ティータイム

楽しむためには全てのストレスに勝つ

2018-3-6 NEW!
カテゴリ:つぶやき

 

先日、NHKドキュメンタリー、GREAT RACEのシリーズをまたまた見てしまいました。再放送ですが「熱砂の海を走り抜け!ナミブ砂漠250km」。今回のレースの舞台はなんと熱砂の海、アフリカのナミブ砂漠。

 

無駄に力を入れても、かえって砂の中に足が深く沈んでしまって、思うように走れない砂の壁…。42℃まで上昇する猛烈な暑さの中、目標となるフラッグさえも小さくて見失ってしまったり、更には悪天候もあったりで、自分が参加したいとは全く思わないのですが、つい見てしまう不思議な魅力…。今回は、全行程250kmを6つのステージに分けて走り抜き、各ステージの合計タイムで順位を競うというものでした。

 

またまた、こうしてこんな過酷なレースをブログでご紹介したくなったのは、飯野さんという日本人が大活躍したから…というよりも、こんな酷いレースに参加していた71歳の石原さんのメッセージをお伝えしたくて…。2016年で71歳ですから、今年73歳になられるのでしょうか…。

 

そもそも、こんな過酷なレースにご高齢と言っては失礼なのかもしれませんが、71歳の方が参加しようと思うだけでも驚きです。石原さんがGREAT RACEに参加するようになったのは確か50歳を過ぎてからと言われていたような気がしますが、第1ステージのゴールまでで6時間25分のランニング。200人以上が参加する中、143位で第1ステージを終えていました。石原さんはドキュメンタリーの中で、走りながら色々と物凄い事を言われていました。

 

最初の2日間は、砂漠とは言っても、それほど砂地ではなかったのですが、3日目に突入すると、いよいよ足を吸い込もうとする砂地へ…すると、石原さんはこう言われたのです。

 

「やっと砂漠らしくなってきた」

 「今日は楽しいコースだ」

  「景色もいいしね これじゃなきゃ」

   「71歳が こんな頑張らなくていいんだけど」

 

・・・レースも5日目後半に入ってくると…

 

「こういうレースは体力だけじゃない」

 「楽しむためには全てのストレスに勝つ者が勝つ」

  「そこが面白いところ」

   「痛さ かゆさ 汚さ」

    「人がやるのが難しいのをやり遂げたみたいな」

     「してやつたり みたいな感じや」・・・

 

なんかレースの教訓というよりも、もはや人としての生き方みたいなものを感じたんですよね。

 

レースの結果は先程もお伝えした飯野さんが1位でトータル走行時間が22時間28分。なんと4位も日本人の若岡さん走行時間28時間20分。女性の部でも日本人の井土さんが第4位で走行時間31時間23分。そして、あの石原さんは前半から更に順位を上げ123位、トータル走行時間50時間33分で見事に完走。日本人大活躍の大会でした。蒸し暑い日本で培った底力なんでしょうかねぇ…。

 

「楽しむためには全てのストレスに勝つ」こと…暫くは頭の中に焼き付いていそうです。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

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