1953年の今日、8月28日午前11時20分、日本の民放テレビ第1号の日本テレビが
放送を開始しました。・・・ということで今日は民放の日であり、同時にCMも始まったので
テレビCMの日ともなっています
CMと言えば、NHKと最も異なる点のように見え、それが煩わしい人もいますが
CMのおかげで流行りを知ったり、きっかけとなって流行が生み出される事もありますよね
CMに操られる・・・と言うと、悪い印象もありますが、良い方向に向かわせるものもあります
その代表がACジャパン(もと公共広告機構)が作っているCMです
このACジャパン、日本万国博覧会(大阪万博)開催を控えた当時、サントリーの社長だった
佐治敬三さんが、大阪の人々の社会的マナーについて、訪問してくる多くの外国人を前に
「恥ずかしいことが多すぎる」と問題視し、解決できないかと考えた末にアメリカACの存在を
参考に「同じような活動を日本でもできないか」と考えて誕生したものです
佐治さんが注目したアメリカACの作品は「愛…それはあらゆる人種を超えて」だそうです
佐治さんは「広告は人を説得するための最も強力な手段」と考え、広告を手段に商売を
してきた大企業の社長として、公共の問題について社会に訴えていくことで広告に「お返し」を
したいと思ったようです
こうしたACジャパンのCMは、既存の広告枠から企業が自粛の為に穴を開けた場合に
放送されたり、生放送でCMをはさまずに放送することが技術上困難なために入れたり
或いは、これらの事情がない場合でも、テレビ局がCM枠を確保できない時にも放送されます
東日本大震災の時にも、心に残るCMが多数あって、弱っていた日本を強くしてくれましたよね…
心無いCMもありますが、テレビだからこそできる良い事を今後も応援していきたいものです