品「機能性食品」としても注目され、豆乳を搾りとった残りのオカラまでも、大変身体に良いことは皆さんもよくご存じのはず。そんな豆腐にあって、主婦が絶賛し、子供に食べさせたいと言われる豆腐を作る会社「おとうふ工房いしかわ」が今回の主役でした。
27歳の時、家業の豆腐店を継いだ石川社長の目標は「日本一売れる豆腐屋になる」という事でした。コストを下げ大量に売って利益を出すことを考えていましたが、既に市場には安い豆腐があふれており、地元スーパーに売り込みに行っても相手にされません。そんな中、自然食品のお店の店主に出会うことで、本物の豆腐作りとは何なのかを教えられていきます。それまで輸入物の大豆を使って”にがり”も使わず作っていた石川さんでしたが、国産大豆と”にがり”を使ったこだわりの豆腐作りとの長い戦いが始まっていきます。
やっとの思いで美味しいと思えるものを作り上げていくと、あの自然食品の店主に食べてもらいお墨付きをもらいますが、それに甘んじることなく、更に「子供が豆腐の匂いが苦手で食べてくれない」という家庭のために独自の豆腐づくりに取り組んでいきます。オリゴ糖を加えることで癖がなくなることに行き当たると「究極のきぬ」「至高のもめん」を開発、子供に優しい一番のヒット商品となって29店舗を展開、年商50億円をたたき出すまでになっていくのです。
番組の最初に紹介されていた愛知県民が愛してやまないお菓子「きらず揚げ」。豆乳を搾りとった残りかすの「おから」を使って何かできないかと模索している中、「子供の歯固めができるものがない」という主婦の意見をきっかけに、原料におからを使った「きらず揚げ」を開発し、これも大ヒットさせ、なんと年間4億円を売り上げ。
親から大学生の時に下宿生活をさせてもらう中で、親に対しての感謝の気持ちを持つようになり、それが、多方面に広がって、様々な人への感謝の気持ちとして仕事に反映されていきます。座右の銘で「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をあげられていましたが、その意味は、「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。」を表しています。
『不易流行』・・・その言葉を実践されておられる方で、豆腐にビフィズス菌を増やしてくれるオリゴ糖を加えたり、なかなか食べたがらない”おから”を歯を丈夫にしてくれるお菓子として再生させたりと、新たな取り組みが2倍も3倍もおいしい話になって素敵なものに仕上がっています。「おとうふ工房いしかわ」さんの豆腐やお菓子、食べてみたくなりました!!
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4月2日放送のガイアの夜明け【「あなたにファッション革命」④~進撃のワークマン!】の回、ご覧になられましたか?アパレル業界は、90年代に15兆円あった市場規模が20年で10兆円に落ち込み、縮小傾向が続いています。そんな中にあって俄然勢いを増してきているのがガテン系作業服で業界最大手の今回の主役「ワークマン」。
「ワークマン」は、昨年9月、東京・ららぽーと立川立飛に一般客向けの新業態「ワークマンプラス」をオープンしました。店頭に並ぶのは作業服のノウハウを活かした「高機能×低価格」のカジュアルウェア。店は入場制限をかけなければならないほどの大盛況で、オープンから1週間の売り上げは目標の250%以上を記録。勢いそのままに、現在、出店攻勢をかけています。
ワークマンの新業態開拓の背景には、建設業界が抱える深刻な問題「若年層の人手不足」がありました。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた建設ラッシュの中、30歳未満の働き手はわずか1割。「きつい・汚い・危険」の“3K“のイメージがある業界は、その払拭を課題としていました。そこでワークマンが商品のデザインに手を入れ、「作業着のスタイリッシュ化」を推進したという訳です。
雨天用の作業着を、機能はそのままにデザインをオシャレにすると、バイク乗りの間で大ヒットしてしまうという思いがけない需要が見つかります。手応えを感じた「ワークマン」は、調査の結果、こうした一般客向けの「高機能×低価格」市場に4,000億円もの需要が眠っていると弾き出したのです。
そうして、開拓を続けたところヒットを連発。厨房で働く人のために開発した「すべらない靴」を改良したスニーカーは、妊婦や子育てママに大好評。さらに、溶接工の作業着から着想した「燃えないパーカー」は、焚き火をするキャンパーたちがこぞって買い求めました。ケチャップが染みずに作業服の上を流れていく様子は圧巻でした。
近年、作業服のノウハウを活かしたカジュアルウェアを展開し"丈夫で安い"が人気を呼んでいた「ワークマン」は独走状態だったのですが、この春、"最後の黒船"が来襲するというのです。相手は世界最大級のスポーツ・アウトドア用品メーカー「デカトロン」。
1976年にフランスで設立されたデカトロンの商品は、ほぼすべてオリジナルで、売りはワークマンと同じ「高機能・低価格」。現在51の国と地域に1,500店舗以上を展開、年間売上高は約1兆4,000億円。その規模ゆえ、コストコやIKEA同様、日本市場に与える衝撃は計り知れないと言います。満を持しての日本進出に、デカトロン代表は「スポーツ市場としては世界3位の大国。新たな開拓の場として大変魅力的」と話し、3月末、ついに兵庫県西宮市に日本初出店を果たしました。
危機感を募らせる「ワークマン」は、なんと、同じ西宮市内に新店舗を出し、迎え撃つという暴挙とも思われる戦術で打って出ます。両者の距離はわずか3キロですから、まさに侍"ガチンコ勝負"・・・今後の動向に注目です・・・と、そんなこんなか、5月12日には、「がっちりマンデー!!」にも登場してきていました。
