先日、大沢たかおさん主演の映画『風に立つライオン』を観ました。この映画は実在する「柴田紘一郎」さんという医師のエピソードに刺激を受けた「さだまさし」さん自身が作詞・作曲をした作品を基に、主演を務めた「大沢たかお」さんが、原作小説制作を「さだまさし」さんに依頼をしたことで、2013年に小説が出版され、映画化までされたものです。
企画段階から携わった「大沢たかお」さんは、企画がなかなか進まなかったため、自らアフリカのドキュメンタリーの仕事を引き受け、それを「さだまさし」さんに見せたりもしたそうです。映画化作品の主題歌には、セルフカバーをした「風に立つライオン」を採用し、2015年2月18日にデジタル配信を開始。売り上げの一部は、「さだまさし」さんが1995年に立ち上げた「NPO法人ピーススフィア貝の火運動」基金を通じて、ケニアの医療施設などにおくられているとのこと。
肝心の映画は、3つの時間軸で進行していきます。中身はざっと、こんな感じです・・・。
…1987年。ケニアの熱帯医学研究所の所長・村上の元へ、2人の青年医師が派遣されます。青木医師と、飛行機に乗り遅れ、3日遅れで赴任した大沢演じる島田航一郎。研究所では研究が主目的ですが、現地人の患者の診察もします。
半年後、赤十字戦傷病院へ1か月の応援要請があります。1か月の任務を終える頃には航一郎の顔から笑顔が消えていました。幼い子供が麻薬を打たれることで戦場で受ける恐怖心を消され、兵士として人に向けて銃を撃つ世界…。病院で治療を終え出ていく人に、これからどうするのかと尋ねると、また戦場へ行くと答える退院患者…
明るさをなくした航一郎は、しばらくして、村上所長の計らいでケニアのマサイ村で最大のもてなしを受けます。すると、翌朝…まだ朝日も登らないうちから「頑張れ~!!」と叫び、気持ちを入れ替えていきます。
主役の航一郎は、映画の中で再三「頑張れ~!!」と一人叫びますが、これは群れに属さないライオンは辛いんだと…自分をライオンに例え「頑張れって自分に言っているんです」と映画の中で語っていきます。まもなく航一郎は、自ら、再び赤十字病院への転籍を志願します。
目の前で両親を殺害され心の傷を負ったンドゥングという少年との出会い…。まともに会話することを拒み、殻に閉じこもっていくンドゥング…。好きな事はと尋ねると、人を撃つことだと答える可哀想な少年でした…。クリスマスがやってくると、航一郎は、サンタに扮しプレゼントを渡していきます。ンドゥングには、なんと銃の玩具…。
銃を手にしたンドゥングは、涙ながらに心の内を開け、銃を火の中に投げ捨てます。本心を話してもらえた航一郎は、ンドゥングを強く抱き締め、もう一つ用意していた聴診器をプレゼントすると、医師になれと伝えていきます。9人の命を奪った自分に、そんな資格はないと涙する少年。だからこそ一生をかけて10人の命を救えと話す航一郎。ネタバレですみませんが感動のシーンでした。でも、映画のほんの一部のネタバレですからご了承ください。
映画は、航一郎の恋人とのやり取りや、子供たちとのやりとり、命がけで施設外の往診に出かけたりと見どころは沢山あります。映画のラストでは、冒頭の東北大震災で被害を受けた石巻の廃墟とリンクしていき、全てが繋がっていくと「さだまさし」さんの名曲が流れていきます。話したくて共有したくなってしまうラストですが、それは是非ご覧頂いて欲しいので我慢します。
子供の怪我だけでなく「命」そのものを守ろうと、危険な土地で命を注ぐ医者に感動される事間違いなし…良い映画でした。
平昌オリンピックの最中、皆さんも日本人選手の勇姿をワクワクしながらご覧になられていることと思います。そんなタイミングで、東京オリンピックにつながる話って言うのも変なのかもしれませんが、つい先日、行われた全日本卓球選手権。男子の部、水谷選手対張本選手の闘いも、なかなか凄かったのですが、やはり目が離せなかったのは女子の熱い闘い。急成長を遂げた高速卓球の平野選手、みまパンチを繰り出す伊藤選手、それに日本のエースとして君臨してきた石川選手…。
