ティータイム

今や売上の8割が加工品という千疋屋

2016-10-14 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

10月6日放送のカンブリア宮殿 の 【伝統は革新だ】 第3弾『千疋屋総本店』のお話から

千疋屋総本店の創業は1834年なんと天保五年です…いつだ…それ? 現在の埼玉県越谷市で

槍の道場を経営していた初代創業者の大島弁蔵が、地元の果物や野菜を舟で運び江戸で

商いを始めたのがきっかけとか。

 

当初は安売りの店だったそうですが、二代目の文蔵が高級路線へ転換し、現在の経営の

基礎を作っていきました。明治時代には海外産果物をいち早く販売。大正時代には

メロンやビワの品質改良を行うなど、時代に合わせた変革を続けてきました。メロン

1個約1万4,000円、ブドウ1房1万円、バナナ1本が324円…。勿論、万が一美味しく

ないフルーツがあった場合には、交換も受け付けると言った徹底ぶり。驚くほど高値の

ついた果物がまるで宝石のように綺麗に並べられ、次々と売れていったのです。

 

千疋屋総本店は東京を中心に展開していますが、千疋屋の果物が高い理由は、その栽培

方法にあります。例えば看板商品のマスクメロンは1本の茎から1つしか実を付けない

「一茎一果」という栽培方法で育てられています。通常の栽培方法よりもコストが

かかりますが、こうすることで実が甘く形の良いメロンになるとのこと。さらに

千疋屋では特定の農家と直接契約をせず、全国から大田市場に集まった果物の中から

最高級のものだけを独自の基準で厳選して買い取っていくのです。

 

現社長の大島博さんの代になると、バブルが崩壊し、高級フルーツの売上は頭打ちになって

いきます。そこで現社長が考えたのが千疋屋のブランド力を活かした高級果物をふんだん

に使ったスイーツを主力とする戦略。人気メニュー フルーツパフェ開発の人がテレビに

映った際には、『あれっ?』と見覚えがあったのですが…がっちりマンデーで見かけた

のか…忘れてしまいましたが…確かに見覚えのある人でした…。

 

創業から182年という今の老舗の売上を支えるのは、綺麗に並べられた果物ではなく、

高級フルーツをより多くの人に食べてもらう為のスイーツという独自の販売戦略。

現在、商品比率では加工品が8割を占めるまでになっており、なんとフルーツを置か

ない加工品だけの店舗も普通に展開されています。

 

また、千疋屋では新たなフルーツ開拓も行っています。南国の果物であるマンゴーが

真冬の北海道で収穫されると聞きつければ、十勝帯広の農家を訪れます。この北海道産

マンゴーは、東京農大の宮田先生と農家が組むという産学連携の取り組みで、化石燃料を

使わずに、冬場に降り注ぐ大量の雪で夏に冬を演出し、湧き出る温泉を使って冬に夏を

演出することで、本来収穫できない時期に収穫していくという特殊な栽培方法で作られ

ています。<白銀の太陽>と名付けられたこのマンゴーを千疋屋で扱うことで、産地の

活性化に貢献しようというのです。

 

編集後記で村上さんは、こう話されています。

『強力なブランド力を築き上げているのに、メロンなど高級果物への依存を止めた。

現在、商品比率では加工品が8割を占めている。そしてその開発、素材などに伝統の

ブランド力を活かし、ごく自然で、かつ大胆な、変革に成功した。自らが持つ資源の

本質を確認し、新しい形で活かす、まさに「伝統と変革」の王道である。』と…。

そして、いつもの…社長の金言

 

『生き延びるためには 30年で変えろ』

 

「30年もすると改革をしないと生き延びていけない…。」番組の中で大島博社長が

話されていましたが、この30年は、会社の事業継承との関係も深く、大きな課題となる

企業が多くあります。182年で6代目…1人約30年…甘んじていてはダメなのですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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昭和偉人伝~梶原一騎~アナザーストーリーズ 運命の分岐点

2016-10-13 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

毎週水曜21:00からBS朝日で放送されている『昭和偉人伝』…今回は2014年10月に

放送された梶原一騎の再放送を見てのお話。

 

梶原一騎と言えば「巨人の星」、「あしたのジョー」、「タイガーマスク」、「柔道

一直線」など…昭和40年代、日本に巻き起こった「スポコン」ブームの立役者である

劇画原作者でした。 作画担当は違っても、原作は同じだったんですよね。凄い人です。

 

