ティータイム

わずか7日間で幕を閉じた昭和64年の物語

2017-6-7 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、映画64を見ました。64と言えば、ニンテンドー64というゲーム機を思い出す方も…

というか、ゲーム好きな私は真っ先に浮かんできたのですが、中身は全く違います。

 

物語の舞台は、わずか7日間で幕を閉じた昭和64年。この時、D県警管内で7歳の少女が誘拐

され、殺害される事件が起こったのです。当時、捜査一課特殊犯捜査係に所属していた三上

(佐藤浩市)も追尾班として初動捜査に加わり、犯人から要求された2,000万円の身代金を

運ぶ父親(永瀬正敏)の車を追いました。しかし、犯人の方が上手で、身代金はまんまと

奪われ、5日後に少女の遺体が無惨な状態で発見されます。

 

昭和天皇の崩御で悲しみに暮れると共に、新元号「平成」の制定で新しい時代の幕開けに

色めき立つ世間とは裏腹に、幼い少女の死と遺族の慟哭を目の当たりにしたD県警は、平成の

世に紛れた犯人を逃がすまいとこの事件を64(ロクヨン)という符丁で呼び解決を誓いますが、

遺族に吉報がもたらされないまま時は過ぎ、捜査本部は専従班に縮小され、名ばかりの継続

捜査状態となっていきました・・・。

 

前編・後編と4時間近い大作でしたが、とにかく出ている俳優陣が超豪華で、素晴らしく、

要所要所をしっかり固め、内容もしっかりしていたので、久々に隙のない引き締まった日本

映画を観られて大満足でした。「えっ、この役者さんも出ている!」と、何度も、その主役級

の俳優陣に驚かされながら、吸い込まれるように4時間を過ごさせて頂きました。

 

主要なブック・ランキングは、前年11月から同年10月に刊行された作品を対象にしていまし

たが、本作は10月末に刊行されたにも関わらず、圧倒的な支持を受けて「週刊文春ミステリー

ベスト10」及び「このミステリーがすごい!」で第1位になりました。また、第10回本屋大賞

及び『ミステリが読みたい!』で第2位となったほか、『ダ・ヴィンチ』2013年7月号で発表

された「2013年上半期 BOOK OF THE YEAR」で第1位となっています。また、2016年、

英推理作家協会より、ダガー賞・翻訳部門の最終候補に選ばれてもいます。

 

映画としては、前編が全国319スクリーンで公開され、全国映画動員ランキング(興行通信社

調べ)初登場3位、初週の土日2日間の成績は動員20万3,703人、興収2億5,727万1,900円。

後編は全国321スクリーンで公開され、全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)初登場1位、

初週の土日2日間の成績は動員28万2,693人、興収3億5,409万400円。

 

前編が、昭和64年に起こった事件の「再現」となるような「事件が発生」したところで終わ

っているので、前編・後編の両方とも、しっかり観て頂きたいと思う、是非、お薦めの日本

映画でした。
 

 

 

 

 

 

 

 

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一葉 (ひとは)

2017-6-5 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

一葉 (ひとは)
 

 

この1枚に光を浴びて

力を美しさに変えていく

日陰をもたらし

 

命を運び

命を助ける・・・

紐になったり

包み役となるばかりか

音楽まで奏でる・・・

自然に無くてはならない

小さくて力強く優しい一葉・・・

この一葉に雫が流れるとき

きっと、心が清められていくのだろう
 

 

 

 

 

 

 

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地球上のあらゆる命を脅かす人たち…

2017-6-2 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

昨日6月1日、事もあろうに…アメリカのトランプ大統領がパリ協定離脱を宣言しました。

 

パリ協定は、2015年12月12日に採択された、気候変動抑制に関する多国間の国際的な協定。

2016年4月22日のアースデーに署名が始まり、10月5日の欧州連合の法人としての批准に

よって11月4日に発効。1997年に採択された京都議定書以来、18年ぶりとなる気候変動に

関する国際的枠組みで、気候変動枠組条約に加盟する全196カ国全てが参加する枠組みと

しては世界初となっていたのですが…。

 

第21回気候変動枠組条約締約国会議COP21での議長国であるフランスのローラン・ファビウス

外相は、このパリ協定の発効に際して「野心的でバランスのとれた計画は地球温暖化を低減

させるという目標で“歴史的な転換点”である」と述べましたが、こんなにも早く崩壊して

しまうとは…。

 