つい先日の1月15日ですが、NHKのプロフェッショナル仕事の流儀『挑戦を、強さに変える プロ卓球選手・石川佳純』が放送され、丁度その日から始まった【天皇杯・皇后杯 平成29年度 全日本卓球選手権大会】
2017年に行われた日本一を決める大会では、4連覇をかけた石川選手でしたが、高校生の平野選手に惨敗しました。その背景に、公式ボールの変更があったことは、番組を通して初めて知った話。ボールの材質がセルロイドからプラスチックに変わり、ボールに回転がかかりづらくなったことで、回転を生かした石川選手の卓球が通じなかったというのです。
たかが材質と思いきや、あれだけのスピードでラリーをする世界では、その回転数の違いがタイミングを狂わせてしまい、殆ど完成されたレベルまで達していた石川選手にしてみれば、引退を余儀なくされてもおかしくない程の異変だったのです。あの卓球の鬼、既に引退している平野早矢香さんは、「私だったら、続けられない」と言い切るほどの珠の材質変更だったのです。
番組では、完成度を高めてきた卓球から、新たな高速卓球へとスタイルを変えるべく挑戦し続けている石川選手の姿が流されていました。
そんなタイミングに合わせるかのように始まった全日本選手権…。昨年、石川を圧倒して高速卓球のレベルの違いを見せつけた平野選手。プロフェッショナルで新たなスタイルに変貌しようとしているエースの石川選手。注目はこの2人でしたが、出てきたのはみまパンチを繰り出す伊藤選手。
終わった見れば、伊藤選手は準決勝で石川選手を撃破し、決勝でも高速卓球の平野選手を圧倒し、なんと混合ダブルス・女子ダブルス・女子シングルスで優勝して、3冠達成の快挙を成し遂げてしまったのです。
相手のスマッシュを叩き返してしまうみまパンチやドライブ、表ラバーでのチキータと、伊藤選手も進化を着実に遂げており、石川・平野・伊藤…この3人の選手がお互いに切磋琢磨して成長していく事で、東京オリンピックでは、まさかの金銀銅ラッシュも夢じゃないかもしれない…そんな期待を抱かずにはいられなくなってしまうのです・・・。
プロフェッショナルの中では、石川選手が中国のプロリーグへの参加希望をしていましが、受け入れられなかったという話がありました。あの中国がこれ以上日本選手に強くなられては困る…そんな風に警戒し始めているというのも確かな話ですからねぇ…楽しみだぁ!!
1月23日放送のアナザーストーリーズ 運命の分岐点「007 ジェームズ・ボンド誕生の真実」の回、ご覧になられましたか?世界的に有名なスパイ映画で、主役も何代かに引き継がれ、半世紀以上にわたってシリーズ化されている娯楽大作。
第1作となる「ドクター・ノオ」を監督したテレンス・ヤング。監督としては知名度が低く、当初はお金に困っていたそうです。そんな彼が、ジェームズ・ボンドの役にショーン・コネリーが抜てきされたと知り、「大惨事だ!大惨事だ!大惨事だ!」と嘆いたとか…。
映画をご覧になった方なら『何で?』と誰も思うことでしょう。私も、数々の名優がボンド役を演じてきましたが、ショーン・コネリーが一番だと思っていたので…。ところが、当初のショーン・コネリーは英国紳士とはかけ離れた人物で、ただのマッチョだったとか…。売れない監督と単なるボディービルダーの紳士ではなかったショーン・コネリー・・・
当然、映画の成功のカギは、無名の新人俳優ショーン・コネリーを華麗な英国紳士としてのスパイに仕立て挙げていくことでした。お金に困っていた監督は、最初に報酬を受け取っていたために投げ出すこともできません。監督は、高額な服をコネリーに身につけさせ、マナーや物腰まで、監督自らがボンドを作り上げていったのです。
