明治さんが、「チェルシー」全商品を今月3月末をもって販売終了するというニュースが今月初めに流れました。・・・53年のロングセラーのお菓子で、子供の頃から大好きだったお菓子です。
「あなたにもチェルシーあげたい」という印象的なキャッチコピーでおなじみの飴菓子。 1971(昭和46)年の発売から53年という国民的スイーツだけに、SNSでも惜しむ声が目立ちます。その味わいが、懐かしい思い出と結びついている人も多いのではないでしょうか・・・勿論、私もその一人で、たかがキャラメルなのに贅沢間の持てる特別なお菓子でした。
チェルシーは、発売の2年前から進められた一大プロジェクトだったといいます。当時、同社が“今までにない”を求めて着目したのが、英国北部スコットランド伝統の“スカッチキャンデー”でした。「スカッチ」とは、スコットランドでも洋酒のスコッチでもなく、高温で煮詰める工程=scorching(スコーチング)からきた言葉。当初は「バタースカッチ」「ヨーグルトスカッチ」の2種類でした。
チェルシーは、練り合せた原料をそのまま型に流し込む製法で作られています。当時日本初導入だったその製法により、口当たりの滑らかさが向上。また、それまでは5~6%が限界だったというバターの含有量も2倍以上に増やせたことから、豊かな風味がさらに生きた味わいになりました。現在、バタースカッチにはコクのある発酵バターが使用されているそうです。
開発過程で苦労したことの一つがネーミングだったそうです。新しさを感じさせる、英国のイメージなど4つの基準をもとに、約3000通りの案の中から候補として残ったのが、「チェルシー」(ロンドン中心部の南西にある地区の名前)と「キングスロード」(チェルシー地区にある通りの名前)の2つ。最終的にユーザーへのテストを経て、愛らしい、しゃれた感じといった、商品コンセプトになじむ意見の多かった「チェルシー」に決まったとのこと。
チェルシーを語る上で欠かせないのがCMソング『明治チェルシーの唄』です。「ホラ、チェルシー もひとつチェルシー」のフレーズが広く世の中に浸透しました。詞を安井かずみさんが、曲はあの小林亜星さんが担当。CMソングは、今でもすぐに浮かんでくるほどの名曲でした。パッケージデザインもおしゃれで、お気に入りだったのに・・・本当に無くなってしまうのでしょうか・・・。糖質制限が掛かりつつある私ではありますが、今月中に少し買いだめしておきましょうかねぇ・・・
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