「積もった雪」
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしてゐて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせてゐて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面もみえないで。
寒い日が続いていますね。先週は関東でも雪が降り、今週の後半も、都心での雪の
予報が出されています。インフルエンザ等も流行ってきており、体調を崩さないよう
気を付けたいですね。
今日は『積もった雪』という金子みすずさんの詩から始めましたが、金子さんの詩と
言えば、やはりこれ・・・
「こだまでしょうか」
「遊ぼう」っていうと
「遊ぼう」っていう。
「ばか」っていうと
「ばか」っていう。
「もう遊ばない」っていうと
「遊ばない」っていう。
そうして、あとで
さみしくなって、
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、
いいえ、誰でも。
本当に心に沁みる詩を多く残されましたが、幸せな一生を送られたかというと、 26歳で
死去されるまで、本当に苦労の多かった方でした。若くして亡くなられたものの、500
余編もの詩を綴ったとされ、中でもこの『こだまでしょうか』は、公益社団法人ACジャパン
(旧・社団法人公共広告機構)でテレビ放送されたことで、知らない人はいないぐらい、
有名になりましたよね・・・ 『思いやり』・・・そんな心を大切にしなければと、金子さん
の詩を読むたびに思ってしまいます。