今更ですが、神輿って釘を使わないのですね
すべて木組みで作り上げられていく神輿は、なんとパーツが3,000にも及ぶとか
神輿の材料の選定は実際に目で見て300年以上経過した目の詰んだ粘りけの
あるものを選び、直ちに製材していきます
その後製材された木材は、工場に運ばれ梅雨時は表で雨ざらしにして木の灰汁(アク)を
抜き、その後、日の当たらない風通しの良い場所で乾燥させるそうですが、神輿の
素材として使用できるまでには、ここから約5年から10年の歳月が必要だそうです
長い間の乾燥を経た木材は、歪みや曲がりといったくせが殆ど出ることがありません
まずは、部分ごとの木質、長さ、幅などを考慮して材料に墨付けを行い、切り口が
材料の表面と垂直で平らになるように墨印に従ってノコギリで部材を切っていきます
木組による厳密な組立が必要な神輿には、重要な作業です
木地師と呼ばれる職人は、神輿の形を作るという神輿づくりの中でも1番の要となる
職人さんで、木取りした木材をひらがきと呼ばれている小刀で部材の形に合わせ墨付け
(線を引くこと)をしていきます。神輿は釘を使わずに木組という技法で作られていくため
ミリ単位の精度が必要とされ、より正確な墨付けと精密な加工技術が要求されます
神輿の木地は大きく分けて 台輪、胴、枡組、屋根と4つに分かれるそうですが、その中でも
1番難しいとされる屋根を作れるようになるまでには、およそ10年の修行が必要だとか
分解して修理や一部取り換えができるように接着剤や釘を使わない木組み工法・・・
本当に日本の職人さんって、凄い業師ですよね