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第一次世界大戦開戦日に思う事・・・

2016-7-28 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

今日7月28日は、第一次世界大戦開戦日。

1914(大正3)年のこの日、オーストリアがセルビアに宣戦布告し、第一次世界大戦が

始まりました。三国同盟(独・墺・伊)と三国協商(英・仏・露)との対立を背景として

起った世界的規模の大戦争で、セルビアを後援するロシアに対抗してドイツが露・仏・

英と相次いで開戦。その後、同盟側(トルコ・ブルガリアが参加)と協商側(同盟を

脱退したイタリアのほかベルギー・日本・アメリカ・中国などが参加)との国際戦争に

拡大しています。最後まで頑強に戦ったドイツが降伏したのは1918年11月。翌年

ヴェルサイユ条約によって講和成立しました。

 

ことの発端は、オーストリア・ハンガリー帝国皇太子フランツ・フェルディナントが

セルビア人学生ガブリロ・プリンチップに暗殺された「サラエボ事件」です。

1914年当時、日本は日英同盟によりイギリスと同盟関係にありました。開戦に際して

イギリス政府からの要請を受け、連合国側として1914年8月23日にドイツ帝国へ宣戦を

布告し連合国の一員として参戦し第一次世界大戦に参戦したのです。

 

当時の内閣総理大臣大隈重信は、イギリスからの派兵要請を受けると、御前会議にも

かけず、議会における承認も軍統帥部との折衝も行わないまま、緊急会議において

要請から36時間後には参戦の方針を決定しました。大隈の前例無視と軍部軽視は後に

政府と軍部の関係悪化を招くことになりました。

 

日本政府は8月15日、ドイツに対し最後通牒というべき勧告を行いました。日本政府が

参戦に慎重だったことから異例の一週間の期限が置かれましたが、結局ドイツが無回答の

意志を示したため、日本政府は23日に対ドイツ宣戦を布告したのです。

 

日本からオーストリアへ(地理的なセンタ)の直線距離(航空経路)は9155キロです。

 

こんなに遠くの日本が参戦したのは、日英同盟を結んでいたから…。

 

要請を受けてから、御前会議なし、議会における承認も軍統帥部との折衝もないまま、

緊急会議において要請から36時間後には参戦の方針を決定…。昨年の安保法案の決め方を

思うと、また、こんな愚かな事が起こらない事を祈るばかりですが、先日の選挙を見れば

自民が圧勝…。故大橋巨泉さんの訴えが聞こえてくるようです…。

 

昭和20年(1945)8月15日に第二次大戦が終結し終戦記念日となりました。

昭和57年(1982)には、この日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが

閣議決定されています。

 

殺す側も殺される側も、正当化されてしまうような戦争。老若男女関係なく無差別に

殺戮が行われるテロを憎む人は多いけれど、理由付けして行う戦争だって、やっている

事が同じに見えるのは私だけでしょうか…。

 

どうかまた同じ過ちを繰り返しませんように…。
 

 

 

 

 

 

 

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