番組では、定番となったジェームズ・ボンドのテーマ曲の誕生秘話や、映画を華やかに彩るボンドガールたちの話も聞くことができました。実はボンドガールたちの活躍の裏側には、「姿なきボンドガール」と言われたある一人の女性の存在があったというスクープ的なお話も。
実はこの姿なきボンドガール「モニカ・ヴァン・ダ・ジル」さん。女優でありながらも、表舞台に出ることのなかった彼女の秘密は、歴代のボンドガールたちの声を吹き替えていたという事。巧みに声を使い分け、その見事さから本人にすら気付かれることがなかったとか…。
酷い話ですが、モニカさんは、映画のスタッフとしてすら名前が公開されず、引退するまで存在すら知らされることがなかったそうです。引退後、本人の口から公開された真実…。ボンドガールに相応しい話し方にこだわった2人のプロデューサーが仕組んだことらしいのですが、女性軽視だと、珍しく私の家内が激怒していたほどです。
何はともあれ、数々の裏話がありながらも、『007』というだけで、あのテーマ曲に黒髪の英国紳士、ボンドガールに様々な秘密道具と、私たちの頭にしっかり焼き付けられるまでになっているのですから大成功のシリーズですよね。歳のせいか、今更見たいとは思いませんが、「ロシアより愛をこめて」の ダニエラ・ビアンキさん…美人でしたねぇ…
1月30日放送のガイアの夜明け『 「不自由」が価値を生む!~“車イス社長”の挑戦~』の回、ご覧になられましたか?
今回紹介されていたのは、「ミライロ」社長の垣内俊哉さん、28歳。生まれつき骨が弱く骨折しやすい「骨形成不全」という難病と闘っておられる方です。
自らの病気を受け入れるまで、葛藤を重ねてきた垣内社長は、17歳から18歳にかけて、3度の自殺未遂を起こしたこともあり…やがて、車椅子でもできることをやろうと決意すると大学在学中に友人と2人で起業。今や社員は50人にもなるそうです。
これまで骨折は20回以上、手術も15回以上経験し、現在も2〜3年に一度は必ず長期の入院が必要で、3年前には入院中に一時、心肺停止の危機に面してる垣内社長。一昨年から去年5月まで入院したときには、家族や社員に向け「遺書」を書いて臨んだそうです。ようやく本格的に仕事に復帰したのは去年6月。しかし、11月には、手術の後遺症の痛みで救急搬送されています。凄い人です。
この「ミライロ」という会社の特徴は、目線の高さ、106センチという車椅子から見える世界を体感して学ぶこと。他の人には見えていないことが見渡せるというのです。 障害者や高齢者、ベビーカーを使っている人たちが感じる不自由や不安を見つけ出し、「なんちゃってバリアフリー」の世界から問題点をあぶり出していきます。
さらに、それを敢えてビジネスにすることで改善活動を持続的なものにし、どんな人も住みやすい日本にしよう、という活動に取り組んでいるのです。本当に素晴らしい取り組みです。
今や「ミライロ」が行う高齢者や障害のある方への接し方を学ぶ異色の講座「ユニバーサルマナー検定」の受講企業は延べ400社、受講者は6万人を超えています。自治体や金融機関、ホテル、テーマパーク、結婚式場、飲食店、霊園に至るまで、講演や監修依頼が寄せられ、相談が続々と持ち込まれていました。
垣内さんの主張は明確でした。高齢者は約3,000万人以上。障害者が約800万人。それに、ベビーカーに乗る3歳未満の子どもが約300万人。合わせて4,000万人超が移動になんらかの不自由や不安を感じています。日本の人口の約30%を占めるマーケットがそこにあります。バリアフリーにすれば儲かり、儲かることで取り組みが持続的なものとなり、本当の意味でバリアフリーが定着する、というのです。
