『バーテンダー 神のグラス』というアニメをご覧になった方は居られますか?
『バーテンダー』(Bartender)は、原作:城アラキ、漫画:長友健篩による日本の漫画作品。2004年から2011年まで『スーパージャンプ』(集英社)にて連載され、同誌の休刊後に『グランドジャンプ』(同社)に移籍し、2011年1号から3号まで連載されました。『グランドジャンプ』での連載は3回で終了し、翌号(2012年4号)からは作画が加治佐修に、主人公なども変更され『バーテンダー à Paris』、『バーテンダー à Tokyo』、『バーテンダー6stp』が連載されます。完結編である『バーテンダー6stp』には本作の登場人物が数人登場し、「その後」が描かれているそうです。2024年の春、テレビアニメ化され、私も知ることとなりました。そんな物語は公式サイトで、こんな風に語られています・・・。
主役となるバーテンダー・佐々倉溜(ささくら りゅう)は六本木で修行後に単身フランスへ渡り、ヨーロッパのカクテルコンテストにて優勝。それ以降、彼が作るカクテルは「神のグラス」と呼ばれるようになります。パリの一流ホテルにてチーフバーテンダーを務めていた溜でしたが、理由は不明ながら日本に帰国し、プライベート・バー“イーデンホール”で働き始めます。バーにやってくるお客さんの様々な悩みや問題に対して、特別な一杯を提供する溜。一方、東京に開業したホテル・カーディナルでは、オーナーの来島泰三がカウンターバーに立つバーテンダーの人選に拘り、相応しいバーテンダーが見つからずカウンターバーをオープン出来ずにいました。泰三の孫・美和を含む営業企画部のメンバーはバーテンダー探しに奔走します。佐々倉に出会い、彼こそが相応しいとスカウトしますが、はぐらかされてばかり・・・。はたして、カーディナルのカウンターバーはオープンできるのか、溜の決断とは・・・。
見ていて感じたのは、人生の名言集の様な大人のアニメだということ・・・。独特な空間で語られる話が心地よく入ってきたのを覚えています。そんな物語の名言をいくつかご紹介すると・・・
★ 若いバーテンダーさんにはぜひ憶えておいて欲しいことがあります 思い出はね 自分が生きた証なんです 失敗も成功も今となってはすべてが甘美に思える 世の中にはそんな味がするお酒もあるんです
★ 縦横・点・ハネ・止め・払い 『永』の字には習字のすべての要素が入っとるんじゃ 同じようにジンフィズにはシェイクの技から酒と果汁の比率炭酸の扱いまで バーテンダーとしての基本技術がすべて入っとる
★ 体が疲れているうちは半人前です 本当に疲れなければいけないのは頭と心です
★ 人は習慣に体を委ねることで時に心の辛さを乗り越えることができます
★誰かの存在は必ず誰かを必要とし影響しあい支え合う
★ どんな酒であれ バーテンダーは酒という命の水を受け止めお客様という命に渡してゆく 命への祈りを命へとつなぐこと それがバーテンダーの本当の仕事だと私は思います
★ なぜバーテンダーの修業がボトルを磨くことから始まるか…埃を払い店の品揃えを覚えることはもちろんですが 一本一本のボトルに込められた作り手の歴史と文化をきちんと学ぶことで酒への愛情が生まれるからです
★ 常連でも初めてのお客様でも 常にそれが最初で最後の一杯だと思って作ることです
★ 医者は体をバーテンダーは客の魂を預かってるんだ だから絶対に裏切っちゃいけない
★ 覚えておけよ 溜 酒にはいつだってふたつの顔がある 毒と薬 その中から薬の顔だけ引き出してやるのがバーテンダーの仕事なんだ
★ いくら酒で命を救われてもバーテンダーのことなんかすっかり忘れちまう だがそこで飲んだ一杯は忘れない……それでいいんじゃないのか
★ 自信がなくなる迷う…それって成長した証拠なんだぜ。迷わないのは努力を忘れた奴だけだ。だからどんな天才も迷う。そして迷うことでしか壁は破れない
★ サービスには偶数のサービスと奇数のサービスがあってね。2人・4人の客ならバーテンダーは放っておくのがサービス。でも1人・3人の客には一言だけでも声を掛けるのがサービスー忘れないことだ。客の小さな孤独に気付けるかどうか。それがバーテンダーにとって一番必要な才能なんだよ
★ 人生に起こることはそれがどんなに辛く悲しい不運なことでも必ず意味がある。そう思うこと。そして神様は乗り越えられない試練を人に与えはしない。絶対に乗り越えられる。そう信じること
★ 思い出はね、自分が生きた証なんです。失敗も成功も今となってはすべて甘美に思える
★ 人は努力さえすれば必ず成長する。なぜそれが信じられないのか。もっと楽なもの、運や偶然、己の小さな才能に頼ろうとするからだ。それが人の目を蔽い隠す
★ 天才とは持って生まれた才能ではない。迷いなく努力出来る能力じゃ
★ 人はなぜ怒るか。自信のなさ、余裕のなさが心に迷いを呼ぶ。その迷いを隠そうとするから怒る
★ 必要なのは再出発。忘れるのではなく明日を信じて新しい一歩を踏み出すこと。5年かかるかもしれません。10年以上かかるかもしれません。でも大切なのは自分のペースで歩き出すこと
★ バー以外でもサービス業のスタッフが絶対にやってはいけないことがあります。"他のお客様のことを話題にすること"。そんなことをすれば自分のことも他のお客様に話すんじゃないかと信用を失いますから。
★ 聞かれたことがあります。お前はなぜバーテンダーをやっているのかと。その時答えました。孤独に傷付き行き場のない魂を救う最後の一杯。それを『神のグラス』という―私はいつかそんな一杯を作りたいと思っています。
40歳を過ぎたころ、ガスライトというカウンターバーに通った頃がありました。ゆっくりとバーテンダーと話をし、飲むカクテルはお任せにすることも・・・。今となっては遠い昔の良い思い出です。興味を持たれた方は、このアニメお勧めです。
アニメ『バーテンダー 神のグラス』公式サイト
https://bartender-anime.com/
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