小さな記録
今 私は 人生の終わりを目前にして その終末を思う
今・・・一歩進むのも 地を這うようで 立っているのも 辛い
横になってすら・・・眠れない・・・
時はつながっている・・・まるで流れるように・・・
この悲しみも苦しみも
心を引き裂くような痛みさえも 自分の中にしまっていこう
まわりの全ては、通り過ぎていく
まるで私は・・・形のない空気のよう
せめて残り少ない日々だから
自分を捨て 人の役に立ちたい 残る力を振り絞って・・・
そんな残り少ない日々を ここに標していこう
大きな大きな人中の 小さな小さな人生の終わりを
今 ここに 標していこう
全ての幸せを見届けて
静かに・・・そして やすらかに
・・・・・・人生の終わりを迎えたい・・・
詩集『道しるべ』より