驚きの結末で、久々に凄い映画でした・・・。『女神の見えざる手』は、2016年に公開されたアメリカ合衆国の社会派サスペンス。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステインが務めています。内容はこんな感じ・・・
エリザベス(リズ)・スローンは政界で畏敬の念を持たれるほど有能なロビイストである。コール=クラヴィッツ&ウォーターマン社に所属する彼女はどんな依頼も成功に導いてきた。
ある日、リズの元に銃器保有に賛成する女性を増やして欲しいという依頼が舞い込んで来るが、彼女はその依頼に来た銃ロビー団体会長のビル・サンドフォードを冷たくあしらってしまう。アメリカ合衆国議会に対して最も影響力を持つ利益団体からの案件を蹴ったことで上司のジョージ・デュポンと口論になるも、彼女は銃の規制強化に賛成しており、考えに反する依頼を受けるつもりはなかった。
その夜に行われたパーティーを途中で抜け出し帰ろうとした時、リズは見知らぬ男から話しかけられる。彼は銃規制強化法案の賛成派に付くロビー会社ピーターソン=ワイアットのCEOロドルフォ・シュミットであり、リズを引き抜きに来ていたのだ。
翌朝、リズはミーティングの場で即日ピーターソン=ワイアット社に移ることを告げ、数人の部下と会社を去っていくが、片腕だったジェーン・モロイとは袂を分かつことになった。
会社を移ったリズは早速チームに指針を示し、ロビー活動を開始する。敵である銃ロビー(銃の規制強化反対派)は圧倒的な資金力を持ち、法案を通さないために必要な議員の数も少ない。劣勢にあるリズは様々な手を駆使して賛成派の議員を増やしていく。
だが銃ロビーも黙っておらず、リズ達に妨害工作を仕掛けてきていた。リズは機転を利かせてチーム内の裏切り者を見つけるが、それは自身が雇っている非公式のサポートチームによる違法な手段によるものだった。
リズの策は次々と効果を発揮し、着実に勝利へと近付いていた。そんな中で行われた元同僚であるパット・コナーズとのテレビ対談において、リズは独断でチームの一員であるエズメ・マヌチャリアンを銃被害者として衆目に晒す。勝つために手段を選ばないリズは、エズメを説得してコメントを発信させる。
会社に戻ってきたリズはロドルフォに非難されるが、自身が仕込んできた秘策を明かすことでその場を収める。一方で、優勢に転じるリズ達に危機感を持った銃ロビーはリズへの個人攻撃を画策していた。
そんな中、エズメが銃を持った男に襲われる事件が発生する。幸い大事には至らなかったが、彼女の命を救ったのは居合わせた一般市民による銃撃だった。リズはエズメを心配して会いに行くが、テレビ対談の件から不信感が燻っていた彼女はリズの下を離れてしまう。
事件を受けて世論は銃規制強化に反対する方向へ傾き、リズへの個人攻撃も始まった。リズが行った違法行為の証拠をジェーンが見つけたことをきっかけに聴聞会が開かれ、利用していたエスコートサービスの男性フォードまでもが証人として現れる。
別の日、聴聞会の結論が出される場において、意見を述べる機会を得たリズは勝つために手段を選ばなかった自身の非を認めるとともに、アメリカの政治が腐敗していることを批判する。続けて、ロビー活動における持論を語り始める。
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米国の政界を舞台に、銃所持規制法案を巡って熾烈な駆け引きが展開しますが、そこでチャステインが演じるヒロインのロビイストは、敵対勢力から徹底的に追い詰められてしまい……。そんなヒロインが終盤、決死の反撃に挑むのがなんとも痛快な一本です。さまざまな伏線が終盤の大逆転劇に向かっていくうち、なだれ込みながらもつながっていくのが手に汗握り、見終わった後には走り抜いたような満足感に満たされます。
機会があれば是非ご覧ください。
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