今日は小松菜の日です。堺市で小松菜を生産する『しものファーム』が「こ(5)まつ(2)な(7)」
の語呂合せから制定したそうです。今日は、そんな小松菜を掘り下げてみたいと思います。
『ほうれん草』と比較して、栄養価的に劣っていると勘違いされがちな小松菜ですが、カル
シウムや鉄分含有量で比較しても『ほうれん草』を大きく上回っているのです。正直、私も
調べるまでは『ほうれん草』の方が鉄分が多いと思っていましたが、小松菜は100gあたり
2.8gと野菜類トップクラスの鉄分を含んでいます。ちなみに鉄分が豊富と言われる
『ほうれん草』は、100gあたり2.0g。きっと『ほうれん草』を食べるだけでスーパーに
なれる『ポパイ』のおかげで『ほうれん草』に良いイメージが植え付けられたのでしょうね。
小松菜に多く含まれるカルシウムは骨粗鬆症の予防だけでなく、精神安定作用、抗ストレス
作用などの効果がありますし、近年は脂肪の排出を促進する作用もあると報告されています。
ほうれん草よりもアクが少なく、生で食べられるので、青汁やグリーンスムージーといった
健康飲料にも多く使われています。勿論、緑黄色野菜の特徴成分であるβ-カロテンや食物
繊維も含んでいます。
嬉しいことに小松菜は生100gあたりのカロリーが14kcalとキュウリやズッキーニと同じくら
いに低カロリーな野菜ですが、栄養成分ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEやカルシウム、
鉄分が豊富な緑黄色野菜で、実は天然のマルチサプリと呼ばれているほどなのです。
つまり、ダイエット中に不足しがちな栄養の補給源としても優れているという訳です。
低カロリーなのに、豊富な栄養を含んでいるということで、私のようなおデブさんに
とって、とっても貴重な食材なのですよね。
植物性食品から鉄分を摂る場合はビタミンCと合わせてと言われますが、小松菜は吸収率を
高めるビタミンCも豊富に含んでいるので、食べ合わせを考えなくても単品で貧血の予防・
解消に役立ちます。カロテノイドの一種でキサントフィルに分類される「ネオキサンチ
ン」も含まれているため、抗肥満作用(脂肪吸収抑制・血中コレステロールや中性脂肪の
低下)があり体重抑制に役立つことで肥満を予防する効果があるとも言われています。
更に小松菜にはアブラナ科の野菜の解毒成分である「イソチオシアネート」が含まれて
いますから、デトックス効果による老廃物の排泄促進も期待できます。イソチオシア
ネートは白血球の活性化もありますから、ダイエット中の免疫低下を防ぎ、風邪などの
感染症予防としても役立ってくれるというのです。
私は沢山のオカメインコを飼っていますが、実は、そんなオカメインコには、毎日小松菜を
与えるように鳥の病院で先生から言われています。それだけ実は良い食材…栄養剤という事
だったんですよね。栄養価パーフェクトと言われるペレットを与えていても、『小松菜は
与えてください。』と言われているのです。ちなみにオカメインコにとって『ほうれん草』は
毒になってしまうので与えることが出来ません。意外にも実生活では既に小松菜優先が動い
ていたという事でしょうか…。勿論、人間にとっては『ほうれん草』も良い食材ですから
色々な食材でバランス良く栄養を取っていきたいですね。