印象的な話はこうでした。困っている人に声をかける時「段差を越えられますか?」では「越えられる」と答えてしまう人間の心理について…。「階段が怖い、足が曲がらない…」そうした状況下でも本当に相手の立場にならなくては、感じられない…思いやれない世界があるという事。
正しい言葉の投げかけはこうでした…
『何かお手伝い出来ることはありますか?』
しっかり、覚えておきたい言葉と、気持ち・・・ですよね。
11-1という乳酸菌を御存知でしょうか?長野県で代々受け継がれた特別な【ぬか床】から発見されたこの乳酸菌は、新亜種乳酸菌で『11-1乳酸菌』と名付けられています。昨年の夏、ダイレクトメールを通じて知る事になったこの乳酸菌。通常のネットでは手に入らず、たまたま販売会社の健康食品を購入していたことが、11-1を知るきっかけとなりました。
乳酸菌と言えば今大流行しているインフルエンザ対策に良いとされるR-1乳酸菌。DNAを修復する作用が期待でき、がんにも効果があるのではないかと言われるビフィズス菌LKM512。この乳酸菌、桁違いの生存率で腸に到達し、増殖するポリアミンというアンチエイジング作用のある物質を大腸で作り出してくれるとか。抗アレルギー作用があると言われるカルピス社が抗アレルギー作用のために選び抜いたアシドフィルス菌株等々、様々な乳酸菌が次々と発見されています。
様々な特徴のある乳酸菌ですが、このダイレクトメールに書いてあった11-1乳酸菌は、非常に高い免疫活性率を出していたのです。それを読んだ私は、すぐさまネットで確認しようと試みたのですが、どうも実態がハッキリしません。それでも正規の販売ルートのようだったし、何より物凄い数値が書かれていたので、難病の家内の役に立てばと少し高価でしたが、購入してみました。
結果は、家内が1週間ほど試しましたが、むしろお通じが悪くなり1週間で止めてしまいました。続ければ変わるはずだと家内には言いましたが、体調が良い時に試しても良いけど、今は嫌だと…駄目でした。当時、メタバリアsというサプリを飲んでいた私は、しばらく様子を見ていましたが、一向に家内が手を付けようとしないので、その後私も試してみたのです。
結果、私もお通じの状態が悪化し、2週間飲み続けてみましたが諦めました。乳酸菌は個人個人との相性があるのは分かっていましたが、夫婦そろって駄目だったのは高価だっただけに残念な結果でした。そう言えば我が家が困っているアレルギー対策としてL-92を試したことがありますが、これも我が家では効果が見られませんでした。直接の関係はなかったのかもしれませんが、同時期にむしろ蕁麻疹が発生するというトラブルにも見舞われました。
最近知った乳酸菌の中にブロリコとか植物乳酸菌『ラクトバチルス プランタルム』とか、興味のある物が次々と登場していますが、個人個人に合った乳酸菌に出会うのには、それなりに努力が必要なようです。
私は10年以上前に左膝の手術を行いました。左膝を手術してからは、かばっていた右膝、腰へと痛みの範囲が広がり、思う様に身体が動かせなくなった事で、体重が増え続けるという負の連鎖がありました。結局、昨年からメタバリアsというサプリメントを摂るようになったのですが、このサプリ、サラシノールという成分が糖の吸収を抑え肥満防止に繋がるとか…。
ところが私の場合、効果は全く別のところに現れたのです。吸収されなかった糖分が腸まで届いてビフィズス菌のエサになって腸内環境を整えてくれると元々説明がありましたが…。正直、体重は思う様に減っていないのですが、ビフィズス菌が増えたのか、お通じは良くなっているのですよね。何がどう繋がっていくかは、分からないという事なのでしょうねぇ…
※姉妹サイト「BLACKBOX」は、こちらです。
1月16日放送のガイアの夜明け『金融維新 さらば銀行!?』の回、ご覧になられましたか?