世界の主要国の温室効果ガス排出量は、2010年時点で二酸化炭素に換算して約427億トンに

達しています。ちなみに、2010年時点での各国の排出量は・・・

1位 中国 (23%)
2位 アメリカ (16%)
3位 インド (5.7%)
4位 ロシア (5.4%)
5位 日本 (2.9%)・・・と続いています。

 


 

原発から離れられない安倍首相も相当愚かに見えますが、パリ協定離脱のトランプ大統領も

負けずに愚か…というか、何とかならないものでしょうか。この…さも国民の為と言いつつ、

地球上の命を脅かす人たちを…。既に多くの命が失われ、今もなお危険にさらされている

というのに…。やがては自分たちの未来の子供の命をも脅かすというのに・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

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プレミアムフライデー…その2『理想と現実』

2017-6-1 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

5月23日放送のガイアの夜明け『"残業"やめられますか?~15周年企画 ニッポン転換のとき 

第二弾~』ご覧になられましたか?

 

2016年、大手企業で起こった過労自殺事件をきっかけに、働き方を見直す動きが急速に進んで

きました。「24時間戦えますか」とまで謳い上げられた日本人の働くことに対する価値観は、

「残業ゼロ」という正反対の方向…遅く残ることに罪悪感を抱かせる時代に変貌し始めています。

政府も企業の残業削減を強く打ち出し、日本はかつてない時代へ突入しようとしていますが、

企業の職場では「残業」をめぐる様々な思いが交錯しています。「残業ゼロ」を目指す企業側と、

労働時間が短くなる一方、期待していた収入が減り、その上成果は求められる現場の労働者側...。

理想と現実の差がそこにはありました。

 

多くの企業が「働き方改革」に向けた取り組みを進める中、全国に500店舗を 構える紳士服業界

大手「はるやま」が今年1月、あるユニークな残業削減プランを発表しました。それは、残業を

しなかった社員に、『ノー残業手当』として一定の額を支給するというもの。いわば“逆転の発想”

から生まれた取り組みですが、実際に売り場を担当する社員たちに、思わぬ波紋を広げていま

した。そう簡単にはいかない方向転換でしたが、時間の経過とともに結果が出始め、数カ月で

残業平均時間は10分の1に減少し、売上は110%を達成していったのです。

 

日本では、社員の残業を前提にした給与形態を採っている企業も多くあります。そのため、残業

がなくなり残業代が支給されないとなると、一家の家計にもたらす影響は少なくありません。

統計調査では、収入が減ったと回答した人が32パーセントもありました。そんな中、失われた

“残業代分”を補てんしようと、「副業」を始めた人たちもいます。世界が広がると捉えることも

できますが、何のために残業を削減したのか分からない気もします。また、企業の多くは副業を

認めていませんから、そうしたケースは、我慢するか、訴えるか、隠れて行うか…弱ったものです。

 

そんな中、中国地方を地盤とする中堅スーパーのフレスタという面白い会社がありました。

午後6時になるとPCの電源を自動的にオフにするという激しい取り組み。勿論、事前に申請し

ておけば強制終了させられることはないのですが、モニターの上に札を付ける形となって目立ち、

恥ずかしさと、残業している事への罪悪感を感じてしまう…と残業している人は話されていま

した。意識の改革ですよね。

 

こんな取り組みで浮いた残業代は社員に還元する計画で、この冬から、残業時間が少ない人ほど

賞与を増やす制度を始めるというのです。浮いた残業手当を、賞与で最大20万円支給するという

仕組み。若い人たちに向けて話されていましたが、『残業は減らすけれど、収入は確保します。』

そんな宣言は有り難いですよね。

 

今年から始まったプレミアムフライデー。初めは大勢が早く帰っていた会社も2ヶ月後は殆どが

帰らずに勤務。休めば、そのシワ寄せが出てしまうから、普通に仕事をしてしまった方が良いと

…。『早く帰れ』というだけでは解決できない問題に対して、どこまで企業が社員の事を考えた

対策を出せるか…そこに尽きるのでしょうか…。

 