私なんぞは、代表的な4作品ともテレビの前に釘付けになって見ていた側です。

男としての基本的な生き方は、この作品達の影響を強く受けた人も多く、私の周りも

含めて、その頃の男らしさの基準になっていった気がします。

 

この回は、多くの梶原のヒット作の中から「巨人の星」と「あしたのジョー」を

中心に作品の製作秘話を探るべく、川崎のぼる、ちばてつやといった作画を担当した

漫画家達へインタビューし、梶原の人物像に迫っていきました。あの作品タイトルは

どうやって決まったのか?ヒューマンから名付けられた星飛雄馬の投げる「消える

魔球」のからくりはどうやって考えられたのか?「あしたのジョー」のラスト、

ジョーはなぜ真っ白になったのか?関係者だから知る貴重な話を聞くことができました。

 

あしたのジョーの矢吹ジョー、タイガーマスクの伊達直人、とっても魅力的な主人公は、

未だに憧れの的でもあるくらいです。施設の子ども達に伊達直人の名前で寄付する

人が現れるなど、亡くなった後も伝説として生き続けています。

 

また『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』というNHK BSプレミアムで放送されて

いる番組は、ご存知でしょうか。放送時間は、水曜日 21:00 - 22:00と時間が重複して

いるのですが、再放送が、次週火曜 23:45 - 0:45にあるので、両方視聴する事は可能。

 

そんなアナザーストーリーズで、10月5日に『タイガーマスク伝説 』が放送されて

いましたが、プロレスでのタイガーマスク誕生も、梶原一騎からの持ちかけで実現

したものだとか。当時は、猪木とアリの世紀の一戦で猪木が代表を務める新日本

プロレスは、試合後大きな借金を抱えてしまっていたので、佐山が演ずるタイガー

マスクがプロレスファンを子供にまで広げ、大ヒットしたことで大きな収益をあげ、

救世主となりました。

 

番組では、そんなタイガーマスクを演じた佐山選手の苦悩を中心に話されていましたが、

タイガーマスクという梶原一騎が産み出したキャラクターが現実とリンクすることで、

多くの人に生きる力を与えていた気もします。

 

今日は2つの番組を取り上げてお話しさせて頂きましたが、数々のドキュメンタリー

番組があり、こうした話を知る事で、生き方として刺激を受けるのは心地良いものです。

知らなかった裏側を見せられることで、自分の思い込みの間違いや、見えない苦労を

知って、自分のモチベーションに繋がることも少なくありません。単に視聴率に走る

のではなく、これからもこうした番組が長続きしてくれることを願っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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三菱東京UFJ銀行に物申す…って、偉そうですみませんが…

