『戦火の馬』(War Horse) は、1982年に出版されたマイケル・モーパーゴ
による児童小説ですが、先日、それをもとにして作られた映画を見たのです。
物語は…アルバートが幼少の頃に手に入れて手塩にかけて育てた馬の
ジョーイが第一次世界大戦で軍馬としてフランスに送られ、イギリスからドイツ
、フランス、ドイツ、イギリスと様々な主人のもとで生き抜き、命を落とす寸前で、
再びアルバートと出会って、共に無事、帰宅するまでのお話です。
作者は、第一次世界大戦で騎兵隊にイギリス側だけで100万頭の馬が死んだ
事を知りました。彼は全軍合計で1000万頭の馬が死んだと推定しています。
イギリスから海外へ送られた100万頭の馬のうち、帰ってきたのはわずか
6万2000頭で、残りの馬たちは戦死したかフランスで食肉処理されました。
大戦はイギリスの男性人口に多大な影響を及ぼしました。88万6000人の男性が
死に、これは戦争に行ったうちの8人に1人…。
2010年5月、リチャード・カーティスおよびリー・ホールの脚本によりあの
スティーヴン・スピルバーグが監督をつとめて映画化される事がが発表され、
翌年2011年12月25日に公開されました。
そんなスピルバーグによる映画を、今更ですが、見たというわけです。
馬目線で描かれた作品は、本当に心に突き刺さるものが沢山あり、
何度となく泣かせてもらう感動作品でした。実際に撮られたのかと思うと
あまりに痛々しいシーンもあったのですが、その度に、良い人も現れ
救われ…。3時間にも及ぶ大作でしたが、是非、見ていただきたい、
お薦めの映画でした。