6月23日に放送されたカンブリア宮殿をご覧になられましたか?
感動のリフォーム会社として『さくら住宅』という会社が取り上げられていました。
横浜市栄区の桂台地区では、住民の5世帯に1世帯がさくら住宅を利用している
という驚きの占有率。目指すのは住まいのかかりつけ医という姿勢で、困った時の
頼れる『住医』として、出張費込みで数千円の小口工事が仕事の4割を超えていました。
それでもリピーター率7割を超え、営業して回らなくても、リピーターの中から、
或いは紹介から大リフォームにつなげ、18年連続の黒字経営を達成しているのです。
さくら住宅の株主は、なんと65%が顧客という事も驚きで、株主総会では社長の
健康を気遣う意見や、『配当はいいから、社員の給料を上げてやってくれ』と言われる
ほどで、なんと良好な関係なんだろうと思いました。
かつて大手住宅メーカーに勤めていた二宮社長は、「家を売ったら終わり」という、
当時の業界の考え方に疑問を持ち、50歳で独立。客が幸せになる会社を目指すことを
決意した『さくら住宅』は、今や地域になくてはならない存在になっていました。
そんなさくら住宅に対して、客は値引き要求をしない関係性が成り立っているのです。
社員に対しても、ノルマなしで競うことを禁じています。中小企業でやってはいけない
争いは、社員間の争いで、足の引っ張り合いをしない事が大切だと言っていました。
そればかりか価格路線で勝負しないさくら住宅は、職人への待遇も業界の中でも手厚く、
職人が給料に見合った仕事をすることで、客も満足し、みんなが幸せになれる仕組みが
できていたのです。まさに、お客と、会社とそこで働く人たち皆んなが幸せになれる
会社でした。
利益よりも顧客との信頼関係を優先する事は、会社の成長や存続を思えば簡単では
ありませんが、それだけに築かれてきた信頼関係は揺るぎない強さとなって会社を
支えていました。人を大切にできる素敵な会社でした。