ちなみに弊社では、プレミアムフライデーの『プ』の字も触れられていませんが、中小企業に

とってのプレミアムフライデーは、今後、変わっていけるのでしょうか…。今年の大イベント…

『プレミアムフライデー』…今後も動向に注目です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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人生の終い方…その2『看取り』

2017-5-31 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

昨年2016年5月25日NHKの放送を見て『生き方で伝える、人生の終い方』と題して書いたこと

がありますが…今回は5月9日放送のガイアの夜明け『人生、最期まで〝我が家〟で..〜家族で

向き合う「在宅医療」〜』から…

 

自分の人生を最期まで、どこで、どう過ごすか...。身体が不自由になってくると自宅以外の

病院や施設にお世話になるのが普通になりつつある昨今。ところが国の調査によると「どこで

最期を迎えたいか」という問いに、「自宅」と答えた人が54.6%で最も多いとの事。その支え

が今回の話の中心となる「在宅医療」。病気の人も、社会保障費抑制の政策の中で、長期入院を

させないよう病院を出されるケースが多く、「在宅医療」の充実が求められています。

 

75歳以上が15.7%という佐賀県鹿島市。そこで、100年以上続く「祐愛会織田病院」。年間新規

入院患者数は3,200人、病床稼働率99%とフル回転している地域の中核病院です。病院がパンク

してしまう前に取り組みを始めたのが「自宅のベッドを病院のベッドと同じ環境にする」という

のがコンセプトの「メディカル・ベースキャンプ」。

 

初期治療を終えた患者に可能な限り早く退院してもらう一方で、退院後2週間は、医者、看護師、

ケアマネージャー、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなど多職種が連携して在宅患者を

ケアする仕組みとの事。 高齢者がタブレットなどの機械を操作するという難しさはありましたが、

そこは近年の技術の進歩…どんどん改善されていく事でしょう。

 

また、人口約30万人の三重県四日市にある「いしが在宅ケアクリニック」というところがあり

ます。ここは医師9人に看護師11人という構成で24時間365日対応の「在宅診療」を行なって

います。この小さなクリニックが今、全国の医療関係者から注目されているそうです。理由は

在宅での看取り数が年間約300件という実績。

 

看取りに力を入れる理由は、今後の“多死社会”が引き起こす『看取り難民』への強い危機感。

院長の石賀丈士さんは「自宅で最期を迎えたいと願っても、叶えられるのは1割程度。」だと

言われます。そこで石賀さんは、新たな仕組み作りに動き出しました。 まずは、市内の総合

病院を周り、ガン末期などの重症患者を無条件で受け入れる事を条件として、医師が在宅ケア

クリニックに回すよう要請。

 

狙いは、在宅医療に躊躇していた地域開業医でも、軽症患者が中心になれば、受け入れやすく

なると考えたからです。石賀さんは、在宅医療を「医師の数」「年間看取り数」により3段階に

分け、病状のレベルによって、それぞれ適切な診療所が受け入れるという「四日市モデル」を

作り、在宅医療の裾野を広げようとしていたのです。

 

番組では実際に1人の女性が自宅で看取られる様子が映されましたが、自宅での看取りは患者

本人だけでなく家族にとっても大きな意味があり、双方、悔いのない良い表情をされていま

した。私も、彼方此方とガタが来ていますから、何かのきっかけで、いつ動けなるかも分かり

ません。人生の終い方について、自分からの視点だけでなく、看取ってもらう側の気持ちも

しっかりと考えていかなければと思ったのでありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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日本一の温泉地…ゴールデンコースかぁ・・・

2017-5-30 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

5月4日放送のカンブリア宮殿『激闘の箱根!日本一の温泉地を作り上げた"乗り物屋"の執念』

ご覧になられましたか?

