6月19日放送のガイアの夜明け『"新食材"で起死回生!』の回、ご覧になられましたか?
日本人に馴染み深い野菜や米。農家や売り手はあの手この手で消費を増やそうとしていますが、そう簡単ではありません。そんな中、野菜や米を使った新たな"食材"が誕生しています。「野菜」を紙状にした"野菜シート"や、「米」から作った新食感の"ライスジュレ"。天然でしかもヘルシーな食材を生み出すことで新たな市場を切り開き、農家を救う一つの方法として浮かび上がっているという今回のお話。
いま注目を集めている新食材の一つ、それは、米から作った『ライスジュレ』。米と水の配合割合を変えるだけで、やわらかいゼリーのような状態から、ゴムボールのような高弾性の状態まで、硬さを自由自在に変えることができるというのです。それって、聞き覚えがありませんか?そうです。このブログで、昨年6月8日【変幻自在で安全安心!救世主の究極食材『米ゲル』】というタイトルでご紹介させて頂いた『米ゲル』と同じものですよね。『米ゲル』の話はTBSの『夢の鍵』で放送されていたので、このライスジュレは、その後のお話になります。なので、このライスジュレがどんなものかは、こちらでご確認下さい。
ティータイム【変幻自在で安全安心!救世主の究極食材『米ゲル』】
https://www.aeplan.co.jp/blog/detail/587
その後を引き継いだのは、あのヤンマー株式会社。グルテンフリーの新食品素材「米ゲル」の量産化技術を確立し、消費者にも親しみやすく感じてもらうため「ライスジュレ」と命名したそうです。この商品は、ヤンマーのグループ会社であるヤンマーアグリイノベーション株式会社を通じて、昨年12月中旬より本格的に販売を開始し、今後は、「ライスジュレ」を使った各種商品の開発も行って、ウェブサイト「premiummarche.com」においてグルテンフリー商品などを販売する予定とのことです。
ヤンマーは、言うまでもなく、トラクターやコンバインなど“米づくり”に欠かせない機械を作ってきました。日本人の“米離れ”が深刻になり、農家も激減する中、日本の農業や会社の将来に危機感を持っているヤンマーだからこそ、「この新食材を米消費の“起死回生”の切り札にしたい」と、ライスジュレ専用の工場を立ち上げたのだそうです。
番組では、後半に新鮮な野菜を“紙”のように薄いシート状にした、『ベジート』という、新たな食材も紹介していました。頭には『ベジータ』なんて、違う名前も浮かんできましたが、これは別物。ニンジンや大根、ホウレンソウやカボチャといった色とりどりの野菜が「薄さ0.1ミリ」というペラペラの紙状になっており、まるで折り紙のようでした。
しっかり乾燥させているので、食感は、海苔のようにパリパリとしているようです。色や味、栄養素は元の野菜と殆ど変わらず、ベジート用の野菜は“腐っていたり、傷んでさえいなければ、基本何でもOK”とのこと。これまで、味や鮮度は問題ないのに、少し形が悪いからと捨てられていた“規格外の野菜”も有効活用できるとあって農家には嬉しい話です。
野菜嫌いな子でも「美味しい」と食べている映像が流され、見た目の美しさからも大ヒットを予感させるものでした。もしかしたら、今年の年末の番付に入るかも知れませんね。【ライスジュレ】に【ベジート】、農家の救いにもなるし、今後の展開が益々楽しみになってきましたよ。
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