ご無沙汰しております。相変わらずのコロナ禍で、通常とは全く違う状況が続いておりますが、更にオリンピックも重なり始めて、日本は何処に向かっているのか、不安な日々にストレスばかりが蓄積されている感じです。 なのでズルズルと長くなりますがご了承ください。
少し前になりますが、こんな記事を目にしました・・・。
【IMD「世界競争力年鑑2020」日本の総合順位は30位から34位に下落】
【世界競争力年鑑】とは、国の競争力に関連する統計データと企業の経営層を対象とするアンケート調査結果を63カ国から収集し、作成される競争力指標で、全ての分野を合わせた競争力総合順位のほか、四つの大分類「経済状況」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「インフラ」の順位、更に各大分類に5個含まれる小分類の順位として公表されるものです。
【世界競争力年鑑】における2020年の総合順位を見ると、1位のシンガポールから始まって、日本の総合順位は63カ国・地域中34位で、アジア・太平洋地域でも14カ国・地域中・・・なんと10位・・・。G7でありながら、こんなに酷いとは…。ちなみに主な順位は・・・1位 シンガポール、2位 デンマーク、3位 スイス、4位 オランダ、5位 香港、6位 スウェーデン、7位 ノルウェー、10位 アメリカ、11位 台湾、20位 中国、23位 韓国、29位 タイ・・・34位 日本・・・。
日本の総合順位の変遷を見ると、同年鑑の公表が開始された1989年からバブル期終焉後の1992年まで1位を維持し、1996年までは5位以内の高い順位を維持した。しかし、金融システム不安が表面化した1997年に17位に急落し、その後は一時的に上昇する年はあったものの、基本的には20位台の中盤前後で推移しました。その後、2019年には30位となり、最新版の2020年では過去最低の34位まで落ち込んだのです。
日本の状況を項目別に見ていくと、「経済状況」は11位(前年16位)、「政府の効率性」は41位(前年38位)、「ビジネス効率性」は55位(前年46位)、「インフラ」は21位(前年15位)である。経済状況の順位はやや上昇したもの、「政府の効率性」「ビジネス効率性」「インフラ」の順位は更に悪化しているのです。特に「ビジネス効率性」は2015年以降、大幅な順位の下落が続いています。
競争力年鑑では、先に挙げた統計とアンケート結果から作成される競争力指標のほか、経営層を対象に自国の強みと認識する項目を選ぶアンケート調査も行っています。この結果を見ると、質の高いインフラや労働力(高い教育水準、熟練労働力、労使関係)が強みと認識されている一方、税制や政府の競争力、開放性・積極性の評価が低いのです。なお、強みと認識される項目は、前年調査から大きな変化はないものの、「強い研究開発力」が約13%ポイントの低下となっている点が注目されます。
先日、こんな記事もありました。
【菅総理と玉川徹氏どっちが正しい? 「国民はそれほど馬鹿なのか」】
古賀茂明さんによる記事です・・・
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「6月9日に2年ぶりに行われた党首討論。弁論能力では野党第一党の立憲民主党・枝野幸男代表が菅義偉総理よりはるかに上だ。しかし、最大の論点、コロナ対策については、菅氏が、「ワクチン、ワクチン」と叫ぶだけで、全くかみ合わない。五輪も補正予算も時間不足で、実のある論戦ができずに時間切れ。枝野氏圧勝を予想した向きには肩透かしの結果だった。この結果に菅氏はほっと胸をなでおろしていることだろう。いや、むしろ、計算通りだとほくそ笑んでいるかもしれない。」
これまで菅総理は、国会でも記者会見でも、質問にまともに答えることができず、それが支持率にも響いてきた。最近では、これが日常化して、どんなにふざけた答弁でも、ニュースとしての価値がなくなるほどにまでなった。
夏の間は、コロナで人がたくさん死ぬかもしれないが、気にしなくて良い。五輪でお祭り気分となり、さらには、GoToも一部地域限定で開始を宣言すれば、雰囲気は一気に変わる。9月までにはワクチン接種の拡大で死者や重症者が減り、高齢者を中心に安心感が一気に広まる、という「思い込み」が菅氏を支えている。
