6月11日にも書いたInnovative Tomorrow。姉妹サイトでも何度か取り上げていますが、同日の放送で“FirstVR”や”ポゼストバンド”を開発し、ベンチャー企業「H2L」の創業者でもある玉城絵美さんの回、ご覧になられましたか? 以前、もう終了してしまった番組ですが、2016年10月にも未来EYESに出ており、TIME誌「世界の発明50」に選出された玉城さん。
1984年生まれ。沖縄県出身で、2006年、琉球大学卒業後、筑波大学、米国ディズニー研究所を経て、2011年に東京大学大学院博士課程終了。同年、東京大学総長賞を受賞し、工学博士、早稲田大学人間科学学術院助教という肩書も持っている勉強家の玉城さんです。
『コンピューターからの信号を電気刺激に変換し、電極を通して腕の筋肉に伝えると、筋肉は、その刺激を脳からの指令であると勘違いして、手の指を動かします。』複雑な話ですが、自分の脳とコンピューターとで、触覚を共有するという事なんです。それは、1人の経験を、コンピューターを介して、世界中で共有できるようになるというSFの世界みたいなお話。
この技術を生み出すきっかけは、玉城さん自身が、心臓の病気で入院生活を送っていた時のお話。「外に出られなくても世界を楽しむ方法はあるはず」と思い、研究をはじめられとのこと。「これまで、言葉や文字、手紙や電話・テレビなど、様々な共有手段はあったけれど、身体の動きも共有したかった。」そうなる事で「身体の弱い人や障害を持った人でも、ボディシェアリングできるようになる。」と…。
今では、聞きなれてきたクラウドファンディング。インターネット経由で不特定多数の人々から資金調達を行い、商品開発や事業などを達成する仕組みですが、「世の中での必要性を確かめたくて、クラウドファンディングで試したら、あっという間に達成できてしまった」と、その必要性を実感し、前進してきた玉城さん。
今後の課題は、意識の移動についてと話されましたが、噛み砕いて説明するとこんな感じ。歩きスマホと似ていて、意識が部屋の中にいなくなるので、部屋の中でも、同じ状態に気づけない「バーチャルが現実と分からなくなる」…【意識の過疎化】気づけない恐ろしさが生まれてしまう恐れがあるので、安全に使うための対策・ルールもあわせて開発を進めなければならないと。
上手く作ることが出来れば、50年で100年分の体験が出来るかもしれない。不自由な人に体験を与えるだけでなく、リハビリとしても活用でき、また、不自由な人の感覚が分かれば、相互理解も深まり、差別もなくなるのでは?・・・そんな素敵な話への思いが広がっていきます。
いつもの番組からの問い…【思考のコア】問いかけとは?質問には、こう答えられていました。
『バランスを保てているか』『独自性と協調性を保てているか』『皆の役にたてているのか』
未来EYESに出られた時よりもスリムになられた気がしますが、研究に夢中になり過ぎて身体を壊さぬよう、未来の為に頑張って欲しいものです。志が素敵な人は、自然に応援したい気持ちが湧き出てきますよね。【FirstVR】…体験してみたいですねぇ・・・。
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