今日10月21日は、『あかりの日』です。『あかり』と聞くだけで、温かい気持ちに
なれる、そんな不思議な力を持った『あかり』ですが、今日は、そんな『あかり』の
ありがたみを認識する日となっています。
エジソンの「3大発明」は電球・蓄音機・映写機ですが、その1つ1879(明治12)年の
この日、日本・京都産の竹を使って白熱電球を完成させたのです。その事を記念として、
日本電気協会・日本電球工業会等が1981(昭和56)年に制定しました。日本がひと役
かっている事が何となく嬉しいところですが、京都産の竹を炭にしてフィラメントを
作ったそうです。ちなみに現在は、タングステン線がフィラメントの主流とのこと。
白熱電球と言えば、昨年2015年11月末頃、各メディアが『2020年に白熱電球の製造を
中止』という報道をしました。私は新聞で知ったのですが、『ふざけんな! 我が家
には病気のオカメインコが居るんだぞ!』と驚愕…。そんな病気のオカメインコには、
白熱電球は欠かせないものなのです。光としての機能と暖房としての機能を備えて
いるからです。『これからどうしたら…』そう思い、ちょっと憤りすら感じたものです。
その後、一週間もしないうちに、一般社団法人日本照明工業会が次の事を発信して
くれました。政府の発表は、エネルギー消費効率の高い製品の普及促進をめざし、
製造事業者等に機器等のエネルギー消費効率の向上努力を求めているトップランナー
制度に関して、照明製品を一本化した新たなトップランナー制度の導入検討が
これから開始されますが、これは2020 年に白熱灯(白熱電球)、蛍光灯(蛍光ランプ)
の製造を禁止するものではないと。あるマスコミが早まった報道をした為に日本中が
困惑し、日本照明工業会や経済産業省が火消しに奔走するハメになったようです。
ただ、レコードからCDに極端な変貌を遂げた日本だけに有り得ない事ではないとも
思いました。実際にレコード屋さんから、レコードが消えた後は、レコード針を
探すのに苦労したものです。極端な話だけは勘弁して欲しいと思ったものです。
就寝前には白熱電球を使った調光式ライトで、程よく明るさを調整し、目に優しい
『あかり』を最後に安らいで眠りにつきたいものです。用途に応じて使い分けを
する…そんな選択を奪う事だけは、今後もしないで欲しいものです。