6月13日放送のガイアの夜明け『再び、巨大"規制"に挑む!「ガイアの夜明け」15周年企画
「ニッポン転換のとき」第三弾~「バター不足」さらなる闇~』の回、御覧になられましたか?
今、「国産バター」が思うように調達できず、一部を輸入品に頼っているという話。その
輸入品は、品質の割に価格が高く、商売で使う必要のある職業については痛い話…。スーパー
には商品が並び、"バター不足"は解消されたようにも思えますが、消費者の目が届かない
ところでは依然、深刻な問題として影を落としているらしいのです。
そして、そこにはやはり、バターをめぐる巨大な"規制"の存在が絡んでいたという話...。昨年
11月に放送された「巨大"規制"に挑む!~明かされるバター不足の闇~」では問題の一端を
描き、それに立ち向かう人たちの挑戦が伝えられていましたが…(12月7日に『憤りを覚えた
身勝手な農協』と題して、このブログでもご紹介させて頂きましたが…)。
今回は、「ガイアの夜明け」15周年の通年企画「ニッポン転換のとき」第三弾として、さら
なる"規制"の存在を明らかにしつつ、もう一歩、バターの"闇"に切り込むというお話。
用途別乳価格という国のシステムがあるそうですが、農協の卸団体が安いバター作り用の
価格で卸さず、高値の牛乳用の価格でしか卸してくれないため、高価なバターを作っても
赤字というおかしな現象が起こっているらしいのです。
国内のバター不足を補うため、海外からバターを輸入しているのが、農林水産省が所管する
「農畜産業振興機構」(ALIC,エーリック)。「酪農家の経営や国民の消費生活の安定」
という名目で、バターの輸入業務を独占しているらしいのですが、役員の多くは農水省
出身者…つまり天下り。職員の年収も高額で、トップの報酬に至っては約年額1,700万円
にのぼるそうです。
エーリックは今年度、1万3,000トンのバターを輸入することを決めているそうですが、輸入
したバターは、入札という形で1キロあたり平均800円(一部ヨーロッパ産の場合)で卸
業者などに販売。しかし、ケーキ店などが輸入バターを購入する際、その価格は倍近くに
跳ね上がっているらしいのです。
また、この輸入の独占というシステムが、バター不足の一因となっているという指摘も…。
農林水産大臣は、『バターの価格不安や量も問題ない』と言っていますが、明らかに生産者
から消費者への流通を邪魔し、不当に利益を得ているような話ばかりでした。
規制に守られている事は、これまでは良かったのかもしれませんが、『今』は、果たして
『本当に生産者や消費者を保護している』と言えるのか…。加計学園の事で岩盤規制を語る
誰かさんがおりますが、もっと先にやんなきゃならん事が沢山あるのでは…。それとも、
やっぱり優先するのは、お金持ちの親しい友人からなんでしょうかねぇ…