2016-10-12
カテゴリ:つぶやき

…と言うか、個人的に名指しで文句を言うのも何なんですが、どこにも目安箱がないもので、あえて名指しで書かせて頂きます。
弊社では様々な学会の運営の委託を受けて年度大会などが滞り無く開催されていくようにサポートさせて頂いておりますが、お金の扱いもある為に大会専用の銀行口座をその都度開設して、弊社のお金とは完全に区別して扱わせて頂いております。問題はその口座を作る時の口座名義のお話。
大会口座を作る際には、大会名、代表者肩書、代表者名と3点セットで登録を行なっていきますが、何故か実際に書いた漢字名と、それに付けられる読み仮名が違って登録されるのです。
具体的には実際に書く登録名義では、肩書きを含めて表紙に印字されるのですが、一枚めくった読み仮名の欄には、肩書きを含まない読み仮名がカタカナで記載されるのです。
この不思議な登録方法のおかげで、何度かお客様からの振込に不具合が生じ、その都度、銀行に確認しにいくのですが対応はこうでした。
初回…読み仮名には肩書きが入っていませんが、窓口で処理をされる際には肩書きを入れてください。
2回目…肩書き以下は書かなくても大丈夫です。
3回目…通帳にある通り、漢字は肩書きを含めて、読み仮名は肩書きを抜いて書いてください。
4回目…漢字で書かれた肩書きの読み仮名も記入してください。
5回目…肩書きがなくても、代表者名が書いてあれば、通常微妙に違う程度の場合は、担当者が該当銀行に確認していきますので、問題なく手続きできるはずです。
そして、6回目の先日、他で作られた大会口座にお金を振り込もうと同じ銀行の同じ支店に手続きに行ったところ、登録には肩書きが入っているから読み仮名を入れろと言うのです。相手口座も同じ三菱東京UFJ銀行の口座なんですよ??
どう思われますか?こんな対応を普通にやり続けて、問題解決の動きの見えない銀行を?
お振込いただく団体様の中には、通帳名義の書かれている所をスキャンして送るように言われる所もあるもので、そうしたお客様に対しては特に不具合が生じやすいというのが現状です。
ちなみに三菱東京UFJ銀行は、口座名義に数字が入っていると、ヨミガナをその算用数字で登録することは出来ず、カタカナ読みに置き換えなくてはならないのです。他行では算用数字で登録できるのに、何故、三菱東京UFJ銀行だけが出来ないのでしょうか。
その為に今度は例えば76カイと入れたかった場合は、
1、ナナジユウロクカイ
2、ナナジユウロツカイ
3、シチジユウロクカイ
4、シチジユウロツカイ
と4パターンの読み仮名が発生して不具合の原因が追加されてしまうのです。
銀行の場合、こうした名義が完全一致しないと手続き出来ないのが普通で、こんな銀行側のせいで不具合の原因が生じているにも関わらず、手続き出来ない時は、事前預け入れなどをすると、1回目の振込手数料、組み戻しのための手数料、そして、再振込のための振込手数料と、やりたい放題の手数料が追加されてしまうのです。
そもそも担当が他行に問い合わせて確認するはずと言っている同じ支店の他の担当者が、それを実行していないのだから、こうして訴えたくなる気持ちもご理解頂けるのではないかと思うのです。
その場で訂正しろと言われれば、『御宅の変な登録方法のせいで問題が発生しているのですよ?』と一応一言苦情を言って、対応しますが、登録印を持ってきていなければ、出直しになってしまうのです。良識ある企業なら、お客様からの苦情はしっかりと吸い上げられ、改善すべく対策・動きがあるはず。三菱東京UFJ銀行には、そんな改善の流れ、担当部署?ってないのでしょうか?
ちなみに、みずほ銀行や三井住友銀行では算用数字で登録できます。みずほ銀行は通帳名義も肩書以下の代表者名まで、個人情報に関わるからと大会名だけで手続きできます。せめて他行の対応との比較くらい意識してもらえればと思います。
10月からは謄本や会社の経理であっても代表者からの委任状がないと手続きできない事も生じています…。いちいち委任状なんて用意していられないし、謄本だって、一部作るのに法務局に行って600円もかけて発行してもらわなければならないのですよ?国が決めた事ならまだしも、企業レベルで改善できることは、積極的に真摯に改善対策して、少しでもお客の負担や不満を軽減する努力を行っていって欲しいものです。『お金を借りてくれ』ばかりがお仕事ではないはず…ですよね?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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超エコで温暖化対策になる『熱音響機関』

2016-10-7 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日10月2日に放送された未来EYES プロジェクト26「熱音響機関」のお話、ご覧に

なられましたか?『未来EYES』は、毎週日曜日の夜10時半からBS JAPANで放送され

ています。今、私が最もはまっている番組で、以前にもご紹介させて頂きました。

 

今回は、21世紀に入ってから進んだ研究で、『捨てる熱』をモーターなどの可動

部品を使わずにエネルギーに変える『熱音響機関』を研究している東海大学工学部

動力機械工学科 准教授 長谷川真也先生が主役でした。

 

『熱音響機関』とは、熱を音波に変える新しい波動エンジンのこと。発電には、

波動エンジンの先に「リニア発電機」を取りつけて音波から電気を起こします。

この研究では発電する際のシステムを活用して、熱から音波を発生させるのとは

逆に、音波から冷熱をつくることもできます。音波を波動エンジンに入力する

ことで、可動部品を持たないノンフロン冷却として使うことができるのです。

 

システムの特徴は、構造がシンプルなため安価で量産が簡単なことと、ガソリン

エンジンに不可欠なクランクやピストンといった可動部品が全くないため、保守

点検も楽で超エコな発電システムであることです。タイヤのように摩耗する

部品もありません。このシステムが実用化されれば、自動車や工場で大量に

捨てられている「廃熱」を使った自家発電や、ノンフロンの冷凍庫などを作る

ことができるのです。

 

熱を音に変え、音波を用いた発電を実用化することが出来れば、車両燃費の大幅

向上はもちろん、地球温暖化やエネルギー枯渇問題を解決できるかもしれません。

「エネルギーを消費する時代から、有効活用する時代へ」を目指し挑戦し続ける、

長谷川先生。

 