がっちりマンデーでは高機能なのに何故激安なのか?を教えてくれていました。商品部の季彦さんは商品を中国に発注する仕事を行っていますが、中国の工場における繁忙期と閑散期を熟知しており、閑散期にオーダーするだけで10%は安くできるとのこと。一般の服に比べて作業服は何年先までも売れるので、大量発注できます。普通のアパレルメーカーは多くて年1万着の発注らしいのですが、ワークマンはなんと年350万着を発注し、値引き交渉も有効という訳です。
面白かったのが出店方法。ワークマンは全国に839店舗を構え、既にユニクロよりも店舗数が多くなっています。フランチャイズ方式を取っていますが、土地を見つけるのも店を建てるのも全てワークマン本部の役割となっていて、店ができたらオーナーを募集し、見つかるまで本部が営業する形を取っています。
つまり、オーナーは出店費用まで激安で済み、初期費用は、なんと350万円と驚きの低価格。更に、利益の4割がオーナーに入るよう固定されている為、売れば売るほど儲かるというモチベーションの上がる制度。更に更にワークマンには懸賞金の制度まであって、年1億円の売上で10万円、これが10年連続続くと20万円…これだけではセコイとMCの加藤さんがバッサリ言うと、その他にも懸賞制度は7つほどあり、一番もらえるお店は300万円以上にもなるとのこと。
ワークマンプラスに行って、服を見てみたいとも思いましたが、オーナーも悪くないかもしれませんね??? とりあえず「デカトロン」vs「ワークマン」面白くなりそうです。日本人としては、やはりワークマンを応援したくなりますが???
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3月7日放送カンブリア宮殿『価格だけで勝負しない 第三の家具メーカーの挑戦!』の回、ご覧になられましたか。「高級家具」と「激安家具」という二極化が進む家具業界。父娘の争いで話題となった大塚家具の事は記憶に新しいところですよね。そんな家具業界にありながら、"価格"だけで勝負するのではなく、家具を通して見えてくる"物語"を武器にして、業界に殴り込みをかける集団…それが今回の主役、東京・表参道に本社を置く「ワイス・ワイス」という会社です。
使う木材が、「どこで伐採したものなのか?」「どこの製材所で加工されたのか?」といった、まるで生産者の分かる農産物の様に、木材のトレーサビリティを業界に先駆けて明示し、そこに「どんな思いがあるのか?」ということまでを含めた「物語のある家具」で、いま注目を集めているというのです。
東日本大震災で、仕事が激減し、倒産の危機に追い込まれた宮城の製材所「くりこまくんえん」。実は、これまで家具を作ったことのなかった製材所だったようで、そんな会社がヒットを飛ばしているというのです。人気の理由は、やわらかく、座り心地が良く、断熱効果で冬でも温かいという特徴と、ワイス・ワイス流の「震災にまつわる感動の物語」。
「ワイス・ワイス」で扱っている家具は、全てが、こうした物語を持つ家具ばかり。宮崎県で原木椎茸の栽培に使われていたクヌギを活用した椅子や、岩手の栗の端材を集積して作った椅子など、その木材の産地がイメージできる独自の商品を次々に生み出しているのです。それは、デザイン性ばかりを目指した高級家具ではなく、価格が安いだけの激安家具でもなく、“物語のある家具”。
社長の佐藤さんは、青山大学を卒業後、建物の施工や内装を手掛ける、国内最大手の乃村工藝社に入社します。香港、NY、シンガポールなどの有名百貨店や高級ホテルを担当し、内装プロデューサーとして世界を飛び回っていたそうです。そして、32歳の時、社内ベンチャー制度を利用して「本当の豊かさ」を追求する会社「ワイス・ワイス」を設立していくのです。
しかし、事業は暗礁に乗り上げてしまいます。2005年に発覚した「耐震強度偽装事件」や、2008年の「リーマンショック」の影響で、仕事は激減。同時に起こった「低価格家具」の台頭により、ワイス・ワイスは価格競争の波に飲み込まれ、1億円もの赤字を背負っていくことになります。
しかし、佐藤さんは、IKEAやニトリなど、安い家具が喜ばれる時代に移行していく中で、新たな価値基準を持った家具作りに動き出していきます。それが“物語のある家具”という訳です。
そんな素敵な家具を作り始めた「ワイス・ワイス」ですが、更には家具の企画だけでなく、伝統工芸とコラボさせて、全く新しい物を産み出していました。全国各地の伝統工芸品を現代風にアレンジした雑貨を扱う店も手掛けるようになったのです。番組ではいくつか紹介されていましたが、とても素敵なものばかりでした。
いつもの「村上龍の編集後記」には、こんな事が書かれていました。
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ビジネスシーンでは「デザイン」がキーワードになっている。企画・製品・宣伝戦略などにとどまらず、美しさだけでもなく、価値観、理念、生き方にまで及んでいる気がする。ワイス・ワイスがプロデュースする、栗駒山のスギ材で作られる家具は、荒廃しつつある自然環境や伝統文化、消耗を強いる都市生活への提言など、すべて内包している。佐藤さんは、アジアの辺境の地を旅して、新しい人生観を手に入れたが、具体化するのに長い長い時間が必要で、今もなお苦闘が続く。それは、その人生観の変化が、本物だった証しだと思う。
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是非、直に作られたものを目で見て、触れてみたいと思いました。
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