見えないもの
『瞳を閉じて、感じてごらん?どう?』
沢山の機械の音・・・
不必要に大きなざわめき・・・
聴きたくもない音漏れのリズム
『それしか聴こえない?・・・』
行き場のない子供の声
疲れきって沈んだ声
沢山のため息や悲痛な叫び・・・
『そんなものかなぁ?』
そう言えば・・・
音ではないけれど・・・
空気を感じることがある
懐かしいけど思い出せない空気・・・
『大切なものを、置き忘れたんじゃないかい?』
大切なもの?・・・
精一杯生きようとする生き物の声
空気の音・・・
大地の音・・・
そして、私の鼓動・・・
私だけじゃない
周りの全てから鼓動が聴こえる
『当たり前は当たり前じゃないよ』
全てがあるからこそ、今、ここに居られる
良くないものばかりじゃない
良いものも沢山ある
自分中心では見えないもの・・・
ゆとりがなくては気付けないもの・・・
『命を大切にしてね』