『何もないより』
いろんな事があった
いきなり うれしくなってしまったり
突然 悲しくなってしまったり
いろんな事が いろんな形で
私の中を 通り抜けていった
足跡を残して・・・
いろんな時があった
一人一人が 不安にかられたり
いきなり みんなで燃えあがったり
いろんな時が いろんな場所で
私の心に 刻んでいった
切り刻むように
信じられない・・・『正義』と言って行われた無差別テロ
忘れられない・・・『国の為』と強行採決される国民不在の政治テロ
苦しかった・・・大切な人の死・・・
みんな みんな 忘れられない
みんな過ぎ去ってしまったこと
みんな消え去ってしまったもの
取り戻すこともやり直すこともできない・・・
でも・・・心の中に残っている・・・
良くも 悪くも 思い出として 確かに・・・
だから、判断できる心、前に進む力だけは
失わずに持っていなければ・・・
何があっても 何も感じなくならないように・・・
今はダメでも、未来を良くして行く為に・・・
詩集『道しるべ』より