そんな先生は、研究に没頭するあまり、娘さんとの交流は朝の出勤時に学校に

送っていくまでのひと時だけ。本人曰く、土日も殆ど家にいないのでと…。

それでもこんな夢のような研究をしてくれる人がいるからこそ、この世の中は

明るいのです。原発に無駄なお金を大量消費している分、もっとこうした

研究も含めた未知の物事に対して取り組んでいる研究者達に生きた支援をして

欲しいものです。

 

番組の中では、長谷川先生が『計測器が進化したことで研究も飛躍的に進んだ』

ともお話しされていましたが、研究に欠かせない機械を企業が作り出している事

にも触れられていたように、研究者と企業の連携が図れれば、よりスピーディーに

成果が出せていくのではないかと感じました。優秀な先生方と、真摯に取り組む

優良な企業…弊社が望んでいる産学連携…日本の気質という財産が成せる技ですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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大隅先生…ノーベル医学生理学賞受賞!!

2016-10-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

遅くなりましたが、大隅良典先生、ノーベル医学生理学賞受賞おめでとうございます!

日本人の受賞はこれで3年連続。「人のやらないことをやる」が信条という先生は、

細胞が自分のタンパク質を分解してリサイクルするオートファジー(自食作用)と

呼ばれる現象の仕組みを解明。何らかの理由でこの自食作用に異常が起きると、がんや

パーキンソン病、2型糖尿病など、さまざまな病気の原因となることが分かってきて

おり、今後これらの治療につながると期待されているのです。

 

会見で大隅先生は、今回の受賞につながった研究を始めたいきさつについて、「人が

やらないことをやろうという思いから、研究を始めました。強調したいのは、この

研究を始めたときに必ず『がん』の研究につながるとか、『寿命』の研究につながると

確信して始めたわけではありません。そういうふうに、基礎研究が転換していくんだ

ということを強調しておきたいです」と述べ、自然科学の分野での基礎研究の重要性を

強調されていました。

 

また、「サイエンスは、どこに向かっているのかが分からないところが楽しいのです。

『これをやったらよい成果につながります』と言うのは、サイエンスにとってはとても

難しいことです。すべての人が成功するわけではありませんが、チャレンジすることが

科学の精神であり、その基礎科学を見守ってくれる社会になってくれることを期待

したいです」と述べられました。

 

若い世代へのメッセージを求められた先生は「今、なかなか子どもたちが自分の興味を

表現することが難しい時代になっている」と述べたうえで、「『あれっ』と思うことが

たくさん世の中にあるので、子どもたちには、そうしたことへの気付きを大切にして

欲しいです。分かっている気分になっているが、何も分かっていないことが、生命現象

にはたくさんあります。子どもたちには『なんとかなるさ』というくらいの気持ちで、

チャレンジしてくれる人が増えることを強く望んでいます。それと同時に、そうした

子どもたちを支える社会であって欲しいです」と述べられました。

 

大隅先生は弊社が年度大会を毎年担当させて頂いてる日本生化学会の名誉会員をされて

おり、2008年の第81回大会(BMB2008)では会頭を務められておられました。社会の

『見守り』『支える』ことの必要性を強く訴えられるお姿には本当に感動させられました。

改めて、大隅先生、ご家族のみなさま、関係者の方々に心よりお祝い申し上げます。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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お菓子のデパート よしや

2016-10-5 NEW!
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利益を社員に大盤振る舞い! もっと働きたくなる最強経営術の全貌と題して、2016年9月1日 に

放送されたカンブリア宮殿から、今日はお話を。

 

創業52年を迎えた菓子問屋の吉寿屋さんが今日の主役です。卸売りのほか、専門店「お菓子の

デパート よしや」という直販店を関西を中心に101店舗展開しているとの事で、関東の方では

ご存じない方もいる事かと。

 

小売店の価格は定価の約2割引き。品揃えはロングセラー商品からスーパーやコンビニで

見たことのないお菓子まで…なんと1,400種類も揃えているとか。まさに「お菓子のデパート」

です。商品の単価が安く儲けが薄いと言われる菓子業界の中にあって、業界トップの利益率を

たたき出しているのだそうです。その結果、創業以来52年間も“赤字無し”の健全経営を続けて

いるのです。

 