 

年間2,000万人が訪れ、入湯客数日本一を誇る温泉地…我が家でも、みんなのお気に入りと

なっている富士山がよく見える箱根が今回の舞台。実は、その人気を支えてきたのが、登山

電車や海賊船など魅力あふれる乗り物を走らせ、ロマンスカーで都心から客を運ぶ乗り物屋

さん。気にしていませんでしたが、全て小田急電鉄が裏で支えていたんですね。

 

首都の大動脈としての役割を果たしながら、今やドル箱観光地となった箱根を作り上げてきた

裏には、『箱根山戦争』なる知られざる驚きの格闘もあったようです。日本一の急勾配を上る

登山電車にロープウェイ、芦ノ湖の海賊船…箱根ゴールデンコースと呼ばれる箱根のドル箱

ルートで乗り物を運行する、小田急電鉄。

 

寂れゆく他の温泉地とは違い、小田急は、箱根を観光事業の最重要拠点に位置付け、10年で

200億円を投資し、その魅力を磨き続け、箱根を日本一の温泉地に育てあげたのです。一度

だけでは回り切れないほど色々な見どころが盛り沢山な上に、日本一の山『富士山』も、上手く

その背景を飾っているではありませんか。

 

小田急電鉄が、観光と共に執念を燃やしてきたものが、首都の大動脈(年間乗車客数7億人)

としての小田急線。新宿までの所要時間を短縮させるため、長年かけて進めてきた「複々線化」

これにより小田急線の魅力をさらにアップさせ、収益アップを目指しているというのです。

 

私も昔は町田に住んでいたのですが、小田急線にも愛着がありましたよ。都会の人々の「日常」

を支え、余暇への「欲望」をかき立て、箱根へ誘う…しっかりストーリーが出来上がっている

んだから、上手くいかない訳がありません。流石の小田急です。

 

年間87万枚を売り上げる小田急の大ヒット商品「箱根フリーパス」。そのフリーパスを利用

するリピーターを箱根に連れてくるロマンスカーは、小田急にとって並々ならぬ思い入れの

ある車両。1935年に「週末温泉特急」として運行を開始して以来、小田急の箱根戦略の中心を

担ってきました。その車両は、新幹線のモデルとなるほど、時代の最新技術を取り入れた車両

だったそうで、先頭車両の最前列に座ってみたいと、子供ながらに思ったものです。

 

今までマイカーで訪れていた箱根ですが、今度は箱根フリーパス使ってみたいなぁと思ったの

でありました(^ ^) ・・・とは言うものの・・・今度は、いつ行けることやら・・・
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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後継者のいない寂しさが痛みとして伝わる時

2017-5-29 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

いつも1話完結だったはずの番組が、今回は5月18日、25日と初めて2回に渡って特集されま

した。『世界!ニッポン行きたい人応援団 “浮世絵”心から愛すフランス人』の回。ご覧に

なられましたか?

 

1回目の放送では彫り師、刷り師、2回目の放送ではバレン職人がメインで取り上げられてい

ましたが、いつにも増して、心に染み渡る感動をいただきました。今回は3種類の伝統工芸に

関わる職人さんが登場し、いずれも後継者がいない状況。その卓越した技と拘りを持った圧巻

の職人魂に、感動すると同時に寂しい思いも抱かざるを得ませんでした。

 

彫り師、刷り師の回は、お二人ともご高齢で、後継のない事は、既に覚悟しておられるかの

ようで、とても和か。丁寧な対応は、この番組でいつも感じる事ですが、招かれる外国人も

引き受ける日本人も本当に毎回素晴らしく、心が洗われる気がします。

 

特に2回目の「ばれん工房 菊英」の後藤英彦さん、素敵な方でした。バレンを包む希少な

『皮白竹』は、今では手に入らないため、自らが育てているという拘りよう…。本物の

バレンが、こんなにも手をかけられて作られている事を初めて知る事が出来ました。

 

最後に招待されていたフランス人のブノワさんは「職人さん達と心を通じ合えたことがとても

嬉しかった」と話されていましたが、見て学べといったイメージの昔の職人さん達とは全く

違って、後継者を諦める中、本当にその技を学びたいという人が訪れてくれた事に喜び、心を

開いて対応してくれているように見えました。

 

バレン職人の後藤さんが番組を通してブノワさんに会えたことを、番組スタッフにまで、

本当に何度も感謝の気持ちを伝え、喜んでおられたのが、とても印象に残っています。

後継者のいない寂しさが、技を学びたいという人の訪問によって、伝える喜びを与え、

その喜びが優しさと深い思いやりに繋がっていく…このままでは、あまりにも惜しい気が

してなりませんでした・・・ 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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済んだ青と白い馬…優しさに溢れた東山

