ふりかえれば あの頃の私
大きな夢を描いていた あの頃
友情も愛も 永遠に続くものだと信じていた あの頃
立ち止まって うつむいている 今
あの頃の私は 子供だった?
ふりかえれば あの頃の私
現実を遠ざけて 大人を嫌った あの頃
物もお金も そんなものを必要としなかった あの頃
立ち止まって なげいている 今
気がつけば大きくなっている私は 大人?
大人って何? 子供って何?
そんなこと どうでもいい
ただ これだけは 大切にしたい
大きな夢 深い友情 そして 豊かな愛
どんなに大きくなっても これだけは決して・・・
命ある限り 失ってはいけないものだから
そうでなければ あまりに悲しい人生だから
ふりかえれば あの頃の私
あの頃の私の中に 今ある私
立ち止まって うつむいても
明日の私のために 私は生きる
詩集『道しるべ』より