日銀の金融緩和で、超低金利の状況が続いています。住宅ローンを抱えている身としては大助かりな話ですが、そうした中で去年相次いだ、メガバンクの人員削減計画が発表されています。その数、みずほ・三菱東京UFJ・三井住友の3社合計で約3万人にもおよぶとか…。
銀行が生き延びていくには、かつてないリストラやコスト削減が待ったなし…。そう言えば、これまで銀行の窓口で行っていたお金の両替手数料も、こんな風に変わってきています。メガバンクで言うと、最初に三井住友銀行これまで100枚まで無料だった両替手数料が30枚までと激減。同行に口座を持っていないと、1枚両替するだけでも324円取られてしまいます。続けて両替手数料を上げてきたのがみずほ銀行。こちらも三井住友銀行と全く同じ条件にしてきました。
『それじゃあ、残りの三菱東京UFJ銀行で両替するしかないかぁ』と思っていたら、今年の4月2日から、こちらも手数料が変わる事になってしまいました。なんと三菱東京UFJ銀行は10枚までしか無料で対応してくれず、尚且つ、同行に口座を持っていないと540円の手数料を取られてしまう展開。窓口で気軽に『1万円札、新券で貰える?』なんてこと言えなくなるんですよねぇ…。
・・・ゼロ金利下で、銀行預金に預けてもお金が増えない時代。そんな中、リターンが年利5~10%という驚きの数字を出している会社がありました。個人マネーを取り込もうと、新たな投資方法として注目されているものに、「クラウドファンディング」を使ったものがありますが、メガバンクや外資金融をやめた30代の金融エリートたちが独立して設立した、クラウドクレジットという会社がその会社。
この会社、クラウドファンディングで、毎月個人から約4億円もの資金を集めて複数の投資ファンドを運営しているらしいのです。優秀な人材が外部流出した銀行さん…大丈夫でしょうかねぇ…。
…とは言うものの、お金にゆとりのない我が家には、どちらに預けるにしても、運用するほどのゆとりはありません。『あれは我慢』『これも我慢』『それは、考えないようにしておこう』と仮想通貨のお話も含めて、こんな金融維新のお話も、遠い世界のように感じてしまうのは、私だけじゃないですよね…きっと…。やはり、私には宝くじ維新の方が現実味があるのかなぁ…。
1月14日NHKスペシャル「人体」【万病撃退!“腸”が免疫の鍵だった】の回ご覧になられましたか?
家内が難病にかかった事で、腸に関しては色々と知識を集めているので、今回のテーマは待ってました!!といった感じです。食べた物を消化吸収する腸は、「全身の免疫を司る」というお話は、ご存知の方も多いのではないかと思います。今回のゲストは田中将大投手。プロになって丸10年、風邪や食中毒などで試合を休んだことは一度もなく「鉄壁の免疫力」の持ち主・・・という紹介には笑えましたが、体格や見かけからも納得できる紹介でした(笑)。
腸は、食べ物だけでなく、それと一緒に病原菌やウイルスなどが常に入り込んでくる場所で、体内で最も密接に“外界”と接する危険にさらされた臓器。外敵を撃退してくれる頼もしい「免疫細胞」も体中の7割が腸に大集結しているとか。面白かったのは、寄せ集めた免疫細胞の“戦闘能力”を高めるための、特別な「訓練場」まで用意されていたということ。「パイエル板」と呼ばれる小腸の壁の一部に存在する平らな部分の表面には、腸内を漂うさまざまな細菌やウイルス、食べ物のかけらなどの「異物」を、わざわざ腸の壁の内部に引き入れるための“入り口”が用意されており、そこから引き込んだ「異物」を、大量の免疫細胞たちに触れさせることで、人体にとって有害で攻撃すべき敵の特徴を学習させているらしいのです。