創業者の武司氏は15歳で大阪の菓子メーカーに就職し、22歳で吉寿屋を創業。後発参入として

武司氏は朝5時から店をあけ年中無休で働き、1986年「お菓子のデパートよしや」をオープン。

お菓子が良く見えるように平台に陳列したり、商品を種類別では無く価格別で並べたりと、

工夫されたそうです。そして快進撃のもう1人立役者が、創業時から仕入れを担当する、弟の

秀次氏。秀次氏は週1回の商談会にメーカーが持ち込む商品を全て試食し、売れる商品を見極め

ているのだそうです。

 

そんな2人が創業以来、実践し続けている繁盛の秘訣、それが、早朝出社です。会長の秀次氏は

朝3時過ぎ…というかもはや夜中ですよね。創業者の武司氏ですら朝5時に出社し、倉庫に並ぶ

“お菓子”に感謝の気持ちで挨拶。そんなお菓子は、常識破りの返品ゼロ。早朝出勤した2人は、

後から来るパートさん達の為に準備をしているのです。

 

「早起きは必ず繁盛につながる。」と語る吉寿屋の姿勢が伺えます。

 

神吉兄弟には、経営者として守り続けてきた信条があります。それが従業者の幸福。この信条が

良くわかる制度が社員への利益の還元です。利益の半分は税金、残りの利益の3分の1ずつを社員、

役員、内部留保としているのだそうですが、その額が驚き…。一年間で約7,000万円分を従業員に

還元しているというのです。例えば、月1回の朝礼で行われるジャンケン大会では、テレビなどの

家電や最高級の果物などを社員とパートにプレゼント。毎年、勤続5年以上の社員1人に500万円

相当の金の延べ棒、社歴の長い社員5名に海外旅行と大判振る舞いです。さらに、最優秀社員に

年棒3,000万円が支給されたこともあるといいます。この利益還元は社員だけに留まらず、社員の

家族に野菜を送り、運送会社などの取引先にも水やお茶を1ケースやお米を渡す時もあるそう

です。「会社の利益は、社員、その家族、そして取引先の協力があったからこそ。お世話に

なっている方々にお礼をしている。」と2人は話します。関わる人のモチベーションが上がら

ない訳がないですよね。そして、それだけの利益が残せている事も凄い事です…。

 

吉寿屋では業界屈指の超効率経営を実践しています。その名も「1円大作戦!」。例えば、

社員が使うボールペンは1本だけ、名前をつけインクが無くなったら替え芯を使うのが決まり

です。もちろん、配送に使う段ボールは使い回した上で最後には業者に売っています。さらに、

倉庫の荷物は壁から5センチの隙間を空けることで、荷物の持ち運び時間が短縮できるとのこと。

そして極めつけは、1日数回の「駆け足タイム」。「15分間、駆け足の時間です!」と

アナウンスが流れると、社員は一斉に走りながら仕事を始めるのです。

 

こうした様々な努力で、吉寿屋は、創業以来、“赤字無し”業界トップの利益率約3.5%を叩き

出しているのです。贅沢に慣れてしまっている人にとっては、この『1円』を大切にする

気持ちの持ちようが、1番難しいのではないでしょうか。2011年1月20日に同じカンブリア宮殿で

放送された『未来工業』を思い出します…。

 

社長の金言

 『どんなことがあっても 報奨に見返りは求めない』

   …『これだけ出すから、頑張ってね』ではなくて、あくまでも

     『頑張ってくれた事に対して、感謝の気持ちを込めて』と言う事でしょうか…。

 

村上龍さんは編集後記で以下の様に綴られています。

 

『「人よりも多く働く」吉寿屋の戦略は拍子抜けするほどシンプルだ。他店よりも早く開店し、

創業からしばらくは休日を返上した。「自分がいい思いをするより周りの人が喜ぶのを見たい」

という武司氏の価値観は、自然に従業員への手厚い報奨に結びつき、結果的に大きな動機付け

となっている。武司氏は、毎日早朝にまず倉庫に行き、「お菓子のみなさん、お早うございます」

と挨拶する。武司氏にとって、お菓子は、単なる商品ではなく、「愛すべき生きもの」なのだ。

商品と従業員に対し無私の愛情と感謝を抱き、誰よりも多く働く、そういう人に、ビジネスの

神様は必ず微笑む。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『nutte(ヌッテ)』という『紡ぐ』企業

2016-10-4 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

少し前になりますが、今日は、9月13日放送のガイアの夜明け『消すな職人技

生き残りの秘策』のお話。

 

高い品質から海外で人気の「Made in Japan」ですが、国内に目を向けてみると

市場規模は小さくなるばかりで、その職人技や技術力の存続が危ぶまれています。

 

