今日12月9日は障害者の日です。 1975年、国連総会で『障害者の権利宣言』が
採択され、国際障害者年の1981年の今日、開催された内閣府主催の中心
記念事業「広がる希望の集い」で制定されました。その後、1995年6月27日に、
障害者施策推進本部により12月3日から12月9日までの1週間を、障害者週間
として定められました。これは国際障害者デーで、また障害者基本法の公布日でも
ある12月3日を起点とし、障害者の日である12月9日までの1週間と定めたもので、
日本国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、
障害者が社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する
意欲を高めることを目的とした週間になります。
WHOの定義では、障害をこのように捉えています。
障害とは、身体の損傷、活動の制約、参加の制限が含まれる包括的な用語。
損傷は身体における機能もしくは構造に対するものを指し、活動の制約は個人が
仕事や行動を行う際に直面する困難を指し、参加の制限は個人が生活する中で
体験する問題。したがって、障害は複雑な現象であり、ある個人の肉体が持つ
特徴と、その人が生きる社会の特徴とがもたらす相互作用の反映。…と。
また、国際連合の定義では
1975年、国際連合は身体障害及び精神障害に対する「障害者の権利宣言」を
決議したと冒頭でも話しましたが、同宣言では「『障害者』という言葉は先天的か
否かにかかわらず、身体的または精神的能力の欠如のために、普通の個人
または社会生活に必要なことを、自分自身で完全、または部分的に行うことが
できない人のことを意味する。」としています。
自分が不自由な思いをすると、初めて不自由な人の気持ちが本当の意味で
理解できるようになるものです。駅でよく見かけるエレベーターには、元気な
人が駆け込んで入り、不自由な人が来る頃には満員で乗れなかったり、
電車の中では、元気な人が席や角を占拠し、不自由な人は、捕まる事も
出来ずに必死で倒れまいと頑張っていたり、不自由な人が席に座っていても、
曲げられない足が邪魔だと蹴って治そうとする無神経な人もいます。
そこに欠けている物は『思いやり』であり、必要な物は、『相手の痛みを感じる心』
今日で終わってしまう障害者週間ですが、障害者への対応は、心を磨いて、
いつも思いやりを持って接していきたいものですね。