先月1月15日放送の情熱大陸 「書家 中塚 翠濤(すいとう)」 ご覧になられましたか?
確かテレビで美文字ブームを起こされた方ではないかと思うのですが、綺麗で明るい
印象の素敵な女性です。
『文字として読めなくても構わない。文字にはいろんな感情があるので、見る人が
自由に解釈して楽しんでくれれば良い。』と語る中塚さんの書は、もはやアートの様に
表現豊かなものとなっています。
そんな事もあってか、Societe Nationale des Beaux-Arts2016サロンに招待作家として
選出されることになりました。これは1648年に設立された王立絵画彫刻アカデミーの
流れをくみ、パリ万国博覧会を機にロダンらが現在に繋がる礎を築いているという
非常に歴史あるフランス国民美術協会で、番組では、その取り組みを密着取材していました。
1893年洋画家の黒田清輝氏が日本人として初入選したほか、歴代会員にはマティス、
藤田嗣治、横山大観など、有名な画家が名を連ねています。また、フランス歴代
大統領が後援する唯一のサロンでもあります。その会場となる場所は、パリ・ルーヴル
美術館の地下300平米を超える巨大空間。
そして、驚くことに、書家の中塚翠涛が、フランス・パリ、ルーブル美術館地下会場
カルーゼル・ドゥ・ルーブルで発表した作品は、インスタレーション部門にて「金賞」
と「審査員賞金賞」をダブル受賞したのです。書が海外でこんな風に認められるなんて
これまで考えられもしない事でした。
今回の授賞理由として審査員の一人は、「300㎡を超える規模の空間を見事にコントロール
し、美術空間として成立させ、見る者を圧倒させた。とても自分らしく生き生きとした
表現の作品を創作できていることは称賛に値する。」と話されていたとか。
あんなアートな字が書ける様になるのなら、『美文字のすすめ(セブン&アイ出版)』
という本、買ってみたいと思いました。単純です・・・