ところが訓練されているはずの免疫細胞が「暴走」し、本来攻撃する必要のないものまで攻撃してしまうという異常が急増しています。「アレルギー」や「自己免疫疾患」と呼ばれる病気がそうですが、最新研究によって、こうした免疫の暴走が招く病気の患者さんに「腸内細菌の異常」が生じていることが明らかになってきました。重症なアレルギーや「多発性硬化症」という病気が紹介されていました。
人間の腸内にいる腸内細菌はおよそ1000種類、100兆個以上とも言われていますが、「クロストリジウム菌」という腸内細菌の仲間の重要性について紹介されていました。およそ100種類いると言われるクロストリジウム菌の中で、ある種類が少なくなっていることが、どうやら「免疫細胞の暴走」と深く関わっているらしいのです。これまで免疫細胞と言えば、外敵を攻撃するのが役目と思われていましたが、新たに発見された免疫細胞は、その逆。むしろ仲間の免疫細胞の過剰な攻撃を抑える役割を持つことが突き止められました。その免疫細胞は、「Tレグ(制御性T細胞)」と名付けられています。
免疫細胞の中には、「攻撃役」だけでなく、いわば「ブレーキ役」も存在していたのです。このTレグの働きで、全身の各所で過剰に活性化し暴走している免疫細胞がなだめられ、アレルギーや自己免疫疾患が抑えられていることがわかってきました。このTレグ細胞については、昨年4月9日に放送されたNHKスペシャル【新アレルギー治療 Tレグ細胞が決め手だ!!】の回で詳しく取り上げられていたので、そちらもご覧いただけると良いと思います。おっと脱線してしまいましたね。
なんとそんな大事なTレグが、腸内細菌の一種であるクロストリジウム菌の働きによって、私たちの腸でつくり出されていることが、最新研究で明らかになってきたそうです。クロストリジウム菌は、私たちの腸内の「食物繊維」をエサとして食べ、「酪酸」と呼ばれる物質を盛んに放出します。この物質、実は腸に集結する免疫細胞に「落ちついて!」というメッセージを伝える役割を担っているとか。クロストリジウム菌が出した酪酸が、腸の壁を通って、その内側にいる免疫細胞に受け取られると、Tレグへと変身するらしいのです。やっぱり「食物繊維」…大切ですよね。
食物繊維はお通じをよくする効果などがよく知られていますが、実は日本人にとって太古の昔から木の実やキノコ等から多くの食物繊維をとってきたと考えられ、その後も日本の食卓によくのぼる海藻や根菜などは、いずれも食物繊維がたっぷり。そのため日本人の腸内には、長い時の流れの中で、食物繊維を好んでエサにするクロストリジウム菌などの腸内細菌が多く住み着くようになったと考えられています。
ところが、日本人の食生活が欧米的な食生活へと変化してきたことで、食物繊維の摂取量が減少し、長い時間をかけて日本人の腸と腸内細菌が築き上げてきた環境が悪化して、アレルギーや自己免疫疾患など「免疫の暴走」を増加させるような異変の一因となっている可能性が考えられるようになっているとの事。
「免疫力」を高めるために、まずは「食物繊維」を中心とした食生活から見直していく必要がありますよね。
※姉妹サイト「BLACKBOX」は、こちらです。
見えないもの
『瞳を閉じて、感じてごらん?どう?』
沢山の機械の音・・・
不必要に大きなざわめき・・・
聴きたくもない音漏れのリズム
『それしか聴こえない?・・・』
行き場のない子供の声
疲れきって沈んだ声
沢山のため息や悲痛な叫び・・・
『そんなものかなぁ?』
そう言えば・・・
音ではないけれど・・・
空気を感じることがある
懐かしいけど思い出せない空気・・・
『大切なものを、置き忘れたんじゃないかい?』
大切なもの?・・・
精一杯生きようとする生き物の声
空気の音・・・
大地の音・・・
そして、私の鼓動・・・
私だけじゃない
周りの全てから鼓動が聴こえる
『当たり前は当たり前じゃないよ』
全てがあるからこそ、今、ここに居られる
良くないものばかりじゃない
良いものも沢山ある
自分中心では見えないもの・・・
ゆとりがなくては気付けないもの・・・
『命を大切にしてね』