2017-5-26 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

BS朝日5月17日放送の『昭和偉人伝 東山魁夷』の回、ご覧になられましたか。私の大好きな

画家の1人です。亡くなられてから18年が過ぎた今も、高い人気を持っていますが、その画家

人生は、決して平坦ではありませんでした。自然と向き合った傑作「残照」で風景画家として

認められた東山さんは、柔らかな色使いや安らぎを覚える独特の画風で、日本画の歴史に一

時代を築きました。

 

感情のままに生きる父と、耐え忍ぶ母を見て育った幼少時代。病弱だった東山さんの慰めは

絵を描くことだけだったそうです。父の反対がありましたが、担任の先生が間に入ってくれて、

本人の望む洋画ではなく、収入に繋がりやすい日本画を選択する形で美術学校へ入りました。

親への負担を避けるために、挿絵のバイトを描きながらの苦学だったそうです。

 

在学中に「山国の秋」が帝展に入選。卒業後ドイツ留学を果たし、帰国すると東山さんと会っ

た事もないのに、「こんな絵を描く人なら間違いないから、結婚したい」と恩師の娘に言われ

て結婚。父と兄は相次いで亡くなり、自分も召集令状を受け取ってしまいます。戦車に爆弾を

抱えて飛び込む訓練が続く中、死を覚悟するしかありませんでしたが、奇跡的に終戦まで生き

延びたのでした。

 

戦後、まもなく母と弟も死去。哀しみの中で、進むべき道を見失った東山さんは、千葉・鹿野山

に登り、眼前に広がる大自然に己の心の姿を見つけ、絵筆を取りました。そんな中で描かれた

「残照」が日展で特選を得ると、これが転機となって風景を題材にした独自の表現が追及されて

いったのです。

 

1950年に発表された「道」は、よく取り上げられる作品ですが、私は「白い馬」の描かれた

作品が大好きです。風景画家として画壇で認められた東山さんは、ある時、モーツァルトの

ピアノ協奏曲からインスピレーションを得て、連作「白い馬の見える風景」を描いたそうです。

こんな感じの絵なんですよ。

 

 

この東山さんの青がたまらないんですよねぇ・・・。済んだ青と白、静かで優しさに溢れてい

ます。『日本画はよく知らないけれど、東山さんの絵は見たことがある』という方は沢山いる

のではないでしょうか。欲しいものとして「白い馬の見える風景 - 東山魁夷」(日本経済新聞

出版社)がありますが手に入らないんですよねぇ。また、増刷して貰えないものでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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Mr.トルネード 日本が世界に誇れる研究者でした!

2017-5-25 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、NHKの『ブレイブ 勇敢なる者』という番組の『Mr.トルネード~気象学で世界を

救った男~』の回を観させて頂きました。また、面白い新番組が始まったと思いきや、既に

放送された物の再放送という事でした。(^  ^;)

 

主役の藤田哲也さんは、竜巻の強さの基準「Fスケール」を考案したことで有名で「ミスター

・トルネード」と言われるほど、その世界では大きく貢献していましたが、それだけでも凄い

事なのに、それ以外にも偉業を成しえていたのです。

 

先日、映画『白い嵐』に登場した「ダウンバースト」という現象まで、藤田さんによって命名

されたことを知った時は、本当に驚きで興奮する自分を抑えることができませんでした。周囲

に認められなかったダウンバーストに関しては10年もの論争を経て立証されたようです。

 

当初、下降気流に関しては日本で注目されず、数百万ドルかけてシカゴ大学と米軍が導き出し

た答えを、藤田さんは50ドルという驚きの経費で導き出したことがシカゴ大学に伝わると渡米

を促されたのです。(日本は…いつもこうして優秀な人材が出て行ってしまう…。)

 

竜巻研究を持ちかけられると竜巻の発生からの全貌を明らかにし、Fスケールを考案。徹底

した観察力は『気象学のシャーロック・ホームズ』と言われ、数値データを図面に置き換え

る能力は『気象界のディズニー』とも言われたとか。

 

特に航空分野では、イースタン航空がニューヨーク・JFKで着陸直前に墜落した原因を「ダウ

ンバースト」と名付け指摘しましたが、殆ど賛同されませんでした。藤田さんは当時、その

立証に全力を注ぐのではなく、航空機事故の脅威となる「マイクロバースト」の解明を急がな

ければとその事に没頭。

 

