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超エコで温暖化対策になる『熱音響機関』

2016-10-7 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日10月2日に放送された未来EYES プロジェクト26「熱音響機関」のお話、ご覧に

なられましたか?『未来EYES』は、毎週日曜日の夜10時半からBS JAPANで放送され

ています。今、私が最もはまっている番組で、以前にもご紹介させて頂きました。

 

今回は、21世紀に入ってから進んだ研究で、『捨てる熱』をモーターなどの可動

部品を使わずにエネルギーに変える『熱音響機関』を研究している東海大学工学部

動力機械工学科 准教授 長谷川真也先生が主役でした。

 

『熱音響機関』とは、熱を音波に変える新しい波動エンジンのこと。発電には、

波動エンジンの先に「リニア発電機」を取りつけて音波から電気を起こします。

この研究では発電する際のシステムを活用して、熱から音波を発生させるのとは

逆に、音波から冷熱をつくることもできます。音波を波動エンジンに入力する

ことで、可動部品を持たないノンフロン冷却として使うことができるのです。

 

システムの特徴は、構造がシンプルなため安価で量産が簡単なことと、ガソリン

エンジンに不可欠なクランクやピストンといった可動部品が全くないため、保守

点検も楽で超エコな発電システムであることです。タイヤのように摩耗する

部品もありません。このシステムが実用化されれば、自動車や工場で大量に

捨てられている「廃熱」を使った自家発電や、ノンフロンの冷凍庫などを作る

ことができるのです。

 

熱を音に変え、音波を用いた発電を実用化することが出来れば、車両燃費の大幅

向上はもちろん、地球温暖化やエネルギー枯渇問題を解決できるかもしれません。

「エネルギーを消費する時代から、有効活用する時代へ」を目指し挑戦し続ける、

長谷川先生。

 

そんな先生は、研究に没頭するあまり、娘さんとの交流は朝の出勤時に学校に

送っていくまでのひと時だけ。本人曰く、土日も殆ど家にいないのでと…。

それでもこんな夢のような研究をしてくれる人がいるからこそ、この世の中は

明るいのです。原発に無駄なお金を大量消費している分、もっとこうした

研究も含めた未知の物事に対して取り組んでいる研究者達に生きた支援をして

欲しいものです。

 

番組の中では、長谷川先生が『計測器が進化したことで研究も飛躍的に進んだ』

ともお話しされていましたが、研究に欠かせない機械を企業が作り出している事

にも触れられていたように、研究者と企業の連携が図れれば、よりスピーディーに

成果が出せていくのではないかと感じました。優秀な先生方と、真摯に取り組む

優良な企業…弊社が望んでいる産学連携…日本の気質という財産が成せる技ですよね。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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