9月の自民党総裁選での再選が最重要課題の菅総理にとって、できればその直前に衆議院の解散総選挙を行い、そこでまあまあの結果を出して無投票再選に持ち込みたい。したがって、ワクチンの効果は、9月までに出ればなんとかなると考えているのだ。
しかし、仮にワクチンの接種が順調に進んで、9月に感染が多少落ち着いても、国民がそれまでのコロナ対策の拙さを許してくれるだろうか。ことは自分たちの命や暮らしに関わることである。この点について、テレビ朝日コメンテーターの玉川徹氏は、「日本人ってそんなもんですかね。もうオリンピックの2週間ですっかり忘れて、あー良かったねって言って投票するんだろうか」と述べている。国民はそんなにバカではないと言いたかったのだろう。逆に言えば、菅総理は、玉川氏とは逆のことを考えているということだ。菅総理の余裕の裏にあるもう一つの要因。それが、菅氏が安倍前総理から引き継いだ哲学である。
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記事を書かれた古賀茂明さんは、今から7年前の2014年7月18日にこうツイートされたそうです。
『安倍さんの政治哲学:「国民は馬鹿である」 1.ものすごく怒っていても、時間が経てば忘れる 2.他にテーマを与えれば、気がそれる 3.嘘でも繰り返し断定口調で叫べば信じてしまう 私たちは、そんなに馬鹿なのでしょうか?』
安倍政権では、とんでもないスキャンダルや失政で内閣支持率が落ちてもすぐに回復し、不利だと言われた選挙でも必ず自民党が大勝してきました。スクープされた嘘で、後から証拠が出てきても知らんぷり、関連者の自殺…人の命が失われたって知らんぷり・・・。国民は今もそれほど馬鹿なのか。分かっていても、それでも自民党なら安定して任せられる…なのか?そんな国民の「気持ち悪い」までの安定志向が、【世界競争力年鑑】の総合順位まで下げているんじゃなかろうか・・・
これまた少し前になりますが、NHKスペシャルで【ビジョンハッカー 世界をアップデートする若者たち】という番組が放送されました。
マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏の語る【ビジョンハッカー】。1980年代以降、インターネットによるグローバル社会を作り上げた立役者の1人です。経営から退いた現在、社会問題の解決に取り組む若者を、積極的に支援しています。その原点は、学生時代の体験にありました。
「僕は両親が寝た後、こっそりと大学の研究室に通っていた。そこにあったコンピュータは、ものすごく大きいものだった。君たちのポケットにあるスマホの8千分の1の能力しかなかったけれど、どんな魔法が使えるのか知りたくていじりまくったんだ。何かを変えたい、良くしたいと夢中になるのは、若者の特権だよ」
新型コロナによって、グローバル資本主義が行きついた先で様々な矛盾が噴きだしている今。かつてのゲイツ氏のように、社会システムを根本から変えようという若い世代が、世界各地で活躍しています。その名も【ビジョンハッカー】。スマートホンを武器にしながら、仲間や資金を集め、軽やかに行動しています。これまでの世代が解決できないままの問題に立ち向かう若者たち。今回のNHKスペシャルでは、そんな世界各地のビジョンハッカーを追っていました。姉妹サイトの方で次回書きたいと思っていますが、興味ある方は、是非、再放送で見てみて下さい。
・・・で、最後に何で、こんな話を取りあげたのか・・・。悲しいかな、自民党でテレビに出て来るのは大昔の異物の様な気持ち悪いお爺さんばかり。こんな人たちに日本の将来を任せ続けるのですか?政府を変えるのが一番早い?安定を望んだことで、世界から大きく遅れた社会になってしまった?デジタルの遅れが、どれほど世界的に遅れていたかも、コロナ禍で痛い程思い知ったはず。いざデジタル庁と言ったところで、その先頭も傲慢で、自民党らしい酷い人物でした。国民の意志を無視し、嘘をつき、嘘がバレても開き直る・・・そんな政党を、これからも野放しにしていくのですか?自民党にだって若い政治家はいますが、上に媚びているばかりで、体質は変わり様がない・・・。
私は、お年寄りの駄目な政治家を退けて、新たな可能性にかけたいと思いますよ。【ビジョンハッカー】、変えられるのはスマートホンを武器にできる【志ある若い人】たちなんだと思っています。簡単に繋がれる時代だから、声をあげていきましょうよ!!
※姉妹サイト「BLACKBOX」は、こちらです。