『インディアンの教え』
子どもたちは、
こうして生き方を学びます。
批判ばかり受けて育った子は、
人をけなすようになります。
いがみあう家庭で育った子は、
人と争うようになります。
恐れのある家庭で育った子は、
びくびくするようになります。
かわいそうだと哀れんで育てられた子は、
自分が哀れな人間だと思うのようになります。
ひやかしを受けて育った子は、
はにかみ屋になります。
親が他人に対して嫉妬ばかりしていると、
子どもも人を羨むようになります。
侮辱したりけなしたりされて育った子は、
自分に自信を持てなくなります。
励まされて育った子は、自信を持つようになります。
寛大な家庭で育った子は、我慢することを学びます。
ほめられて育った子は、
感謝することを学びます。
心から受け入れられて育った子は、
愛することを学びます。
認められて育った子は、自分が好きになります。
子どものなしとげたことを認めてあげれば、
目的を持つことの素晴らしさを学びます。
分かち合う家庭で育った子は、思いやりを学びます。
正直な家庭で育った子は、誠実であることの大切さを学びます。
公明正大な家庭で育った子は、正義を学びます。
やさしさと、思いやりのある家庭で育った子は、
他人を尊敬することを学びます。
安心できる家庭で育った子は、自らを信じ、
人をも信じられるようになります。
和気あいあいとした家庭で育った子は、
この世の中はいいところだと思えるようになります。
この詩は、日本では長い間「インディアンの教え」として広まっています。
ところが、最近出版された「Children Learn What They Live」 by Dorothy
Law Nolte and Rachel Harrisという本によると、これはインディアンの教えとは
関係なく、Dorothy Nolteという人が1954年に書いたものだということでした。
彼女自身が、「なぜか日本では翻訳時にインディアンの教えと訳されたため、
そのまま広まってしまった。」と記しています。
Nolteさん曰く、愛とは心の中から湧き出、人から人へと流れのように
伝わっていくものであり、宝や持ち物のように探し求めるものではないとのこと。
原文では、子どもがお互いをおろそかにせず、いたわり合えるような環境で
育てば、子どもは、これから旅立とうとしている世の中を肯定的に捕らえ、
希望を持つことができると言いたかったとしています。
自分が育った環境・・・親としての子供への接し方・・・考えさせられます・・・