今日はアースデー(地球の日)。地球環境について考える日として提案された
記念日です。…って、地球…というか『地』の字が入っているだけで、
どうしても九州で続いている地震が頭に浮かんでしまって、人の力の無力さ、
限界を思い知らされてしまいます。
生き残っても寝起きする家がない…ローンを抱えていたお宅などは、国等からの
助成金300万円あまりがあったとしても、2重ローンを組まなければ・・・。
そんな事を思っていると、運良く生き残れたとしても、万が一の事も考えて
地震保険に入っておきたいところですが…
この地震保険は、独立の保険ではなく、火災保険の契約に付帯する形
(オプション)になっています。そこで、こんな嫌な裁判の話…
1993年に発生した北海道南西沖地震。この地震では火災や津波で多くの家が
被災しましたが、そんな中のお話です。
住宅購入時に金融機関で住宅ローンを組む際に加入した火災保険を保険会社に
請求しようとした際、地震による被害を理由に支払いを拒否されたというのです。
理由は契約書の「地震保険に入らない」という項目に印鑑が押されていた為
ですが、実際には住宅ローンを組む際、地震保険の話自体がなかったと…。
さらに、警察や消防から火災原因が不明と発表され、火災保険と地震保険の
どちらが適用されるか分からない状態でした。そのため、被災者は保険会社に
契約の瑕疵と原因不明を理由に保険金支払いを求める訴訟を起こしました。
裁判では当時の状況から火災の原因が地震によるものとする判断だけなされる
形になり、2005年まで最高裁判所で争われたものの、原告側敗訴が確定した
というのです。ひどい話です…
保険に入るだけでなく、どんな時に支給されるのかも、よく確認しておき
たいものですね。保険会社からすれば、何かしら理由をつけて、少しでも
支出を減らしたいでしょうし・・・