今日取り上げるのはアパレル業界。日本国内に流通しているアパレル製品の国内

比率はわずか3%と言われるそうです。技術力の高さから海外の有名ブランドから

洋服の縫製を請け負う工場も少なくないのですが、中国製品などにおされ、

かつて日本中にあった縫製工場や生地メーカーは、最盛期の4分の1に減って

しまったとか…。

 

海外に仕事を奪われることで、倒産した工場も少なくありません。 縫製工場で

腕を振るってきた職人たちは仕事を失い、別の仕事に就くか、個人で縫製の仕事を

請け負うなどして生活を続けてきたのです。しかし、個人で縫製の仕事を請け

負うといってもアパレルメーカーのサンプルの作成などで得られる収入だけでは

厳しい状況。 現在そんな職人が、全国で20万人いると言われているそうです。

 

その現状に目をつけたのが昨年創業した「nutte(ヌッテ)」。縫製職人と商品を

作って欲しいというメーカーをつなぐサービスを提供しています。仕組みは、

まず作ってもらいたい側が予算や納期、デザインを提示します。職人は、

予算や納期、仕事内容を見て仕事を受けるか決めるというシステム。

 

職人が個人のため小ロットで出来るのが強みで、規模の小さいアパレルメーカーや

子供の学芸会用の衣装など一般人でも利用できるのが特徴です。 登録している

職人は現在約1,000人、年齢層も幅広く経験も豊富なことからイメージだけ

伝えれば商品を作ってくれるというのです。

 

職人生活の救いになるばかりか、一般人ですらデザイナー気分を味わえる

のですから、宣伝次第で、今後ますます成長していけるのではないかと感じる

ことができました。世界に1着しかない服、それも自分がイメージしたものが

プロの手によって形になっていくのですから…私の様なオッサンですら、

ちょっとやってみたくなるではありませんか。

 

最近、この種の営業力を持たない優れた職人さんと、そうした職人さんの技術を

求めている人を結びつける企業が増えている気がします。ビジネスチャンスの

キーワードは、実は、この大切な2つの要素をつなぐ、『紡ぐ』という一言

なのかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

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働き方が変わる・・・

2016-10-3 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

9月27日放送のガイアの夜明け、シリーズ「働き方が変わる」第14弾『今こそ、

社員を鍛える!』ご覧になられましたか?

 

社員を東南アジアなどの新興国に送り込み、本業で培ったスキルを生かして

貧困などの社会問題の解決のために活動していく…そんな人材育成を行う企業が

増えているというお話でした。

 

海外の大学などで勉強する「留学」ではなく、実際に仕事を通じて学ぶことから

「留職」と呼ばれているそうです。NPO法人のクロスフィールズが作る

プログラムで、これまでにパナソニックやハウス食品、NTTデータなどの

大手企業が導入しているとのことで人手の少ない中小では難しい話でしたが、

良いお話でした。

 

大企業の駒として働く環境では、自分の仕事がどれだけ社会の役に立っているのか

が見えにくく、「働く意味」や「仕事のモチベーション」を見出せずに悩んでいる

社員が多いとのこと。そうした『やりがい』の持てない社員に社会貢献の機会を

与えることで、「自分のスキルが社会の役に立つ」という実感を与え、自ら

新たなアイデアを生み出せる人材へと成長させるのが企業の狙いのようです。

 

番組では今年3月、日立製作所の石黒さんの「留職」が紹介されていました。

石黒さんはソフトウェアのエンジニア。普段は企業向けに業務改善ソフトを

開発していますが、営業がとってきた仕事をこなすだけ。自分の仕事が社会に

どう役立っているのか分からず、やりがいを感じられずに悩んでいました。

 

海外旅行すら行ったことがなかった石黒さんが送り込まれたのは、東南アジア

ラオスにある貧困層向けの小児病院。石黒さんに託されたのは、3ヶ月の滞在

期間中に病院内のITインフラを改善すること。与えられた仕事をこなすのではなく、

自分で課題を見つけて仕事を生み出さねばなりません。

 

初めての経験に戸惑いながらも、石黒さんはみごとに自分自身で考えて課題を

見つけ、解決していました。自分の作ったプログラムを喜んでくれる現地

スタッフの表情を目の前で見ることができたのです。

 

番組ではもう一つ『異業種研修』リーダー養成合宿なるものも紹介されていま

したが、こちらは各会社の人事の目が光る中でのものだったので、あまり良さを

実感できませんでした。監視下の中では、なかなか…
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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