5月9日放送のカンブリア宮殿『子供に食べさせたい!豆腐のオンリーワンカンパニー』の回ご覧になられましたか?
豆腐と言えば、タンパク質や脂質など体の基礎的な栄養素のみでなく、体を調節等して健康を維持増進させる食品「機能性食品」としても注目され、豆乳を搾りとった残りのオカラまでも、大変身体に良いことは皆さんもよくご存じのはず。そんな豆腐にあって、主婦が絶賛し、子供に食べさせたいと言われる豆腐を作る会社「おとうふ工房いしかわ」が今回の主役でした。
27歳の時、家業の豆腐店を継いだ石川社長の目標は「日本一売れる豆腐屋になる」という事でした。コストを下げ大量に売って利益を出すことを考えていましたが、既に市場には安い豆腐があふれており、地元スーパーに売り込みに行っても相手にされません。そんな中、自然食品のお店の店主に出会うことで、本物の豆腐作りとは何なのかを教えられていきます。それまで輸入物の大豆を使って”にがり”も使わず作っていた石川さんでしたが、国産大豆と”にがり”を使ったこだわりの豆腐作りとの長い戦いが始まっていきます。
やっとの思いで美味しいと思えるものを作り上げていくと、あの自然食品の店主に食べてもらいお墨付きをもらいますが、それに甘んじることなく、更に「子供が豆腐の匂いが苦手で食べてくれない」という家庭のために独自の豆腐づくりに取り組んでいきます。オリゴ糖を加えることで癖がなくなることに行き当たると「究極のきぬ」「至高のもめん」を開発、子供に優しい一番のヒット商品となって29店舗を展開、年商50億円をたたき出すまでになっていくのです。
番組の最初に紹介されていた愛知県民が愛してやまないお菓子「きらず揚げ」。豆乳を搾りとった残りかすの「おから」を使って何かできないかと模索している中、「子供の歯固めができるものがない」という主婦の意見をきっかけに、原料におからを使った「きらず揚げ」を開発し、これも大ヒットさせ、なんと年間4億円を売り上げ。
親から大学生の時に下宿生活をさせてもらう中で、親に対しての感謝の気持ちを持つようになり、それが、多方面に広がって、様々な人への感謝の気持ちとして仕事に反映されていきます。座右の銘で「不易流行(ふえきりゅうこう)」という言葉をあげられていましたが、その意味は、「いつまでも変化しない本質的なものを忘れない中にも、新しく変化を重ねているものをも取り入れていくこと。また、新味を求めて変化を重ねていく流行性こそが不易の本質であること。」を表しています。
『不易流行』・・・その言葉を実践されておられる方で、豆腐にビフィズス菌を増やしてくれるオリゴ糖を加えたり、なかなか食べたがらない”おから”を歯を丈夫にしてくれるお菓子として再生させたりと、新たな取り組みが2倍も3倍もおいしい話になって素敵なものに仕上がっています。「おとうふ工房いしかわ」さんの豆腐やお菓子、食べてみたくなりました!!
※姉妹サイト「BLACKBOX」は、こちらです。