ドップラー・レーダーを使ってマイクロバーストの観測に成功すると、訓練やシミュレーター

に対策を組み込み、空港にドップラー・レーダーを配備し、警報装置や探知システムを追加

していく事で、研究が事故回避に役立てられ、航空気象学に大きな貢献をしていったのです。

 

アニメーションを多用した番組は、ドラマ仕立てでドキュメンタリーが描かれ、隙のない展開。

とても面白く観させて頂きました。この『ブレイブ 勇敢なる者』という番組、不定期でいつ

放送されたのか…されるのか…全く情報が掴めませんが、今度放送される時は、見逃さずに

行きたいと思います。

 

最後には藤田さんからのメッセージも流されていたので、これは、この場に書き残しておこう

と思います。

 

『特に若い人は、恥ずかしがらず、言いたいことを言うべきです。半分は間違っているかも

しれない。だが、残りの半分は正しいかもしれない。もし、50%が正しければ、価値ある

人生を送ったということです。幸運を祈ります。』

 

勇気を与えてくれるメッセージですよね。しっかり観察し、しっかり考え整理する。基本が

あってこその大胆さなのでしょうか。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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人生100年時代の働き方…国の委員会まで?

2017-5-24 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

ガイアの夜明け『どう働く?“人生100年時代”~15周年企画 ニッポン転換のとき~』が先週

から放送されていますが、その1回目、ご覧になられましたか?

 

日本は近年、大きな変貌を遂げています。特集でも扱われた『その便利さは必要か』『長時間

労働は正しいのか』『安定を捨ててでもやり甲斐を求める若者』等と次々とこれまでの価値観

が変わっていく中、これから、人生100年の時代をどの様に生きていくのか…「ガイア」では

15周年を迎えたこの1年間、「ニッポン転換のとき」という通年企画を通して、新たな時代の

日本のあり方について考えていくとの事。

 

1回目のキーワードは、「人生100年」と「働き方」。日本の100歳以上の人口は、2050年まで

に100万人を突破し、2007年に生まれた子供の半数は、107歳以上まで生きるとされるようで

す。

 

超"長生き"が実現すると当然、食べていくための「お金」も必要に...。これまで、サラリー

マンは「60歳定年」「70歳まで働く時代」などと言われていましたが、さらに高齢まで働かな

いと、生きていけない時代になるのです。なんともきつい話です。100年時代の人生戦略…

政府も『人生100年時代の制度設計特命委員会』なる物を発足して検討に入ったとか…。

 

あのソフトウェア開発会社「サイボウズ」は今年1月、新たな採用をスタートさせました。

募集を始めたのは、「複業」というスタイル。同社だけでなく、複数の企業に就職する、とい

うものです。様々な専門性を持った人材を、雇用形態にこだわらず採用したい、という狙い。

場合によっては、サイボウズでの仕事が「副業」となることもあるというのです。

 

ひと昔前までは当たり前の話でしたが、日本の企業の殆どは、「副業禁止」ですが、副業を奨

励する企業も出てきているとか…。ITベンチャーの「エンファクトリー」では、逆に「専業

禁止」を打ち出し、新入社員から複数の仕事を持つよう促していました。副業を勧め、個人を

自立させるための取組とのことでしたが…。

 

また「ランサーズ」という会社があります。仕事をしたい人と、仕事をお願いしたい人をネッ

ト上でマッチングして、ネット上で完結する“クラウドソーシング”というサービスを展開して

いる会社です。ネットを使うことで、いつでもどこでも働ける社会を目指しています。ラン

サーズの請負人は副業の人がメインで、社長も副業からランサーズを起業したとの事…。

 

また、『もっと簡単な仕事を』『もっとハードルの低い仕事を』という要望を活かして

「POOK」という新サービスを立ち上げようともしていました。これは、それぞれの人が

「得意なこと」を仕事にできるというもの。たとえば家具の組み立てが得意なら、それを

ネット上でアピールし、家具を組み立てて欲しい人から「仕事」を受注する、というものです。

 

番組では水まわりのクリーニング仕事2時間3,000円と子育ての助言ということで実験的にアル

バイトが行われている映像が流されていましたが、空き時間を有効活用して、自分の新しい

特技を活かしていく取組…面白い物でした。6月からこのサービスを始めるとの事でしたが、

今後の展開が楽しみです。
 

 

 

 

 

 

 

 

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